ラムスプリンガの情景

rumspringa no jokei

ラムスプリンガの情景
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神349
  • 萌×273
  • 萌14
  • 中立12
  • しゅみじゃない9

67

レビュー数
52
得点
2091
評価数
457
平均
4.6 / 5
神率
76.4%
著者
吾妻香夜 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
心交社
レーベル
Chocolat comics
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784778124274

あらすじ

ラムスプリンガ――アーミッシュが、敬虔なキリスト教徒として彼らのコミュニティに残るか、家族を捨て外の世界で生きるかを決めるための、俗世を体験する期間。 ――80年代アメリカ。 ブロードウェイの夢破れ、田舎の街でウエイターと男娼をしているオズは、ある日、バーに来たラムスプリンガ期の青年・テオを“客"と間違え部屋に連れ込んでしまう。行くあても無いテオを放っておけず、つい面倒を見てしまうオズ。アーミッシュであることを馬鹿にされても怒ることも、疑うことも知らない純粋な彼に触れるうちにオズはニューヨークで擦れていた気持ちが絆され、彼を愛するようになるが…。

表題作ラムスプリンガの情景

テオドール・サリヴァン、アーミッシュの青年
オズワルド・カーター、夢破れたダンサー、27

その他の収録作品

  • カバー下:イラスト、あとがき

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レビュー投稿数52

最高です。

読了してしばらく経ってからのレビューですが。
未だに読み返す度に少しの辛さと幸せな気持ちでいっぱいになります。

キラキラした宝石を見せられた様な読了感。
先生話作り上手すぎませんか。
なんかちょっと物足りないな~で終わるENDですが、そこが読者の想像を駆り立てる名作だと思います。
実際全て読み終えたとき、感動のため息と共に続き!続き!となりましたが、ここで終えるのが最善だと思います。

まだスピンオフ連載続いておりますが、ラムスプリンガの2倍ぐらいの長さになるのだとか。
我慢ならず雑誌買いましたが、最高でした…。
先生にはご自愛頂いて、沢山の素晴らしい作品を作って下さればと思います。

0

美しく素晴らしい情景

作品への錚々たる凄いタイトルの数々やあまりの高評価に
逆にちょっと尻込みしてしまっていて、
個人的によくやってしまう読まず嫌いを
発動していたこちら。ふとした機会があり、
本当に本っ当〜に今更ながらで大変恐縮なのですが
手に取らせていただきました。

結果、なんで今まで読んでいなかったんだという後悔と
過去の自分を叱責し、素晴らしい作品を読み終えて
震える感情とに忙しくて大変でしたが、大満足の神評価です。

年々緩くなっている涙腺で、もちろん他の作品でも
目頭が熱くなったり涙が頬をつたったりはするのですが
ぶわっと気持ちが揺さぶられてぽろぽろと泣いたのは
久しぶりで…
しかも舞台が80年代のアメリカ、アーミッシュ、
ラムスプリンガなど普段ではあまり馴染みのない題材を
扱っていらっしゃるのに物語へ引き込み惹き込んでいく
吸引力が半端なかったです。

テオとオズの出逢いからお互いに惹かれあっていく過程、
ふたりの人生をかけた決断…様々なシーンを思い返す
だけで胸がいっぱいになってまた涙が出そうです…

しばらくこの美しく素晴らしい情景の余韻に
浸っていたいです。

0

まるで壮大な映画!!

たった今、読み終わりまして。
テーマは全然違うけど、映画「ブロークバックマウンテン」を観た後のような気分です。
どこか物悲しい喪失感がつきまとう。
でも何だか清々しい。
すごい作品に出会ってしまったなあ、としみじみ読後感を噛み締めています。

アーミッシュという閉ざされた世界に属する青年と、ブロードウェイの夢破れて片田舎のバーで働きながら男娼をしている青年。
ふつうだったら出会わないふたりを結びつけたのは、他でもないアーミッシュの風習であるラムスプリンガだった…。

という話なのですが。
もう本当に良かった!
留学中、アーミッシュの村を見学したことがあります。
ただ中には入れず、柵の外からの見学と博物館を見ただけですが、柵の向こうから手を振ってくれた子供たちの笑顔をふと思い出しました。
世俗を知らない天使のような子供たち。
そのまま20才まで育ったテオは、純粋で無垢で真っ直ぐ。
世俗にまみれて生きるしかなかったオズに対しても真っ直ぐな気持ちで向かってきて、作中、雁に例えられていましたが、まさに刷り込みというか、新しい世界を次々と見せてくれたオズに心酔していくさまがキラキラと描かれていて、この後来る選択のとき(アーミッシュとして生きるか、二度と戻らないか)のことを思うと胸が締め付けられて息苦しいほどでした。

オズの方もベトナム戦争で亡くなった父親、その訃報と同時に流れたのは月面着陸のニュース。
国のためにひとがひとり亡くなったところで、アメリカ自体は月面に降り立った3人に夢中という現実や、父の遺志を継ごうと足掻いて枕営業までしても足りない自分の才能の限界に打ちのめされて、流されるままに生活していたところに、強い意志を持ったテオに出会って、変わっていく。

ふたりとも一歩前へ踏み出すには家族との約束という足枷を外さないといけないのですが、これが重くて。
テオには友人のダニーとの、洗礼を受けてずっと家族として暮らしていこうという約束がある。
オズはブロードウェイで活躍するという夢を叶える父との約束を果たせなかったことに苦しんでいる。
でも結局、そこは家族なんですよね。
家族が望むのは「しあわせでいてほしい」ということ。
一緒にいられなくても、期待通りにならなくても、しあわせでいてほしい。
それにオズが気付かされた場面は涙なしには読めませんでした。

あー、もう全然うまくまとめられないけれど、ひとりでも多くの方に読んでほしい。
BLという枠を抜けて、人間と人間のドラマとして読んでほしい。
吾妻さんの作品は「モブ山〜」と「桜田先輩〜」も読みましたが、すごい振り幅です。
どれだけ引き出しをお持ちなのでしょうか。
あとがきを読むとすごく軽くて「え?そんなノリで思いついた作品なの!?」とびっくりさせられますが、「冗談みたいなラスト」でどれだけの人間が涙したことか!
すごい作家さんだな、と思いました。
とにかく!読んで!ほしい!!です!!!

0

幻想的で美しい作品


なかなか耳慣れない単語もたくさん出てくるんだけど、攻めのテオはアーミッシュっていう、現代の科学技術になるべく頼らない、自給自足の生活を続ける宗教集団にコミュニティを置く人。物語は80年代のアメリカで、そこそこ色んな科学技術も発展してる時代なんだけど、アーミッシュの人達は未だに移動には馬車を使うし、電気も使わないし、家なんかも機械を使わずに自分たちで建てちゃう。神様を信仰しながら昔ながらの生活を慎ましく送る人達っていうイメージ。

 そこで育ったテオはとにかく明るくて優しくて天真爛漫。まるで少年が身体だけそのまま大きくなったかのような人物。そんな彼が「ラムスプリンガ」っていう、アーミッシュの決まりから解放されて(お酒とかドラッグとかもう何でもしてOK)自由に過ごすことを許される期間に、受けであるダンサーの夢破れて男娼をして生活をしているオズに出会って…という感じのお話。

 設定だけ見ると見慣れない単語が沢山あって、とっつきにくいかもしれないけど、物語の主人公が私たちとほぼ同じでアーミッシュについてなんにも知らないのでそこら辺の補足も物語の中で自然に、しっかりされてて全然問題なし。
 
 読後は海外の少し昔の映画を1本見終わった後みたいな余韻に包まれる。とても感動的。最初はアーミッシュを離れて右も左も分からない攻めに色々と教えてあげる世話焼きの受って感じの関係で、ワンコ攻めのお話しなのかな~と思ってたけど、物語後半では複雑な過去を抱える受けに、攻めが聖母のような包容力を見せてくれます。泣けた。

 ダンサーを目指しながらもなかなか選ばれなかった受けの挫折と、閉鎖されたコミュニティに身を置いていた攻めの事情や葛藤が上手く物語で絡み合って、とてもドラマティックな展開でした。絵やコマ割りもハッとさせられるところが多くて。

 あまりこの業界では扱われない難しい時代や舞台を扱っているけど、上手く描き切っておられて、お見事と言う言葉しかありません。ぜひたくさんの人に読んでもらいたい作品です。

0

高評価に納得

80年代のアメリカを舞台にしたお話。
本当に1編の映画みたいだった。

高評価に納得の1冊でした。

0

僕を見て言ってくれ・・・

〖DMM電子書籍〗
修正:白抜き、時々輪郭あり
カバー折り返し:なし
カバー下:なし
帯:なし
裏表紙:なし
備考:

〖紙媒体〗
未読

0

素敵なひと時を過ごせました

コミックは普段買わないのですが、表紙の時点で既に素敵すぎて思わず買ってしまいました。
本屋に並ぶ棚の前を通る度に目がいったので(笑)

吾妻先生の作品は初めてでしたが、中身も期待通りの画力と描写で大満足です。
どのコマの登場人物も皆魅力的!
1ページ目からあっという間に引き込まれました。

私はオズの月夜の下でのダンス姿がとても印象的でした。
もっとずっと見ていたかった。

あ、あとドライブインシアター!!
一度でいいから体験してみたい、凄く素敵だった!!

