ラムスプリンガの情景

rumspringa no jokei

ラムスプリンガの情景
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神323
  • 萌×260
  • 萌11
  • 中立10
  • しゅみじゃない7

37

レビュー数
44
得点
1898
評価数
411
平均
4.7 / 5
神率
78.6%
著者
吾妻香夜 

作家さんの新作発表
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媒体
BL漫画(コミック)
出版社
心交社
レーベル
Chocolat comics
発売日
価格
¥700(税抜)  ¥756(税込)
ISBN
9784778124274

あらすじ

ラムスプリンガ――アーミッシュが、敬虔なキリスト教徒として彼らのコミュニティに残るか、家族を捨て外の世界で生きるかを決めるための、俗世を体験する期間。 ――80年代アメリカ。 ブロードウェイの夢破れ、田舎の街でウエイターと男娼をしているオズは、ある日、バーに来たラムスプリンガ期の青年・テオを“客"と間違え部屋に連れ込んでしまう。行くあても無いテオを放っておけず、つい面倒を見てしまうオズ。アーミッシュであることを馬鹿にされても怒ることも、疑うことも知らない純粋な彼に触れるうちにオズはニューヨークで擦れていた気持ちが絆され、彼を愛するようになるが…。

表題作ラムスプリンガの情景

テオドール・サリヴァン、アーミッシュの青年
オズワルド・カーター、夢破れたダンサー、27

その他の収録作品

  • カバー下:イラスト、あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数44

濃い一冊

2000年代の日本を生きる腐女子ですが笑、まるで80年代の異国の地にいるような、雰囲気から世界観にどっぷり浸れる作品でした。

何を1番に思って生きるか。最優先は何なのか。守るものは何か。自分自身に置き換えて、すごく考えさせられる作品でした。

テオが人を殴るシーンが印象的です。しっかり"人間"なんだなって、私と同じ人間なんだなって感じました。生きるって、そういう事なんじゃないかなって思ったら、とても愛おしく思えました。止めたオズから"お前がどれだけ恵まれているか お前は分かってない"と喝を入れられますが、ほんとその通りで、他人から指摘されなければ、自分を主観的でなく客観的には見れないので、分からないんです。他人と比較して初めて自分が恵まれていると気がつくんです。自分の世界しか知らない人間には、気がつくことが出来ないんです。だからこそ"外へ出た"んだろうし、その行動に意味を見出せるんだと思います。生き生きとしたテオに対し、悟りきったオズの目は自分を責め、気持ちに蓋をし、"それがお前の幸せなんだから俺は身を引くよ"と言わんばかりの行動でしたが、半端な独りよがりの優しさは相手を傷つけるだけ…それでもオズの気持ちも分かるのは多分私もそうするからなんだろうなぁ。知ること、切り開くこと、その好奇心や探究心の"強さ"が、テオの魅力なのかなと思いました。

寂しさも感じますが、2人にとっての幸せを2人で見つけることが出来た結末だと思います。
すごく濃い一冊でした!

1

読み応え抜群

今更感はありますが、やはり絶賛されている作品という事で手に取りました。
もう神レビューが沢山上がっていますので、感想だけ。

この作品の舞台・設定を、80年代アメリカ、その中でも特殊と言っていい「アーミッシュ」を絡めていること、そのアーミッシュのイニシエーションともいえる「ラムスプリンガ」という規律外の体験期間の中で起きる体験で描いている事が、非常に卓見だな、と感じました。
物語の構成としては、「ひと夏の体験」モノだと言えると思うのです。
そして、自分を育ててくれた家族・共同体と自分がこれから愛そうとする人間のどちらを選ぶのか、つまり子ども時代と決別して独立した一人の大人になれるのかどうか、という成長あるいは通過の物語とも言えると思う。
それがアーミッシュ、ラムスプリンガという舞台設定でスケールもグレードもアップする。もちろん内容も濃く深くする事ができる技量があっての事です。
規律の厳しいアーミッシュ設定だから、テオがとんでもなく良い子、汚れなき青年であることにも必然性が出てくる。
そして、「選んで生きる」…それがアーミッシュの生き方ならば、テオが悪魔の庭へ飛び込んだとしても彼がアーミッシュの生き方で生きていることには変わりない。
皆様仰る通り、見応えのある1本の映画を見終わったような読後感です。
80年代、まだゲイ差別が激しくエイズ問題も大きかった時代に、この後の彼らの味わうであろう色々な苦さ、そのたびに思い出すはじまりの甘く固い決意、そんなものも内包しつつ…

