すけやま先生インタビュー

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すけやま先生インタビューキスからはじまる究極のピュアラブ♥ 距離近めのロマンチスト×孤独を抱える少年！初コミックス『たよりたよりて』

2020/06/11 17:00

人の優しさが胸をうつ…。一通の手紙からはじまるドラマチックBL!!

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2375回
すけやま／Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)／G-Lish Comics
初コミックス『たよりたよりて』6月18日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
出会った瞬間、彼の灰色の瞳に惹きつけられるように奪われたキスは、まるでこれから世界が変わる合図のようだった。ある手紙を頼りに理央のもとを訪れてきたという青年・ルイは「一人で泣いてる気がして」と、涙をすくうように理央の頬に触れ、愛しそうに何度も何度もキスをする。はじめのうちはその行為に戸惑い、ぎこちない反応を見せる理央だったけれど、いつしかその振る舞いに救われていることや求められることに期待している自分に気付き――…。

――作品紹介をお願いします
平穏だけれどもさみしさを抱えて過ごしていた受けのもとに、一通の手紙を携えて攻めが会いに来る。
一緒に過ごす中で不器用ながらも心を通わせていくふたりの話です。瑞々しく暖かい話になればいいな、と思いつつ描きました。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
温厚な優等生だけどちょっと人付き合いが苦手な受けと、一途だけど愛情表現がかたよりがちな一癖ある攻めです

――当て馬や重要な脇役は？
理央(受)の幼馴染のつばさですかね。BLだけど女の子もちゃんと描きたいのですが…っていうのは最初に担当さんにお伺いした気がします。ルイ(攻)も交えた三人の掛け合いが楽しかったです。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
当て馬のところにつながりますが、女の子を主人公に寄り添う形で描いてあげたいな、と思っていました。それでも受けは攻めを選ぶわけなんですけど、誰が誰を好きになってもおかしくないよっていう優しい世界であればよいなと思います。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
ルイ(攻)は恥ずかしいセリフを平気で言いがちなので、描いてる本人が一番大丈夫かなこの子と思っていました。ロマンチストなのだな、と腑に落ちてからはもっと振り切っても良かったかもと思ったり。担当さんがあの性格クセになってきたって言って下さったのが嬉しかったです。
あとルイには色々と裏家業的な設定を考えていたのですが、それを入れてしまうとこの二人いつまでもくっつかないな…!? となったので泣く泣くボツにしました。彼のために広げた風呂敷をどう畳むかはとても悩みましたね…。そしてふたりともとてもピュアで、まったくピュアじゃない私は頭を抱えました。

――今作にまつわる裏話はありますか？
今回の話はいくつかネタ出しした中でたまたま決まったものだったのですが、ルイ理央つばさの三人は実は幼少のころに考えたキャラで…(恥)。
その世界線では結ばれなかったので、転生してようやく幸せになれたのね…と一人微笑んでいました。
まさかこの三人が世に出る日がくるなんて、感無量です！

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
お風呂に入ると詰まっていたネタがまとまることが多いので、困ったらとりあえず風呂場にこもりました。

――今、何かハマっていることは？
作業中に海外ドラマをよく見ます。エログロしてるものも多いので、それを見ながら自分のピュアッピュアな原稿してるとたまに脳が混乱します。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
趣味で描いていた漫画を担当さんが見てくださって、声をかけていただいたのがきっかけです。担当様にはいつも助けていただき…漫画を描く機会をくださり本当に感謝です。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
まだ夢の中のことのようですが、カバーや帯などとっても素敵におめかししていただきうれしい気持ちでいっぱいです！

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
ここまで読んでくださってありがとうございました。少しでも楽しんでいただけたら嬉しく思います。

担当編集より
すけやま先生のデビューとなる本作は、人を想う優しさに触れて芽生えるあたたかい恋の物語。見所はゆったりとした雰囲気の中で丁寧に描かれる心情の変化とテンポの良い登場人物たちの掛け合いです。さみしい思いをしている理央に寄り添い何かしたいと思うルイと、人から与えられる好意や甘えることが苦手な理央。そんな二人を繋いだり背中を押したりする理央の父や幼馴染のつばさの存在は、陰の立役者と言っても過言ではありません…！登場人物のバランスが非常にうまく作り込めているからこそ、メイン二人の見せ場がグッと締まる形で心に残るシーンがいくつも出来上がりました。(特に3話目は心打たれる名シーンが盛りだくさん…！)
初コミックスとは思えないほどにドラマチックで心地の良い一作、ぜひ多くの方に楽しんでいただきたいです。