親愛なるジーンへ 1

shinainaru jean e

親愛なるジーンへ 1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神236
  • 萌×217
  • 萌7
  • 中立3
  • しゅみじゃない5

99

レビュー数
20
得点
1272
評価数
268
平均
4.8 / 5
神率
88.1%
著者
吾妻香夜 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
心交社
レーベル
Chocolat comics
発売日
ISBN
9784778129361

あらすじ

NYに住む伯父・トレヴァーの書斎で一冊の手記を見つけたジーン。
そこには、自分ではない“ジーン”について綴られていた。

――1973年。
弁護士のトレヴァーは重要な書類を紛失する。
雪が降りしきる中、それを届けてくれたのは清掃員していたジーンだった。
ボイラー室で暮らしているという、見るからにみすぼらしい彼を放っておけず、
トレヴァーはお礼も兼ねてハウスキーパーをしないかと持ちかける。
まるで中世からやってきたような世慣れなさに反し、教養を感じさせる
美しい元アーミッシュの青年ジーンとの同居生活は、
ゲイであるトレヴァーに羨望と穏やかな幸せをもたらすが――。

表題作親愛なるジーンへ 1

トレヴァー・エドワーズ,34歳,NYの弁護士
ジーン・ウォーカー,19歳,元アーミッシュの青年

その他の収録作品

  • カバー下(イラスト・あとがき)

レビュー投稿数20

か、神に近い萌2なんだな(惜しいっ。涙

限りなく神に近い萌2です。
内容は文句なくすばらしい。感動したし、圧巻だし。ただ、ざんねんながらキャラ萌えしない(涙)2人とも好きなんですけどね。萌えるか、と言われるとそうじゃない。ごめんなさい。物語、作品として最高なのですが、自分の中で神作品はそれに加えてキャラ萌えもしたいもので。

義理の家族と自分は違う、自分は何者かわからないと思っていたトレヴァーが、ジーンと結ばれた後、義理の家族に愛されていたことを思い出し涙を流すシーンで半泣きになりました。

ラムスプリンガ〜でも、オズがテオに心から愛されていると実感し、父親から本当に愛されていたことを思い出した場面と似ていますね。

ジーンがアーミッシュの言葉で言ったこと、義母がトレヴァーに言ったこと「あなたは私たちの神さまよ」が同じなのも素晴らしくて。
ジーンの言葉がわからないのに気持ちが通じてトレヴァーがジーンにキスするのがたまりませんでした。

表紙の、植物だらけの書斎は、ジーンの故郷(植物)と書物(弁護士のトレヴァー)の世界の融合…お互いの世界を知り受け入れた空間。ジーンにとってはトレヴァーに与えてもらった新しい世界の入口かと。

蛇足ですが、
書斎の植物の最初の一鉢が、トレヴァーのメッセージと共に置かれたのがまたグッとくる。
窓が開いて風が吹いているのも。新風て感じで(そのままですがw)
前日のことを謝罪、ジーンを想い、自分の気持ちも伝えて
─この書斎とここにあるすべてを贈る─どうかこれからも共にいて そしてまたトレヴァーと呼んで─
愛だわ。

トレヴァー、ジーン、カレン、三者三様の知性がステキです。いいセリフいい場面がとても多い。

床屋で隣の席にいるのにジーンが
「トレヴァー!トレヴァーっ‼︎ ちゃんと居てくれてる⁉︎」
「ねえぇえってばああぁああ」
と床屋の椅子を怖がりトレヴァーに声かけるのかわいい。
最初は心を閉じていたのにだんだん変わっていくジーンがいい。トレヴァーもね。

ジーンの大学入学祝いのためレストランで食事をしている時、ゲイのことを罵る酔っ払い客に対して怒るジーンをかばうように機転をきかせるトレヴァーが良くて。
それを聞いた酔っ払いも自分の息子を思い出して詫びるのがうまいなぁと。他人事と自分事で見方ががらりと変わるもんね。

酔ったトレヴァーのセリフがいい。
自分は恵まれている
「ほんの少しだけ己を偽りさえすれば……問題なくやっていける」
「それを妥協と呼ぶのは厚顔だと思わないか?…ジーン…」
「自分が…いったい何者なのか…わからないことを差し引いても…だ」
「これ以上…望むことなど…何も無い」
そうやって言い聞かせて生きてきたんだなと。
酔っても言い回しが知的なのがインテリジェンス〜(そのままw)

ジーンが意を決してトレヴァーのベッドに乗り込んだのに、トレヴァーは頑なに受け入れず言い合いになった時
「私が使ったのは(ジーンの)シャツだけだぞ 断じてまだ下着には手をだしていな」
と口走り、真っ白になって小さく丸まっちゃったとこ笑ったww

ラムスプリンガ〜親愛なるジーン。
テオもジーンもピュアなところがめっちゃかわいくて。
でも故郷を捨てる覚悟ができるほどに意志が強いのもよくわかる。2人また違うタイプでね。
2作のつながり方もとてもいい。

どちらも大好きな人と出会い、一緒にいることがこんなにも楽しいと自分が変わるきっかけになり、しあわせそうだなぁ人生を謳歌しているなぁと読んでいるだけでこちらも満たされた気分になる最高の作品ですね。
(個人的には、家族からの愛情うんぬんがトラウマになるのはお腹いっぱいというか重苦しくなるのであんまりなのですが、あとがきにあるように普遍的なテーマですし、このようにカタルシスある描かれ方をされるのは好きです)

この2作が吾妻先生初読みだったんですが、絡みのシーンで全身を描いて下さるのがまた好みです(半身しか描かない作家さんいますもんね)
シリアスやギャグのシーンがいい上、濡れ場もしっかりエロいのがすごいですね。

ジーンは現在トレヴァーの所にはいないてことよね。この後どうなるんだろう。別れがくるてこと?悲しいのは辛いんですけども。気になる気になる。続編待ちます。

しかし、こんな人間を深く洞察したすばらしい作品を読んじゃうと、その辺の軽いBLが薄っぺら〜く感じちゃってしばらく困っちゃいますねw それはそれで、それぞれの良さとして、自分のテンションと合わせるなどして、いろんなタイプの作品を味わえる読み手になりたいものです。

0

こちらもまた…

読了後にインタビュー記事を読みましたが、全2巻の予定なのですね。
1巻でこの濃度のお話が描ける作者さんなので、きっと2巻でも素晴らしくまとまった作品になることだろうと期待が膨らんでいます。
(リバの匂わせ?作者さんの「今のところ」が気になるっ)

「ラムスプリンガの情景」も素晴らしかったですが、こちらも未完なのにもう素晴らしいです。
トレヴァーの甥っ子のジーンが読んでいる手記から、70年代にシフトする描き方も好きでした。

2人の出会いから、過去、気持ちの揺れなどが丁寧に描かれているのが良かったです。
アーミッシュであることを捨てて、選んだ生活だけどジーンの回想には故郷がいつもあって、それが後悔なのか望郷なのかは分からない。
同じような気持ちを抱いている2人が惹かれるのがとても自然に感じました。

回想が終わり、また甥っ子とトレヴァーのシーンに戻り1巻が終わるのですが、ジーンは何処へ…。
気持ちがざわつきますが、夏くらいには2巻出ます?よね?
楽しみに待っています。

1

挑み続ける作家さん

前作も素晴らしかったけれど、今回も名作の予感がします。

16歳の甥っ子が夏休みを利用して、NYに住む伯父のもとへ。
無愛想な伯父・トレヴァーが苦手な甥のジーンが、書斎整理をしているときに偶然見つけた1冊の日記…。

「親愛なるジーンへ」
自分と同じ名前の誰かとの日々を綴った日記と1枚の写真。
そこから物語は現在から過去へと舞台を移します。

前作で主テーマとして扱われたアーミッシュですが、今回もアーミッシュの青年が登場します。
しかも『ラムスプリンガの情景』で登場したテオの友人・ダニーのお兄ちゃん。
あちらでは魚釣りのシーンの回想と、人々の会話でしか出てこなかったけれど、ダニーの心に「捨てられた」という深い傷をつけた人物でした。

トレヴァーが雪の日に出会った赤毛の青年・ジーンはラムスプリンガ後にコミュニティに戻らず、俗世で生きることを選択したものの、底辺の生活を送っていました。
そんな彼を婚約者と住む予定で引っ越したタウンハウスへ引き入れ、ハウスキーパーとして雇ったトレヴァー。
1巻では2人の生活が始まって、いろいろな人との出会いや、それぞれが抱く価値観などに触れながら距離が縮まっていく過程が描かれていました。

この社会で生きていくために、家族を切り捨てた罪悪感を潜在的に抱えるジーンと、愛されながらも、家族との間に自ら壁を作り続けていたトレヴァー。
2人でいる温かさを知って、心地良さを知って、離れがたくなる。
その想いがいつしか友人という枠を超えていくまでが、本当に丁寧に描かれているので、ぐいぐい世界に引き込まれます。
読み終わった今も、まだ自分がウディ・アレンの初期作辺りのNYにいる感覚。

時代背景や文化のことなど、よく調べて描かれた作品だと思います。
現代の日本を舞台に描けば、調べることはほぼゼロでも描けるけど、あえてそうしない。
自分の描きたいものを追求する作家さんって、素晴らしいなあとしみじみ感じます。

それだけにちょっとしたところで引っかかる。
冒頭でニューヨーク郊外と書いてあるのに、数ページめくるとジーンの父は「トレヴァーはセントラルパーク沿いに住んでいる」って言っている。どっち?
セントラルパーク沿いってものっすごい高級住宅街だし、裏通りの方にならあったかなあ、タウンハウス。でもあそこは中心で、郊外じゃないんだよなあ。
さらに冒頭の英文です。
最近本編で英語が使われる作品が増えていますが、切実に文法をチェックしてほしい。
冒頭からかなり初歩の文法ミスがあります。
本当に些細なことだけど、作品が素晴らしければ素晴らしいほど、ちょっとした点がもったいなく感じてしまいます。

重箱の隅を突きがちですが。
物語の方は現在のトレヴァーの元にジーンがいないことで、何があったのかすごく気になるし、この日記を読んだ甥のジーンがトレヴァーに対して何を思うのか、この先が楽しみです。
回想がメインの物語は前提として「今はいない」のが分かっているので切ないし、今後必ずくる別れを意識せずにはいられないから、回想が甘い思い出で満たされているほど読み進めるのがつらいもの。
だけど甥のジーンと、当時ジーンと訪れた場所へ行くことで追体験をしたりするのかなとか、きっと別れは辛く悲しいものでも今もトレヴァーの中にジーンはいるんだろうなとか、そういう期待をさせるあたたかさがありました。
次巻も楽しみです。

3

マイノリティ

ラムスプリンガも素晴らしい作品だったが、この作品もとても素晴らしかった。
孤独な二人が出会い、互いを知っていく過程がとても丁寧に描かれている。
レストランでのシーンが特に印象的だった。
取り乱すジーンと違い、当事者のトレヴァーが冷静に対応するのがなんとも痛々しい。
なんてことのないシーンに見えるのに、マイノリティを隠しながら生きる辛さが伝わってくる。
結ばれるまでのシーンもとても丁寧で、まだ語られてないその後の二人が早く見たい。
続編が楽しみ。

1

間違いない

私の中では、間違いのない神作品です。
絵は少し古めかしく感じますが、心理描写の巧みさと小技の効果的な使い方、素晴らしいと思います。

先生は竹書房関係ではエロ重視な個人的なイメージがありますが、この作品は総じて綺麗。
漫画を娯楽として読んでいますので宗教関係にあまり詳しくありませんが、丁寧なストーリー運びは素晴らしいと思います。

ただ、申し訳なく思いますが、待つ期間が長い…。
雑誌(電子)で購入させて戴いていましたが、一巻以降の続編が4月より無いのが少し寂しいです。
ゆっくり待たせて頂こうと思います。

0

当時と今がどう繋がるのか、2巻が本当に楽しみ

 『ラムスプリンガの情景』のスピンオフということでとても期待して読み始めたのですが、期待以上のものが得られた作品でした。個人的にスピンオフものは、元の作品を越えられるか否かよりも、元の作品とはまた異なる魅力を見せてくれて、どちらの作品も違った味わいがあって楽しめるというのが理想なのですが、このシリーズはまさにそれでした。

 今回はメイン2人の恋愛以外にも、様々な要素が詰まっていたように思います。自分がゲイであることを受け入れられないこと、親の愛には恵まれながらも血縁がないことで勝手に感じてしまう疎外感、自分の出自を知らない寂しさ、故郷が懐かしいようでいて、同時にあっさりとそれを切り捨てられる無情さも持っている自分への戸惑い。それぞれのキャラクターのいろんな面が見えてくるように描かれていて、吾妻先生の登場人物達への共感力が凄まじく、キャラと一体化したかのような描写に引き込まれました。

 他にも、2人を取り巻く環境が悪意ばかりでないところがいいなぁと思いました。たとえば、ほとんどホームレスだったジーンを拾ったトレヴァーに対して、軽い冗談は言いつつも、本気でその同居人を蔑んだり2人を引き離そうとするキャラはいない。レストランでゲイについて酷い言葉を発した男性も、ジーンの友人には敬意を払い、後で謝罪の気持ちを伝える。トレヴァーを拾った血縁のない両親は、実子が生まれても彼に注ぐ愛情はまったく変わらない。どうしても悪意が多くなってしまいがちなBLジャンルで、こういう愛や些細な思いやりを目にすると、悪意も人の一部分であって必ずしも根っからの悪人ばかりじゃないよね、とほっとします。2人の恋愛事情から目が離せないのはもちろん、吾妻先生の描き方そのものがますます好きになった作品でした。

