Ｍりあ先生インタビュー

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Ｍりあ先生インタビュー謎の殺人鬼×金髪関西人の監禁ラブ!! コミックス『関西人と覆面殺人鬼2～セックスしていいから殺さんといて！』

2020/03/16 19:45

読んだら分かる面白さ！監禁で変化する関係性… 新キャラで波乱も

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2288回
Ｍりあ／キルタイムコミュニケーション／Cerise Rose
コミックス『関西人と覆面殺人鬼2～セックスしていいから殺さんといて！』3月17日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
お前にもっと色んな幸せを教えたんねん……
覆面殺人鬼・ディータに惚れられ監禁されている太一。殺されないよう「好き」と嘘をついたばかりに抱かれたり、恐怖に怯えながらもある出来事にキュンとしてしまったりしながら監禁生活は続いていた。ディータは「殺しをしない」という太一とした約束を守り、平穏が訪れる…かと思いきや、謎の人物・杏奈が二人の前に現れてさらにカオス状態!杏奈に接するディータの態度を見て太一にはもやもやとした感情が生まれ……? 歪な同居生活はまだまだ続く!?

――作品紹介をお願いします
今回は続刊なのですが、タイトル通り殺人鬼に監禁された関西人が殺されないように頑張ってる話です。最初にこれを描こうと思ったきっかけが私が洋画のホラー映画が好きで、こういう映画って大体生き残る側もいてハラハラしながら観るのが楽しいんですが同時に私は殺人鬼の方も応援するんです。私が殺人鬼に会ったら絶対命乞いより先に意思疎通を図ってしまうなと思うとその思考をどうしても形にしてみたくて『関殺』が生まれました。ホラー映画が好きな方が読むと映画のあるあるネタなんかもちらほらあるんじゃないかなと思っているのでそういう方にも読んで頂きたいです。別に本編が怖いというわけではないので！

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
攻めのディータは自己中心的な性格で受けの太一と出会うのですが少しずつ変わっていきます、ちょっと強引な部分は変わらないのですが太一と過ごすことでディータ自身気付かなかった人間らしい弱い部分が話を重ねるごとに出てきます。だんだんワンコっぽくなっていってます。太一は私の中で完璧な善人ではないと思っています、世間一般的に人を殺してはいけない、男同士だから付き合わない、自分は普通なんだと思い込んでいるタイプでそのせいで自分の気持ちに気付かない所があります。受けであっても太一は男らしくあって欲しいのでいざと言う時いつもディータをリードしてる男前な部分も意識してます。あと太一は180cmも身長で筋骨隆々なのにディータが大きすぎて小さく見える体格差が気に入ってます。

――当て馬や重要な脇役は？
今回初めて出てくる杏奈ですね、レフも重要になってきます。限られた人間関係の中でディータと太一がお互い影響を受けて変わり始めるので、杏奈とレフがいなければ太一とディータは進展すらしなかったんじゃないかなと思っています。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
1巻の時よりもキャラクター全員が成長したり本性を現したり、が多いと思います。あとエロシーン頑張りました、とか言うと期待されてしまいそうなのであまり声を大にして言わない方がいいのかもしれないのですが、収録されてる9話はお気に入りです。あとは作中でははっきり明記していないストックホルム症候群、これは太一はもちろん読者の方々も少しずつディータを好きになっていただければいいななんて思いながら描いています。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
ディータの顔、絶対見せたくない自分と気になっている方のために見せるべきなんじゃないかという自分のせめぎ合いに常に悩まされています。私自身覆面が好きで素顔が見たいけど見たくない、この気になる感じが覆面のいい所だと思っているのですが覆面好きじゃない方がいたらこの漫画でディータがいつか素顔を出すことを期待してくれてる方がいるんじゃないか…とか思うとその方に対して不完全燃焼で終わってしまうな、とか色々悩みました。最近どうするか心に決めたのでここは連載が終わるまで秘密にしておきます。

