BLアワード2021|ちるちる

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BEST コミック 5位

才能の差。嫉妬と慕情がせめぎ合う

「Daisy Jealousy」

ポイント:
4092pt
著  者:
おげれつたなか
出 版 社 :
リブレ
シリーズ:
ビーボーイコミックスDX
発 売 日 :
2020/11/10

嫉妬と恋の間で揺れ動く複雑な心境を描いた、おげれつたなか先生の傑作がコミック部門5位にランクイン。同じ夢を目指すがゆえに劣等感に苛まれてしまう三咲、そんな三咲を一途に想い続ける要……。ネガティブな感情と相手への恋心で葛藤する繊細な心理描写に「痛いほどわかる……」と共感の声が多く寄せられました。

ユーザーの声を紹介

三咲の嫉妬心に共感の声多数

おげれつ先生の最高傑作だと思います!仕事に打ち込む三好が、優秀な要と自分を比べて、劣等感と愛情の狭間で苦しむ姿に深く、深く納得しました。BLというエンタメ作品としての魅力も高いのですが、現実の男性同士の恋愛ってこんな葛藤を乗り越えて成就しているんだろうな、とリアルさを感じられ、そこにとても感動しました。
りここさん

「すごく身近に才能のある人が居て、嫉妬している」「でもその人のことや作品などがすごく好きである」という点が個人的にすごく共感できる部分でした。自分の場合は恋ではありませんが、三咲にとっての要のような才能のある子が小・中学時代にいていつも嫉妬していましたし、近くにいたい、ずっと仲良くしてほしいと感じていたことを思い出しました。なんとも言えないこの関係と感情がぎゅっと詰まっていて、大好きな1冊です。
いつも素敵な作品をありがとうございます!
匿名さん

好きだから一緒にいたい、好きだからこそ一緒にいたくない2人の気持ちがわかるからこそせつなかったです。たなかさんは心理描写を丁寧に描かれるので更に感情移入してしまいます。特に三咲くんが要くんの才能に嫉妬する気持ちを水が溜まり溢れる描写で描かれていてより伝わりました。何回もすれ違う2人が結ばれる瞬間はたまらないです。たなかさんの描かれる攻めが受けを好きで仕方ないって表情がだいすきです。
匿名さん

読み終わった後に2人と人生を歩んだような既視感と同時に深い満足感を得ることが出来ました!相手を尊敬する気持ちと自分が得意で大事だからこそ負けたくない気持ちと。どちらもわかるー!となりました。冒頭のコップから水が溢れていく描写も凄いなあと思って読みました。おげれつたなか先生の作品はどれも登場人物の描写が丁寧だなあと思いながら読んでいますが、今回はそれが遺憾なく発揮された印象です。素晴らしい作品をありがとうございました!
おにくぼんさん

この作品を読んだ時に私の中で2020年のBL漫画作品No.1が決まりました。読み始めたら終わるまで本が離せなかったです。ストーリーはあまり馴染みない3DCGの業界の話でしたが、キャラクターたちの心情描写が上手く描かれていて引き込まれました。とても心に刺さる作品です。
嫉妬するのは良くないけど人間なら誰でも一回は何かに嫉妬しますよね。その思いが強ければ強いほどどうしようもなくなり色々な関係が崩れて心に負担がかかります。そして相手が何を言ってもネガティブな方向へ進んでしまう……。まさにそれがこの作品で描かれていて、続きがどうなるか気になり読み続けました。努力VS才能の壁にぶつかったことがある人なら共感できます。三咲は一回挫折してもやっぱり好きなものに戻ってきた姿勢が良かったです。私も好きなことは諦めずに続けようと思える勇気をもらいました。
yuzumikanさん

