つきづきよし先生インタビュー

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つきづきよし先生インタビュー社内ピュアラブ♥ 枯れてるアラサー×ご奉仕系ゲイ後輩!! コミックス『俺でいいの、水戸くん』

2018/08/29 18:42

いいよ、今日はしたいことしよう… まったりあったか恋模様

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第1728回
つきづきよし／笠倉出版社／カルトコミックスequal collection
コミックス『俺でいいの、水戸くん』8月25日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
「おれのことそういう風に見てもらうことってできますか…？」
ふたりきりの深夜の残業中、水戸は真っ赤な顔でそう言った。親切で気の合う後輩が、実は自分に恋してた――衝撃の事実に動揺した唐木はあらためて水戸を意識するようになる。職場の席の隣で、いつもの喫煙所で、残業帰りの居酒屋で知らなかった一面を知るにつれ、唐木の毎日も変わりはじめて…

――作品紹介をお願いします
日々の生活に楽しみを見出せていないポンコツアラサー男が会社の優秀な後輩に惚れられ、成り行きで付き合うようになった結果、自分の生活に少しずつ変化が訪れる…といったような内容です。

同時収録の読み切りは、下町の狭いコミュニティで生きている若者の話です。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
無気力ノンケ×ご奉仕タイプゲイです。キャラクター名の由来にもなっているのですが、枯れているアラサーに日々の潤い(水)を与えるという意味を込めて唐木と水戸と名付けました。

――当て馬や重要な脇役は？
表題作の女性2名は描いていて楽しかったですね。好きなタイプの女性たちです。
読み切りの他友人2名も設定だけは色々あって、頭の中で4人が勝手に動いてくれていたのでもっと4人で連んでいるところが描きたかったです。

――今作のこだわりははどのあたりでしょう？
“派手な業界(デザイナー)の地味な男二人の地味な恋模様”を描きたいな、と思ったのが最初のきっかけでした(話を作り込んでいくにつれ派手な業界という面は薄れていきましたが)。ドラマティックな展開や大きく感情が揺れ動くような大きな事件は起きないけれど、端から見れば些細なことで気持ちや生活に少しずつ変化が起き、塵積もってそれが大きな変化になっていた…というところを描きたかったです。

逆に読み切りは“地味な環境の派手な二人”がコンセプトです。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
唐木のウェービーなベタ髪とメガネが思ったより大変でした…。
普段あまりメガネキャラをメインに置かないので、メガネ好きな人はすごいなと思いました。

――今作にまつわる裏話はありますか？
あとがきにも描きましたが、連載中に水戸の故郷に設定した福岡に行きました！
なんとなく自分の息子のことを察している水戸の母のところに唐木が挨拶に行くのは、そう遠くはないと思っています。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
最終回を提出後、単行本作業に入る前くらいのぽっかり空いた期間に人生初の急性胃腸炎になったことでしょうか…。
今思えば大袈裟ですが、他の症状もあったり一人だったりで「あれ？これ死ぬな？」と本気で思いました。
他の仕事も空いている期間だったので何しようかな～とワクワクしていたのですが、1週間床に伏せってました。

――今、何かハマっていることは？
そうめんですかね！あまりそうめんが食卓に出てこない家だったので、最近毎日1食は食べています。今茹でています。
漫画とかでよくある「俺んちなんか毎日そうめんだよ～」みたいなセリフをどこか羨ましく思っていました。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
今回で2冊目の単行本になるのですが、2冊もこの仕事に携われたことをとても感慨深く思います。
今これを書いている時点ではまだ献本を頂いていないので、実際に手に取るのが待ち遠しいです。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
一人でも多くの方に気に入っていただければ嬉しいです。よろしくお願いします！(さっき茹でたそうめんは食べました！)

equal編集部担当より
equal連載時から話題のつきづきよし先生のコミックスが待望の発売です！毎日を雑に過ごす唐木さんと、健気で真面目で有能…だけど恋にはちょっとズレてる水戸くん。読むたび愛しくなるふたりの関係を、ぜひご堪能ください。描き下ろしではその後のふたりが垣間見られます。同時収録の『右耳と束縛』では、長く続いた腐れ縁が切なくも生々しく描かれます。ふたりの結末をぜひ見届けてください！