――今作にまつわる裏話はありますか？
ネタバレになるのであまり言えないのですが杏奈はめちゃくちゃモブキャラの立ち位置で1話だけ登場して終わりだったんですが、担当さんが気に入ってくださったので杏奈が暴れ回れました。裏設定になるか分かりませんが作中で明記してないことはいくつかあります。ディータは母親が外国人で父親が日本人です。なので名前が和名じゃないのですが苗字は父親のものなので名乗りません。あとレフは肥満の人間の肉が嫌いです。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
何話だったか忘れたんですが締め切りが近い日に作業してたデータが全部吹っ飛んだんです、めちゃくちゃ焦って部屋の中で大声出して暴れ回って部屋から出てリビングでも大声出して暴れ回ったんですけど、とりあえずパソコン再起動したらこういうの戻ってんだよなバグだわ、なんて思いながら再起動してもやっぱり原稿が真っ白で。絶望に浸っていたところでその原稿作業の途中でUSBメモリを交換したの思い出したんですよね、2つのUSBにそれぞれ「作業してある原稿」と「真っ白の原稿」があっただけでした。その時まじで神はいるなと思えたのですが今考えたら私が冷静じゃないだけでした。

――今、何かハマっていることは？
映画鑑賞しつつ、あ、このカメラワーク、カット、漫画に使えるなと思ったらコマでメモして描き起こしたり写真撮ったりしてます、途中から映画に入り込みすぎて写真撮るの忘れるんですが。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
元々漫画家を目指していて、自分の描きたいもの、自分が合っているジャンルがはっきりしないまま創作活動を続けていました。BL自体読むのも描くのも好きだったのもあり、しっかり描いてみようかなと色々描いているうちに私の好きな物詰めたらBLから程遠いものになるけど描いてみるかと作ったものがこの作品でした。
諦めずに漫画を描き続けられてよかったと今でも思います、デビュー前からずっと応援してくださって支えてくださった方もいるのでこれからももっといい作品を作って恩返し出来ればいいなと思っています。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
読者の皆様に支えられて今の人生歩めてると思ってます。1巻が出た時、初めてファンレターを頂きました、私の作品を読んで感じたことや作中で描かれていない所まで読みとって文字にして頂いた時ほんとに泣きそうなくらい嬉しかったです。
好きなもの漫画、趣味も漫画、仕事も漫画で私には漫画しかないので私の人生、思考、経験すべて漫画に詰め込んでいます。その漫画が単行本という形になることがすごく嬉しいです。1巻発売した時ほんと本屋回りまくりました。多分今回もやります。本屋で買わずに凝視してニヤけてる人間がいたら私だと思ってください。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
1巻をお手にとって頂いた皆様、ありがとうございます。まさか続刊を出せると思いませんでした、尖った作品なので苦手な方もいらっしゃると思います。今も連載が続いていて、最終話まで単行本という形にしてお届けできればいいなと思いながら執筆しています。基本的に明るい話にしたいと思っていたのですが、描いていくにつれて暗くなったりと温度差の激しい作品になりました。今まで人を愛したこと無かった殺人鬼のディータが人を好きになることで得られるものとその代償、それに対して太一がどう感じて動くのか、2巻からはそういった問題に向き合い始めるので見守って頂ければ幸いです。

担当編集：Boy'sRecipe 担当編集 Nさんより
サード・ライン・ネクストのオリジナルBLレーベル「Boy'sRecipe」にて連載中の本作品を、スリーズロゼ様から2巻目を発売していただけることになりました！
さらには、ちるちる様でのPRの機会までいただきまして、心より嬉しく思っております。

『関西人と覆面殺人鬼』はＭりあ先生がpixivに投稿されていた作品でした。
「殺人鬼×関西人」という組み合わせに、キレのあるギャグに惹かれて連載執筆の依頼をいたしました。

憎めない可愛さのあるディータと、ツッコミ力抜群で夜はエッチな太一のドタバタダークラブコメディ(!?)に加えて、単行本では描き下ろしも満載！
本作品はボーンデジタルということもあり、先行する電子コミック版では物語も佳境。読み応え充分です！
Ｍりあ先生の生み出す世界観に単行本・電子コミックであなたもハマり込んでみませんか？

また、2巻の発売を記念し、各サイト様でお得なキャンペーンを行います。
3月17日～期間限定のキャンペーンとなっておりますので、この機会にぜひお楽しみください！
よろしくお願いいたします。