想定外のスウィートマリッジ

一日の終わりに聴きたくなる癒しのBLCDでした！

キャスト買い。原作既読です。

◆物語のはじまり

同性同士の結婚が認められ、今の日本よりも一般的に受け入れられている設定。結婚を急かす周りからの圧と、男女問わず言い寄って来る人間を跳ね除ける為に、結婚願望のない容姿のいいリーマン二人が偽装結婚(お試し期間あり)をするお話しです。


◆キャストについて

受け(結城　律)=田丸篤志さん
攻め(本条　悠馬)=八代拓さん

確かお二人ご一緒にBLCDのメインキャストで出演されるのは「ミスター・フィクション」以来ではないでしょうか？今回はガラッと雰囲気の違うカップルを演じられていて二人の新たな掛け合いが聴けて嬉しかったです。

律のどこか抜けてて、流されやすそうかと思いきや一筋縄じゃいかない感じや、悠馬に自慰の手伝いをされて「きもちいい…」って素直に言ったり「お前いい男だな」って言ったり、思った事はちゃんと口にして伝える誠実な所が、田丸さんの優しさの中にも芯のある声にぴったりだなと思いました。

悠馬はとにかく律を好きな事を隠している段階からすでに律大好きオーラがダダ漏れてて、無自覚に嬉しい事を言われて声を詰まらせる所とか「理性を試されてるのかな？」などの心の声には聴いててニヤニヤしました。ザ・優男感が八代さんの優しくて甘い攻め声に、これまたぴったりでした。

あと、コミックスでは絵で表情を表せますが、CDではそうも行かないので、表情の替わりに心の声が増えてます(特に悠馬の)。律に対してベタ惚れ感マシマシで非常に良きでした。

他には猫のまりもちゃん(鳴き声や足音がめちゃくちゃかわいい♡)や会社の同僚や部長、律の家族や悠馬の友人などが登場しますが、ほぼ律と悠馬二人の家でのやり取りがメインで、二人の世界に集中して聴けるのでキャスト買いされたい方におすすめです！

◆絡みシーンについて

この作品、原作1巻では最後までしないんですよね。(2巻では結ばれて欲しいです)

絡み(自慰)シーンの回数は
・マッサージからの勃っちゃって自慰の手伝いをされる
・リビングのソファーにて兜合わせ(事情があって小スカおもらし有り)
・酔っ払った律が初めてお尻を弄られて(アナル舐め有り)途中から記憶を無くして朝チュン
・悠馬への気持ちが何なのか確かめる為に、律が一人でお尻を弄って自慰をする
・律の中に生まれた感情が快楽によるものなのか、好きだからなのかをはっきりさせる為に今度は二人で確かめ合う(目隠し、素股有り)

以上。合計5回ほど、そういうシーンがありますが、絡みの時間的には短めなので、原作未読でエロ目的で買おうと思ってる方には、あまりおすすめしません。

逆にどエロく長い絡みシーンが苦手な方には聴きやすいCDかと思います。

もちろん絡み演技は、お二人共安定に素晴らしいですよ。

いつも思うんですが田丸さんの喘ぎ演技って、過剰に可愛く喘いだり、ぶりっ子感を感じさせないというか、初めての事に戸惑ったり、怖がったりしながらも感じてしまう受けの感情表現を上手く喘ぎに反映させながら丁寧に演じて下さるので、本当に自然で好きだな〜と思います。

◆BGMやSEについて
BGMは演技を邪魔しない程度の使用と、程よい音量で聴きやすかったです。曲のテイストも合ってたと思います。

SEは、エロシーンの時の射精音が割とはっきりめで「わぉ…」と、なりました(笑)
なかなか聴けないおもらしシーンもしっかりSEつきなので、そういう癖の方にもおすすめです。

◆キャストトークについて

お二人がどんな風にキャラクターを解釈して演じられたのか、お話が聞けてより二人のキャラを好きになりました。

あるトークテーマに対して質問の趣旨を勘違いした八代さんが「俺全然田丸さん大丈夫な気がする」って少しズレた回答をしてしまって、田丸さんが「あははは、(それだと)こっちのブース内で完結しちゃてるから違う違う」ってツッコミながらもちょっと嬉しそうで、可愛かったです。

◆最後に
原作の方のレビューにも書いたんですが、この1巻では最後に悠馬から婚姻届を渡された律が「半年経つまで考えてもいいか？」と伝える所で終わっていて、エッチも最後までしてないので、ストーリーとしては中途半端で、これはCD化しても物足りないのではないかと、実はちょっと心配だったんですよね。

でも実際聴いてみたら、二人の関係をゆっくりと育んでいく物語のふわふわした雰囲気をキャストお二人が素敵に演じて下さってるので、思ったより満足度は高かったです。

全体的にゆったり、まったり、甘く優しい雰囲気に満たされた可愛いお話なので、一日の終わりに布団の中で聴くのにぴったりだと思います。

癒しボイス最高！
しばらく安眠用BLCDにします(笑)