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 一穂ミチ先生 インタビュー

2009/04/13 12:00

BL小説界でも現在“飛ぶ鳥落とし”で人気上昇中の一穂ミチ!
ちるちるでは注目の新人作家コーナーの皮切りに一穂ミチ先生をフィーチャー!!なのだ
まずは先生にインタビューいたしましたので、ごらんアレ!


――先生はとても本を読まれている方なのですか? どういうジャンルの本をよく読まれるのでしょうか?

一穂
ちっとも読書家ではありませんが、小説、ノンフィクション、 エッセイ、詩歌などを雑食ぎみに読んでいます。
あ、あと日記が大好きです。ひとの日記って何でこんなに面白いのでしょうか。最近では「板尾日記4」が最高でした。

――どういう作品に影響されましたか?(本、映画などジャンル問わず)

一穂
少女まんがだと思います。

――デビュー作「雪よ…」では短歌が引用されていましたが、 ご自分でも短歌を詠んだり(←詠むでいいんですかね?)しますか?

一穂
時折試みますが、びっくりするほど下手です。

――BLに目覚めたきっかけは何ですか?

一穂
何でしょう……大きな本屋さんに行くとBLがあったりしたので
特に抵抗もなくはまった感じです。

――小説を書こうと思ったきっかけは何ですか?
(最初からBLを書こうと思ったのでしょうか?)

一穂
小説を書きたい、とそわそわ思うほど大好きなあいつとあの子(二次元)がいたからです。基本的に男子ばかり書いています。

――どういう設定に萌えを感じますか?

一穂
やなやつが本命だけに見せる誠意とか間抜けさ加減。いわゆる「濡れた子犬を抱く不良がいい人に見える」マジックです。

――今後書いてみたいカップリングはどういうものですか?

一穂
どんなものでも書いてはみたいのですが、そこは自分の頭や腕と相談しなければならないのでどうなることやら。不安です。

紹介者 うえおさん

BLを読み始めた頃は、内容がどこか不自然でもとにかく濃い関係が読みたい、そうじゃないと読んだ気がしないぐらいの事を思っていたのですが、数年前からでしょうか、じっくりと心理描写を書いている作品も良いなと思うようになり、だんだんとストーリー性も重要な要素として意識しながら読むようになりました。

私の中でそれが顕著に表れたのが『ディアプラス文庫』で、比較的心理描写を重視している作品が多いことから、以前はほとんど手にする事はなかったのですが、ここ数年ではお気に入り作品をいくつも見出しており、毎月発売される新刊に注目していました。

そんな時『ディアプラス文庫』から、一穂ミチさんのデビュー作「雪よ林檎の香のごとく」が発売されました。デビュー作ということでしたので、読む前は正直それ程期待せずにいたところもあったのですが、そんな気持ちは読み始めると同時に消え去り、デビュー作(新人)とは思えないクオリティーの高さにまず驚かされました。

当たり前の事なのかもしれませんが、まず読んでいて文章に引っかかる点がないというだけでも好感が持てました。どんなにストーリーが良く出来ていても、文章で引っかかりを感じてしまうと集中し切れず、読後残念な気持ちになってしまう事もめずらしくないのですが、そういう点での心配は一切感じることはありませんでした。

それどころか、文章に関しては“問題ない”というレベルを遥かに超えていて、むしろ作品の楽しみとして味わえる要素の一つになっていたと思います。

現在デビュー作の「雪よ林檎の香のごとく」と「オールトの雲」(ともにディアプラス文庫)が出版されていますが、二冊とも文章のクオリティーが高いことはもちろん、内容自体も胸にグッと来るような、大変読み応えのある良い作品だったと思います。

どちらも派手な設定や展開はありませんが、主人公の二人の距離が自然に縮まっていく過程をじっくりと読ませてくれますし、恋愛だけではなくそれぞれが抱える問題を乗り越えていく成長も絡ませることで、ストーリーに厚みが感じられました。また周りの家族・友人などとのエピソードもとても丁寧に書かれていて、感動させられるシーンがいくつもありました。

文章は淡々としつつもどこか繊細なイメージを彷彿とさせ、ストーリーやキャラが持つ繊細さや温かさとシンクロしているような印象があり、いくつもの要素が重なる事でより一層完成度が増している様な気がしました。

なまじ文章が整っている事で一見隙が無いように見えてしまうのですが、適度にセリフが砕けていたりとあまり堅苦しさを感じさせないことで、読み難い(取つき難い)という印象もありませんでした。

タイトルにも使用されている短歌や星座(宇宙)の引用にしても、取って付けたようではなく、とても自然にストーリーの中に組み込まれていているのも良かったです。

今後も素敵な作品を書いていってくれることと思いますが、今のままの雰囲気でもっと切ない設定の話だったり、ちょっとファンタジーな話だったりを読んでみたい気もしますし、逆に「あれ!?」と思わず驚かされてしまうような、今までのイメージとは異なる話が読めることを実は期待しているところもあります。

どういう方向で話を書くにしても、文章力の高さ、繊細さや温かさを表現できるセンス、小さなエピソードなど隅々にまで気を遣える丁寧さを武器に、色々なお題(!?)に挑戦しつつ、どんどん活躍していって欲しいと期待しています。

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