• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作狐のよすが

九重,よすがの親代わりをしている狐
よすが,九重に拾われ育てられた鷹の雛鳥

その他の収録作品

  • 一度目の春(描き下ろし)

あらすじ

食い食われ、他者の命をよすが(縁)に生きる――。
森で暮らす狐の九重は、ある日、巣から落ちた鷹の赤児を拾う。非常食にしようと持ち帰り、食い応えが出るまで餌を与えることにしたが、「とーさん」と呼び一心に慕ってくる子を食べることができず、九重は「よすが」という名を与え親になる覚悟を決めた。成長したよすがはたびたび「俺を食べて。そうしたら九重のお腹でずっと一緒にいられる」と要求してくるが、九重はそんなよすがに対し食欲とは違う“飢え”を感じるようになり…?
狐×鷹の異種族・獣人BL!

作品情報

作品名
狐のよすが
著者
ミナヅキアキラ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784344849136
4.4

(271)

(150)

萌々

(86)

(31)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
40
得点
1189
評価数
271
平均
4.4 / 5
神率
55.4%

レビュー投稿数40

幸せに暮らしてくれ…!(;///;)

最終話の急ぎ足が少し引っかかりました。

しかし!
このお話はケモナーの萌えをグッと掴んできます…!
弱肉強食・縄張り意識・種族の衰退 etc.森で生きる動物のリアルも少々混ぜつつ、
創作世界のほのぼのさも感じられ、異種族で愛を交わす過程が良きでした(;///;)

また、攻めが拾った雛鳥を育ててる姿にキュンキュンッ!

雛鳥を非常食扱いする割にせっせと食事を与え、
暖を与え、強者から守り、お世話をするシチュ。
めーーーーーーーちゃめちゃに萌えました!(∩´///`∩)

雛鳥が狐を「とーたん」と呼ぶのが可愛さMAX////
異種族で疑似親子をしている姿にホンワカしました。
肉食性のある狐×猛禽類の鷹という組み合わせも食の共通点があって良かったです♪

(しっかし雛鳥の可愛さが最強堪らんまるだったので
ミナヅキアキラさんのショタをもっと見たくなるなぁ…)


さてさて。

ある日、狐の九重は森で雛鳥を拾います。
ちょうどお腹は満たされていたので非常食にしようと住処へ持ち帰りました。
どうせなら食い応えのあるところまで育ててから食べようと思いつくのですね。

せっせと雛鳥の口に食料をあげて、
いつでもどこでも連れて歩く姿はまるで子育て。

森に住むリスやタヌキから
「食料に名前をつけてるのか…?」
「今さら食べられるかね?その子」
とツッコまれて九重の調子は狂うばかりで悩みます。

次第に食い物にしない、一緒にいたいと腹が決まり、
『よすが』と正式に名を与えて家族として暮らすことにしてーーーと展開します。


九重の葛藤が切なくてグッときました。
単純に食料に情が移っただけではないいですね。
九重の仲間は全員絶えてしまい、森の狐はたった1匹。
親に与えられた名前を大切にしながら1匹でなんとか生き抜いてきた。

けれど本当はーーー。

よすがと暮らす中で九重が本当に欲しかったモノが見える展開にウルっときました。
孤独ワードに弱いのでこれはアカン…(;///;)

んで種族が絶えて1匹になってしまったからこそ、
よすがには同じ思いをさせないよう鷹の仲間へ返すべきか悩むのもシンドイ(;///;)
肉食なので森の小動物から恐れられ冒頭では暴君っぽいかんじだったけれど、
少しずつ九重の淋しさや愛情深さがみえてくるのがすごく良かったです…!!!

雛鳥だったよすがは世間知らず。
九重が教えてくれる世界がよすがの全てっていう萌え!
(そもそも自分が鳥だって知らなくてキュンとした///)
無垢でめーーーーーーちゃめちゃ可愛いです(∩´///`∩)

しかし子供はいつまでも子供じゃないんですよね。
九重以外の動物と交流し知識が増えていくんです。

飛び方を知らないよすがが飛べるようになったら…?
九重が「手放さなきゃ」「手放したくない」と不安になって…ウウウ、切ない(;ω;)

異種族で共に暮らす重さが感じられるんですよね。
よすがを納得させるためにエッチして"無意味"を実感するっていう…。
(楽しく暮らしてたのに異種族ってだけでなんで…!)

