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表題作堕ちて魔物と闇の中

中務汐,化け物「影」を宿す青年
鳴川千晴,高校一年生

あらすじ

母子家庭に育った千晴は、帰宅を急いだ近道の廃工場で青年が人を殺す現場を目撃する。しかも、その青年・汐は体内に意志を持ったかのように動く「影」を宿し、操っていた。口止めがわりに影と汐にその場で強姦されてしまった千晴だが、瞳の奥の哀しげな色に惹かれるのを感じる。しかし一年後、電車で集団痴漢に襲われた千晴は近くに佇む汐を目撃する。痴漢は彼の差し金か、それとも――?
人として生きる道を断たれ、殺すことでしか存在できない化け物となってしまった青年と、孤立無援の高校生、二人だけの闇に堕ちる恋。

作品情報

作品名
堕ちて魔物と闇の中
著者
矢城米花 
イラスト
小山宗祐 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576080697
3.3

(10)

(1)

萌々

(3)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
31
評価数
10
平均
3.3 / 5
神率
10%

レビュー投稿数6

ダークファンタジー

矢城さんの作品は受けが複数人から理不尽な凌辱を受けるタイプの作品が多めな気がしますが、こちらもプレイの半分以上は複数人、もしくは人外との凌辱プレイです。
そのため、輪姦が苦手な方にはオススメできないと思いますが、痴漢ものや触手が好きなら楽しめるかもしれません。

主人公はまだ高校生なのですか、殺人現場を目撃したり、痴漢されたりそれを動画に撮られたり…と気の毒な展開が続きます。それでも痴漢プレイが好きな自分は気の毒に思いながらもトキドキしました…。
ストーリーはダークファンタジーなのですが、一貫性がなくて中途半端な気もします。

攻めキャラの汐は人を殺して食べる「何か」なのですが、その「何か」の説明は曖昧だし、どうしたかったのかという目的のある構成にはなっていない気もするし、この先どうなるかも非常に曖昧です。
主人公の千晴は母親が再婚をしてから、理不尽に痴漢や変質者に付け狙われるという展開で、嫌悪感のある人も多そうな設定です。自分も、千晴を付け狙う真犯人がかなり気持ち悪いと感じました。

汐は人間ではないけれと、千晴のピンチを救ってくれます。汐は明るくジョークの多い人間なので、それが唯一この暗めのストーリーの救い所かも。暗いストーリーに汐の関西弁は不思議な緩急がありました。
普段は関西弁攻めは好んで読まないのですが、これでもし汐が関西弁キャラじゃなかったら本当に暗くて怖いお話になってしまていたと思います。
人が次々に殺されていくので、そういうのが苦手な方もご注意…という、人によってはかなり地雷だらけのお話かも。

私も人があまりにも沢山殺されていくものはできれば勘弁してほしかったですが、それを抜きにすればカップリングは好みだと思えました。
しかし二人が結ばれても、汐は毎月人間を殺しては食べているし、ある意味最強のボディガードで千晴を守ってくれますが、「泥棒だしいいよね」としれっと殺人を起こされても…これは受けの良心の呵責に委ねられたお話になっていくと思いますが、もちろんこれでめでたしめでたしではなく、堕ちていく今後から目を逸らさないような結末にはなっていると思います。(なげっぱなしのラストと言えなくもないのですが…。)

ただ、見ていて2人になぜ恋愛感情が芽生えたのかは何故かわかりにくい気がしました。
えろ度が高くてえろさが好みだったのとカップリングが好きだと思えたので萌×2にしましたが、かなり特殊なお話であるのは間違いないと思いますので、大丈夫そうな方だけ手を出されるのが良いかな?と思います。

1

初読みでハードル高し!触手好きな方には良いかな

矢城さん、初読みです。
ひじょうにセンセーショナルな作家さんだとは知っていましたので、なかなか手が出せずにおりました。
や、でも、わたしにはまだハードル高かったかなあ。

**********************
受けは母子家庭で育ちましたが、母の再婚で新しい家族ができた高校生の千晴。

攻めは人を殺して生き延びる魔物だという、触手を操る汐。
関西弁で話し、昼間は力が出せないらしい。
**********************

この汐が人を殺すところを目撃したことでふたりは出会い、しかもその場で千晴はヤラれてしまうのですよ。
なんともぶっ飛びな展開です。
しかも汐は上記にも書きました通り関西弁で話すのですが、かえって変にギャグを混ぜちゃった感があって、シリアスシーンにまったく重みを感じない始末。
もうやるならガッツリ重くしてくれた方が、中途半端でなくて良かったように思うのですが。

