水壬楓子先生インタビュー

BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。

水壬楓子先生インタビュー 初のオメガバースに挑戦!一匹狼男前α×才色兼備Ω 小説『装うアルファ、種付けのオメガ ~財閥オメガバース~』

2020/06/18 17:00

きっかけはア〇ルプラグ型抑制器!? 結婚生活を脅かす陰謀とは…

 


BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2382回
水壬楓子/小山田あみ/リブレ/ビーボーイSLASHノベルズ
小説『装うアルファ、種付けのオメガ ~財閥オメガバース~』6月19日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!

 

STORY
五大財閥が支配する日本。真頼は優秀なαたちで構成されるその五大財閥の一角を担う沙倉之家の当主だが、実はΩだった。高い能力で隠し通してはいるが、その身体は定期的に発情し精を求めてしまい……? GOLDにも連載された宝井さきverコミカライズと同月発売!

 

――作品紹介をお願いします
初めてのオメガバースでしたので、オメガバースとは? というところからのスタートでした。とにかく「ヒート」というワードから、なぜかア〇ルプラグ型抑制器を作ろう! と思いついてしまい、その勢いで書いたお話です(笑)。華やかな世界観で行きたいなー、と思い、財閥に、高級娼館に、駆け落ち、というドラマチックな感じでしょうか。ずっと一人で大きな秘密を抱えて生きてきた受けが、ある日、攻めにその秘密を知られ、そこから攻めの大きさに惹かれていく……という、王道でちょっときゅんとするハッピーエンドなお話です。書き下ろしは、本編のその後。幸せな結婚生活の中、狙われた双子と、財閥をめぐる陰謀、かな。後半は二人が番になったのか、というあたりも見所でしょうか。主人公の二人は、かつて私が書いた中で一番、ラブラブであまあま全開のカップルではないかと思います。

――主人公たちはどんな攻×受ですか?
ともに前半は20代後半、書き下ろしの方では30代になってますね。同級生で、幼なじみカップルになるのかな。攻めの籐院黎司は、一匹狼のアルファでしょうか。敵には容赦なく、愛する人は命がけで守る、なかなかの男前です。受けの沙倉之真頼は、強く賢く美人さんのオメガ。健気で、責任感が強い。財閥の後継者として、人に頼ることを知らず、アルファのふりで生きるしかなかった真頼が、ようやく守ってくれる人を見つけ、自分も愛する人と子供たちを守るために戦います。


――当て馬や重要な脇役は?
シンデレラのお姉さんたちのような、真頼の意地悪兄ちゃんズは意外と好きですね。欲望に忠実(笑)。書き下ろしに出てくる帆高くんも、当て馬ではありつつ、おいしい役どころではないかと思います。そして双子ちゃんは末恐ろしい感じで先が楽しみ。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
受けがアルファのふりをしているオメガ、という設定でしたので、攻めのと出会い(再会)の場面や、秘密が知られるシーンあたりはドラマチックになるように考えました。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
オメガバース的な醍醐味というのか、それがちゃんとあるのかどうなのか、というあたりが感覚的にわからず、今もビクビクしております。そして、初めてまともに子供がいるカップルを書いたので、親子の距離感もちょっと苦労したかな。そういえば子供が双子なのですが、双子を書いたのは4組目だとあとになって気づきました……。双子設定は好きらしいです(笑)。


――今作にまつわる裏話はありますか?
前半のお話(『heat capacity』)は宝井さき先生にコミカライズしていただいたのですが(『孕むアルファ 擬態するオメガ』)、その打ち合わせでお会いした時、なぜか「座敷牢の人」で話が盛り上がり、マンガで先にその設定を出していただいたので、今回、私も書き下ろしの方でそのネタを回収いたしました。思いの外、がっつりストーリーに関わっていましたね。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
書き下ろしの方は、まるっと stay home 期間中の執筆だったのですが、ふだんとさして変わらない引きこもり生活だったことがなんとも。うっとうしくなった髪を自分で切ったら、当然のようにガタガタな上、短く切りすぎてしまいました。でも、外に出ないからまぁいいか、といういいかげん具合です。もうちょっと伸びたら美容院に行こう……。

――今、何かハマっていることは?
おととし挿し木したアジサイが、去年は葉っぱばかり伸びて一向に花が咲かなかったのですが、今年はようやく、見事にたくさんの花をつけてくれて大変喜んでおります。紫色でした。よかった~!

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
新刊の発売はいつもドキドキですが、今回はオメガバースという初ジャンルに挑戦ですので、輪をかけて、どうなの……? というハラハラ感が大きいです。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
5月はお笑いな(?) 極道シリーズ『最凶の恋人』の新刊を出していただいたところですが、6月はシリアスめということで、かなりな振り幅になってしまいました。初のオメガバースではありますが、多分本質的には、キャラ的にもストーリー的にも、私の通常仕様ではないかと思います。王道のハッピーエンド、ちょっとハラハラドキドキ、ですね。なにより小山田あみ先生のイラストが美しく、色っぽく、かっこよく、「財閥」という世界観を華やかに彩っていただきました。ありがとうございます! ぜひ手にとっていただければうれしいです。


株式会社リブレ 担当Kさんより
水壬楓子先生とは『最凶の恋人』シリーズでもう随分長いお付き合いをさせて頂いていますが、打ち合わせのたびに常にアイディア満載のお方です。「最凶」シリーズではヤクザの組長と彼が愛してやまない姐さん女房な恋人……を軸にしたお話しで、毎回次から次へと事件が起こりますが、キャラクターを立てつつも物語に事件を組み込んで行く様はもう職人芸としか言いようがありません。そんな人気シリーズの合間を縫っての今回の物語は、最凶とはまた違った舞台です。水壬先生も語られているように「華やかな世界観」&「甘い恋人たち」、活躍する二人はいかがだったでしょうか? 元々は競作企画の小説オメガバースアンソロジー(こちらも好評発売中です!) に寄稿頂いた一編『heat capacity』でした。こちらの企画をご相談した時、華やかで大きい世界観……に加えて「ア●●プラグ」が出てくるとは!!! こういう発想が本当に水壬楓子先生ならでは……! と毎回しみじみ感心しています。
もちろんソレはひとつのアイテムでしかなく、オメガだけどトップを張る真頼と、風来坊だけど実は子どものころから一途だった黎司のドラマティックな愛を楽しんでもらえたらなと思います。書き下ろしにはなんと……これって、ファンの方は本編読まれる前に目にされたりするのでしょうか? ネタバレになってしまうことは避けますか……でもこちらも大量書き下ろしの上に、さらなる事件が起きております。この事件の回収の仕方も絶対読み応えありますので楽しみにしていてくださいませ。
また同月発売のコミックスにて『heat capacity』を宝井サキ先生がコミカライズしてくださっております!!! ユーモラスにもシリアスにも幅のある水壬楓子先生の作品を、宝井先生タッチによってますます魅力的に描いてくださって、より物語が膨らんでおりますので是非そちらも読んでいただきたいです。コミカライズを先に知ってから、小説のほうを読んで下さる読者の方がいらっしゃったら、これもまた大歓迎……!!! ぜひぜひ感想を教えてくださいませ。
これからも楽しい作品をいろいろ頑張って頂こうと思います。読んで下さった皆様、本当にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

小説『装うアルファ、種付けのオメガ ~財閥オメガバース~

 

ちるちるユーザーサイン本プレゼント

 

発売を記念して、サイン本をちるちるユーザーにプレゼント! 以下のボタンよりご応募ください!

サイン本プレゼント応募

 

(C)水壬楓子・小山田あみ/リブレ

関連作家・声優

PAGE TOP