なかないひばり

nakanai hibari

なかないひばり
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神72
  • 萌×257
  • 萌25
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

53

レビュー数
19
得点
665
評価数
156
平均
4.3 / 5
神率
46.2%
著者
ミナヅキアキラ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics HertZ SERIES
発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784813032588

あらすじ

どうして俺を恨まないんだ どうして俺のことが好きなんだ

お前の気持ちを知りながら気付かないふりをしてる──
新進気鋭の写真家である清澄は、亡き親友の弟のひばりと2人で暮らしている。
仕事仲間でもあった親友の死に責任を感じ、ひばりを引き取ったのだ。
唯一の肉親をうしなったひばりの「家族」になることを誓った清澄。
お前の大切なひとを奪ったのは俺だから。
しかし、ひばりはそんな清澄に言えない想いを抱えていて…?

表題作なかないひばり

清澄,元モデルのカメラマン
ひばり,18歳,清澄の亡き親友の弟で高校3年生

その他の収録作品

  • わがままきかせて
  • あとがき

レビュー投稿数19

笑う二人が見れて良かった

 ミナヅキ先生の描かれる“静”と“動”が好きです。
 それまで感情を内に押し留めていた主人公が、暴発するかのように感情を剥き出しにして相手に迫っていく様に、ギュッと心を鷲掴みにされます。

 最初はひばりが一方的に清澄に恋をしているのだと感じ、よくある絆され系の作品かなと思っていましたが、清澄のひばりへの本当の思いと葛藤が描かれたシーンで衝撃を受け、一気に作品に引き込まれました。

 清澄もひばりも、みさごの死に対して「もし自分があんな事を言わなければ……。」と“自責の念”を抱いています。そして「もしみさごが死ななければ……」ひばりが清澄を好きになることも、ひばりが清澄の一番近くにいることもなかったと“後ろめたさ”のようなものを感じ、それが枷となって相手への恋心に蓋をして生活しています。……本当はきっと、みさごが生きていた時からお互いに惹かれ合っていたにも関わらず……。
 隠したくても隠しきれず、ふと現れるひばりの欲望と恋心、清澄の交錯する本音と建前の感情に、胸が締め付けられ苦しくなりました。
 清澄の気持ちもひばりの想いも、三人の過去と関係性も……全て多くは描かれていない為「もしかしたら……」「本当は……」と想像だけが膨らんで余計に心が抉られます。

 終盤の、想いが通じ合い二人が初めて身体を繋げるシーンは、お互いの今まで抑えていた感情が一気に溢れ出ていて、それまで静かに物語が進んでいただけに、より一層心に響きました。 
 みさごが死んだあの日から、ずっとひばりの家族になろうと努め保護者のような態度を見せていた清澄が、男としてひばりを組み伏す姿は雄みに溢れ、余裕のない表情に今までどれだけ気持ちを抑えていたかがよくあらわれています。
 そしてひばりが「俺こんなに澄の近くにいる。」と泣きながら言う場面は、強がってきたひばりがやっと本心を言える場所を得ることが出来たのだと……本当に良かったと私も泣いてしまいました。
 恋愛に於いて“身体を繋げる”ということの意味が胸に刺さった作品でした。

 アフターストーリーでは、素直に本心を言い合える二人を見ることが出来て幸せでした。
 清澄のひばりへの甘えっぷりと、ベッドでの完全にひばりをリードする雄っぷりに、これまた良い意味で心臓が持っていかれます……。

 登場人物も場所も限られていて派手な演出があるわけでもないのに、こんなにも心を掴まれ物語の世界に引き込まれたのは、やはり先生の画力と構成、描写が素晴らしいからなのだと感心せずにはいられません。

1

丁寧な心理描写と素晴らしい表現力に感動

ミナヅキ先生は、本当に絵がお上手ですよね。
昔に比べてより美しく、キャラ同士の描き分けも素晴らしいなと思いました。

親友で仕事仲間だった・みさごを事故で失い、その弟・ひばりを引き取った清澄。
みさごの死の原因は自分にあると責任を感じている清澄は、唯一の肉親を失ったひばりの家族になろうと決心します。