各所でじんわりきましたし最後も理想的な終わり方で素敵なんですけども…なんだろう。
綺麗すぎる…というか自分自身でもそう望んでたし満足のいく終わりなのですが、だからこそ急に目が覚めた…というか感動の波に乗り切れなかった気がする自分を初見の時点で感じました。

見応えのある映画を観た気分…って感想も凄く分かるのですが、吾妻先生のコメの2週間ほど上映されていた特に誰も観てない映画みたいな雰囲気を目指して描いていた気が…っていう言葉がずっと心に残っていて。
名作だと思うけどそんな雰囲気もしっかり漂っている気がしてしまう…。
世界観もあるかもしれないけれど、この終わり方が数々の愛し合う者達が迎えたエンディングの1つだったからかもしれません。
う~ん。うまく言えない。

1

80年代アメリカ

素晴らしい作品でした。ジャンル内にあまりない時代設定も、それにマッチした絵も、ストーリーもキャラクターも素晴らしかったです。
あえてハピエン至上主義的もやっと点を…

以下もやっと点
最後、オズワルドのセリフに映画「卒業」のタイトルが出てきていました。
「卒業」は幸せな雰囲気のラストではなく、花嫁とそれを奪った青年の微妙な表情で終わります。
また、羅川真里茂先生の「ニューヨーク・ニューヨーク」を思い出す、という感想も見かけました。ゲイの恋愛、男性2人の人生を最期まで描いた名作です。
ラムスプリンガは2人が未来に向かって進み始める所で終わっています。テオはもう故郷には帰れない、という寂しさはありますが「卒業」ほど苦々しい表情はしていません。しかし、どうしても2人の未来の事を考えて不安になってしまう!描き下ろしで、最期までとは言わないからラストの翌日の話でもいいから未来を描いて欲しかった。描かない良さももちろん分かるのですけれど!!

※電子書籍 白抜き

0

濃い一冊

2000年代の日本を生きる腐女子ですが笑、まるで80年代の異国の地にいるような、雰囲気から世界観にどっぷり浸れる作品でした。

何を1番に思って生きるか。最優先は何なのか。守るものは何か。自分自身に置き換えて、すごく考えさせられる作品でした。

テオが人を殴るシーンが印象的です。しっかり"人間"なんだなって、私と同じ人間なんだなって感じました。生きるって、そういう事なんじゃないかなって思ったら、とても愛おしく思えました。止めたオズから"お前がどれだけ恵まれているか お前は分かってない"と喝を入れられますが、ほんとその通りで、他人から指摘されなければ、自分を主観的でなく客観的には見れないので、分からないんです。他人と比較して初めて自分が恵まれていると気がつくんです。自分の世界しか知らない人間には、気がつくことが出来ないんです。だからこそ"外へ出た"んだろうし、その行動に意味を見出せるんだと思います。生き生きとしたテオに対し、悟りきったオズの目は自分を責め、気持ちに蓋をし、"それがお前の幸せなんだから俺は身を引くよ"と言わんばかりの行動でしたが、半端な独りよがりの優しさは相手を傷つけるだけ…それでもオズの気持ちも分かるのは多分私もそうするからなんだろうなぁ。知ること、切り開くこと、その好奇心や探究心の"強さ"が、テオの魅力なのかなと思いました。

寂しさも感じますが、2人にとっての幸せを2人で見つけることが出来た結末だと思います。
すごく濃い一冊でした!

1

読み応え抜群

今更感はありますが、やはり絶賛されている作品という事で手に取りました。
もう神レビューが沢山上がっていますので、感想だけ。

この作品の舞台・設定を、80年代アメリカ、その中でも特殊と言っていい「アーミッシュ」を絡めていること、そのアーミッシュのイニシエーションともいえる「ラムスプリンガ」という規律外の体験期間の中で起きる体験で描いている事が、非常に卓見だな、と感じました。
物語の構成としては、「ひと夏の体験」モノだと言えると思うのです。
そして、自分を育ててくれた家族・共同体と自分がこれから愛そうとする人間のどちらを選ぶのか、つまり子ども時代と決別して独立した一人の大人になれるのかどうか、という成長あるいは通過の物語とも言えると思う。
それがアーミッシュ、ラムスプリンガという舞台設定でスケールもグレードもアップする。もちろん内容も濃く深くする事ができる技量があっての事です。
規律の厳しいアーミッシュ設定だから、テオがとんでもなく良い子、汚れなき青年であることにも必然性が出てくる。
そして、「選んで生きる」…それがアーミッシュの生き方ならば、テオが悪魔の庭へ飛び込んだとしても彼がアーミッシュの生き方で生きていることには変わりない。
皆様仰る通り、見応えのある1本の映画を見終わったような読後感です。
80年代、まだゲイ差別が激しくエイズ問題も大きかった時代に、この後の彼らの味わうであろう色々な苦さ、そのたびに思い出すはじまりの甘く固い決意、そんなものも内包しつつ…

2

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