あーーーーー良かった!!!
ほのぼの癒やしが重く切ない方向になるけど、
九重には必要な過程を越えた感じでグッときました。

そういう意味では、
よすがの方が真っ直ぐブレないところがありますね…!
九重がよすがを育て、よすがが九重を強くさせて胸熱。

他、スキンシップ萌え的なシーンで、
性的要素のない毛繕いが擬人化だと妙にエロくて///
性的に意識するキッカケでもあるからニヤニヤしちゃう。

たった1回しかないエッチが切ないかんじなので、
毛繕い&餌付けが個人的ドツボの糖分補給になりましたヾ(*´∀`*)ノ

最終話が駆け足気味で全体的にアッサリした印象が残ってしまうのがホント残念。
(ストーリー性があって、絵も見応え抜群に綺麗なのに、余韻が薄味なのなんで!)
(あとラブラブエッチが無かったのが若干残念…)

けれど、盛り込まれた設定がツボなのも相俟って、
繰り返し読むほどにスルメのように味が出てくる作品だと思い、神評価です。

10

狐の九重が拾った鳥の子ピー助。
はじめは言葉の通りピー助を食べようとしていた九重ですが、次第に離しがたくなりよすがという名前を与えてそばに置くことに。

よすががそれはもうかわいくて美しい。
ピー助時代はもちろんのこと、口を開けば九重に自分を食べて、お腹に入ればずっと一緒とアピールし続けるところもかわいくて、成長していくにつれてどんどんと綺麗になっていく姿に見惚れてしまいました。
よすがの凛とした瞳やぴよ感のある口元が好きです。
九重がぺろぺろとよすがをなめるところもかわいらしくてきゅんとしました。

九重がよすがに対して大切にしたいと思い抱く感情とは別のぞわつくような劣情がじわじわと生まれてきて…。
繋がりを求めて意味を成さないと分かっていながらも身体を重ねるシーンがせつないです。

「縁(よすが)」心の拠り所。
「縁(えん)」そのようになる巡り合わせ。
この言葉の持つ意味とタイトルとが九重とよすがの関係性と作品の世界観にぴったりとハマり、異種族で繋がりのなかった不調和なふたりが巡り合い互いの存在を縁にして心で繋がり、共に生きていくという絆を示してくれた素敵なお話しでした。

8

じわっと暖かくて切ない

『スモーキーネクター』がどハマりしたミナヅキ先生。今回もとっても素敵でした。

完全にストーリー重視派作品で、エロはほぼ無し&かなり切なくて切羽詰まっています。

本作が描いているのは、孤独な狐が鷹の子供を非常食にするために拾い、共に過ごすうちに情が湧き、いつしか繁殖の本能をも向けてしまうほど愛してしまうお話。
私はそう解釈しました。

人間の見た目に近い獣人BLなので、人間として彼らを見てしまうと恐らく納得がいかないと思います。
あくまで自分の「こども」として一緒の時を過ごしてきた九重(狐)が、なぜよすが(鷹)に性欲を向けてしまうのか?

恐らくそれは九重の衝動が動物とは切っても切れない繁殖の本能から来るものだからで。
孤独に時を過ごしてきて、友人はいるものの友人以上の愛情を向ける存在がずっと居なかった九重が、よすがに向けるのも必然なのかなと思いました。

でも自然界では番や子ども以外の個体と一緒に時を過ごすことってあまりない(と思っている)ので、非常食でも番でも居られないなら2人が一緒にいる理由なんかなくなってしまう。
それでも一緒にいたい……。

九重の葛藤はものすごく切なくて、親としての愛情と、独占欲や一緒にいたいという願望が入り乱れていて、胸が苦しくなりました。

そして、そんな九重を救うよすがのまっすぐな感情や九重に向ける視線が本当に愛おしくて、見ているだけでキュンキュンしてしまいました。

新しいBLのLの解釈を見ることができて、そう言う意味ではとっても楽しいお話でした。

ただもうちょっとじっくり描いていただいてもよかったかなぁと。この世界観がすごい好きだったので、ぜひもっと読みたかったです。
脇キャラも素敵でした^_^

先生の次回作も楽しみです!

