BL百名山

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第十二回「カーストヘヴン(1)」

2016/04/12 19:53

今日のレビュータイトルは
「カーストヘヴン(1)」(緒川千世/リブレ出版)です。

学校という閉鎖空間を舞台にした、下剋上ゲームの行方は!?

梓はカーストゲームで最上級の札【キング】を手にし、クラスの頂点に君臨していた。だが、懐柔していたつもりの取り巻きに欺かれ、最底辺の【ターゲット】(いじめの標的)に落ち、プライドは粉々に。しかも奴は、新キングの座を手にしたのだ。クラス全員にいたぶられる梓に「俺に犯されるか皆にマワされるか選べ」と究極の選択を迫り……。

ここ数年、日本でもいじめ問題で話題に上るようになった「スクールカースト」という言葉をカードゲームを使いルールを設定し、ビジュアル的に分かりやすくしたゲームを軸に物語が動きます。
一言で表すと「ザ・下剋上っ」。こんなにも分かりやすい、BL下剋上ものがあったでしょうか?下剋上好きとしては、目から鱗な設定です(笑)
今まで【キング】だったのが、最底辺の【ターゲット】に落ちる。一気に周囲のクラスメイトの対応が変化するので、人の本心や本性が暴かれる。ダークな物語ですが、色々と考えさせられます。もう少し、脇役同士の足の引っ張り合いと言いますか(>ゲスな)、駆け引きが読んでみたいなーと思ってしまいました。まだ本編が完結していませんが、スピンオフが出ることを期待です。

2巻目以降、カーストゲームをどう終わらせるのか?
それとも平和を願う【キング】が現れるのか?など続刊の結末が気になってしまいます。


貴方が少しでも良い作品に出会えますように。

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