一方、ずっと清澄が好きだったひばり。
眠っている清澄にそっと触れたりキスしたりと、秘めた想いが溢れ出す瞬間がすごく切ないのです。

ひばりの一方的な気持ちに感じられた思いでしたが、実は清澄もひばりの事が好きでーー…

とはいえ、簡単にはいかない複雑な事情を抱えている2人。
ひばりもみさごの死に悔いを残していて、それが原因で前に進めないところが苦しい。
ひばりが、みさごとの最期の会話を悔いているところが本当に悲しかったです。

人はいつ死ぬか分からない。
想いを伝えられない怖さを痛感している2人が、悔いを残さない人生を送るために選択した結末に胸熱。

強がりだったひばりが、清澄を思って流した涙に込み上げてくるものを感じました。
素のひばりは、まだまだ子どもっぽくて可愛いです。
これからは、もっと清澄に甘えてね。

あたたかい人間関係や、想いを伝え後悔しない人生を生きることの大切さを教えてくれる作品です。
2人の想いが募っていく過程が丁寧に描かれていて、甘いけど切ないお話でした。

エロは少ないけど胸キュン。
高校卒業まで我慢しようとする清澄と、そんな清澄の自制心を打ち砕こうとするひばりとの意地のぶつかり合いに萌えました。
結局、あっさり陥落する清澄にキュンです♡

キャラの表情、日常の一コマ一コマ全てが大切に描かれています。
2人が並んだ後ろ姿……スリッパを履く足元を、後ろから切り取ったアングルにグッときてしまいました。
こんなコマ見た事ないよ。
ひばりだけ靴下履いていたり、めっちゃ細かい。
そんなささやかな部分にも感動してしまいました。

0

なかないは「泣けない」だった

5年ぶりのBL新刊。
複数の読書サイトで評判が凄く高いので、気になって購読。
以前の絵は顎がしゃくれて尖った顔で、好きとは言えなかったけど、
絵が丸みを帯びて、太目の白黒の墨絵タッチではなく、少し柔らかい印象の絵に変わっていました。
多分描画の変化は、「メサイア ―CODE EDGE―」からだと思う。
「シャープかつセンシュアルな独特のペンタッチとモノクロワークで、切なく胸にしみる物語を紡ぎ、・・」と紹介されてます。

---
ひばりとみさごの二人兄弟。
雪が降る夜、ミサゴがアイスバーンで事故に遭い、二人が病院に行った時、ミサゴは死亡していた。

ひばりは、でかける前のミサゴに言った酷い言葉を、謝れなかったので、澄を求める資格が無いと、苦しんでいる。笑えない、泣けないひばり。
清澄も、急いで来てとミサゴを呼び出した為に、死なせてしまったと悔いている。
---

この二人が、お互いを思い合って、自分の想いを塩漬けにしたような、触れちゃいけない地雷を隠すような日々の描写が、この作品の見どころなんじゃないかと。
気遣い合ってヒリヒリして、自分を傷つける痛ましい二人。
気持ちを出しては引っ込める、臆病なヤドカリみたいな二人のやり取りが、緊張した構成で描かれていて悲しくなってしまう。

清澄がある日、撮影場所で倒れた事が切っ掛けで、ひばりが気持ちを伝えてやっと清澄の前で泣けました。
「なかない」は、「鳴かない」じゃなくて、「泣けないひばり」だった。

大事な人との別れが、アリガトウも、さよならも言えない、死に際に会えない突然死だと死を受け入れるって難しいです。タラレバの後悔ばかりが残ります。
似た「心の傷」を持つ清澄とひばりの二人でなければ、ミサゴに伝えられなかった想いの解消は、出来なかったかもしれない。
支え合って、きっとこれから幸せになれると思う。というより、そうなってほしい。続巻に期待。

2

泣きたくなるほど美しい

〖DMM電子書籍〗
修正 : がっつり濃霧
カバー折り返し : 著者コメント
カバー下 : なし
帯 : なし
裏表紙 : なし
カバーデザイン : 円と球さん
電子限定特典 : なし
備考 :
ひと言 : 画力が素晴らしくて惚れ惚れする。

〖紙媒体〗
未読

1

こんなお兄ちゃん忘れられないよね

 今は亡き人間の、親友と弟の物語。3人ともすごく思いやりに溢れた性格で、みさごが今は生きていないことが悲しいけれど、終始温かい気持ちで読める作品でした。最初、ひばりは控えめな感じの少年なのかなと思っていたので、序盤から清澄の寝ている間に結構積極的なことをしていたのにはびっくり。意外と行動力があるというか、芯の強い男子なんですよね。