8

カッコよくて、強くて優しい。

作家買い。
以前のちょっと癖のある絵柄も大好きでしたが、最近本当に絵柄が綺麗になられたなあとしみじみ。

ミナヅキさんの新刊はファンタジー系。
森の動物たちが主人公のお話です。森の動物、と言ってもほっこり系ではなく動物の擬人化といった方が正解か。

内容はあらすじ通りなのですが一応ざっくりと。

九重は森に棲んでいる狐。
その日はエサにありつけお腹いっぱいだったが、巣から落ちてしまったのであろう鳥の子を拾う。満腹だったためにその場で喰らうことはしなかったが、エサにありつけなかった時の非常食として家に連れて帰ることに。

エサ、あるいは非常食だったはずのその鳥の子にピー助とあだ名をつけエサを与えているうちに少しずつ情が湧いてしまった九重は、正式に「よすが」と名付け自分の子として育てることにした。

縁は実は鷹の子。
男同士で、ましてや種が違う狐と鷹が一緒に住んでいても生み出すものはない。けれど九重はよすがの手を離すことができなくて―。

九重をとーちゃんと呼び懐くよすがと、初めは食べるつもりだったよすがを手放せなくなった九重。

この二人の恋のお話がベースなわけですが、よすがの子どものころの2人のやり取りが丁寧な描写で描かれていることで、二人がお互いを想い大切に想うようになっていく歴史に無理がない。そしてさらにここにきちんと九重の過去が描かれていることで、九重のよすがを求めてやまない心情にぐっと奥行きが増す。

そのストーリー展開が秀逸です。

「食べてもらう」ことで九重と一つになりたいよすがと、ずっとともに有り続けたいと願うからこそ食べない九重。行動に違いはあれど、そこに根付く想いは同じなのも良い。捕食者と被捕食者という、森の動物ならではの関係性が、この作品ならではの色を付けた、そんな気がしました。

九重の、よすがに対する複雑な思いがめちゃめちゃ良い。
親心、だったものが、恋に変わっていく。愛に、なっていく。
愛したからこそ手放そうとする深い愛情に思わず涙腺が緩みました。

九重は非常に男前なんですよ。
ビジュアルもですが、その中身が。

でも、実はよすがもめっちゃ男気に溢れてる。肝が据わってる、っていうのかな。彼が九重の心の拠り所になっていく、その理由がよくわかる感じ。

最後が駆け足気味だったのが残念と言えば残念。
1冊に纏めなくてはならないという事情もあったのかな?もう少し、じっくり描いてほしかったなあ、という気もしました。

が、トータルとしてはめちゃめちゃ萌える作品でした。

姿かたちが違っても。
種が違っても。自分とは違っても。
そして男同士であっても。

愛し愛されることは、そういったことは些末なことなんだな、と。

評価で悩みましたが、彼らを取り巻く魅力的なサブキャラたちの存在と、九重、そしてよすがのカッコよさと優しさにKOされたので少しだけオマケして神評価で。

7

めちゃかわ人外BL

現在1位になってたので買ってみました。人外大好きなので..
絵柄めっちゃ好みでした。
鳥の人外BLって今までは明烏夢恋唄しかみたことなくて、今回はどんな感じなんだろうって思ったんですけど普通に萌え可愛い感じでした。
狐がよすがを連れかえって、よすががピーピー泣くシーンがあって(雛鳥なので当然ですよね)、そこで育児放棄せずに(食べずに)餌を食べさせながら縄張りに見張りしてるシーンでもう萌えでした。オカンやんw「ご..ごぁん もっと」( ✧Д✧) カッ!!可愛ぇええw
いつの間にかピー助って名前つけてるしw
よすががあつざね(狐の友人)を見るシーンでゾクってして、「おい、九重..その子..」って言ってるシーンがあったんですよ。やっぱ、草食動物という立場から、肉食の動物のことはよく知ってると思うんですよ。もうこの時点でよすがが鷹とか肉食系だということは分かっていました。
この後も九重(狐)の母性炸裂オカンなシーンが続きます。「食べた分だけ大きくなれよ。」よすがが九重の後をついて回ったり(鴨とかもそうですよね!可愛い..)、九重のモフモフ尻尾に潜ったり、水浴びさせたり、九重に抱きついて寝たりと、子育てとかショタが大好きな自分にとっては「あ...尊..ぁ....ぁあ。。。(カオナシ)」って感じです。そして九重のことを「とーたん」と呼びます。はい。尊!尊!!!!
少し時が流れて羽が少しずつ確かなものになってきます。「なにこれ」「羽だ」「とーさんにはない」(ここで「とーさん」に変わってます!)えまって自分のこと狐だと思ってんのwかわいすぎw
なんか大きくなって食べづらくなったから捨てようと考えます。本当は子育て中のように思ってるのに。心の奥底で思ってることと頭で考えてることが違うんです。でも九重が危険な目にあったら急いで駆けつけてるんです。完璧に九重は保護者ですw (九重はツンデレタイプ)
二章の扉絵が可愛すぎて...よすがを尻尾で守ってるんですよ?可愛すぎます..(拝
自分は食われるために育てられてると知っても、九重のためにおいしく育つから楽しみにしててね!と..彼はどこまで可愛いのでしょう..
「縁に」という言葉を初めて知ったので(((((調べてみました。
【「よすが」は「心のよりどころ」、「頼りになる手段や方法」以外にも「縁や故郷」、「配偶者や子どもなど、頼みになる縁者」、「頼みのつな」や「手がかり」のことも意味します。ほとんどの意味が「縁」という言葉に深い関わりを持っていますね。(中略) なぜ「頼りになる人」や「心のよりどころ」を表すのに、「よすが」という言葉が使われるようになったのでしょうか。それは「よすが」の語源から読み取ることができます。「よすが」は元々「寄す処」(よすか)という言葉でした。「寄す」の「寄」という漢字には「家に身を寄せる」という意味があります。大半の人にとって、家とは頼りになるところであり、身や心の置きどころ。つまり「家のように頼りになる心の置きどころ」、そこから「心のよりどころ」という意味が生まれました。実は、現在でも使用されている「拠り所」という言葉も同様に「寄す処」が語源となっています。よすがの使い方の例→「母との思い出をよすがとする」】
まじかよ..九重が1人ぼっちになった原因にピッタリ重なるじゃねえか...名付けるシーンは割とあっさりしてるけどそんな意味があったなんて..

よすがの誘い受けの表情めっちゃエロ良いですね..好きです..

俺を食べなかったのは寂しかったから。こんなに大切に育ててくれたのに食べてもらえない。狐にもなれない。九重に何も返せない.. よすがなりにめっちゃ考えてるんですね..九重より考え方真っ直ぐなんじゃないかってぐらい。異種族で共に暮らす重さを2人は実感します。そして某穴で繋がって"無意味"を実感するんですよね。親心→恋→孕ませたいぐらい愛してる(帯にも書いてますね。)と気持ちが変わっていきますが、他の鷹と番った方がいい。そう思って手放そうとする九重の気持ち辛いですよね...
九重の元に舞い降りるよすがめっちゃかっこいい!イケメン!抱いて!((((((←

2人がまた一緒に暮らすハピエンで本当に良かった..

全体を通して、和服がめっちゃ出てきます。和服エロシーンが好きな人にはおすすめです。(褌は出てきませんでした。)着物の柄の縞模様が鷹のお腹の柄、大人になったよすがの眉が鷹の眉斑、着物の帯で表現された尾、その縞模様が鷹、雛時代のよすがの着物の袖にある生えかけの羽の特徴の点々模様だったり、とよすがの服にものすごくこだわりを感じました。よすがの大人の服装めっちゃかっこいい。よすがの目の色はカバーイラストのよすが(大人)は黄色い瞳だけどショタ時代のカラーイラストではグレーっぽい瞳の色など、動物の特徴を掴んだ擬人化BLだと思いました。

BLアワードにも食い込んでくる作品だと思います!

7

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP