棕櫚先生インタビュー

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棕櫚先生インタビュー 異世界トリップで獣人になり… 元人間の敬語攻×年上気弱美人!! 初小説『金色狼と灰色猫 獣人国と番紋』

2018/08/18 18:24

人気WEB小説が初書籍化! 堪らない、ケモBLファンタジー♥

 


BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第1717回
棕櫚/榎本あいう/リブレ
小説『金色狼と灰色猫 獣人国と番紋』8月17日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!

 

STORY
番がいるのが当たり前の獣人国で26年間も番がいない灰色猫のミシェイル。そんな彼の前に突然異界から獣の耳や尻尾のないマレビトが現れる。そのマレビトは子狼に姿を変え、さらに立派な体躯の金色狼の青年に変化し、イブキチヒロと名乗った。この国では目の前に現れたマレビトは必ず自分の『運命の番』である――だが、この国の常識を知らない世界からきたイブキを驚かせないように気遣うあまり、ミシェイルはその事実を隠して一緒に暮らしだすが……。一方、イブキの同僚で『運命の番』に不信感を持つ灰色狼のセヴランは、年下の黒虎に公衆の面前で押し倒されて犯られてしまい!?WEB小説で大人気の獣人国シリーズが、初書籍化!

 

――作品紹介をお願いします
舞台は、恋愛特化世界の獣人国。誰もが番を持つファンタジー世界です。番の誕生と同時に身体に浮かび上がる「番紋」を合致させることで、番同士であると判断します。その番紋が現れず長く独り身だった受け(ミシェイル)の元に、異世界から攻め(イブキ)がトリップして来るのですが、恋愛感の違う世界からやってきたイブキを慮り、ミシェイルは自分達が番であることを隠したまま、同居生活をスタートさせる。という、攻がトリップしてくる異世界トリップです。両片思いでもだもだしくさせたくて、あえて攻めをトリッパー側に設定しました。
同時収録作の『黒虎と灰色狼』は、獣人たちの中でも特殊な種族(上位種)同士の、「攻x攻ですね」なんて感想を頂くことが多いCPの話です。攻めは脳筋で強引、受けはツンデレです。
番が欲しくなかったのに出会ってしまい、鬱陶しいくらいの溺愛を受けてうんざりしつつもいつの間にかほだされていく、そんな話を短編連作として収録していただいております。


――主人公たちはどんな攻×受ですか?
攻めは18歳。受けは26歳。八歳差の年下攻めです。歳の差が開きすぎているので丁寧語攻めになりました。元の世界では普通の人間でしたが、トリップ後は金色の被毛を持つ狼獣人(耳と尻尾のある人型)の姿に変化します。
受けは、自分では平凡だと思っているが実は絶世の美形タイプです。明るいところで見ると銀髪に青緑の綺麗な瞳を持っているのですが、暗いところだと、灰色の髪と、黄色と緑色が斑に入り混じった汚い瞳になってしまう。元々、番が居ないことや過去の事件などで自分に自信のない受けなので、自分の容姿にも興味がなく、薄暗い室内の鏡にうつる姿をそのまま信じている。内向的で人付き合いの苦手なタイプです。


――今作のこだわりははどのあたりでしょう?
番でモフモフを書こう。というのが作成動機だったので、とにかく耳や尻尾を動かしたい! と思いました。
耳の動きを書きたいが為に、耳を「しばたく(普通は目に使用する)」や「へしょらせる(へしおる=方言)」などを使ってしまっています。用法的には間違いなのですが、またたくように耳をぱたぱたさせるのとか、困った時に耳を中折れさせてしょんぼりするなどを表現するために、つい使ってしまっています。
あとこだわったのは、受けのミシェイルを“保護者”にすることでした。性格的には気弱なのだけれど、異世界トリッパーで常識にうとい年下の攻めを教え導く為に、「諭さなければならないところでは諭させる」ことを、意識して書きました。

――今作にまつわる裏話はありますか?
攻めのイブキは丁寧語攻めなのですが、本来は中盤あたりで丁寧語は解除し、ストーリー展開に合わせて性格もやんちゃで受けを振り回す強引なものへとシフトしていく予定でした。
ところが、どうしても丁寧語が外れなかったんです。
やんちゃで強引どころか、年齢以上に落ち着いた丁寧語攻めになってしまったので、予定していたストーリー(受けの誘拐や強姦未遂)にはたどり着けませんでした。結果、特に目立つ起伏のない穏やかな話になったのですが、まあ、この二人に似つかわしい話に落ち着いたのだろうな、と納得しています。


――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
創作を始めた当初は、書いていることを誰にも言えなくて、その為にメモひとつ取らずにずっと頭の中に設定を留めていたのです。忘れないように、書き終わるまでずっと頭の中で設定や展開を反芻していて、脳みそでカロリーを使いすぎたのか、この作品を書き終わる頃には8キロ痩せていました。

――今、何かハマっていることは?
鳥や兎や犬、そして猫を飼っている家で育ちました。今は猫が三匹います。獣人系の創作をするようになってからは、ますます猫を溺愛しています。猫の下僕として楽しい日々を過ごしています。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
昔からBLが好きでよく読んでいたのですが、生活環境の変化をきっかけに何年も離れていました。ところが、とあるゲームのシナリオを読んでBL魂(?)が再燃。『金色狼と灰色猫』の作成動機も、そのゲームの獣人キャラが「(大人は尻尾を振らないのが美徳とされているが)好きな人の前で振らずにいられるものか」と発言していたのを読んで、“どんな渋面でも強面でも尻尾を振っちゃう獣人かわいい。好意を隠せないの最高にかわいい!”と感じ入ったからでした。たまに「狼は尻尾を振りません」とご意見を頂くのですが、ここが私の獣人創作の根幹なので、申し訳なく思いつつも、そのまま尻尾を振り回させております。
そして獣人愛が覚めやらぬまま『獣人国シリーズ』を書き続けているうちに、書籍化のお話を頂きました。有難うございます。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
『金色狼と灰色猫』はともかくとして、その後シリーズを長く書き続けることが出来たのは、読んで下さった読者の方々が反応を下さったからだと思っています。これまでに感想を下さった方や拍手を下さった方、イメージイラストを描いてくださった方、TwitterでRTやいいねを下さった方、そしてもちろん、拙作に目をとめてお声をかけて下さったリブレ編集部の方々、イラストを担当してくださった榎本先生、本当にありがとうございます。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
はじめまして。棕櫚と申します。
モフモフに傾倒するあまり、たまに人間を書くと「耳と尻尾がないと感情表現難しくない? どう書けばいいの?」と戸惑ってしまうレベルの獣人好きです。どうぞ宜しくお願い致します。
耳と尻尾のかわいさ、両片思いのもだもだしさと切なさと、異世界の特殊設定が大好きで、それらを詰め込んで出来たのが『金色狼と灰色猫』です。モフモフ好きの方々に楽しんでいただければ、望外の喜びです。

担当編集より
WEB小説で大人気の『獣人国シリーズ』が、満を持して初書籍化! 運命の番がいる証に体のどこかに番紋があらわれる――その印があらわれないまま26歳になってしまった孤独なミシェイルの元に、突然異界から現れた少年・千裕との心温まるラブストーリーにきっと誰もが癒されます! モフモフな耳やしっぽも堪能できます♪

 

小説『金色狼と灰色猫 獣人国と番紋

 

特典情報

 

【コミコミ特典】書き下ろし小説ペーパー

 

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(C)棕櫚・榎本あいう/リブレ

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