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表題作愛の巣へ還れ!

七雲翔
19歳→20歳、大学2年生(医学部)、ハイクラス種タランチュラ
藤見千翠
21歳、大学3年生、性モザイクでロウクラス種のフジミドリシジミチョウ

その他の収録作品

  • 俺と、母さんと、好きな人
  • 翔くんとしたいこと
  • あとがき

あらすじ

ロウクラスでフジミドリシジミチョウ出身の藤見千翠は、生まれたときに母を、17歳で父を亡くし天涯孤独になった。
生きる気力を失いながらも、自分を愛してくれた両親のために、人並みの寿命を生きねばともがいていたある日、大学でハイクラス中のハイクラス・七雲翔と出会う。
千翠は彼のことを以前から知っていた。
性モザイクという特殊な体質の千翠だったが、翔はその性モザイクのための薬を開発した医師の息子だったのだ。
翔とひょんなことから交流ができた千翠は彼に惹かれていくが、翔からは「シジミチョウ出身者とは仲良くしない主義」と線引きをされてしまい!?
タランチュラ×性モザイクのシジミチョウ。原点回帰のムシシリーズ最終巻!
2026年5月刊

作品情報

作品名
愛の巣へ還れ!
著者
樋口美沙緒 
イラスト
街子マドカ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
シリーズ
愛の巣へ落ちろ!
発売日
電子発売日
ISBN
9784592877516

ちるちる評価ランキング

50

4.7

(46)

(41)

萌々

(1)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
214
評価数
46
平均
4.7 / 5
神率
89.1%

レビュー投稿数10

No Title

翔、大人になったね(嬉泣)
ムシシリーズのなかでも静かに情熱的な印象でした。
でもやっぱり澄也と翼のこどもなのよね。強くて熱くて優しくて臆病。その心をこじ開けるのは千翠なんですよね。本当蝶って儚げに舞うのに芯が強いんだよ。もうとにかく読んで。できればシリーズ全部読んで(笑)
所々に過去登場していた人物のお子さん?と思う子達もたくさん出てきてしみじみとファイルを感じます。
もしシリーズ完結でなければ「あの人も次の主人公になるのではないだろうか」と物思いにふけってしまいます。ムシシリーズありがとう〜♡

1

こんなの好きにならないわけがない!

翔のお話、最高でした……!!

千翠の境遇があまりにも過酷で序盤からかなりしんどい。
性モザイクであることを理由に傷つけられ続け、それでも生きなければともがいている姿がつらすぎました。

そして木戸、お前は本当に何なんだ……??? 善意(のつもり)でここまで人の尊厳を踏みにじれるの怖すぎる。

そんな中で翔が本当に救い。
最初はちょっと距離のある感じなのに、千翠のことを知ってからの「あなたは強いし偉い」の破壊力よ……。 そんなの好きになるに決まってる。

付き合ってるフリから始まる関係ですが、翔の彼氏力が高すぎて終始ときめきました。
さらっと可愛いって言うし、過保護だし、甘いし、こんなの好きにならないわけがない。

でもただ甘いだけじゃなく、翼の存在があるからこその翔の葛藤もしっかり描かれていてそこもよかったです。
切なさもありつつ、最後はちゃんと幸せになれて大満足。

翔視点のお話も最高でした!
本編ではクールな印象だったのに内心めちゃくちゃ千翠にめろめろで笑いました。かわいい。

ムシシリーズ完結巻として翔のお話が読めて本当に嬉しかったです。
長めのお話ですがさらっと読めて、一気に最後まで読んでしまいました!

3

集大成でもあり、新しくもある至高の一冊!

個人的にBL沼に入るきっかけとなったムシシリーズの最終巻ということで、久々にBL小説を開きました。
ずっと楽しみにしていたけれど、思い出のシリーズが終わってしまうのは心から寂しくて、1頁1頁大切に読みつつも二人の物語に目が離せず頁をめくる手が止まらず...!!

この巻からでももちろん楽しめるようにはなっていますが、攻めの翔くんが1作目の二人の子だったり、設定が1作目を踏襲していたりと、過去作を知っているとニマニマできる要素が多かったです✨
特に、1作目の二人と今作の二人の関係性の差を思いながら読み進められたことが印象的でした。長年作品を紡いでくださったからこそ、時の流れを直接感じながら楽しめました!!実際1作目が発売されてから、今作が発売されるまでの時間は、今作の主人公である翔くんと千翠くんが生まれてから作品世界にたどり着くまでの時間とそう変わらない訳で...。
そう思うと、親のような気持ちでも読むことができました!

