蜜月の幕があがる　オリジナルショートストーリー　月は溺れる

彼のいる生活

本品は『蜜月の幕があがる』のアマゾン限定特典ペーパーです。

本編後、薫の舞台情報が解禁になった日のお話です。

稽古場が昼の休憩に入ると
薫はスマートフォン手に取りもSNSのアプリを立上げ、
予約登校がうまくでている事を確認して一息つきます。

今日の正午に新しい舞台が解禁となったのです。

アニメ化で火が付いた漫画の舞台化で
薫の役はかなり人気のキャラクターですが
今回はオーディションではなく
先方からのオファーで気合が入りまくりなのです。

とはいえ、演じるのはまだ先であり
今はこの稽古に集中して頑張らる時です。

メッセージアプリを確認すると
次の舞台で久々に共演する人からの挨拶、
字由緒からの連絡事項がはいっていますが
薫は無意識に史弥の名前を探してしまい･･･

アマゾンで紙版を購入すると別途
電子配信されるカラーペーパー4枚の番外編は、
稽古中の薫の小話になります。

薫が史弥と恋人という関係になって数カ月、
史弥は薫の予定を勝手に見るようになり
自分の予定と照らし合わせて
会えそうな日に連絡をくれます。

新人議員のスケジュールはかなり流動的らしく
薫は大まかに教えてもらうにとどめています。

「稽古が終わったら行く」とだけ送信すると
「了解。俺も仕事が終わったら行く」と
すぐに返信があります。

そして史弥が用意した仕事場と言うマンションに向かい
念入りに身体を洗って寝室で松薫は幸せに包まれる

･･･という甘やかな夜を匂わせる小話でした♪

薫の人気俳優という昼の顔と
妻のある弟との一夜への期待をにじませる様の
対比が良かったです　(^-^)