2

まるで映画を観たような感覚

こういう特殊な設定があるのって、設定だけしてうまく活用できてないものも結構あるんですけど、これは設定ありきの作品になっていたので良かったです。
切ないけど読み終わったあと心が暖かくなる、読んでよかったと必ず思える一作だと思います。
ネタバレで満足しないで是非読んで欲しいです。

1

定番ド王道最高です

作者さんがカバー下に書かれていたのを引用させてもらいましたが、やっぱりハッピーエンドが最高です。しかもアーミッシュ、ラムスプリンガなど聞きなれない単語ですが実際にアメリカにある風習なのですね。思春期に1度外の世界を味あわせて、そこで戻らないと決めたら一生家族にも会えないなんて残酷で恐ろしい制度だと思います。

攻めのテオは天使のような人ですが、受けのオズは戦争で父を失い、NYでダンサーの夢破れ、田舎町でウェイターをしながら男娼もしているというとても可哀想な設定。でも心はとても優しい人なんです。月夜の下で2人でダンスするシーンが素敵だったなあ。不幸で苦労してから最後に幸せになるのはすっきりします。私夜明けの腐女子だったし。

実は腐女子チャートで教えてもらって読んだ作品ですが大当たりでした。BLアワード前に読んでたらこれを1位にしたのになあ。でも他の人がたくさん選んでいそうな名作です。

珍しい題材でしたがとても興味深く読めました。途中は可哀想で何度も泣いてしまうと思いますが、最後は素晴らしい映画を1本見た後のような爽快感を得られること間違いなしです。

表紙もとてもロマンチックで素敵。まるでBL版ディズニー(?)のようです。

2

アーミッシュだけどそれだけじゃない、時代もちょうどよかった。

ドキュメンタリー映画をみたことがあるなら知っている方もおおい「アーミッシュ」の
「ラプスプリンガ」。
ドキュメンタリーによると、自由な時間を謳歌しても、彼らのほとんどはアーミッシュに残る保守派。

それを思い出して読むと、よくぞ恋のために自由を選んだなあ・・・
すごいよテオ・・・と思いました。
すると私の中ではこれはBLでなくても十分面白い・・・
BLである必要は特にないのでは・・・?と思いましたが
アーミッシュとラムスプリンガの設定をBLに生かした唯一の作品ということで
これ以上は生まれないだろう、と思いからの「神」評価です。

絵柄は少し古めかしいけれど、
アーミッシュのテオにはそれくれらいのタッチが絶妙。

二人の成長過程をみた気分でこれからどうやってNYで互いに支えあいながら
いきていくのか続きも気になりました。
NYでうまくってもいいし、うまくいかなくても幸せになれそう。

アーミッシュの道を捨てた方の末路も映画では気になったので、
こちらもその後を描いてほしいなあと思いました。

時代がベトナム戦争のときなら、ヒッピーなんかもいそうですけどね。

1

1本の映画をみたような満足感のある1冊

すごく素敵なお話でした。このBLがやばい!2018の1位だったので手にとってみたのですが、BL萌えもさることながら、心を持っていかれる深い物語です。アーミッシュと呼ばれる人々を扱っていて、最初は少しかけ離れたような世界感に感じますし、その設定も非常に良いのですが、このお話が本当に私たちに届ける意味や結論は日本人である私たちにも共感と感動をさせます。その距離感がまたいいのかもしれません。1本の映画をみたような、とても厚みのある、と言っては誤解される方もいらっしゃるかもしれませんが、爽やかなお話でした。この本に出会えてよかったと心から思います。
なんども読み返したくなる一冊です。ぜひみなさんに手にとって欲しいです。

2

このBLはやばい一位に相応しい作品でした!

