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紹介文

ついに木原音瀬原作の「COLDシリーズ」コミック版が発売される!
作画担当するのは2010年に発売されたコミック「ティアドロップ」で高評価を受けた麻生ミツ晃先生。
失われた記憶に翻弄される高久×藤島……そんな二人を繊細かつ濃密な描写でヴィジュアライズ。原作未読の方はもちろん、既読の方も、これからの展開にドキドキすること間違いなし、マストバイの1作である。
今回は、麻生先生に「COLDシリーズ」への意気込みを中心にインタビュー!
聞き手 ヒロシ



Q. 木原先生の大人気作「COLD シリーズ」のコミカライズがついに発売になりますね。率直に今のお気持ちはいかがでしょう

A:嬉しい、というのは勿論なのですが…
それと同じくらい不安な気持ちがある感じです。
今回は、特にコミカライズ作品なので……
どうしても、原作のファンの方にどう受け取って頂けるかが、
気になってしまっています。

Q. コミカライズのお話が麻生先生のもとに来たとき、どう思われたのでしょうか。
「えぇ~、どうしようプレッシャーだ」や「よぉし、やってやるぞ!」などなど…


A:まず凄く驚いて…その後「嬉しい」2割、「私にはムリです…」8割くらいでした。
原作を読ませて頂いていたので余計に、自分でいいのかな…という気持ちの方が先にたってしまっていた様に思います。

Q. 原作をコミカライズされるときに麻生先生が気を付けている点や、
工夫されている点がございましたら教えてください。


A:気を付けているのは「原作の雰囲気を壊さないように」…なのですが…
どうしてもカットしてしまう表現やシーンがあるので……
印象を濃く、というか、シリアスにしたくて
絵の情報量を増やそう、とは意識していたように思います。
絵の線数を増やしたり、カケアミを描いたりとかしたんですが…
ちょっとガサガサして汚かったかも、と反省しています;

Q. カラーイラストは、印象派絵画のようです。「麻生イエロー」「麻生ブルー」とも言える(特に「イエロー」)この淡い黄色の使いこなしなどは非常に難しいと思うのですが、先生自身の彩色に対するこだわりや、影響を受けられている作品などはありますか?

A:カラーが得意ではないので;
まだ色々試している状態なのですが…
絵具が紙に滲む感じや、偶発的に凄く面白い色になったりするのが好きなので
もう暫くは、アナログでカラーを描くことにこだわりたいと思っています。

Q. コミックスを拝見しますと、線画の絵柄やキャラ設定など、どんどん深みが増したように感じます。デビュー当時から、なにか意識の変化などはありますか。

A:オリジナルで漫画を描いたことがないまま、デビューさせて頂いたので…
本当に遅いのですが、やっと「創る」ということを意識し始めたように思います。
プロットの立て方、キャラの設定など、本当に基本的な所から
一つ一つ編集さんに教わりながら、確認しながら描いている感じなので…
不安定だし、ぎこちない所がたくさんあると思うのですが……
もっと勉強して、早くきちんと漫画になるように、頑張りたいです。

Q. 麻生先生の描かれる受は、一見、か弱く、ひどいことをされても健気に耐えるので、なにか身につまされます。実は非常に辛抱強く腰がすわった感じです。先生はこのようなキャラクターはお好きなほうでしょうか。そのあたり、お聞かせください。

A:大好きです!
健気というか、受でも攻でも、相手や自分の気持ちに対して一生懸命な感じが好きで……
なので、どうしてもクールでサラっとしたキャラにならない、というのが悩みです…

Q. オトコの私から見ると、先生の描かれるエロシーンは非常にエロい。陵辱シーンか?と思われるような格好をさせられていたり…、これはサディステックな気持ちを駆り立てられます。特にディープキスシーンと股間に手をしのばせるシーン(シワや服の隙間の質感)がそそります。ぜひ男性向けロリを描いてもらいたいぐらいです(笑)。やはりキスはこの角度じゃなくちゃイカン!などかなりこだわりがあると思われますが…、いかがでしょう。

A:エロいですか(笑)良かった、嬉しいです。ありがとうございます。
Hシーンもデビューさせて頂くまで殆ど描いたことが無くて、まだ手探り状態なので
すが…
最近やっと絡みを描く楽しさに目覚めてきたので、凄くマニアックなものとか
ソレばっかりみたいなものもチャンスがあったら描いてみたいです。
道具系とかこたつの中とか…体位とか…

Q. 途中でキャラに感情移入しすぎて、ストーリーが変わってしまうということもあるのですか?

A:そこまで大幅に変わってしまった、という経験はないです。それくらい思い入れの
ある、勝手に動いてしまうようなキャラが、いつか描けたらいいなと思います。

Q. 「COLD」シリーズはこれからさらに盛り上がりを見せてゆきます。ファンとしては早く続きが見たい!と思いますが、次作はいつごろになりそうでしょうか。
またファンにみなさまにひとこと。


A:具体的には未定なのですが
2011年度内に「COLD LIGHT」の連載を開始させて頂く予定です。
コミカライズにあたり編集さんと、原作のファンの方には原作を読み返したくなるよ
うな、原作を未読の方には原作が読みたくなるような、そんな風に描けたら…と言う
お話をさせて頂きました。
出来る限り原作の雰囲気を出せたら、と思っていますが
大切に読まれている方ほど、きっと「このシーンはこうじゃない」
「もっとこうして欲しい」というご意見がたくさんあると思います。
自分自身では気付けない所、分からない所、足りない所がたくさんあると思います、
お気付きの点、ご意見がありましたら、宜しければ聞かせて頂けましたら幸いです。

ここまでお付き合い下さり、本当にありがとうございました。

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