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辺境伯は美しき騎士を甘く調教する ~Dom/Subユニバース~

henkyouhaku ha utsukushiki kishi wo amaku choukyou suru

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表題作辺境伯は美しき騎士を甘く調教する ~Dom/Subユニバース~

キアラン・フィッツノーマン・ハーティン辺境伯、28
ハリス・クラーク、王立近衛騎士団所属、24

あらすじ

きみはこんなにいい子だ
Dom/Subパートナーの王太子から鞭で打たれ、ハリスはサブドロップ状態に。静養のためと辺境へやられるが…

伝統的にDom/Subパートナー制を取り入れてきた王立近衛騎士団に所属するハリスは『碧眼の白百合』の異名をとる美しきSub。しかし王太子からの折檻によりサブドロップに陥り、辺境の地ツエサルでの静養を余儀なくされる。滞在先は領主の屋敷だが、主のキアランはDom。親代わりとして育てている幼い甥のダネルとも距離を置くどこか冷たい男のようだが、心が壊れたハリスに「私があなたを指南します」と提案してきて…!?

作品情報

作品名
辺境伯は美しき騎士を甘く調教する ~Dom/Subユニバース~
著者
高月紅葉 
イラスト
藤浪まり 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784576221601
3.4

(15)

(4)

萌々

(5)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
5
得点
48
評価数
15
平均
3.4 / 5
神率
26.7%

レビュー投稿数5

結末はDom/Subユニバースの理想形

~Dom/Subユニバース~は、主従関係の上に、愛のないDom/Subの関係を二重に置くと、主従の暴力物語になるのでつまらい。
王太子のDom/Subのパートナーは「百合の騎士」の称号を持つ美貌の騎士・ハリス
王太子はハリスを罪人用の鞭で打ち、サブドロップ。
心身傷ついたハリスに「静養」と言う名目で、従弟の辺境伯に渡す王太子。
北の辺境で静養?の命を受け、ハリスは涙を流しながら向かう。
暴力に加えて、更に泣かせてどうすんだ?と思う冒頭で、読む気が失せる。
でも後半 ハリスは無自覚にキアランを絆して 理想の恋人に調教していく。
後半面白くなるので、頑張って読んで良かった。

---
エドワーズ・オブライエン:王太子:Dom 
思いやりと愛が無い行為でハリスをサブドロップさせる。
ハリスに王太子はセーフワードの設定をしない。

キアラン・フィッツノーマン:28 Dom ハーティン辺境伯、王太子の従弟
王太子にSubの対応を注意して疎まれ、辺境に返された。
顔は怖いが、実は庇護欲過多の構いたがり。
亡くなった兄夫婦の子・ダネルを溺愛しないように養育、領地を管理


ハリス・クラーク:24 Sub 王立近衛騎士団所属10年、 
称号「百合の騎士」 蒼翠の瞳、金髪、美肌、美貌の騎士 
王太子から性的要求を受けサブドロップ 
春までに解消できなければ、称号剥奪・騎士も除外される

0

理性的

元パートナーである王太子から暴力を振るわれ「お前が誘ったんだ」というベタな言い分と背中に打たれた傷を持つ麗しい騎士ハリス。彼が辺境伯キアランと「私の反応が媚態のように感じることがありますか」等々静かに会話するところが良かったです。キアラン自体は口も悪く良い性格ではないのですが、その理性的なところがハリスを安心させ心が絆されていく(そしてキアランの我慢強さを信頼して身を寄せ、図らずもキラアンを試していく感じ)はお話の流れも言葉使いも丁寧だなぁと思いました。
サブスペース(他の小説であまり具体的に書かれることが少ないので良かった)に入った翌日からキラアンを意識し過ぎて避けちゃうハリスが可愛かった…。

「刑事に〜シリーズ」を読んでいて、あの二人甘々のDomSubみたいだなぁ、と思っていたので、高月さんのDomSubが出ると聞いて滅茶苦茶楽しみにしていたのですが、思っていたより理性的な会話が多く(それはそれで読み応えあるのですが)エロ少なめだったのが意外でした。田辺の方が溺愛Domっぽいなぁと思いました。
あとD/Sパートナーをもつ騎士制度はかなり無理があると思う…。

