愛執×処女オークション

春淫狩り ―パブリックスクールの獣―

shuningari

春淫狩り ―パブリックスクールの獣―
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神31
  • 萌×221
  • 萌14
  • 中立3
  • しゅみじゃない3

50

レビュー数
10
得点
284
評価数
72
平均
4 / 5
神率
43.1%
著者
高月紅葉 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
価格
¥630(税抜)  ¥680(税込)
ISBN
9784866571119

あらすじ

伝統あるパブリックスクールの副生徒代表・ローレンスは、凛々しい優美さで人気を集めている。
ある日、欲望をこじらせた同級生の罠にはまり、処女オークションにかけられることに…。
しかし、落札したのは幼なじみで生徒代表のロチェスター。彼はローレンスの想い人だった。
長年、確執があった彼の真意がわからず、戸惑いながらも「抱かれたい」と思う自分を恥じるローレンス。
けれど、ロチェスターに、何度も激しく抱かれる程、想いはつのり―――。

表題作春淫狩り ―パブリックスクールの獣―

クリフォード・ロチェスター
ローレンス・シーゲンバーグ

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数10

タイトル表紙と中身のイメージが異なる作品

 パブリックスクールのお話。タイトルと表紙からすごい危険なエロエロな感じのお話なのかなと思ってたら、純愛ストーリーでした。

 主人公の受けのローレンスはその美貌と高潔な性格で周りの人間から慕われる副生徒代表なんですが、ある日一方的に想いを寄せられていた同級生にハメられて「キツネ狩り」という学校で密かに行われてる影の伝統(いわゆる処女オークション)に巻き込まれます。

 そこで他とは比にならない金額でローレンスを競り落として助けてくれたのが、長い間確執があった幼なじみで生徒代表のクリフ。クリフは止むを得ず衆人の前でローレンスを抱くけど、キツネ狩りが終わったその後も2人は体を重ねていき…というお話。

 主人公のローレンスが貴族らしい、高潔な美人で素敵だった。陥れられて辱められても屈辱せずに立ち向かおうとする凛とした性格なんだけど、一方で攻めのクリフに幼い頃テディベアの腕を取られたことをずっと根に持つ末っ子気質な幼いところもあって可愛いかった。

 攻めは主人公大好きなイケメンで男前な性格。受けのことを小さい頃から大好きで、あらゆるピンチから受けを救う。「どんなことがあっても守る」とか「俺のフローラ」とかサラッと言っちゃう英国紳士で、貴族なのに家柄に縛られず、主人公を愛してることを全く隠そうとしない所に男気を感じ、好感度が高かったです。

 パブリックスクールの舞台が存分に生かされた骨太なストーリー。文の端々から英国みを感じられるし、登場人物はみんな魅力的だし、切ないシーンやキュンとするポイントもいくつもあって大満足なお話でした。とってもおすすめの作品です。

1

エロ系に見えてしっかりバランスの良い作品

神寄りの萌2です。日本人の日常ものでは決して味わえないスタイリッシュ・ハイソサイエティ感がたっぷり。表向きは文体も含めてきっちり、かっちり、力強く、背筋の伸びる高潔な雰囲気ですが、裏側には危うさと脆さが漂い、ぐいぐい引き込まれて飽きることはありません。エロもしっかり…しっかりすぎる程。

ローレンスのクリフへの純情が拗れに拗れていて、すごいです。心中では「声が、笑顔が…」と詩人のようにクリフへの愛を叫んでいるものの、「感情の抑制こそ美徳」の信念に従い、恋心の存在自体を否定し続けてきました。それはもう徹底的に。お前なんか嫌いだと…ツンツンです。

それがひょんな不幸で秘密裏に行われている公開セックスオークションに参加させられることに。逃げ道はあったものの、クリフへの思いを断ち切るためにとあえて参加したローレンス。しかしその相手がまさかのクリフに。様々な策略が絡まりあい、「男は好きじゃない」と言いながら側にいるクリフの真意がますますわからずに混乱するローレンスですが…。

ローレンスはとっても賢く高貴でプライドが高いのに、クリフに関してだけは自虐的です。もう歪みまくってます。自分なんかを好きで抱くはずがない。これは兄の策略だ、だの、顔だけは綺麗だから女を抱くように性欲を晴らしてもいい、だの。一方クリフがいないところでは「俺が好きなのはクリフだけだ」と超強気に発言したり。

こういう賢くて綺麗で強いのに、実は脆くて情緒不安定気味にうろたえたり虚勢を張る受様は大好物です。距離が近づくほどに頭の中で切なさが膨れてはちきれそうになってる姿に激萌えです。