7

『ラムスプリンガの情景』のダニーのお兄さん・ジーンのお話

『ラムスプリンガの情景』にも出てきた、ダニーのお兄さん・ジーンのお話、5話に出てくる、ジーン。
作者はアーミッシュにご執心らしくて、この作品もアーミッシュについて 涙を拭くハンカチが必要な展開に進みそう。

弁護士の叔父の昔の日記を見つけた甥が読む形で進行する物語。甥といっても血縁はない。トレヴァーは、捨て子で養子になった人。
夏休みに、トレヴァー宅の書斎を借りることになった甥のジーンが、叔父の部屋の掃除中に落下してきた叔父の古いノートに、写真が挟んであった。
セピア色のノートに綴られた手記 ノートの扉の言葉は、
「君とここで過ごした あの素晴らしい日々を ジーン 私は 生涯忘れることはないだろう」

そして今、トレヴァーは独り暮らし。ずっと独身。なんだか哀しいお話になりそうでぞくぞくする。

巻頭の始まりの言葉も重い。
「親愛なるジーンへ、あの頃の私に 今私にある全てをもたらしてくれた あなたは 私の神 永遠に愛するひと」

落とし物を届けてくれたジーンは、ボイラー室に住んで、清掃員として働いていた。
・・・これは、かなり重くなりそう。この巻は、出会から初めて受け入れるまでのお話。
雰囲気からすると、アーミッシュのジーンとトレヴァーとは、次の巻で哀しい出来事が待ち受けて居るのかも。
多くの人の共感を呼びそうなこの作品は人気が上がるだろうと思います。

1

言葉に表せない

ストーリー展開がうまく、すごく入り込めました
ようやく電子ででたのですぐ読みましたけど
感想が上手く言えませんが、すごい…
吾妻先生の作品は全て読んでますが、先生はストーリー構成も表現もすごく上手いなあと再確認しました

完結作品と勘違いしてて、え?これおわる!?って思っていたので続いてよかったーーと思うと同時にすでに待ちきれない自分がいます。
素晴らしい作品でした。
レビューでどう表現したらわからなくなるくらいよかったので、支離滅裂ですがとにかく神評価です。
新作BLほとんど読んでますが、今年読んだ中で1番よかったです

4

傑作

すごいな、読んだのは7月だけど、まだ続刊あるけど、自分の中では間違いなく2020年イチになるだろうと確信しています。
いや、そう言っても予想もしない化物が出てくるのがBL界ですけど、それでも!

無駄なコマがないのに、続きが気になるのに、読み終わるまでにすごく時間がかかった。大事に読んでるな、今。と頭の片隅で思いながらじっくりと読み進めました。
そもそも、めちゃくちゃ漫画が上手ですよね。ちょっとしたストレスもなく夢中で読めてしまう。

トレヴァーの子供の頃のエピソードは、悲しいわけでも、感動のシーン!とかでもないのに、久しぶりにこんなにってくらいに泣きました。強いて言うなら、なんだか懐かしいような、どこかにあった感情が揺さぶられて、というか。

ラブストーリーとしてもロマンチックで、BLとしても最中の肌の赤みがエロくて、もう言うことなし…!と天を仰ぎながら本を閉じました。

ジーンの行方は、こうならいいなという希望的予測はあるけれど、そうではない覚悟もして、結末を見届けたいと思います。

7

スピンオフなのに予想以上のおもしろさ

吾妻先生の「ラムスプリンガの情景」を購入し、読み、そのストーリー作画のタッチの繊細さに心を惹かれていました。ラムスプリンガの情景は一巻完結だったので、続編出ないかな....とずっと思っていました。今回スピンオフとなる「親愛なるジーンへ」を出版なさるということで、早速購入し読みました。
 5話で泣きました。感動( ; ; )ジーンのトレヴァーへの信仰にも近い愛。それを受け入れるトレヴァー。あの夜の話は本当に素晴らしいと思いました。あまり感動するBLに出会うことがないのですが、吾妻先生の作品は心がスッと浄化された気持ちになります。最後の最後で回想から現在の甥のジーンのシーンに戻るとき、青年ジーンはどうなったの〜!?!?と気になりすぎて夜も眠れませんでした。笑
続篇めちゃめちゃ全裸待機します!

5

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