モケ太郎先生インタビュー

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モケ太郎先生インタビューミステリアスな天才画家×負けず嫌いの凡人記者、一途すぎるラブロマンス♥初コミックス『天使も知らない恋』

2025/12/08 17:00

美しく不器用な溺愛♥超美麗な作画にも注目！

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第4177回
モケ太郎／リブレ／ビーボーイコミックスデラックス
コミックス『天使も知らない恋』12月10日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
雑誌記者の天使詠司は、幼少期に負った火傷をきっかけに人と向き合うことを避けてきた。仕事に身が入らず、つまらない記事しか書けないと悩む最中、若くして現代美術のトップアーティストとなった神彫丹蘭の取材へ行くことに。どんな取材も受けないという謎の画聖に怖気づく詠司だったが、丹蘭は詠司と目を合わせた瞬間、「絵のモデルになってほしい」と言い出して…!?

――作品紹介をお願いします
ミステリアスな天才画家・神彫丹蘭と負けず嫌いの凡才記者・天使詠司のピュアラブストーリーです。(だと思って描いてました)

元々天使を題材にしたストーリーと、何かしらの分野で突出している天才キャラクターを描きたいと思っていて、一番しっくりきた関係が芸術家と記者だったので、そこからストーリーを考えていきました。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
攻めである丹蘭はミステリアスでマイペースなキャラクターです。私の考える天才のイメージを凝縮しました。天才ゆえにちょっと変わった奴という感じにしたかったので、絵以外はとことん無頓着なキャラにしています。
ビジュアルで言えば、私は目つきがシュッとした攻めが好きなので、目は鋭く、目力が出るように瞳孔も通常のキャラとは区別化しています。見た目にも無頓着なのでさっくり結いた長髪、高身長でひょろっとした体型で不健康感を出しました。

受けの詠司は会社では猫を被っている口が悪くて負けず嫌いなキャラクターです。コンプレックスがあり、自尊心がある割に自信がないので、誰かといるときと1人の時のギャップを楽しんでもらえたらと思います。
美人なのに体には痕がある、というのが性癖なので構想の段階で火傷があることを決めてました。天使、という名前に相応しいように、一般的にイメージする天使(金髪、青い目、西洋っぽい)としてデザインしました。あと美人がタバコを吸う、というのも性癖なので喫煙者になりました。

――当て馬や重要な脇役は？
この作品にはネームドキャラがまさかの4人しかいないので大体役割が決まってくるのですが、いわゆる当て馬の高渕怜斗はムカつくキャラなんですが、描くのはすごく楽しい子でした。描き慣れてるはずの丹蘭や詠司よりも描きやすくてびっくりしたくらいです。
美術館の館長である桐代さんも、登場回数で言えば名前のない編集長よりも少ないのですがとてもお気に入りのおじいちゃんキャラです。読者さんからも人気の高いキャラでした。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
丹蘭を『天才画家』にしてしまったばかりに、彼の画力の説得力を出すために丹蘭の絵が出るシーンはかなり気を使って作画しました。実際の美術館に行って西洋絵画を観に行ったりも。
それから、重要な見せ場のシーンはまさに美術館で素晴らしい作品に出会った時の高揚感や感動を感じてもらえるように気合を入れて作画しました。
また、実は詠司以外のキャラクターはそれぞれモチーフにした画家や芸術家からもじった名前になってるので、名前を考えるのも楽しい作業でした。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
上記の回答と被ってしまうかもしれないのですが、やはり時々出てくる丹蘭の天使の絵画ですね。トーンを駆使して陰影を出すよりベタやハッチングで表現する方が丹蘭の描く絵画のイメージと合ってたので、油絵の繊細な光をどう描いてやろうかと苦労しました。大変ではあったのですが、上手く描けた時は気分がハイになったので楽しい部分でもありました。

――今作にまつわる裏話はありますか？
実は初期構想の丹蘭はかなりサイコパスチックに描いていました(サイコパスキャラが性癖なので…)。
そのため、丹蘭の家庭環境も当初はとんでもなく重い感じになっていました。詠司を主人公に据えたことからボツになりましたね。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
埋まってるタイプの親知らずを抜いたことですかね。歯医者さんは刑務所の次に入りたくないくらい苦手な場所なのですが、本当に酷い目に遭いました。二度と体験したくないです。

――今、何かハマっていることは？
最近アプリでフランス語の勉強を始めました。まだ初歩の初歩ですが、今のところ楽しいです。
丹蘭ほどではないですが、私も絵を描く以外の趣味らしい趣味がないため、他にも色々趣味などを探していきたいと思っています。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
BLにハマったきっかけは友達がYoutubeで観ていた手描きMADを一緒に観たことからでした。絵がすごく綺麗で、そこからズルズルと……。元から絵を描くのが好きだったので、自分でも描くようになりました。
同人活動を始めて、そこで出張編集部に行ったのがデビューのきっかけです。己の力をもっと磨きたいという気持ちで行った結果、ありがたいことにご縁をいただき今に至る感じです。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
すげ～！マジで～!? という感じです。
実はまだ現実味がなく、壮大なドッキリなのでは？という気持ちが拭えない部分もあります。おそらく書店で並んでいるところを見るまで信じられないと思うので、発売日には朝イチで本屋さんへ行きたいと思います。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
自分で言うのもなんですが、作画にものすごく魂を込めた作品となっております。絵が綺麗なBLが読みたいと思ったらぜひ今作の『天使も知らない恋』を手に取っていただけたら幸いです。そして気に入っていただけたらぜひご感想やモケ太郎の応援をよろしくお願いします！
ここまで読んでいただきありがとうございました！

担当編集より
モケ太郎先生のデビューコミックス『天使も知らない恋』が発売となりました！
攻の丹蘭は、クールでミステリアスなのにどこか天然で愛らしさのある天才画家。
彼に取材を申し込んだ受の詠司は、身体と心に傷を負いながらも仕事に奮闘する雑誌記者。
正反対な二人が出会い、ぶつかりながらも恋をしていく物語です。