このBLがやばい一位ということで、初めて読んだ作家さんでした。

壮大なドラマでした。圧巻です!
BLですが、BLを読まない方にもぜひ読んでいただきたい一本です。
コミックも小説も映画もアニメもドラマも
素晴らしいものは素晴らしい。
どんなジャンルも枠を超えて胸に迫るものがあると
つくづく思います。

アーミッシュを扱った作品は、なかなかありません。映画でも、若き日のハリソン・フォード主演の
『刑事ジョン・ブック』くらいしか(メジャーな作品では)思い浮かびません。

アーミッシュでBL…と、ちょっと不安を抱きつつ
読みましたが、素晴らしかった!
2人の青年の人生、周りの人々の姿、文化など
情景が見事に描かれていて、読む手が止まりません
でした。

オズとテオの姿に、頑張れとエールを
送りたくなりました。

以降ちょっとネタバレ。

クロエが髪を解くところ。
映画『刑事ジョン・ブック』で、ヒロインが
やはり髪を解くのですが、その場面を
思い出しました。あの場面は、映画でも
叙情溢れる場面でした。
本作でも、クロエの 自由に自分を表す
発露の場面なのだろうと思います。


4

このBLがやばい!コミック部門1位おめでとうございます!

久々に泣けました。。。
こちらで感想を書かれている方の言葉を拝借して、一度全部忘れてもう一度初めから読みたいくらい素敵です。

正直、様々なサイトやランキングでこの本を見かけつつ、あらすじを見て叙情的な作品はどうかなとか食わず嫌いで本棚でしばらく寝かせてしまい、、、結論、、、めちゃくちゃ神でした!!!笑
感謝です。

サイトによって著者名が平仮名とか漢字で変わっていて気づけなかったんですけど、実はすごく好きな作家さんでした。桜田先輩シリーズとモブ同士の話は振り切っていて笑えましたが、こちらはテイストががらっと変わって数ページ読むまで同じ作家さんと気づけずにいました。イーチョコ連載で気づき、もっと早く見つけたかったと思いつつ単行本が結構手直しされてて両方読んで良かった〜とありがたみがすごいです。


みなさんも言うように美しい映画をじっくり楽しむような、幸せな雰囲気を味わいつつ、どこかほろ苦くて。読者が置いてきぼりにならないくらいの共感できる切なさもあり。

登場人物の表情の豊かさとモノローグの少なさが好みです。特にモノローグは、いい作品ほど少ない方が魅力的だと個人的に思うので…同時並行の複数カットのセリフ運びと画力で一気に引き込まれます。


以降一部ネタバレ

クロエが髪をほどくシーンと、

禁じられている歌をクロエが歌うシーンで

テオとダズがひとときのモラトリアムを楽しむ情景にキュンとしました。

7

おめでとう!

このBLがやばい、コミック部門1位、おめでとうございます!

もう説明は必要ないですよね。
皆さん書いて下さってますし(笑)

未読の方がいたらお勧めしたい!
知らないと人生損しますよ(笑)

とにかく素晴らしい世界観があるBLです。
オススメします!!!
最の高とは、このことだ。

2

《ネタバレ有》まるで洋画のよう

穏やかで健全だけれど閉鎖的でもある環境で生まれ育ったテオドールは、自分の世界をぐっと広げてくれた「はじめての人」であるオズワルドに恋心を抱く。
また、NYでダンサーを夢見るも挫折し、離れた先の街で燻っていたオズワルドも、無知なテオドールの世話を焼くうちに純真で真っ直ぐな人柄に惹かれていく。
おそらくド直球に王道な展開ですが、その分しっかりとした構成で丁寧に物語が描かれていたと思います。奇をてらわない王道だからこその良さってあるよな~と再確認しました。

年代物の内容にクラシカルな絵柄がぴったりで、漫画としても非常に読みやすかったです。隅から隅までどこを見てもすごく綺麗な筆致で、描き込みの美しいコマやギャグ調のコミカルなコマのバランスも良く、すごいな~!!と感激しっぱなしでした。本当に映画を見ているような感覚です。

ダニー(ひいては家族・故郷)との別れは避けられず、ほんの少しだけ苦い後味が残るハッピーエンドには深い余韻がありました。何が幸せかは本人が決める事だから、故郷を捨てるテオと故郷に残るダニー達、どちらに対しても誰も否定はできないんですよね…。この辺についても色々と考えさせられました。
「父のため」ではなく「自分のため」に、ダンスと関わり続ける未来を選び一歩を踏み出すオズワルドの物語もまた印象的。お父さんの深い愛情を胸に、テオと一緒に幸せに生きていってほしいと思いました。

作者さんご本人のカバー裏コメントにもあったように、「これぞ洋画!」という雰囲気たっぷりの感動作でした。テオドールが所属するコミュニティである宗教集団アーミッシュについては、多少の知識はあったものの詳細は今まで知らなかったため、そういった面でも非常に勉強になりました。

6

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