深嶋つづみ先生インタビュー

 重めの愛・執着攻め…最高です♥

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第4010回
アオイ冬子／深嶋つづみ／アルファポリス／アンダルシュノベルズ
小説『初心者オメガは執着アルファの腕のなか』 6月11日発売
サイン本プレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！

STORY
アルファ、ベータ、オメガの二次性がある世の中で、自分はベータだと思って生きてきた圭斗。けれど、見知らぬアルファ男性・香倉からとある指摘を受けたことをきっかけに再検査を受け、実は自分がオメガだったことを知る。「孕む性」ともいわれるオメガは男性でも妊娠が可能で、周囲から差別的な扱いを受けることも多かった。オメガだと判明したことにより葛藤していたある日、圭斗は香倉と再会する。
有能なアルファである香倉は、圭斗こそが自分の運命の番(つがい)だと言い、圭斗を甘く、優しく支えてくれる。けれどその献身と優しさの裏には、あまりに深い欲望と執着が隠れていて―― 

――作品紹介をお願いします
『初心者オメガは執着アルファの腕のなか』は、オメガバースのある世界を舞台にした、甘く切なくじれったい恋を描いた作品です。
オメガとしてはまだ体が未成熟な大学生・圭斗(主人公)と、圭斗を運命の番だと口にする社会人アルファの男・香倉が、ゆっくりと関係を深めていきます。
次第に明らかになる攻めの執着ぶりに戸惑いつつも、彼と向き合い、悩みながら成長していく主人公の姿を綴っています。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
攻めの香倉は六歳年上のサラリーマンでアルファ性、いわゆるスパダリで、眼鏡をかけている美形です。
タイトルにもあるように執着心の強い人なのですが、自分の気持ちを一方的に押し付ける感じではなく、受けの気持ちを尊重する我慢強いタイプの令和の執着攻めです(笑)。穏やかな性格ですが、策士っぽい一面もありますね。
受けの圭斗は私立大学の三年生で、控えめな性格の普通の男の子。
堅実だけどマイペースで、ベータとしての価値観を簡単には捨てられない……そんな不器用さがあります。攻めのことも最初は恋愛対象外です。
恋愛初心者な上に、オメガとしても初心者なので、悩んだり足踏みしたりということも。でもちゃんと前に進める子なので、応援しながら読んでいただけたら嬉しいです。

――当て馬や重要な脇役は？
重要な脇役として、受けの親友・九藤(くとう)がいます。
彼はオメガ性のゼミ仲間で、圭斗を様々な面で支え、助けてくれます。たまに圭斗に呆れたり叱ったりしながらも、自由に動き回って物語に彩りを添えてくれる頼もしい存在です。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
身体の関係が先行しないオメガバースBL、という部分がこだわりのひとつです。
特に序盤は、受けの体がオメガとしては未成熟で、アルファフェロモンの影響を受けることがありません。
受けはアルファ性のパートナーを必要としていないので、そんな受けに対して、攻めがどうアプローチしていくのか。そして受けの体が成熟しはじめたとき、二人の関係にどう影響していくのか。そのあたりにも注目してほしいと思います。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
本作では甘々シーンを考えるのが特に楽しかったです。受けをどう翻弄しようか、攻めと作戦会議をしている気分でした。
一方で、なかなか納得のいく仕上がりにならず、ぎりぎりまで何度も書き直したシーンがいくつもありました。苦労はしましたが、その分、ブラッシュアップされた作品になったのではないかと思います。

――今作にまつわる裏話はありますか？
書籍化のお話をいただいた後、改稿のためのエピソードを色々と考えていました。
重要なシーンで受けや攻めが闇堕ちする案もあったんですけど……ボツになりました(笑)。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
執筆中にアルファポリスさんのBL大賞がありまして、大会期間中にこの作品で5万文字書くという目標をたてていたんです。
でも、5万字達成前に本編が完結してしまって。慌てて攻め編を書きはじめて、大会期間終了の数時間前にようやく達成できた……という出来事がありました。焦りながら執筆したあの時間は、今となってはいい思い出です(笑)。
WEB掲載していたものと内容は異なりますが、書籍にも攻め視点の書き下ろしが収録されていますので、そちらも楽しんでいただきたいです。

