特典

  • 片想いの相手と駆け落ちしました コミコミ特典書き下ろし小冊子 花の名前

片想いの相手と駆け落ちしました コミコミ特典書き下ろし小冊子 花の名前

kataomoi no aite to kakeochi shimashita

商品説明

ノベルズ発刊記念・コミコミスタジオ購入限定特典書き下ろし小冊子
A5サイズ全12頁(内小説7頁)
大我が清雅と晴臣の思いがけず思い出話をするお話です。

作品情報

作品名
片想いの相手と駆け落ちしました コミコミ特典書き下ろし小冊子 花の名前
著者
海野幸 
イラスト
大橋キッカ 
媒体
特典
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
片想いの相手と駆け落ちしました(コミコミスタジオ購入時のみ)
3

(1)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

今も昔も変わることなく

本品は『片想いの相手と駆け落ちしました 』のコミコミ特典小冊子です。

本編後、大我視点での後日談になります。

日曜の夕暮れ、母親に頼まれて洗剤やシャンプーを買いに出た大我は、
帰路で清雅と遭遇してとっさに顔を顰めてしまいます。恋人の兄とは
言え一時は天敵扱いした相手ゆえですが、大我に気付いた清雅も眼鏡
の奥で目を眇めたようです。

大我は軽く会釈して通り過ぎようとしますが、意外にも清雅から「家に
変えるところなら途中まで一緒に行かないか」と申し出られてしまい、
戸惑いつつも同意します。

とは言え、これまでろくな会話もしてこなかった相手に共通の話題が
見つかりません。さすがに気づまりになった大我は当たり障りない言葉
を口にします。

清雅さん、婚約おめでとうございます。

すると清雅は大我に「清雅さん」などと言われると妙な気分になると言
いつつも会話の糸口として、晴臣が家を出る必要がないとか、ルームシ
ェアには賛成だか大我が相手でなくてもいいとか言われて、気が合わな
い相手にどうして声を掛けてきたのかと訝しみます。

しかし、それぞれの家への曲がり角に近づくにつれて清雅の足取りが
鈍り始めます。不思議に思っていると前方に咲く花の名前を問いかけら
れます。それはハイビスカスに似た「凌霄花」という花で・・・

A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)12頁のボリュームで、大我が
清雅との会話から昔の晴臣の思いを知るお話です。

清雅はその花をきっかけに晴臣が3年の終わり頃に学校に行きたがらな
くなり、暗い顔で花を抱えて家を出ていたこと、4年になって持ち出す
花の種類が変わり、明るくなったこと等を語られます。

凌霄花も知らない粗忽者と友だちになったのかとヤキモキしたけれど
楽しそうに学校に行く姿に安心もしたと言い「弟の事をよろしく頼む」
と頭を下げられ、大我も「大切にします」と自然と頭が下がります。

自宅に帰ると母親からのお裾分けを届けに来た晴臣が調度帰るところで
慌てて家まで送っていく事にします。帰ってくる時に途中まで清雅と
一緒だったと告げると心配げな顔をされて苦笑しつつ、ことさらゆっく
りと足を進めます。

そして小学校の頃もいつもわざと歩調を緩めて歩いていた事や、ときど
きは目についた花の名前を尋ねたりしていた日を思い出します。それは
少しでも長く晴臣の隣にいたかった大我の下心からでた行動でした。

花の名前など朝顔やヒマワリ程度しか知らなかった大我ですが、好きな
人の好きなものを知りたいと必死に覚えたものでした。「これからも花
の名前を教えてくれ」という大我に晴臣は「一生かかっても教えきれ
ないぞ」と笑い、案外鈍感な晴臣に大我も一緒になって微笑む

・・・という大我の密かなプロポーズがとても微笑ましいお話でした♪

清雅は晴臣たちの関係に感づいていても、認めるのも悔しくて気づいて
いないふりをしていそうです。弟はいくつになっても可愛い存在なので
しょうし、晴臣も鈍感だから恋人と兄の確執の根幹に気付く事はないの
かもしれないですね。

晴臣を大切に思う2人の方が妥協点を探っている感じなのも、3人の関係
性が良く出てる感じで納得でした (^_-)

※他店舗特典(レビュー済)
アマゾン特典は庶民派スーパーでの出来事になります。

3
PAGE TOP