河飯じろう先生インタビュー

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河飯じろう先生インタビュー監禁されて好き放題♥一途な拗らせオタク×金髪ノンケクズの復讐ラブ初コミックス『憎くて憎くて愛しい僕の芳一くん』

2022/05/22 17:00

好きと嫌いは紙一重♥無理やり共同生活で愛は生まれるのか!?

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3081回
河飯じろう／ジュネット／ジュネットコミックスピアスシリーズ
コミックス『憎くて憎くて愛しい僕の芳一くん』5月18日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
仲村洸ことなかむーは、中学2年の頃、同中の先輩・川田芳一に告白したが、芳一がそのことを同級生に話し歩き、馬鹿にしたため人間不信になり不登校になってしまう。なかむーは芳一を見返すために努力を続けるものの空振りばかり。業を煮やしたなかむーは、芳一を拉致・監禁し、人生を不自由にする計画を実行にうつす。そして、共同生活を続けるうちに芳一のことを"嫌い"だと思い込んでいた気持ちは、そうではなかったと気がついて…!?

――作品紹介をお願いします
タイトル作品は「憎くて憎くて愛しい僕の芳一くん」ということで、復讐系の作品です。芳一(表紙の金髪)が昔振った相手に監禁されて好き勝手されちゃったりされなかったりするお話です。
同時に収録されている読み切り「巨根ハンターHIROTO」は、男の外見からチンの長さを推測して答え合わせをするのが好きな受けが主人公の話です。

「巨根ハンターHIROTO」

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
属性で言うと「拗らせオタク×ノンケクズ」ですね。攻めのなかむは大変拗らせてて、努力の方向性を全て間違える男です。彼は芳一と出会ってから無意識に芳一中心の生活をしていたのでしょう……。
受けの芳一はヘラヘラしててモテるクズです。あけすけに身の回りの出来事を人に話すので信用されやすい一方、自分の感情を素直に人にぶつけるのは苦手な感じがします。

――当て馬や重要な脇役は？
一応みさち(♀)を当て馬？にさせていただきました……。芳一のゼミの友達の後輩という設定で、大学生になって初めて"遊び"を知り、遊びだったはずが好きになってしまいましたというアレです。本当に可哀想です。でも半年後には笑い話になってるはずなので大丈夫です。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
こだわりは……なんですかね、連載が初めてすぎてこだわる間もなく終わってしまったというのが本音なのですが、あまりスキンシップを過剰にさせないというのは意識してました。
なかむは"お願い"という建前がないと触っちゃいけない、くらいに思ってたらいいなと考えてましたね。作中で上手く表現できなかったのが残念です。

――今作にまつわる裏話はありますか？
芳一の内面の部分や留年した理由なども掘り下げたかったのですが、ストーリー的に割愛してしまったのでまたどこかで描けたらなと思っています！

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
連載期間中は引きこもりすぎて、月平均歩数が937歩の時がありました。流石に引きました。なので、最近は"通勤"と称した30分ウォーキングを毎朝しています。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
BLに初めて触れたのは小5の時なので、そこそこエリート腐女子だと思います。その頃から同人誌ってものに憧れがあって、余裕ができたら漫画描いてみたいな～と思ってました。
それで4年前くらいに二次創作で同人誌を初めて出して、漫画描くの楽し～となり、その後「自分の考えたBL見てほしい～！」となって初めて出たJ.GARDENで今の担当さんに拾っていただきました。その時持ち込んだ同人誌は今はもう見るに耐えない作画なので、本当にこんなのによく名刺渡してくれたな……と、思い出しては感謝しています。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
嬉しいです！とても勉強になりました！

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
楽しんでいただけたら嬉しいです^_^！よろしくお願いします！

担当編集より
ジュネットと河飯先生の出会いはJ.GARDENでした。まだまだ荒削りながらも個性的な作風でおもしろいなと思ったのが第一印象です。
その後お仕事をご一緒するなかで、1本あげるごとに成長がみられるので、伸び代がすごい……と新人さんとお仕事をご一緒する醍醐味を味わせていただきました。

表題作「憎くて憎くて愛しい僕の芳一くん」、受の芳一は憎めないクズっぷりは一貫していて、行動原理が普通じゃないところが魅力です。攻のなかむも突き抜けた拗らせっぷりが可愛すぎてすっかり担当編集の推しに……。
「巨根ハンターHIROTO」も読み切りではありますが、もはやタイトルだけで優勝。プロットを読む手が震えました。予想外の展開なので、こちらも併せてお楽しみください。一度踏み入れると、癖になる河飯先生ワールドをぜひご堪能ください！