BL百名山

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第一回「起きて最初にすることは」

2016/04/01 00:00

BLアワード百名山、本日より開始します。

BLアワードはちるちるユーザーがセレクトしているので、
面白い作品なのは分かる!!
ただ、タイトル数が多いのでどれから読んだら良いの?って人に向けて、
書いていきたいと思います。ファン向けではないので、
ディープなレビューを期待する方は、
ユーザーレビューの評価が高いレビューをおススメします♪

貴方が少しでも良い作品に出会えますように。

今日のレビュータイトルは
「起きて最初にすることは」(志村貴子/リブレ出版)です。



弟の夏央の変化が、ひたすら可愛いっ!!


志村貴子先生と言えば「放浪息子」「青い花」などで
性同一性障害や性的マイノリティを登場人物に添えつつも
普遍的な愛の形や切なさを描ける稀有な作家性を持っている方ですが、
本格的なBL作品での単行本は今回が、初になります。
今までの作品の傾向から、BLを描いたとしても
もう名作の匂いしか感じないのですが、
本作も期待を裏切らなかったです。

4年前、親同士の再婚で突然出来た2才下の弟・夏央。兄となった公崇は夏央に勉強を教えてあげると「兄ちゃん」と頼ってきてくれるようになり、そんな弟が可愛くて仕方ないしあわせな日々。しかしある日、公崇は、自室に男を連れ込みHしてるところを夏央に見られてしまった!

本作の中で、兄の公崇がゲイだとバラされて学校を退学してしまったり、弟に軽蔑されたりとなかなかにハードな境遇なのですが、
それが納得出来てしまうほど、
弟の夏央が可愛いっ!!
小悪魔過ぎるでしょう、この方は(笑)


読んでいて、だんだんと公崇のほうに感情移入して
切なくなりつつも、最後まで読むと一辺の救いがあり、ホロっときました。
志村貴子作品なので、可愛くディフォルメされたキャラクターで、
確実にそこにある
強固な存在感は流石です。
本作のカテゴリとしてはBL作品なのですが、
一般の人にも読んで欲しい名作だと思います。

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