もちろんクリフのローレンスへの愛はちゃんとありますから安心してください。最初から普通の人なら気付くレベルで駄々洩れですが、なんたってローレンスですから。それもずっと「嫌いだ」と言われ続けていましたからクリフも苦労しますね。お互いに叶うわけがないと思って抱き合ってるなんて鉄板ですが、鉄板だから美味しいんです。

表紙が激しめという理由もあり当初電子で購入したところ挿絵がありませんでした。普段は挿絵なしでも不自由を感じない方なのですが…この作品ではそれは愚行!!
え?このシーンどうなってんの?気になりすぎる!と読了後まもなく書店で再購入。結果大満足です。

しっかりとしたストーリーと十分なエロ、切なさとキャラの良さ、挿絵の美しさ、程よい分量、全部乗せワンプレートな1冊です。

3

必須アイテム

評価の高いパブリックスクールものだったので手に取りました。面白かった〜!笠井さんの耽美な挿絵も良かったです。表紙はエロエロですが。中身も大勢の仮面の目の中で行為に及ぶ可哀想なシーンの絵があります。作品中で衆人環視も重要なテーマの一つですが、こじらせた初恋もテーマなのでエロだけでなくストーリーも良いです。テディベアのエピソードが乙女の初恋みたいで可愛くてお気に入りです。

攻めが「俺のスイートバイオレット」なんてこっぱずかしいセリフを普通に言えちゃうのはスパダリだから?それとも欧米なら皆これ位はスタンダードなんでしょうか。私はちょっと笑っちゃったんですが。家柄が良い同士のカップルなので将来的には世継ぎ問題も心配ですがこの2人は卒業してからも一緒にいよう!と誓い合います。ひと昔前のパブリックスクールものなら漫画でも悲恋に終わるパターンが多かったですが、ハッピーエンドもBLならではで良いなと思います。

今までに読んだ漫画、小説でパブリックスクールもので必ず出てきたのが、受けと攻めが一緒にボートに乗る場面。学校の敷地内でボートに乗れることは必須で水上で2人きりになった時の名シーンって多いです。本作も素敵なボートシーンが出てきますよ。イラストでも楽しめます。

1

これでパブリックスクールものにハマってしまいました

タイトルと表紙で引きましたが、中身はそこまでハードな展開ではなかったです。

貴族の精神、みたいのがキャラクターの性格、ストーリーに関わっていて設定が上手くいかされています。

受は貴族とはいえ末っ子でややお気楽な立場ですが、親代わりのお兄ちゃんが怖い。兄には絶対逆らえないという関係も上流階級ならではでよかったです。友人と兄がザ貴族の腹黒で難しいことを色々やっていますが、本人は関与せず高潔なお姫様ポジションです。
生徒代表にならないと、クリケットで優勝しないと、名家ならではのプレッシャー!みたいなのが好きなので萌えました。反発して家出ってのが定番ですが、彼は当然のように務めを果たしています。
多分元々の性格は貴族に向いていないんだろうなー、感情を抑えられず、後先考えずにケンカを勝ったり性に奔放だったりでそのアンバランスさ、ギャップが魅力的です。ちゃんと友達と攻が守ってくれます。
ツンデレなのかな?と思いきや身分故に誇り高く生きているだけで、結構素直なのでおてんばご令嬢って感じですかね。

外国人同士の設定なのに実際そのコミュニケーションは日本人じゃん、って作品はありますが、これは会話がちゃんと、元は英語なんだろうなって感じられるのがいいですね。映画を見ているみたいです。それ故分かりにくいところもありますが説明がついています。高尚な会話、説明、高尚な会話、説明みたいになるので嫌な人は嫌かも。私は好きでした。

1

タイトルがもったいない

ここのレビューを信じて購入してみたのですが、結果購入して正解でした。
他の方も仰るように、パブリックスクール系では有名なシリーズが他にありますが、作者の文体や表現はこちらの方がより「我々日本人(外国人)が思う英国」感が強く出ていると思います。英文を訳したような硬質さがあり、私は大変好みでした。

タイトルの「春淫狩り」が内容と釣り合っておらず、ここで損をしている作品ではないかと思います。このタイトルと笠井先生の(大変素敵ですが)扇情的なカバーを見てしまうと、私の第一印象は「輪姦されて都合よく性に目覚めちゃうエロエロ系かなー」でした。
実際は、事件発生から解決までかなり構成が練られていますし、何より美しい英国の風景が目の前に広がる描写、各キャラクターの知性の高さが伺える、ときに気障な言い回しなど、とにかく文章が大変心地よい。いい意味で裏切られました。石造りの校舎、萌ゆる一面の緑、それに対比するような真っ青な空、ときに夜霧...まさに我々が想像する美しい英国貴族の青春ハイスクールを存分に楽しませていただきました。

