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表題作セマンティックエラー 1

チャン·ジェヨン
チュ·サンウ

あらすじ

韓国のRIDIBOOKS 2018年BL小説大賞受賞作がついに日本上陸。
2進法の世界で生きるコンピュータ言語ネイティブの「チュ・サンウ」の日常に、同じ大学でグラフィックデザインを学ぶ感覚で生きる先輩「チャン・ジェヨン」がウイルスのように侵入してきた。
サンウは人生を狂わすセマンティックエラー(文法的には正しくとも機能しないコンピュータ構文)を正すことができるのか……。
2進法のサンウの視点と総天然色のジェヨンの視点が織りなす、コミカルラブコメディ!
分冊版1話~12話を収録

【目次】
、、Red、、Green、、、Blue、Cyan、、、Magenta、、La dame du mercredi、、Yellow 1

作品情報

作品名
セマンティックエラー 1
著者
J.Soori 
イラスト
Angy 
媒体
小説
出版社
すばる舎
レーベル
プレアデスプレス
発売日
電子発売日
ISBN
9784799110867
4.7

(19)

(17)

萌々

(1)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
90
評価数
19
平均
4.7 / 5
神率
89.5%

レビュー投稿数5

セマンティックエラー

びっくりするほど面白かった。

私はもともと韓国エンタメが好きでよく韓国ドラマなどのエンタメを楽しんでいるのですが、その界隈で実写ドラマが話題になっていたということがこの作品を知ったきっかけでした。
原作小説翻訳版があれば読んでみたいなと思っていたところ、この度その一巻が発売されたのを知り即購入。
読んでみたらもう、びっくりするほど面白かった。
そして、あまりに面白くて一巻以降の分冊版分もすべて購入してしまいました。もう出てる分全て読んでしまったけれど、はやく2巻が出てほしい。

話の主人公は芸術系感性男子と理系論理型男子で、その2人の恋愛を描いたものです。ケンカップルをあまり好んで読まないため少々不安でしたが(帯にはケンカップルとありも書かれていたため)喧嘩というよりは互いのこだわりを相手に分かってもらいたいというような議論みたいな感じで、めんどうな議論を言い合うカップルの話が個人的に好みというのもあり、その不安は杞憂に終わりました。
性質が真逆な2人が『好き』という気持ちを原動力として、相の性質を理解しなんとかうまくやっていこうとする過程がとてもよかったです。

また、わたしは作品を読む時は日常から離れたエンタメを楽しみたいタイプということもあり、異世界や魔法などのファンタジー世界ではないけれど外国が舞台の話なので日常と離れた世界観だったというのも好きなポイントでした。
作品の構成が、なんとなく韓国ドラマを見ているような感じでした。
韓国の方が書かれた作品だからでしょうか。
16話構成のドラマを最後まで満遍なく楽しんだ感。
普段から韓国ドラマも見るという人はより楽しめるのではないかなと思いました。
それとは反対に、作中で登場人物達が使用する韓国独特の言い回しや文化、プログラミング系の専門用語など、そういう系の分野にまったく興味ないor触れたとこないという人は少し要注意かもです。「え、どういうこと?」みたいになって頭に入ってこなくなってしまう可能性もあるのでは…と。
作品中に注釈は入っているので、答え合わせはできますが。
(私自身、面倒で注釈読み飛ばしてしまうこともあるので)
分冊版1話目が無料で公開されている電子サイトもありますので、お試しで読んで雰囲気を味わってからというのもいいかもです。

とにかく一度読んでみてほしい!そんな作品です。

5

全BLファンに読んで欲しい!!

韓国の人気小説だそうで、私も勧められて読んだのですが、これ読んだらとにかく人に勧めたくなる気持ちになります!

韓国の大学(ただし学部と学年は別)に通う、2人のラブコメなんですが、とにかく出会いが最悪なんです。コンピューター言語を駆使し、人間社会ではやや難アリなチュ・サンウはグループワークに参加しなかったチャン・ジェヨンを単位不足で卒業できない事態に追い込み、恨みを買ってしまっていた。

一方のチャン・ジェヨンは友達から学生が作るゲームのデザイン担当を代わって貰えないかと打診され、向かった先にいたのが自分が恨む相手、チュ・サンウで…。でもサンウはジェヨンを見ても自分が卒業できなくした相手だということを全くわかっていなかった。

水と油どころか野に咲く草花と肉食獣くらい住む世界が違う2人が恋に落ちるわけないと思うのに、自分を意識して欲しいジェヨンと、そんなジェヨンにストレスを感じながらも逆にジェヨンのいない毎日が「何かが足りない」と思えるようになったサンウの攻防がたまらなく面白いんです!

