BL百名山

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第十三回「山田と少年」

2016/04/13 19:41

今日のレビュータイトルは
「山田と少年」(三田織/プランタン出版)です。


おっさんと高校生の純粋さに胸打たれる……
クリスマスの夜、仕事帰りの山田(26)は、泣きながら酔っ払っている男子高校生・千尋を拾う。彼は、同性に惹かれてしまうことを悩む少年だった――…。 ノンケの社会人と、ゲイの高校生。偶然出会った二人が性別を超え少しずつ心の距離を縮めていく

年の差カップルものなのですが、受けの高校生が純情で可愛いです♪
仕事帰りのサラリーマンである山田がクリスマスの夜に少年を拾うという
設定にちょっと狙い過ぎているシチュエーションで作風が合わないかな?と思いつつ、
読み進めましたが、ページを進めるごとに二人の心が通っていく感じがメチャクチャ良いじゃないですかっ。三田織先生、穿った見方してごめんなさい!!汚れてたのは、
自分でしたと謝りたくなる展開です(笑)

この作品の一番の魅力はあざといあらすじを、お伽話的に見せるために、
2人の会話を丁寧に積み重ねて飛躍を避けたことと、ゲイであることを
千尋が葛藤するというこれまた、他の作品でも描かれている心理的な葛藤の部分を
避けずに描写したことでしょうか。飛び道具はないですが、じわじわと心温かくなる作品です。

貴方が少しでも良い作品に出会えますように。

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