神評価じゃないのは、しかし少々「萌え」が足りなかったのが理由です。二人のラブラブっぷりをもっと見ていたかったのですが、個人的に若干あっさり目でした(もちろんページ割いてきちんと丁寧に描写されております)。

迷われている方、英国文化が好きな方にはオススメです。

0

拗らせてるけど、純愛

この表紙に、タイトルに、処女オークションという帯の文字。
煽りに煽ったエロエロ路線かと思いきや、硬質な文体というか海外文学作品の翻訳モノを読んでいるような気分になりました。

基本は純愛を貫いていて萌えるのだけど、二人の初めてのセックスが衆人環視のもとで行われるというのが予想していなかったので、おぉぅ……となりました。

てっきり、どこか別室で抱かれるのかと思ってた……。
(でも表紙見たら、確かに他の男達の手が忍び寄ってますね。結合部分に目を凝らしすぎて周囲まで気が回らなかった・笑)

しかも受けが実は密かに好きだった攻めに抱かれる喜びのあまり、人に見られていることを忘れて超絶乱れまくるのです。処女なんだけど。

そして私は独占欲が強くて受けのエロい表情とかは一切他の男には見せたがらないような攻めが好きなので、後ろをほぐすために腰を高くかかげる姿勢を取らせる攻めに対して、なんでそんな他の男にも見せつけるような格好にさせるんだろう?と思ったし、バックじゃなくて他の男達からは出来るだけ受けが見えないような寝バックみたいな体位にすればいいのに……と思ってしまいました。

罠にはまった受けとそれを救うためにセックスをせざる得なかった二人。(お互い相手の気持ちには気づいていない両片思い。)
攻めに対する気持ちを隠しながらも抱かれたがる受けの「あさましく快感を貪る姿を一番見られたくない相手が、一番快感を分かち合いたい相手だ」という表現が何度読んでもいいなって思います。

それにしても規律を軸にしたようなパブリックスクールと、その暗部に巣食う悪趣味極まりないピストクラブという対比が怖い……。

1

内容は耽美的で会話は高尚

ほぼ同名の人気BLがあるが、醸し出すイギリスの雰囲気、(霧に包まれる夜、若草燃える春、イギリスの各階級の子供達の将来につながる交流が既に始まっているパブリックスクールの内情〜日本でも慶応大学系の学校はそういう噂がある)登場人物達の美しさ(いろんな意味での)
全てこちらの方がうまく表現できている。
しかも、物語に割いたページ数は断然少ないが、主人公と主人公の愛した男性との子供の頃からの確執? から本当の愛に気づくところまでとても上手に描写している。
横恋慕してくる横暴な俺様だが男らしい生徒も、いい味を出している。
主人公の友人ダニエルの発言も、全て、理知的で面白い。
本の題名がモロ色物的なので、評価が少ないかもしれないがこの作家さんは文章がうまく構成も素晴らしい。神様です。
ズバリ、パブリックスクールならこちらのほうが断然よかった。

2

美人受け

受けくんは良いトコの坊ちゃんで、周りの殆どの学生達が出会えばうっとりせずにいられない特別な存在です。周りを寄せ付けない高潔さも兼ね備えてあるので棘があるままの歩く薔薇のような、美しい青年でした。でもまだまだ子供な部分が見え隠れして、そんなギャップがたまらなく愛おしかったです。

攻めくんは読み手として安心して読めるような、とても安定感のある青年でした。受けくんと同じく持っている側の人間として、相応に振る舞い、どっしりと構えていつも穏やかな印象です。
そんな彼が受けくんを前に雄を漲らせる場面はとても熱くなりました!性的な意味で!

総じて日常と、そこから外れた時のギャップがとても楽しめる内容だと思います。

個人的に受け穴に他人棒が入らなければOKな人間なので、それより前でもNGの方はちょっと警戒した方が良いかも知れません。逆に醜悪なものを期待する方もちょっと物足りなくなるかな?中級者向けのような感じがしました。

小説は仕事の休憩中に読むのですが、受けくんと攻めくんの行為シーンはとても情熱的なので、あ、これは…家で一人で読まないとダメだな、となる事が数度ありました(笑)

色々と学校行事があるのですが、詳細に書かれることは無く恋愛に特化した内容になっていて、個人的にはそこが良かったなと思います。

美しいけれどちょっと恋に伏し目がちな受けくんと獣性を秘めた紳士な攻めくんに興味がある方はぜひ!

