せがわ奈央先生インタビュー

20代後半同士！ “ニコイチ”だった子ども時代とは違う関係性
猛と宗介は幼なじみ。子どもの頃からずっと、ふたりでひとつのような仲良しでした。でも、宗介は成長するにつれ、猛に別の想いを抱くようになります。必要以上に意識して関係がこじれ、高校時代にはついに……。そんなふたりが、大人になって再会して!? 9月10日発売、せがわ奈央先生の新刊コミックス『ごめんね、僕を愛して』。なあ宗介、覚えてるか？ 高校の時に一度だけ、おまえを無理やり抱いた―― 好きなのに、好きだからこそずれてしまったふたりの関係が、再び重なる瞬間を目撃しましょう!! それでは「801 AUTHORS 108」第714回、せがわ奈央先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
メインのタイトル作『ごめんね、僕を愛して』は描き下ろしで、幼なじみのふたりのお話です。離ればなれになっていたふたりが、夏に大人になってから故郷で再会して…という展開です。
子ども時代から大人になるまでの、ふたりのすれ違いや移り変わりを見ていただけたら嬉しいです。
他は高校生やサラリーマンもので、コメディタッチのものからシリアスなど、いろいろつまった一冊となっています！

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
ふたりとも20代後半の設定です。攻の猛は元都会っ子で、子どもの頃は無口で人付き合いが苦手だったのですが、大人になった今ではちゃんと小学校の先生をしています。
弱さを知っているからこそ強さをもてるような攻にしたくて、描いたキャラです。
受の宗介は東京のIT系会社に勤めていますが、猛に会いたくなくて帰省を嫌がっています。
基本明るくてちょっとお調子者です。
Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
今までとは少し違って、大人を描こうと挑戦したものが2作入っています。タイトル作もそうなのですが、描いてみたら大人を描くことがとても楽しいことに気づきました。子どもと違ってストレートでない分、大人ならではのドラマが生まれるなあ、と描きながら感じました。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
タイトル作が60ページの長編だったので、途中で「わー全然終わらない…！」となりました。
その分最後のページを描き終えたとき、とても嬉しかったです。「できたー！」と叫びたい気持ちになりました。
Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
間に引っ越しをはさんだのですが、なんだかトラブルが多くて、途中「コミックス出せるだろうか…！」とちょっと焦りました。目的地に行く電車がいきなり「暑さのためレールが曲がって進めません」となって、半日かけて引き返さざるをえなくなったり、引っ越し先に住めなくなったり。驚きの連続でした。出せてうれしいです…よかった…！

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
担当さんや出版社さん、感想やお手紙を下さった読者のみなさまにただただ感謝です。
そしてこれは毎回ですが、とても緊張しています。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
みなさまこんにちは、または初めまして！ 今回3冊目のコミックスを出させていただくことになりました。
少しでもみなさまに楽しんでいただければうれしいです…！ どうぞよろしくお願いいたします。ここまでお読みくださり、ありがとうございました！
リブレ出版 担当編集より
せがわ先生のことを「胸きゅんの女王」と勝手に呼んでいるのですが、今回も胸きゅん満載です。
長編を描いていただくのが初めてだったのですが、先生から構想を聞いているうちに、情景がズバッと伝わって来て、良い作品になるぞ！ と思いました。
今回せがわ先生も「背景も役者」とおっしゃってて、ストーリー以外にも語りかけてくるような背景の描写にご注目ください。

(c)せがわ奈央／Libre Publishing