甘酸っぱい心理描写が大好評♥

何度突き放されても一途に想い続ける要と、嫉妬心と恋心の複雑な感情で揺れている三咲がすれ違う様子を見ていて心がギュッとなりました。
お話も大好きですし、段々と前を向いて進み始める三咲の姿を見ていて私自身も色々頑張ろうとなりました!
大好きな作品です!
こばりんさん

さすがおげれつたなか先生!!!! と言うしかない程素晴らしい作品でした。
爽やかと、切なさと、もどかしさと、甘酸っぱさのバランスが凄技です。
画力が素晴らしいのはもちろんですが、どんなテーマでもストーリーがとても絶妙に書かれていて複雑です。
登場人物の誰にも共感できる、リアルな心情の描写となんとも言い表せない感情の表現がとても巧みでした。
青春と進路、恋と仕事、自分へのやるせなさと嫉妬…同じ境遇ではないのにどれも共感出来ました。
みつるんさん

ほんとに何度読み返しても泣けます。
男同志だからこそ、恋人として甘えるだけじゃなく1人の人間として負けたくないっていう気持ちと、好きだからこそ傷ついて傷付けて……でも、やっぱり好きなんだっていうのがすごく丁寧で繊細に描かれててキュンキュンしまくりです。たくさんキスシーンがあって、どれもドキドキしちゃって幸せな気分になりました。お仕事するBL男子ってカッコいいです!!
kiyoka0516さん

お話に起承転結がしっかりあって、1冊の満足度がとても高かったです。ここまで簡潔に綺麗にお話の構成ができる作家さんも中々いないと思います。レベルが違う。おげれつ先生流石だなぁ……と思いました。決めのコマの入れ方や、表情なども素晴らしくてキャラクターの心情が痛いほど伝わってきました!ゲームクリエイターというお仕事の細かい描写も面白く、気づけばお話にのめりこんでいました。最後は幸せそうな&夢を追いかけ続ける希望に満ちた2人を見ることができて感無量です。こんな作品に出会えたことに感謝しかありません…間違いなく2020年出会えてよかった漫画No.1です。おげれつ先生本当にありがとうございます!!
もたるさん

主人公美咲のキャラクター設定と彼の感情の描写がとてもリアルで、要の才能にも人間性にも惹かれているのに嫉妬が邪魔をして上手く恋が出来ないところが本当に切なくて愛しかったです。そして要のひたすらに一途で真っ直ぐなところもとても良かった。人間ドラマがお得意なおげれつたなか先生の本領発揮の一冊でした。
LisaLisaさん

主人公の心情描写がリアルで素晴らしかったです。憧れ、嫉妬、体面、優越感、劣等感……と、人間の感情の持つ複雑さが巧みな演出で描かれていました。
中盤から終盤くらいまでは主人公の視点からの感情描写がメインで、攻めが、単なる「悪意のない天才型純情青年」的な他者にしか見えていませんでした。しかし、攻めの感情が語られることによって、攻めは攻めで複雑で多面性を持った一人の人間である事がわかる仕掛けになっていた構成が大天才でした(しかもきちんと伏線が張ってある!!)。自分を追い詰めているように見える「他者」も、自分と同じように様々な感情を持つ人間なんですね。
 ラストの、どんなに醜い感情があっても、最終的に一番強くて原動力となる感情は「好き」だった、という綺麗な着地にも、とてもすっきりしました。読後の爽快感が心地よかったです。
ゆうこ偽名さん

今回の作品、1番の魅力はなんといっても攻めである要の漂う童貞感。
初えっちに挑んだ時の、三咲にちょっと反応されたらの速攻ホールドアップには笑いました。
ほぼ三咲視点でしたが、ちょっと差し込まれていた要視点での、初ラインにじたばたしてる姿もかわいすぎでした。
仕事面ではできる男なのに、恋愛面ではからっきしな童貞ぶり。
そのギャップが非常に魅力的でした。
一度は離れた2人だけど、一緒に作品を作ろう、と晴々とした笑顔を見せてくれて、もう胸アツでした。
はるのさくらさん