くもはばき先生インタビュー

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くもはばき先生インタビュー TV番組で中国~インド徒歩旅! 年下ワンコ俳優×失恋ディレクター!! 小説『ガンダーラにはまだ遠く』

2017/12/03 16:41

付き合う条件は5000kmを150日以内ゴール!? 不器用同士の恋路は…


TVディレクターの赤目は、9年付き合った彼氏に振られて傷心中。そんな矢先、イケメン若手俳優の三蔵と、二人で旅する番組を担当します。旅程は、中国からインド5000km! しかも徒歩!! 心機一転と意気込んだものの、三蔵の性格が元カレに似ていて……。くもはばき先生の新刊小説『ガンダーラにはまだ遠く』が12月8日発売! 赤目は八つ当たり込みで三蔵を叱責しますが、なぜか感激されて「150日以内にゴールしたら付き合ってほしい」なんて展開に!? 彼らと一緒に旅気分で、関係性の行方を見届けましょう!! それでは、「801 AUTHORS 108」第1473回、くもはばき先生どうぞ!

 

年下俳優攻×TVディレクター受! 海外が舞台の旅&お仕事BL!!

 

Q. 作品紹介をお願いします!
テレビバラエティ制作の裏側を舞台にしたお仕事BLです。
失恋で心に深手を負ったテレビディレクターが番組の企画でイケメン若手俳優と中国~インド間の5000kmを徒歩で旅することになりますが、あるアクシデントをきっかけにイケメン俳優から猛アタックを受け、仕事と恋愛の間、元カレとイケメン俳優の間、日常と非日常の間をウロウロしながら失恋から立ち直っていきます。


Q. メインカップルはどんな攻×受ですか?
攻の三蔵慧(24)は作中でも「現代の三蔵法師」と呼ばれるほどお人好しで正義漢の聖人系男子です。“さんぞう”ではなく“みつくら”と読みます。
お人好しと正義漢が過ぎてその猪突猛進ぶりやバカ正直ぶりを受の赤目にしょっちゅう怒られていますが全くめげません。
とにかくバカで天然ですが、普通になりたいと思っています。あと美形です。

一方受の赤目聖史(29)は「俺は人間である前にテレビ屋だ!」と啖呵を切るほどの仕事人間ですが、私生活ではちょっと優柔不断。
攻の三蔵から猛アタックされ初めはそれを拒絶するものの、二人旅で彼の人となりに触れる中で次第にほだされて行きます。
とにかく三蔵をよく怒りますが、それだけ懸命に彼を支えようとしています。あとメガネです。

そんな次第で今回のメインカップルは年下ワンコ攻×年上ツンデレ受になりました。
何かと不器用な二人が旅の中で七転八倒、紆余曲折を経て近づいて行く様をお楽しみ頂けたら嬉しいです。


Q. 当て馬や重要な脇役は?
重要な脇役が結構たくさん出てきますが、赤目の元カレを始めとする日本人バックパッカーたちが我ながらみんないい味出してるなあと思います。
彼らは漏れなく「変人」ですが、自分が「変人」であることに折り合いをつけて旅の中に居場所を作っていたり作ろうとしていたりします。
そんな旅人たちと「普通になりたい」三蔵や、そんな三蔵を支える赤目の対比も楽しんで頂けたら嬉しいです。

 

中国~インド、取材&下調べを徹底! 読みながら旅気分も楽しめそう

 

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう?
取材と下調べにめちゃくちゃ時間をかけました。
このお話のプロットを作っていた段階の私は一度も海外へ行ったことがなかったのですが、内容的にそれはマズかろう。と、四泊五日の中国取材旅行を敢行。
ほかの二カ国については流石に現地には行けませんでしたが作中に登場させたご飯や民族衣装を実際に作ったりと、とにかくたくさん手を動かしました。
結構な時間を持って行かれましたが、おかげでいろんな国のいろんな文化を知ることができたのでいい経験になったと思います。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください!
一番苦労したのは、やっぱり下調べの話になりますが三蔵と赤目の歩くコース作りです。
グーグルマップが教えてくれる徒歩ルートをベースに「ここなら野宿できるか?」「この道ってほんとに歩けるのか?」と航空写真を睨みつけながら、定規片手に三蔵が一日に歩けるであろう距離を測り、日数を割り出し……という作業は白目剥きそうになるほど面倒臭かったです。

