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表題作練習曲(エチュード)

祐二 一流企業サラリーマン
和音 ワケアリ高校生

あらすじ

友人の結婚式で聴いた『ノクターン』がきっかけで、ピアノを習い始めた裕二。
社会人になってからの習い事には抵抗があったけれども、ピアノ教室で知り合った高校生・和音のおかげで、通うのが楽しくてしょうがない。
でも、和音には秘密があるらしく、親しくなればなるほど謎は深まっていくばかり。
とうとう、思いもよらない和音の過去を知ってしまった裕二は…。
サラリーマンと高校生のピュアなラブストーリー。

作品情報

作品名
練習曲(エチュード)
著者
葉澄梢子 
イラスト
水貴はすの 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
アクア文庫
発売日
ISBN
9784775506264
3

(1)

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萌々

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(1)

中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

王道歳の差もの

高校生とサラリーマンという組み合わせの、わりと王道な作品です。
表紙は一見ピアノの先生と生徒のように見えるのですが、町のピアノ教室で知り合い、仲良くなるレッスン仲間というお話でした。

ピアノがそこそこ弾ける和音とは違い、サラリーマンの裕二はピアノ初心者。右往左往しながら頑張ります。
プロになるようなお話ではないので、趣味として気軽に楽しんでいるほのぼのとした空間がよかったと思います。

内容はとても王道というか、多少ベタな感じはしますが、出会いからくっつくまでが丁寧なのはよかったです。物語半ばよりも手前でくっついてしまうのですが、詰めすぎな感じもなく、きちんと段階を踏んでいます。しかし後半、特に山場はもう少しひねりがほしかったです。

歳の差ものの醍醐味かもしれないけど、和音がかなり子供っぽいです。
裕二が他の女の人と一緒にいるところに嫉妬し、裕二を疑い、自分に手を出してこないのは女の人の方がいいからだと言って裕二に平手打ち。
裕二としては未成年の和音を大事にしたいと悶々してるわけですが…

殴られてもひたすら謝る裕二はややヘタレかと思います。でもここで怒鳴らず、殴り返さず、和音を受け止めようとする様子は男性の鏡かもしれませんね。

かなり昔の作品なので2人が使ってるのがポケベルなのですが…正直使ったことがないのでどういうものかわからない。
でもストーリーにかかわる部分なので、リメイクするさいにケータイに直せなかったらしいのですが、この先ももっとお若い方に読まれることを考えて、ちょろっと不自然でない程度に機能説明とかあったらいいなあーとか勝手ながらに思いました。

スタンダードな歳の差ものが好みなかたにはオススメです。

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