4

禁欲的で切なくて愛おしい!!

タイトルや表紙からはエロ重視な雰囲気が漂っていますが、めちゃめちゃ骨太で面白かったです!!
パブリックスクール物らしく、王道の展開がありながらも、話の展開に違和感が全くなく、どんどん読み進めてしまいました!
お話がお上手で天晴れでした!
受けは美しくてキラキラしていて高潔だし、攻めは男気があって寛容で受けのこと大好きで最高でした!!
2人を支える愛情溢れる友人や兄の存在も良かったです。
粘着質な間男がこれでもかこれでもかと主張して来るのがいっそお見事な程でした。
この独特な背徳感や青春の甘酸っぱさがパブリックスクール物の醍醐味で、澱みや歪みを含めた、人間の業のようなものが詰まっていました。
久しぶりに読み応えのある小説を読んだなーと大満足です!

9

いい意味で裏切られました

初読みの作家さまでしたが、笠井さんの挿絵に釣られて購入。

表紙が、これ、すごいよね。笠井さんの「攻めてるバージョン」の絵柄で、リアル書店では買えないかなと思ったのですが、帯がいい仕事していて下半身は若干隠れてるので、リアル書店でも買いやすい…、かもしれない。

ネタバレ含んでいます。ご注意を。







舞台は伝統あるパブリックスクール・ウェルズリーコレッジ。

主人公はそのパブリックスクールで副生徒代表を務めるローレンス。彼は家柄もよく、また麗しいビジュアルを持つ優秀な生徒で、「春の王」と呼ばれ羨望のまなざしを向けられる青年。
そんな彼には苦手な人物が。
それは幼馴染であり、同じパブリックスクールに通うクリフォード・ロチェスター。愛称はクリフ。クリフもまた、家柄良し、イケメンでかつ人気のスポーツであるラグビーの花形選手でもあるナイスガイ。ローレンスと対比し、「冬の王」とも呼ばれている。

ローレンスがクリフを苦手な理由は子どもの頃の出来事から。ぶしつけな言葉を言われ、また大切にしていたぬいぐるみを壊されたという事に起因している。

ある日、ローレンスに横恋慕している級友に騙され、ウェルズリーコレッジ内で密やかに行われているオークションにかけられてしまう事に。そこでローレンスを落札し、衆目に晒される場所で彼を抱いたのは、ほかならぬクリフで…。

というお話。

舞台がパブリックスクールという所にも萌えを感じずにはいられないのですが、伝統を大切にする由緒ある家柄であったりとか、男の子たちが集団で寮生活する描写とか、細かいところまできっちりと描かれていて非常に読みごたえがありました。

ローレンスに執着する級友のビリー。
ローレンスが心を許せる数少ない友人の一人であるダニエル。
ローレンスを愛情深く見守る兄のアルバート。
脇を固めるキャラがみんなそれぞれ個性的で、魅力的なのも高ポイント。

ビリーがローレンスを罠に嵌める過程とか、その罠にかかってしまって自分の意思に反して男に抱かれなくてはならなくなってしまったローレンスの感情の機微とか。ストーリーの組み立て方が非常にお上手で、読んでてするんとストーリーに入り込める。

ローレンスが罠にかけられて性的に嬲られるシーンはやや痛いので、そういうシーンが苦手な方には注意が必要かもです。が、そういうピンチをもれなくスーパー攻めさまであるクリフが助けてくれるので、お約束と思いつつも萌えが滾ってしまいました。

そしてローレンスのクリフに対する秘めた恋心にも萌え。
王道の両片想いなのですが、ローレンスが自分の恋が成就することはないと思うその理由もきちんとあるので、彼の思考がネガティブすぎず共感できるのです。

ローレンスは見た目は麗しいですが、中身は結構豪胆で男前なのもよかった。
腹をくくった時の彼のカッコよさは半端ないです。

そして一方の攻めのクリフも。
めっちゃカッコいいです。
彼の行動はすべてローレンスに対する想いからくるもので、ローレンスを守り、そして自分の意思を貫く強さと賢さを兼ね備えている。そして行動力もある。

この二人がカッコよすぎて悶絶しました。

『春淫狩り ―パブリックスクールの獣―』というタイトル。
そして帯の「愛執×処女オークション」という文句。
表紙の朱い縁取りと、赤い文字で書かれたタイトル。
なにより、笠井さんの描かれたエロ度MAXの表紙。

痛くてエロてんこ盛りのストーリーかなと思いつつ読み進めましたが、いい意味で裏切られました。

めっちゃ面白かったです…!
文句なく、神評価です。

27

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