楽しかったのはどう考えても四泊五日の中国取材旅行ですね!
子供の頃からずっと『西遊記』が大好きで今でもよくDVDを見返すくらいなので、聖地・西安ではグッズを爆買いし玄奘三蔵法師像の前で何枚も記念撮影をしました。
その時の写真が今の携帯の待ち受けです。見ると心が穏やかになります。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか?
赤目がディレクターをしている番組は私と同世代以上、もしくは同郷(北海道)のテレビ好きさんは「フフッ(笑)」とできる内容にできたかと思います。
ダースベーダーのテーマが流れたりサイコロを振ったりはしませんが、大体そんなようなカルト的番組の裏側が舞台です。
また、今作は『西遊記』と『大唐西域記』をモチーフにしているのでこの二つが好きな方も「フフッ(笑)」とできる小ネタが散りばめられていると思います。
が、テレビも『西遊記』も知らなくても全く問題ございませんので安心してお手に取って頂ければと思います。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います!
エンターキーを勢い良く叩き過ぎるあまり真っ二つに割ってしまったので、そろそろPCを買い換えたいなあ……と思っていた矢先のことです。
お気に入りのマグカップ(陶器)でコーヒーを飲みながら執筆にあたっていたら、マグカップの取っ手が取れてPCがコーヒーを被り息を引き取りました。
全くもって予期せぬ別れでした。新しいPCは軽くて快適ですが、未だにショックを引き摺っています。

Q. 今、何かハマっていることは?
陸上が好きです。夏はトラック冬はロード。この秋、短距離の桐生選手が100mにおいて日本人で初めて九秒台を出したことは記憶に新しいですね。
今作が発売される頃は箱根駅伝までひと月を切っているので、カメラのメンテや記録会通いに余念がないことでしょう。
私が推している上武大学は来年で10年連続10回目の箱根駅伝なので、この記念すべき年に是非ともシード権を奪取してほしいと思います。

 

好きなテーマを楽しく執筆! 真っすぐ×弱腰CPの旅の結果は!?

 

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
前に本を出させて頂いてから二年以上経っているので、やっとかー! という感じです。
商業で書かせて頂いた小説は通算三作目になりますが、毎回びっくりするほど自由に、好きなものを好きなように楽しく書かせて頂いています。
なのでその分をしっかり還元というか、多くの方にたくさん楽しんで頂ける物になっているといいなあと思います。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
申し遅れました。姓をくもは、名をばきと発します。ここまで読んで頂きありがとうございます。
旅とテレビのお仕事BL『ガンダーラにはまだ遠く』に、少しでもご興味持って頂けましたら幸いです。
何卒よろしくお願いいたします!

担当編集より
今作はBLでは一風変わったテレビバラエティ番組が舞台のお話です。
炎上したばかりでキツイ海外旅ロケに行くことになった若手イケメン俳優・三蔵と、失恋を仕事に打ち込むことで忘れたいディレクターの赤目。
とにかくまっすぐに赤目への愛を貫く三蔵がまぶしく、カッコいいです。
赤目は仕事に対してはまっすぐですが、9年も付き合っていた彼氏にフられたばかり。
愛を信じられないと恋愛に対して弱腰です。三蔵の真っ直ぐな愛が起こす奇跡の数々は赤目の心の氷を溶かすことができるか、ぜひ見届けてください♥
また、今作は中国からインドまでを徒歩で旅するのですが、中国ならではのエピソードに旅行気分も味わえます♪
挿絵初登場のたらつみジョン先生の旅情感あるイラストの数々、ぜひご堪能下さい!
文庫巻末にはたらつみ先生より、今作のイメージラフも数点収録しております♥

小説『ガンダーラにはまだ遠く

特典情報
Amazon限定:描き下ろしSSペーパー
協力書店限定:描き下ろしSSペーパー
コミコミスタジオ限定:イラストカード
ホーリンラブブックス限定:ブロマイド

詳しくは心交社ショコラホームページ


(C)くもはばき・たらつみジョン/心交社

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コメント4

投稿順|最新順

匿名1番さん(1/1)

一緒に旅してる気分になれそう。イラストもすごく好みです!

匿名2番さん(1/1)

お名前の区切りがどこなのか、インタビューでわかって良かったです。重要情報。
くもは先生、覚えました。

お仕事や旅の描写もリアリティがありそう…楽しみに待ってよう

匿名3番さん(1/1)

タイトルもあらすじも(良い意味で)既存のBLっぽくなくてドキワクしています
BLってもっと現代舞台でもロマンチックファンタジーな異世界感があるのに
これはなんかリアルな現地のにおいを感じられそうな予感があります
読めるのが楽しみです

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