04/24 ヒメミコ先生インタビュー 孤独な強面DK×美しい幽霊♥触れられない２人に急展開!?コミックス『モンスターアンドゴースト 2 』
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2018/01/29 19:00
あまとろ思春期を描く表題作＆スーツ男子の色気満載の同時収録作！
貧乏大家族の次男として弟たちの面倒をみている河野和臣。学校では人と関わらずに過ごしてきた彼でしたが、2コ上の先輩・牧瀬洸太郎に押し切られ、「園芸同好会」に入ります。スキンシップ過多な洸太郎に戸惑いつつも、初めてできた先輩に心を開いていく和臣でしたが……。椿先生の新刊コミックス『スウィート・ペイン』が1月30日に発売！ モテる洸太郎のある一面を目撃し、和臣の心に起きたさらなる変化とは!? 思春期の恋の行方、しっかり見届けましょう!! それでは、「801 AUTHORS 108」第1527回、椿先生どうぞ！
Q. 作品紹介をお願いします！
表題作の『スウィート・ペイン』と、『スウィート・リベンジ！』という二つの作品が収録されています。(発表順としては『リベンジ！』のあとに『ペイン』を描かせて頂きました)
ベースの作品となっている『スウィート・リベンジ！』は読み切りのお話を頂戴した時に、リーマンものが描いてみたいなと、賑やかな大家族モノも面白いかなという思いを詰め込んだ末に生まれた作品になります。
『スウィート・ペイン』は『リベンジ！』の攻である河野の弟・和臣が主人公のひとりなのですが、『リベンジ！』を描いている中で河野の家族である弟たちに愛着が湧いてしまい、担当さんと「次男の和臣は受ですよねー！」と盛り上がった上に私が元々学生モノのBLも大好きなことから、『リベンジ！』のスピンオフという形で今度は学生(部活)モノと大家族モノの要素をあわせて生まれた作品、という感じです。 
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
『スウィート・リベンジ！』は、ハイスペックエリート大黒柱・河野隆臣×喧嘩腰噛みつき系エロリーマン・楠原颯太。
『スウィート・ペイン』は、他人に執着できないリア充な先輩・牧瀬洸太郎×省エネ系クールおかん・河野和臣です。
設定として一番気に入っているのは和臣で、彼は貧乏大家族の次男として家計を任されているのですが、家計や兄弟のこととなると普段は省エネモードで抑えている感情やエネルギーを燃やすことができる一面があり、そこがチャームポイントじゃないかなと思っています。
Q. 当て馬や重要な脇役は？
河野家は長男・隆臣をはじめとする六男一女の七人兄弟なのですが、メインとなる隆臣・和臣以外の弟妹たちが作品に愛嬌を加えてくれる、縁の下の力持ちなキャラクターたちだなぁと思います。 
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
過去の拙作をご覧くださった方には感じて頂けるかもしれませんが、今作はがっつりとラストのエロシーンを描いたと思います。今までももちろん気合いは入れて描いていましたが(笑)、より肉欲的な方向に寄せたかったといいますか…。
洸太郎は健全な男子らしい性欲はあるのですが、今まで他人に執着しなかった分、性欲も本気で誰かにぶつけたことないというキャラです。なので初めて「本気のセックス」をしたい！ となった相手が和臣ということになるのですが…それゆえの表情！ 行動！ という気持ちで、和臣を余裕なく抱く様を見守って頂けたら嬉しいです。
和臣は洸太郎に迫られたら戸惑いはするけど基本的に拒絶はしません。未知の扉も洸太郎と一緒になら開けてみたいという気持ちがあります。ストーリー序盤は省エネだし性欲なんてあるのかなこの子は？ ぐらいの淡白なイメージで描きたかったキャラですが、そんな子が惚れた相手によって揺さぶられいやらしいことにも初めて興味を持ち、開花させられていく様子って…たまらないなぁと思います(笑)。
Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
各キャラ体格の設定に拘りがあり、それをいかに表現するか模索したのが楽しくもあり難しかった点です。
兄の隆臣は高身長で骨格・筋肉も完成された成人男性の色気がある体格。弟の和臣はひそかにそんな兄に憧れているのですが自分は背もさほど高くない・筋肉もついていないので少しコンプレックスを抱いています。ただ、成長期に家が貧乏で栄養が足りなかったためという裏設定があるので、素質は充分あります(笑)。まだ思春期の少年の面影が強めに残る、成長段階で未熟なイメージです。