2

ぎりぎり萌…

高月紅葉先生の初めてのDom/Subユニバースだそうです。
実は予約した段階では「辺境伯」という単語ばかりに気を取られていて、Dom/Subユニバースのお話だとは知りませんでした。なんせ「辺境伯」のお話が大好物なのです。www
なので、ちょっと好みとは外れてしまったかなと思います。 

高月紅葉先生の作品は「仁義なき嫁」シリーズとか4月に出た「淫呪の疼き ‐溺愛鬼と忘れ形見の術師‐」とか凄く好きなんですが、好きな作品はキャラが凄く魅力的なんですよね。

それに比べてこちらの作品は字面から受けるキャラの外見は凄く素敵なんですよ。領主のキアランも近衛騎士のハリスも、おとぎ話に出て来る主人公の様に見目麗しいのです。

でも何ていうか読んでて単調で凄く苦痛でした。高月先生らしい面白さを感じられ無かったんです。先生がどんなDomとSubの関係を書きたかったのかは何となくは理解出来ました。でも何となくなんですよ。
ゆっくり関係を深めて行く2人を書きたかったのだと思いますが、とても単調なんです。

本当は中立だったのですが馬鹿王太子が現れてからが面白かったので萌にしました。
でもその王太子が現れるのが最後の最後になんです。彼をやり込めるハリスが強くなってて素敵でした。

Dom/Subユニバースでないほうが、高月先生の魅力が出たのではと思ってしまいました。

2

Dom/Sub好きには良いかも

Dom/Subの中世貴族×騎士といった感じです。

Dom/Subを数冊読んで仕組みを知ってから読んでいるからか、Dom/Subで中世、しかも騎士がSubって結構珍しい設定な気がしているので、Dom/Sub好きさんは読むと楽しめるかもと思いました。応えられないことに悩み苦しむSubに、元凶であるパートナーとの違いを教えるDomって萌えるのでは!

ただ、私自身はDom/Sub設定にあまり萌えを感じていないので、評価は萌とまり。
オメガバースでも、これ好き!という作品に出会うまでは低温度だったので、今回はどうかなぁと思いつつ読んでみたのですが、うーん、これ好き!Dom/Subも萌える!とまではなりませんでした。ストーリーは好きなのですが。

イラストは、表紙や口絵ではハリス(受)が女性っぽい雰囲気なんですが、挿絵では割と男らしくて騎士という感じで良いですよ!

0

Dom/Sub

紅葉先生だったので購入。おバカちゃんにはちょっと難しかったでした・・すいません。攻め受けともそんなに好きなタイプではなかったので中立にしました。Dom/Sub難しい。本編250Pほど+あとがき。二人とも長髪なんでキラキラロン毛イケメンがお好きな方でしたら良いのかも。

王都から早駆けでも三日かかる辺境の地に、静養のために向かうことになったハリス。王太子とのパートナー関係が上手くいかなくなったことが原因なのですが、向かった先のツエサルは冬の寒さが厳しいし、治めているキアランは冷静沈着で人当たりのよい人物ではなく・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ダネル(攻めの甥っ子)、エドワーズ(王太子、受けのDom/Subパートナー)ぐらい?エドワーズが王太子でいいんだろうか?果てしなく不安を感じるで。

++攻め受けについて

受けはエドワーズから手ひどい仕打ちを受けたためSubdrop状態になってしまった方。家のため、心をちょっと病んだ状態をなんとか元に戻し王太子とのプレイができる状態にならねば、と思い詰めている感じの方でした。きりっとしている生真面目騎士でキラキラ金髪の超美人さん。麗しいだろうなあ、こんなキラキラが白馬に乗ってたら。

攻めは兄夫婦が急死したためツエサルを継ぎ、甥っ子を厳しく育てている方。厳しくする理由はあるんだけど、今一つよくわからず(番外編ペーパーでやっとわかった)、なんかようわからんが冷静というか冷酷な感じの方やなあという印象。

攻め受けとも今一つ好きになれるところを感じられず、その上にあまり慣れていないDom/Subでの設定(Subdropだの、性的関係の無いDom/Subパートナー関係だの)が絡んできて、きゃ♡という盛り上がりができなかった一冊でした。攻めが厳しいクールな方だから余計にそうなったのかなあ?

3

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