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表題作A Tale of Thousand Stars 下

プーパー,軍人
ティアン・ソーパーディッサクン,ボランティア教師→大学生

その他の収録作品

  • A Tale of Thousand Stars-ドラマ場面集-
  • あとがき

あらすじ

ドラマスチールも収録】話題のタイBLドラマ原作、待望の日本語版登場!

次に来るタイBLドラマNO.1の原作、待望の日本語版が登場。ドラマスチールも収録!

「始まりがトーファンだったとしても ……この気持ちは、全部僕のものだ」

自分に心臓を提供してくれた女性・ト―ファンについて調べていくうちに、
そのルーツを知るべく、パンダ―オの崖の集落へ飛んだティアン。
そして、反発しあいながらも、どんどんひかれあっていく我儘おぼっちゃまな
ボランティア教師・ティアンと寡黙で頑固な軍人プーパー。
やっとここでの生活にも慣れてきたティアンだったが、大切な学校が火事に見舞われる。
「僕のせいでこうなった」と怒りに燃えるティアンは、頑丈ではない身体を
奮い起こして、敵を討とうとするが……。

“A Tale of Thousand Stars” by Bacteria
(C)Bacteria 2016
All rights reserved.
Original Thai edition published in 2016 by The Reading Room Co., Ltd.
Japanese translation rights arranged with The Reading Room Co., Ltd.
(C)Minako Yeeboon 2021
(C)GMMTVCOMPANYLIMITED All Rights Reserved.

翻訳:イーブン美奈子
企画・原案: KADOKAWA AMARIN

作品情報

作品名
A Tale of Thousand Stars 下
著者
Bacteria 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
発売日
電子発売日
ISBN
9784041109557
4.7

(9)

(7)

萌々

(2)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
43
評価数
9
平均
4.7 / 5
神率
77.8%

レビュー投稿数2

ドラマ未視聴でも楽しめる

タイBLって話題だったようですがドラマ未視聴です。タイ社会に詳しくないので、身分違いというのが本当にあるんだなぁと新鮮でした。日本でもあるところにはあるんでしょうが、あんまり実感なかったので。離れて、普通に日常を送っている筈だけど、いつまでも薄れることのない想いというのを感じて素敵だと思いました。

ただ身も蓋もない言い方をすれば、二段ノベルズや厚めの文庫でも良かったんじゃないの?という気がする量ではありました。1ページ42文字×17行なので読み慣れた44文字×18行よりやや大きい文字で読みやすかったですが懐には…で、もっと番外編とか欲しかった!読みたかった!という感想に落ち着きました。

1

上下巻、まとめて買うことをお勧めします。

「A Tale of Thousand Stars」の下巻。続きものなので上巻が未読だと理解できません。上巻から読まれることをお勧めします。




早々に家に帰るのではないかという周囲の予想を裏切り、村になじみ、子に慕われ、そしてプーパーへの秘かな想いを自覚し始めたティアン。

上巻で村人たちをだまし作物を安く買いたたく人物たちとやりあうが、そのことをきっかけにとある重大な出来事が村を襲い―。

という展開。

凄くお上手だなと思うのは、ティアンの人物像。
ボンボンで自分のことすら自分でやらない生活を送ってきたティアンはめちゃめちゃ生活能力が低い。

けれど良いところのお坊ちゃんだったからこそきちんと教育を受けてきていること。
そして、自暴自棄になっていた時に「ワルイコト」を一通りこなしてきたこと。

こういった彼の人物像が、ストーリー展開に重要な意味を持ってるんですね。
ボンボンゆえにプーパーにいろいろ教えてもらわないと生活すらままならないおこちゃまな部分と、善悪をはっきり捕らえ、そして悪人たちと対等にやりあえるしたたかさを兼ね備えているところと。

そういった彼のアンバランスさと危うさが、非常に魅力的。

そしてそう感じるのは読者だけに非ず。
プーパーも、なのです。

けれどプーパーは彼なりの葛藤や秘めていることがあるために、物事はスムーズにいかない。

ティアンは自分のプーパーへの想いが、自分のものなのか、はたまた自分に心臓を与えてくれたトーファンのものなのか思い悩む。物理的に、医学的に、トーファンのプーパーへの「想い」が心臓に残っているはずはない。けれど、そのトーファンの想いを汲もうとする優しさが今作品のベースにはあって、だからこそ、そこはかとない温かさと優しさが今作品には溢れているように思いました。

心臓移植という生死を取り扱うシリアスさと、プーパーとティアンのコミカルなやり取りも織り交ぜられ、そこにプーパー×ティアンの深い愛情も加わる。いろいろな要因がありながら、それらが上手に組み合わさることで、BL的な萌えとストーリー自体の面白さが高まっている、そんな作品でした。

二人の濡れ場は最後にちょびっとあるだけ。
けれど、この二人のセックスシーンがめちゃめちゃ優しいの。

プーパーよ、寡黙で穏やかで常にティアンファーストだった君の、閨シーンでのがっつき具合は最高だったよ…。

タイトル。
トーファンが遺した日記。
そういった因子も上手に生きていて、読み進めるごとにその奥深さが見えてくる。そのストーリー展開が素晴らしかった。

ちなみに下巻にもドラマの場面集が収録されています。
良い…。
めっちゃ良い…。
ドラマも見たくなりました。

5

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