洸太郎は青年と成熟した大人の間で揺れている感じにしたくて、制服を着ていたら色気は抑えられるけど脱いだらドキッとするような…大人の男としてほとんど完成されてたんだと気付かされる印象にしようと試行錯誤しました。
楠原は一番性に奔放なキャラなので、経験値も高めな「イケナイお兄さん」の雰囲気が体つきから滲み出るようにしようと頑張りましたが、体格が語るより先に行動でイケナイことをしちゃうキャラになってしまったかなと思います。
Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
もともと『リベンジ！』で、兄弟たちが寝ている横でエッチなことをし始めて「バレちゃうかもしれないハラハラ感」を描きたいというテーマがありました。スピンオフとして『ペイン』を描くからにはどこかで同じ「ハラハラ感」を入れたいと思い、エッチシーンの場所をどこにしましょうかと担当さんと相談した時、やはり河野家は外せないとなり。じゃあ河野家で兄弟がいる中でなんとかバレないように最後までいたす、と初めは考えていたのですが…。最終的なシチュエーションにもご注目頂けたら嬉しいです！
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
人生初のぎっくり腰になって数日まともに仕事ができませんでした…。
Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
もともと電子で連載させて頂いていた作品でしたので、単行本化のお話を頂戴し、また新たな形でお届けできることがとても幸せです！ 本当にありがとうございます。
描き下ろしではリベンジ組のその後や、気持ちが通じ合ってなにもブレーキをかける必要がなくなったペイン組の二人の様子を描かせて頂きました。どちらも存分に性的な意味でがっついていると思います(笑)。電子から応援頂いていた読者様と、単行本で初めてご覧くださる読者様どちらにも楽しんで頂けたら嬉しいです。 
Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
椿と申します。もともと学生モノのBLが性癖で過去の作品ではそういったお話を描かせて頂いておりましたが、今回は初めてリーマンものに挑戦したところからふたつのお話が出来上がっていきました。とはいえ『ペイン』は再び学生モノということでブレないなーという感じが自分でも否めません(笑)。スーツを着るオトナの良さも、制服を着るまだちょっとコドモなお年頃の良さも、どちらも楽しみながら描かせて頂きましたのでその温度感を受け取って頂けたら嬉しいなと思います。よろしくお願い致します！
担当編集より
椿先生のリリカル×セクシャルな新境地。瑞々しく甘酸っぱい恋がぎゅっとつまった一冊になりました！
表題作の『スウィート・ペイン』は「恋と性の目覚め」＋「初めての痛み」をテーマにしています。(ベクトルは違えど)恋を知らない青年たちの心に恋が芽吹いていく瞬間は、背徳感を抱いてしまうほどのいやらしさがあるな…と実感させてくれるような作品です。
また椿先生は「涙」を情景たっぷりに描くのが魅力のひとつですが、今作も目を奪うようなクライマックスが…！ どうしようもなく突き動かされ、溢れる感情が美しく表現されていますのでご注目ください。
そして、担当おすすめポイントは「お尻」。射精感あふれる攻め尻や、ピュアさ感じるましゅまろ受け尻など…ぜひご堪能頂ければ嬉しいです！
読み切り『スウィート・リベンジ！』は椿先生初となるリーマンもので、スーツ男子の色気が満載です！
弟想いの長兄だからこそ、無意識のうちに「自分を抑えて欲求に鈍感になってしまう」攻・隆臣ですが、そこを体当たりで崩してくれるのが、隠れビッチな受・楠原。プライドは高い彼ですが、ぶつかっていける実直さがとても格好良く、いつも存在に助けられたキャラです。やらしいマウンティングスキルも持ってくれていたので、押し倒してからのテクニックがさすがなのです！
受によって攻の本質が暴かれる・目覚めるというのは、シリーズ全体として共通している推し所です。椿先生の美麗な筆致・瑞々しい感性が迸るコミックス『スウィート・ペイン』どうぞよろしくお願いいたします！
コミックス『スウィート・ペイン』
特典情報
アニメイト：描き下ろし両面イラストカード
とらのあな：描き下ろし漫画ペーパー
ホーリンラブブックス：描き下ろし漫画ペーパー
特約店：描き下ろし漫画ペーパー
※詳しくはmomentホームページへ
(C)椿/竹書房・シュークリーム 2018