 2人とも最期にみさごにとった言動をすごく後悔していて、そこだけは本当にやりきれない気持ちになりました。確かに清澄の言動が事故の1つの原因にはなったけれど、恐らくひばりの方が自分が最期にかけた言葉にずっと苦しめられたと思うんですね。彼はあんなに大切にしてくれた兄を、突っぱねるような言葉を吐いてしまった。でもきっと、みさごはそれがひばりの自分への独占欲だと、分かってくれていたと思います。唯一の肉親ですから。みさごを忘れるのではなくて、彼の思い出と寄り添いながら、2人が穏やかに過ごせることを祈っています。

0

こんなに綺麗な拗れBLならいくらでも読める

施設育ちの高校生ひばり。唯一の肉親だった兄を事故で亡くし、兄の親友、清澄が親代わり兄代わりとなって早数年。本当はずっと彼に片想いをしている。だけどこの気持ちを伝える資格なんてなくて……。

拗れてます。

逆説的ですが、こういう拗れ系の話って、この拗れをどう解消していくのか一点にのみ注目していけばよいので、バラエティ色の強い作品よりも読みやすいことが多いです。
特に本作は拗れシリアスの中でもかなり読みやすい部類かと思われました。

だって何より絵が綺麗。
ゴテゴテと無粋なセリフで飾らずとも伝わる雄弁な表情とカメラワーク。
少年と青年の境目で醸し出されるひばりの雰囲気はどのカットを見ても素晴らしい。
大人の顔の奥でエゴにまみれる清澄のアンニュイ感も魅力的。
上手いだけの絵ではなく、マンガとして機能する絵という意味で本当に読みやすい。

そしてストーリーの運び方についても、現状の共有、見つめる過去、超えるべき課題と転換点、クライマックスと全体を通して非常にそつが無い。
かつ、清澄とひばり双方の抱える複雑で繊細な心情を、両視点、しかしあえて説明しすぎない程度に抑えているところに物語の余韻と一層のドキドキ感を感じました。

特にお兄ちゃんがキーパーソンではありつつも、そこまで全面に出てこなかったところが個人的にはすごく良かったですね。
(ここにゴリゴリの設定を入れちゃうと陳腐になる予感がプンプンする。)
清澄と兄の関係に嫉妬とも嫌悪とも羨望とも名づけられないまま突然の別れが来てしまい、宙ぶらりんになってしまったひばりの感情。
ここを清澄とひばり二人で乗り越える展開がミソ。王道だけど感動。

くっついてからのラブラブもやはり絵が綺麗なので安心して読めます。

奇をてらわず、上等に切ない系BLマンガを摂取したいときにおススメです。

4

絵がいい

デビュー当時から絵の上手な作家さんだったけど、絵が凄く洗練されて読みやすくなったなぁって、まずそこに感心した。
凝った画面構成とか、アップになった表情とか、凄くいい。
更に、そこに作画のデジタル処理技術の進歩とか向上とかが加わって、ほんと、凄くいい。
お話としては、ほとんど二人だけの世界にお話を絞った、切なくてとっても内向きな、BLのためのBLみたいな展開ではあるんだけど、だからこそ、よりいっそう絵に耽溺できてこれはこれでいいと思う。

2

夢を見ているような完成度

丁寧な美しい絵と構図(といっていいんですかね?カメラワーク的な)や配置、演出でドラマを何倍にも盛り上げて語り、ページをめくるのが惜しいほど見惚れるのが楽しく、一コマ一コマにハッとするような煌めきとドキドキがあります。
完璧過ぎて、夢で理想の漫画を読んでいるのではないかと思うくらいでした。
私の読んできた数少ないBLコミックの中でここまでグイグイ引き込まれたものはないかもしれません。買ってよかった…!一遍も迷いなく神評価です。

とにかく最高なのですが、小さなところで特筆するとしたら清澄が撮影するダックスと飼い主がめちゃめちゃ可愛くて幸せそうなんです。こういったところまで抜け目ないところが素晴らしい…!
澄が過去編やTPOで髪型変わるのも毎度素敵です。