――今、何かハマっていることは？
近所のスーパーに売っている、一口サイズの牛乳スコーンにハマっています。手作り感のある素朴な味がくせになってしまって、毎回買ってしまいます。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
学生時代から、オリジナルBL小説を書いてWEB上で公開していました。
社会人になってからは趣味と仕事が思うように両立できず、書くことから離れていた時期もあったのですが、数年前から小説投稿サイトで少しずつ新作を公開するようになりました。
書くことはずっと好きだったので、諦めなくて良かったという気持ちが今はありますね。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
とても嬉しいですし、書籍としてこの作品が世に出ていくということに緊張しています。
アルファポリスさんのBL大賞に参加したことで書籍化に至ったので、期待をかけてくださった担当編集さま、そして応援してくださった読者さまには大変感謝しております。
読者さまからのたくさんの応援が書籍化という道をつくってくれました。本当にありがとうございます！
書籍版は新たなエピソードもたくさん入っていて、WEB版を読んでいたという方も楽しんでいただける内容となっております。ぜひお手にとっていただけますと嬉しいです。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
はじめまして、深嶋つづみと申します(みしまと読みます)。
この作品には遊び心と、オメガバースでしか描けないエピソードをたくさん詰め込みました。二人のじれじれしたやりとりや、攻めの策士ぶりや執着ぶり、脇キャラたちの活躍をぜひ楽しんでいただけたらと思います。
イラストはアオイ冬子先生が担当してくださり、素敵すぎる二人を描いていただきました。
オメガバースが好きという方はもちろん、表紙に惹かれてという方や、普段オメガバースはあまり読まないという方にも読みやすい内容になっています。
ご興味を持っていただけましたら、本書をぜひ本棚に加えていただけますと光栄です。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました！

◆担当編集より
アルファポリスが満を持してオススメするオメガバース作品『初心者オメガは執着アルファの腕のなか』が、ついに刊行になりました！
オメガバース作品というと、フェロモンや本能に駆られて怒涛の展開で進むお話も多いかと思いますが、本作はそれらに翻弄されつつも、自分の気持ち、そして相手の想いをしっかりと考え、少しずつ愛を構築していくお話です。
突然オメガだと診断されたうえに、自分の「運命の番」だと主張する香倉に迫られる圭斗。戸惑いつつも、決して投げやりにならず、一つずつ受け止め、立ち向かっていく真摯さといじらしさが読んでいて胸に迫ります。
そして、優しくて余裕があるように見えるスパダリ・香倉が秘める、アルファとしての執着と独占欲――。圭斗をやさしく見守り、大人の包容力で受け止めつつも、圭斗が気が付かないのをいいことに、ちゃっかりマーキングをし、「自分のものだ」と主張して周囲を牽制する強かさ――何があっても逃がす気はないというその執着ぶりに胸を撃ち抜かれること間違いなしです！
ジレジレ恋愛がお好きの方も、重めの執着愛がお好きの方も、大満足必至の本作、是非お手に取ってみてください！

小説『初心者オメガは執着アルファの腕のなか』

特典情報

 
◎共通書き下ろしSSペーパー：店舗名(※敬称略・順不同)
・アニメイトチェーン各店(一部店舗を除く)
・コミコミスタジオ(通販)
・首都圏の一部書店

◎コミコミスタジオ限定書き下ろしSS冊子：
・コミコミスタジオ(通販)
(コミコミスタジオでお買い上げいただいた場合は、共通書き下ろしSSペーパーとあわせて2種付属予定です)

※数量限定のため、無くなり次第配布終了となります。予めご了承ください。
※特典の配布状況は各書店・店舗ごとに異なる場合がございます。

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