個人的には別に平気なんですが、集団痴漢シーンがあります。
しかもだんだんエスカレートしていくので、嫌な方にはお勧めできません。
ただなんだか展開や遣り口が、男性向けのエロゲーな雰囲気なんですよね。
『ほらほら、こんなにえっちにしてやったぞー』と提供されているようで、あまり萌えません。

事件の裏にあったものがかなり変態入っていて、個人的には『よくぞここまで気持ち悪く書いて下さいました!』と天晴れで嫌いじゃありません。
これで普通(?)の執着攻めならば、かなり面白く読めたと思います。
しかーし、なにせ汐と千晴の最初の無理矢理シーンや他の絡みが関西弁の威力でギャグテイストとなっているために、この変態さんとのバランスがチグハグで統一した感想が持てませんでした。
関西弁の作品て好きなのですが、こちらの作品はわたしにはしっくりこず、汐が関西弁じゃなきゃダメという説得力もなくて残念です。

0

盛りだくさんです

この方の本って、たぶん初読みか、読んだとしても忘れる位前に1点位だと思います。

なかなかサービス精神が旺盛で、人外で触手で集団痴漢であとなんだっけ、関西弁もあって、と、ほんとに盛りだくさんの福袋状態です。
エロたっぷりだし、お買い得なのかも知れません。
でも、集団痴漢とか輪姦とかがNGだと、ほんとに福袋と一緒で、こっちはまあまあだけど、これはNGって事にも、、、。
関西弁のちょっとヘタレな人外・汐は結構好みなんですが、、、

やっぱり、つい買っちゃった普段買わないブランドの福袋状態というか、趣味じゃない中身が混ざっていて、ちょっと残念、かな。

0

魔物なのに関西弁…?

矢城さんらしく強姦、複数置換、触手、尿道責め、ぶっかけ、言葉責とエロてんこもりな内容となっております。
ですがその触手の持ち主であり千晴を最初に強姦する魔物の汐は関西弁のせいかさほど怖さを感じません。
しかも昼間は力が出せないので痴漢達に翻弄される千晴の状況を知っていても止める事は出来ないヘタレっぷり。
しかし一旦闇が訪れればその力は強大で数人同時にブチ殺します。
人を殺して生きている魔物なのに何故か憎めないんですよね、関西弁マジックか天然入ってるからか言動が妙にかわいくて。
でもでも魔物なんですけどね!
ハードな陵辱シーンと、ヘタレ関西弁魔物との組み合わせでいい感じに鬼畜度合いが和らいでる印象。
しかし自分が関西とは違う土地の人間だからかもしれないですが関西弁の威力は絶大だなーとしみじみ。
エロシーンだけ取り出すと悲惨ですが魔物の汐は妙にかわいかったー(でも人ぶっ殺すけど)

2

触手ぺたぺた(*´Д`*)ハァハァ

人外+触手モノです。触手というか汐(しお)の「影」なんですがね。
「黒い水」と表現されてましたが、厚みがないとも描写されているので、黒いセロファンを想像してしまって、ちっともホラーじゃなくなっちゃったw

イラストの汐はなんだかゴツくてクールで、しかも関西弁。なので、 ヤクザなキャラをイメージしちゃいそうだけど、実は優しくてヘタレ。
ホントは人殺しなんかしたくない。でも、しないと飢えて善良な人でも殺してしまう。結果、なるべく善良でない人を殺してる、と。
「チーちゃん(千晴)は悪くない。」と、罪というか罪悪感をぜんぶ自分が引き受けるという優しい男です。ホントに千晴は悪くない、不可抗力なんだけども。

触手 + 輪姦 + ヘタレ攻 ってことで、微妙に「妖樹の供物」と重なるような気がしないでもない。似た味付けだけど材料が変わったということで。

「妖樹~」の触手は攻とは別個体で攻の意思とは全く関係なかったけど、本作の影は攻の身体に染み込んでいて、かなり意のまま。
この影(触手)がなかなか便利でねぇ。えっちはもちろん、かぎ開けから、ハッキングまでやっちゃう。電脳世界もスルスルですw

おかんが哀れ。元気になってくださいヽ(・ω・)ノ
ストーリーは先が読めちゃうんだけど、なんとか許せる範囲かなぁ。

誤植と思われるところが数箇所あり、気になってストーリーにのめりこめませんでした (´・ω・`)

0

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