大介先生インタビュー

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大介先生インタビュー不眠症に悩む警察官×マイペースなセラピスト♥台湾で人気の気鋭作家が描く警察BLドラマ！『眠れない夜は僕の香りを』

2025/09/19 17:00

バラの香りを纏う不思議なセラピストに惹かれていく……♥

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第4101回
大介／ホビージャパン／ルナティックロマンス
コミックス『眠れない夜は僕の香りを』 7月23日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
住民からの信頼も厚い警察官・小山内綾人は、ここ最近、謎の怪盗による連続窃盗事件のせいで不眠に悩まされていた。綾人は署長の勧めで、催眠心理セラピストのもとを訪れる。イケメンセラピスト・ハンダーソンの軽薄ながらも華麗な振る舞いに最初は不満を抱きながらも、催眠療法によって心が落ち着き、ようやく眠りにつくことができた。綾人は、ハンダーソンのもとへ定期的に通うようになったが、彼が纏う不思議なバラの香りは、綾人の頭の中に無意識のうちに怪盗との過去の対峙を思い出させるのだった…。

―― 作品紹介をお願いします
警察官・小山内綾人は過去の事故や最近多発している窃盗事件の影響で不眠症に悩まされていました。
上司の紹介を受けて催眠療法クリニックに行くのですが、そこで出会ったのは、イケメンでマイペースなハンダーソンというセラピストでした。バラの香りとともに、徐々にハンダーソンの優しさに惹かれていく綾人でしたが、その相手こそが不眠症の大きな原因(犯人)だとは知らなかったのです！

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
不器用な年下攻×ナルシストの年上受です。綾人はハンダーソンの言動にツッコミを入れながらも、なんだかんだ彼にに惹かれてしまう…つまり、二人とも完全に変人ですね。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
キャラクター設定では、二人の相対的な感情を描いてみようと思いました。
例えば、警察官／泥棒という職業だったり、攻めは警察官として比較的控えめだけど、思ったことはすごく率直に言ったりリアクションも大きめ。受は大胆で奔放そうに見えますが、実は意外と内向的で繊細な人だったり……相対的ですが、お互いを補い合えるところもあって、とても気に入っています！
カバーイラストでは、本のタイトルとメインの要素設定 (バラ／香り)に呼応する香りの絵を描いて、それを表現できたらいいなと思っています。

――今作にまつわる裏話はありますか？
実はハンダーソンは当初、「催眠術を利用して何かをしようと」という設定だったのですが、医療倫理を考慮し、軽く触れるだけにとどめました。また、ハンダーソンの名前は英語のハンサムから発音されます。
他にも、ハンダーソンの家族背景や綾人の弟など、本書で描かれていないことは、以降のシリーズで補足される予定なので、ここでは控えさせてください。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
作画の過程で描画環境が変わり、この本の原稿は全部ベッドに座ったまま描かなければならず…坐骨神経は丈夫で良かったです…！

――今、何かハマっていることは？
何か仕事に常に熱中していると、注意力が散漫になりやすいので、最近は禁欲モードです(無慈悲な作画マシンのように)。
最近の私の幸せは、寝る前にベッドに横になって、CPのラブストーリーを頭の中で再生して脳の活性化を高めることです。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
もともとBL漫画や小説を読むのが好きでしたが、最初はイラストを描くことを中心に活動していました。
しかし、なかなか自分の好みに合う組み合わせが見つからないので、もう自分でキャラクターもプロットも考えようと思ったのが最初ですね。他のイラストの仕事もしていたので、同人出版や創作活動に割ける余裕が徐々になくなり、できれば仕事としてやっていきたいなと。そこから複数のSNSを通じてCPを宣伝し、多くの出版社とのマッチングミーティングに参加し、幸運にも(台湾)長鴻出版社との仕事ができました。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
舞台が日本なので、日本語版を出版する機会をいただき、大変光栄に思います。ただ、「外国人が日本を描写したものなので、日本の読者から見ると間違いだらけではないか」という不安はあります。とはいえ、このCPのストーリーが少しでも喜びや共感を呼ぶことができれば嬉しいです！