亡くなってしまったひばりの兄・みさごも頼りになるお兄ちゃんで少し吊りがちな目元がかっこよくて、魅力的で、ひばりと清澄の大事な人だったという説得力もあり、居ないことが残念に思いました。
彼が澄と関係があったというハッキリした描写がなくて正直ホッとしました。ドロドロだし後味悪いので…スピンオフとかも出ないといいなと思います。
ひばと澄はいくらでも見たいです。

ただ畏れ多くも残念な点は、ほんの数度ですがキスシーンや素敵過ぎるシーンを使いまわしたところ(同じシーンを違う角度から描いてほしい…!)、もう少し行為のシーンにページを割いて欲しかったのと、白いボカシです。
これは「消すな!」という横暴ではありません(笑) 美しい絵に対してボカシが適当に見えて拍子抜けしてしまうので、どうせならタオルや手で隠すような処理が良かったなと思いました。

5

本編もいいけど、描き下ろしが萌えた!!

ミナヅキアキラさんの新作、ほんとーにほんとうに嬉しい!!!
それだけで感激してしまい、噛みしめるように読みました。

あらすじ読んだだけで「切ない」の確定、お久しぶりの新作嬉しい!の高揚状態でのレビューです。

あらすじからてっきり清澄<<<<ひばりかと思ったら、清澄もめーーちゃくちゃひばりを想ってて、両片思いなんですね。

だけど……

責任ある大人だから、手をださない。
ずるくて臆病な大人だから、手をだせない。

といった背中合わせの感情に揺れる清澄の姿が良かった。

すっごい年齢差があるわけではないのだけど、大人でいなくてはと思う清澄と、子供扱いされて不満なひばりといった「年齢差」萌えも味わえる。

清澄の親友であり、ひばりの兄であったみさご。
彼の「死」も物語を彩る都合のよい小道具扱いではなく、きちんと向き合って描いてるところに、作家さんの誠実さみたいなのを感じました。

それにしても、初エッチ時の清澄がかっこいいよー。

さりげなくいい身体じゃん!!と、思わず目が釘付け。
(こんな素敵な身体描く方でしたっけ?と思わず過去作を見返してしまったよ。)
ひばりに煽られて、スイッチ入っちゃってからの雄モードたまらん。

そして、描き下ろしの「わがままきかせて」が、めっちゃくちゃ萌えた!

清澄の甘えっぷりがかわいい!!
ヘタレモードの清澄を甘やかすひばりがなかなか男前に成長されていて、なにより!
これからもドンドン清澄を甘やかして尻に敷いてやってください。
だけど、エッチのときは、清澄が主導権握ってる感じがこれまた萌える。

いいカプになったなーと嬉しく思いました。

9

気づかないふりは難しいです。

横顔のひばり。どこか遠くを見つめる表情。とんでいってしまわないように抱きしめる清澄。手放したくない思いが伝わる表紙です。

高校生のひばりは、写真家の清澄と暮らしています。ひばりの兄は清澄のアシスタントでもあり親友でもあったのですが事故で亡くなります。天涯孤独になってしまったひばりを引き取った清澄は自責の念とひばりへの想いを抱えています。

ひばりが眠ったフリをする清澄にキスをする場面はドキッとしましたが、清澄が自分からは手を出してはいけないと抱きしめたい気持ちを抑え込む姿、切なかったです。2人は想いあっているのは間違いないのだけど、清澄は常に大人の対応をするのです。

ひばりもまた悩んでいて、兄にぶつけた最後の言葉を後悔しています。冷静でしっかり者に育ったひばりは清澄の胸に飛び込んでいく事がなかなか出来ません。

関係が壊れるのが怖かった清澄が伝えられないまま後悔したくないとついにひばりに告白。受け入れるひばりの安堵の涙を見てやっと幸せになれるね…と感動しました。

何と言っても絵が素敵でした。冷静なひばりが時々見せる照れた表情とか体の線も好きです。

登場人物が少ないのも良かったです。ひばりのクラスメイトとか出てきたら、またややこしくなるので、2人の心情がじっくり描かれていて本当に良かったです。

綺麗にまとまっているので続編はないかな。ラスト、スキンシップ多め甘々な2人で幸せな気持ちになりました。

7

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