• 紙書籍【PR】

表題作愚者~ザ・フール~

ジューダス・カイアマン(17歳) 「ルーム4」に配属された死刑囚
ハヤテ・マクミラン(22歳)死刑囚 超能力の持ち主

あらすじ

「運命の非情のほかに絶対はなく、どんな誓いも約束も無意味で、だからおれはきみを信じた。
すべてをわかってくれるきみはもういないと、誰よりもおれは知っている。
きみを殺したおれが生きている」―罰則代わりに戦わされるラストゾーンで、死刑囚たちが繰り広げる凄絶なる愛と死の物語。

作品情報

作品名
愚者~ザ・フール~
著者
秋月こお 
イラスト
東里桐子 
媒体
小説
出版社
日本文芸社
レーベル
Karen文庫
発売日
ISBN
9784537141047
3

(1)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

す、すごい…。なんかもう、とにかくすごい。

二回読み返しました。
スゴイ。
なんだこのラスト数ページの強烈なカタストロフィは。
頭に映像を浮かべないよう必死になりました。衝撃的でした。
なんかもう、スゴイとしか言い様のない世界観のお話でした。
読み終えたとき、喪失感と脱力感にうちひしがれました。
終わりかたは、好きなんだけど悲しい。なにも解決してないんだけど、なにかを暗示している結末。希望はたぶん、点ほどしかない。

これじゃ分かんないので、軽くあらすじに触れますね。
ネタバレしたくないので、難しいな。

正統派のSFです。
主人公は二人で、一人はハヤテ。テレポーテーションの能力を持っている。総受けです。
もう一人はジューダス。攻めです。
彼らは死刑囚が集められた『ラストゾーン』という場所にいて、ひたすら戦っています。死刑になるか戦うかの二者択一で、戦うことを選ぶしかなかったのだ。
彼らが何を相手に戦っているのかは、ネタバレになるので触れないでおきます。
常に死と隣合わせのギリギリの環境のなかにいて、男たちは奇妙な連帯感で結びついている。
そこで芽生えたジューダスの片恋が切ない。ハヤテの過去が悲しい。

色々欠点のあるお話ではあります。登場人物が多すぎること、説明不足を感じること。
でも、昨今のBLにはない壮絶すぎるストーリー展開に度肝を抜かれるのは間違いないと思います。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP