TaaRO先生インタビュー

仲の良い3人の関係に様々な変化が……

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3999回
TaaRO／ホビージャパン／ルナティックロマンス
コミックス『青春△ vol.2』 5月20日発売
サイン本プレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！

STORY
コウとエキシンは周りには秘密で付き合うことになったものの、その関係はさまざまなところで影響をもたらすことに。２人の関係を知る３人組のひとり、ユーピンは自身の境遇も重なりさらなる孤独を感じていく。さらにある事件をきっかけに、エキシンは自身のことが大好きだった妹・トウとケンカしてしまう。そして、ついにコウとエキシンの間にも亀裂が……!?

――作品紹介をお願いします
『青春△(トライアングル)』は、友情・恋愛・家族愛を主に描きながら、混乱する感情だったり、執着や追求をテーマにした物語です。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
主な登場人物は3人ですね。気難しくて寡黙なゲン・コウ。気さくで優秀なゲン・エキシン。
もう一人のレン・ユーピンは活発で可愛いけれど少し内気な子で、性格も背景も違う3人の少年が仲良しでわちゃわちゃしています。メインCPはコウとエキシンで、このふたりは明確な攻受は決まっておらず、リバ関係にあります。

――当て馬や重要な脇役は？
主な脇役は、第1巻に登場した転校生のコウ・サイと、エキシンの妹のトウになります。私はコウ・サイがとても好きで、彼は外部の人間が介入しにくいこの3人組と普通に話すことができる貴重なキャラなんですよね(主にエキシンとですが…)。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
登場人物それぞれの心の中にある戸惑いや欲望などはこだわって描きました。
とくに第2巻では、それぞれのキャラクターの成長背景や、現実に感じる痛み、そして愛への渇望などが明らかになっていきます。
読んでくださった皆さんが、心に響く強い感情を感じてもらえたら嬉しいです。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
学生服の襟部分ですかね…たくさん描きましたが、いまだに難しいと思っています。

――今作にまつわる裏話はありますか？
ユーピンとトウの関係については、もっと描いてみたかったです。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
第2巻では、コウの過去について描いていますが、読者さんのなかには「こういう話を描いているということは、作者の私も同じような経験をしたのだろうか」と、私の状況を心配してくださった方もいらっしゃいました。
私の場合は、たとえば映画の一節に感動したとき、その作者が同じような経験をしたことがあるかどうかということよりも、その作者はとてもいい人なんだな～と思うことが多いんです。
なので、そういうふうに心配してくださる読者さんは、とても慎重で優しい人だなと感じましたね。

――今、何かハマっていることは？
今連載している作品はフルカラーの短編作品で、色を塗りやすいようになるべくキレイに線を描いているんですが、実は今回のようなモノクロ漫画のようにランダムな線が引ける感覚が好きなんです。
モノクロは描くのも早いですし、色を塗るのはやっぱり疲れます…！

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
もともとは自分のSNSで創作したものを発表していたのですが、ひょんなことから出版社の編集者さんと出会い、出版の機会をいただき、その編集さんがいろいろと気にかけてくださったので、本当に感謝しています！

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
今回、『彼のシュシュと消せない夏』と『青春△(トライアングル)』という2作品を日本で同時に出版することになりました。今のところ多くの方が私のことを『彼のシュシュ～』を読んで知ってくださっている気がします。
その読者さんからすれば、『青春△』と比べると別人が描いたようにと思われるかもしれません…2作品はジャンルが全然違いますからね！
とはいえ、『青春△』は、読んだ後に誰もが幸福やポジティブなエネルギーを感じてもらえることを目標に描いています。
ぜひ多くの方に『青春△』を読んでいただきたいです！

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
美味しいものを食べて、ぐっすり眠って、健康で、何事にも頑張って、楽しく漫画を読んでもらえると嬉しいです！

コミックス『青春△ vol.2』

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