恐らくジェヨンはサンウが初恋の相手だし、サンウは人と深く関わること自体が初めてで、恋心と性的欲求の関係も分かってないのでは?というレベルで(でもやることはやってる)、まだまだお互いにお互いを恋愛相手として認識する段階では無いのですが、だからこそすごく面白いんです。

ずっとコミカルに話は進んでいくし、過去のトラウマとか重い展開はなく、翻訳とは言ってもすごく読みやすいので、普段小説を読まないような人にもお勧めしたい1冊です!

4

私を韓国BL沼に堕とした張本人

サンウちゃん!君のせいだよ!!

韓国で伝説的な人気を誇るBL小説の日本語版です。
韓国BLには宝が眠っている、と私に確信させてくれた作品でもあります。本当にビックリするほど面白いです。

私はもともとBLを読んでいて、受けを愛でるという方法で楽しむことが多いのですが、セマエラのサンウちゃんは私が出会った中で一二を争うくらい大好きなBLのキャラクターです。
融通が効かなくて、突飛な例えで人をケムに巻き、適当とか曖昧とかいう人間らしさをカケラも見せないサンウちゃん。森博嗣のS&Mシリーズの犀川先生をもっと生意気にした感じ。理系の人って本当にこんな感じの人ばっかりなんでしょうか?私はど文系で、周りも文系の人が多かったので、ちょっとサンプルが見つからないのですが。とにかくサンウちゃんの受け答え、人間に対する理解、センス、全てがツボに入りすぎて大好きになってしまいました。

彼は恋愛とかいう曖昧模糊とした非合理的な感情を感じたことがなかったんです。でも自分とは違って非合理な感情の爆発に気ままに流されながら鮮やかに生きるジェヨン先輩と出会って、恋をしちゃうんですね。
何が恋か分からなくて、ジェヨン先輩に対する気持ちの大きさに振り回されてしまうサンウちゃん。ずっと戸惑って、答えを出せないでいるサンウちゃんのことを、何も言わずにじっと見守っているジェヨン先輩がとっても大人で素敵なんですよね。ラブラブになってからは浮気したら殺すぞとか言って嫉妬でコップを割ったりしますけど…

どうかもっと日本でも読まれて欲しい!そしてもっとたくさんの韓国のBL小説を翻訳して欲しいです!

3

サンウがerrorするお話です

受けのサンウちゃんがロボットみたいな性格で、序盤は変人で冷たいイメージがあったんですが、終盤にかけてジェヨンにデレてるのが可愛すぎました!
あと、ジェヨンのサンウに対するアピールも可愛い!ただ嫉妬がいきすぎて怖いシーンもありました笑
面白かったですが、まだ続きます!電子で購入したんですけど、1400ページくらいあってビックリ!ちなみに挿絵は2箇所だけだったと思います。もう少し挿絵があってもいいのになーって感じでした。

2

この先この作品以上に最高なケンカップルに出会えるとは思えません

商業blを嗜むようになり早7年。ありとあらゆるジャンルに手を出した自分がまさか、blを初めて好きになった日のようなワクワク感と新鮮な気持ちで見ることができるとは思いもしませんでした。目新しさを求めて軽い気持ちで見始めたらそこは底なし沼でした。
全く異なる性格の2人が互いに惹かれていく様子は王道なようでいて日本のblではみたことがない全く新しい展開です。限りなくロボットに近い、恋愛は生殖の手段としか思っていなかった受けが攻めと出会い自分の知らない感情と出会って予想だにしない行動をとる様子から目が離せませんでした。
別のきっかけで韓国語を学んでいましたが、自分はこの作品を見るために韓国語を学んでいたのかもしれないと思うほどに最高な作品、本当に出会えて良かったと心から思います。
本当にもっと色々な方に知って欲しい作品です。知らないことが勿体なさすぎるとすら思います。好きな人には思いっきりぶっ刺さる作品です。チャラ男×まじめ、正反対の性格同士、くっつきそうでくっつかない、すれ違いの展開が好きな方は、このレビューを読んですぐ、ぜひ見てみて下さい。後悔はさせません。

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