BLアワード2021|ちるちる

BLアワード2021|ちるちる

ランキング決定!!
商業BLの祭典BLアワード2021!!

BEST コミック 3位

圧倒的世界観で贈る、70年代アメリカの追憶

「親愛なるジーンへ 1」

ポイント:
4659pt
著  者:
吾妻香夜
出 版 社 :
心交社
シリーズ:
Chocolat comics
発 売 日 :
2020/6/26

壮大な世界観と引き込まれるストーリーに、ページを閉じてしばらく放心……。一冊で三冊分くらいの読み応えは、もはや“コミック”という枠を超えた芸術作品です。セクシャリティに葛藤を抱えるトレヴァー×元アーミッシュのジーンが紡ぐ純愛にも涙が。どこか懐かしくて切ない物語に心が震える、まごうことなき大傑作!

吾妻香夜先生からのコメント

このたびは投票していただいた皆さま、ありがとうございます! 『親愛なるジーンへ』は、『ラムスプリンガの情景』(2018年発行)に少しだけ登場したキャラクターのスピンオフ作です。前作よりも丁寧に、さらに単体の話としても成り立つよう心掛けて描いています。全2巻予定で、6月末から後編の連載再開予定です。続きも楽しんでいただけるよう作っていきたいと思います! 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

ユーザーの声を紹介

映画のような世界観に涙…

私の中で間違いなく1位の作品です。
前作のラムスプリンガの情景のスピンオフですが、この作品は最高の純愛です。
キリスト教の中でも特殊なアーミッシュという難しい設定のキャラクターなのに、吾妻先生の圧倒的な画力であっという間に世界に引き込まれます。
ストーリーの展開とテンポ、空気感の作り方、1冊なのに3冊くらい読んだようなボリューム感。まだ、完結してないですが自信を持って布教したい作品です。
ひょうからパンツさんがさん

1冊のコミックスで、ここまで壮大な世界観を表現した作品を他に読んだことがありません。まるで映画を1本観た後のような充足感を感じました。吾妻先生の精密で美しいイラストと、個性的で愛すべきキャラクター、そしてロマンチックなストーリーが見事な相乗効果で、本当に素晴らしいです。続きが最も楽しみな作品のひとつです。
イシイさん

今、私は動画を読んだのか?と錯覚を起こしてしまうぐらいの臨場感ある美麗な描写。記憶を辿るように語られる物語は、全貌を早く知りたいような、知りたくないような、胸のざわめく伏線に溢れ、心を掴んで離しません。なにより、今この瞬間目の前にある幸せを強く実感させてくれる…完成度の高さに完敗です。
beebeebeeさん

一本の洋画を観た後のように心が満たされる、大好きで大切な作品です。細部までとても丁寧に作り込まれています。ストーリーは勿論、セリフもニューヨーカーっぽくウィットが効いていて、作画も背景まで細かく当時の街並みが再現され、例えばマフラーのチェック柄、ネクタイやパジャマのストライプ柄まで手描きで表現されていて、先生の愛情が伝わってきます。まだ1巻ですが、きちんと話が区切りが着いているためモヤモヤすることはないけど、余韻はずっと残っている、そんな作品です。続きが読めるのを心待ちにしています。
みさ王さん

ラムスプリンガの情景を拝読し、とても感動し初めて漫画で泣きました。
読後感がすごく余韻がのこり、名作洋画を観たような感覚でした。
そのスピンオフということもあり発売前から楽しみにしていましたが、読んでみてやはりこの世界観的は素晴らしいと思いました。
まだ続きがあるので完結時の読後の余韻を楽しみにしています!
細かい部分で素晴らしい所はたくさんあるのですが、とにかく雰囲気と読後感が初体験のものでした。
自分が生きていた時代でも国でもないのにこんなに浸れるのは先生の魔法だと思います!
みつるんさん

全てが最!高!です!!
毎話はじまりの1ページ目の画(ジーンの部屋、毎話同じアングル)からすばらしく…「これからお話しが始まるぞ」というドキドキワクワク感と、誰目線の景色なんだろうとふと思いふけってしまう感覚にせつなくなったり。1ページ目から一気に物語の世界に惹きこまれます。読み応えのある内容に、読了後の充実感と心地よい疲労感に心身が癒されるのを感じます。
時代背景にキャラの人柄、ファッション、そして台詞の一つ一つまで、それら全てがマッチングして作り上げられたストーリーは吾妻先生だからこそ描ける世界で、吾妻先生にしか描けない世界だと思います。
こんな素敵な作品に、作家先生に出会えて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
たくさんの方に読んでいただいて、どこか懐かしくせつない気持ちに浸って涙してもらいたいです。この素晴らしい作品を、日記の最後のページまで、見届けていきたいと思います。
あつもりさん

ストーリーが最高。これまで数々のBLを読んできましたがトップクラス、永久保存版、家宝として子孫にこの先100年は残したい本。
時代背景も丁寧に描かれていて、前作のラムスプリンガの情景を読んでいなくても楽しめ、読んでいれば倍楽しめる…最高です。
先生の描かれるしっとりとした雰囲気は勿論ですが、ストーリー全体がグッと締まる瞬間がとてつもなく好きです。最高。出会えて良かった作品です。
そしてえっちなシーンも言わずもがな、最高に他なりません。天才的描写で夢心地に往復して拝読しています。
天才。先生、生まれてきてくれてありがとう…そんな気持ちでいっぱいになる本です。
りっこ01さん

どんな結末を迎えるのか、待ちきれない!

まだ続くのに、始めからこんなに濃い1冊ってかつてあったでしょうか。笑って泣いて……読み終わるとすごすぎて放心しちゃいます。
過去を遡って描いてらっしゃるので、ジーンがどうなったのかラストまで分からないのもドキドキしてます。続きが早く読みたいです。
匿名さん

まだ1巻ながら、もうすでに胸熱です…!物語としての深み+萌えの両方が感じられる稀有な作品です。トレヴァーとジーン、それぞれの人生背景と人物造形が素晴らしい。BLを超える世界観を感じながら、BLであってくれてありがとうございます…!!と感謝の思いが溢れます。2巻が出るまで、生きます…!!
おまめなおまめさん

アーミッシュだったジーンのトレヴァーへの無垢で敬虔な愛。トレヴァーのジーンへの贖罪にも似た愛。
ふたりの関係が家族となり恋人になり…お互いを神のような存在に感じていく様子に、胸が熱くもあり締め付けられるような気持ちにもなります。
今後のふたりがまたどのような関係に変化していくのかも楽しみです。
甥のジーンがいる時間軸でトレヴァーにとってジーンがどのような存在になっているのか…。
作品の中でテオやオズに会えるのもとても嬉しいです。
まだまだたくさん泣かされてしまうのだろうな…と思いながら、続きが楽しみで仕方ありません!!
なちゅちゅさん

名画のような吾妻先生の作品が大好きです!!どのページも宝物のように愛しくて読みながら涙が出ました。
NYの街中、偶然の出逢いから変わり出した2人の運命。ジーンの透明で綺麗な瞳、異国の言葉での告白、トレヴァーの涙…
2人の間に確かにあった、心の底から愛し愛された大切な時間。
最後まで手元に置いておきたい大切な作品の一つになりました。涙なしには読めないであろう2巻、どんな結末でも受け止めます。楽しみにしています!!
aquamarronさん

まだ1巻ですがもう「不朽の名作」と言ってもいいのではないでしょうか。一生懸命生きていて、満たされた気持ちも知っていて、それでも慰めきれない心がある。トレヴァーの気持ちが受け入れられて、体を重ねた直後の一番幸せな瞬間に、幼い頃の切ない記憶を思い出して泣くって……これを涙なしで読めますか。2巻以降もきっと泣かされるのでしょう、その準備はできています。(できていますので早く読みたいです!待ってます!)
うらねこさん

『ラムスプリンガの情景』も素晴らしく美しい物語だったのですが、こちらも葛藤や情動が描かれていて、とても美しい物語で、心に響きました。
この後二人がどうなってしまうのか、今どうして二人が一緒にいないのか、それを考えると心が締め付けられて、何度も考えてしまいます。
二人の幸せな未来をただ祈るばかりですが、どんな結末であろうときっと素晴らしい。
このお話の結末を見届けたいと思います。
まる彦さん

スピンオフでありながら、前作を超えるほどの魅力を感じました。
絵が美しく、描写も素晴らしい。
季節感や空気感、街の雰囲気なども味わい深くて情緒的です。
甥っ子が日記を通して知っていく伯父とジーンの話に、読者も一緒に引き込まれていきます。
アーミッシュの青年とセクシャリティや家族に問題を抱える男との切なくも美しい愛に胸打たれ、幸せになってほしいと願わずにはいられません。
いま、続編が待ち遠しい作品No. 1です!
きっと、ハッピーエンドでもそうじゃなくても泣いてしまうと思う。
ぷれぱーるさん