ムシシリーズには珍しいくらいの真っ直ぐな優しさと信念に溢れた二人だなと感じました!すれ違うこともありますが、互いの過去もあり、理性的で誠実な対話によって困難を乗り越えていく二人が大好きでした。
だからこそ、「好き」を伝えるのに苦戦する姿も本当にかわいくて!!!!!!
感動的なシーンとキュンキュンが抑えられない部分がどちらもたくさんあって、最後の最後に最推しCPを更新しました!!!!!

私の人生で巡り会えて本当に良かったかけがえのない作品です。
完結を見届けられて嬉しかったし、このシリーズに出会えてなかったら私はBL沼にいませんでした!
凄く大切で一生大好きな素敵な縁です!

5

受け継がれていく想いと願い

本作は上位種の大学生と
性モザイクの大学生のお話です。

生きる事に望みを見いだせない受様が
攻様の出会いで生き方をかえるまでと
それぞれ視点での後日談2話を収録。

遥か昔地球に栄えた文明は滅亡し
人類は生き残るために節足昆虫と融合し
弱肉強食の起源種の特性から
ハイクラスとロウクラスに分かれています。

受様はハイクラスの父と
性モザイクのロウクラスの母の間に生まれ
フジミドリシジミチョウが起源種の
性モザイクとして生まれます。

雌雄混合の性モザイクは体が弱く短命でしたが
近年は根治治療できる薬が開発され
人並みの寿命が享受できるようになります。

受様の母の存命中にはそこまでの薬がなく
受様は誕生時に母を亡くしましたが
父は受様を大切に育てくれ
4才からの根治治療も順調でしたが

父が事故で亡くなった17才の時に
友人のオニヤンマによるアウティングと無視
という虐めで体調を崩してしまうのです。

大学生の今の体は生きるだけでやっとなのに
(受様感覚では)元同級生はハイクラスの自分なら
受様に許され受け入れられると思っているようで
大学でも何かと絡んできて受様の疲弊させます。

そんな時に偶然学内で元友人をも凌駕する
メキシカンレッドニー・タランチュラを
起源種とする攻様が友人との会話を
偶然耳にします。

攻様の父は性モザイクの治療薬開発に
人生をかけている内科医で
攻様も医学生です。

友人は攻様が父の研究を引き継いだら
性モザイクも普通に長く生きられるかもと
冗談めかした言葉に攻様はこういうのです。

長く生きたから幸せとは限らないだろう
幸せな人っていうのは
たとえ短い寿命だとしてもその寿命分
生きたって胸を張って言える人だ

父が亡くなってからずっと
明日が来なくても構わないと持ってきた受様は
胸を張れるような生き方をしていないと
思うのです。

受様はどうしたら胸を張って
生きられるようになるのかと考えますが
超有名人の攻様に問うことはできません。

そんな時に哲学科の教授が顧問を務め
受様も所属している学術書を読む読書会に
攻様が入会してきて・・・

「愛の巣へ落ちろ!」から始まるシリーズ最終巻で
タランチュラの攻様とシジミチョウの受様の
擬人化ファンタジーになります。

ムシシリーズ完結おめでとうございます♪
初刊から追いかけてきましたが

先生のXのシリーズ最終巻という告知と
原点回帰との設定で1巻カプの愛息の話だと知って
彼の母が死がうっすら想像してしまいまして

まずはあとがき、番外編2話
本作と逆順で読了したため心穏やかに
愛息君の恋を読せました ヾ(≧▽≦)ノ

起源種のカップリングだけでなく
受様が性モザイク故の苦しみを背負い
受様が攻様の言葉で生きたいと願い
攻様が受様との距離を測りかねるところなど

様々な点で攻様両親の恋と重なる点があり
読み応えのある1冊でした。

受視点で進むために受様にとって
攻様の言動は一貫していないよう見えます。

今回逆読みにより
攻様の言動の裏に攻様父の過去がチラホラ見え
受様に近づきたくないという
攻様の気持ちもわかりはしましたが

攻様の言葉で生きたいと思い始めた受様が
より気ずついてぐるぐるしていく様子に
胸が締め付けられました。

好きだからこそ傷つくのです。
嫌いな相手なら理解される事すら放棄できます。

それでもお互いを放す事ではなく
共にいる事で悲しみも苦しみも乗り越え
幸せな思い出を重ねていく未来を選んでくれて
本当に良かったです。

3

込み上げてくるもの

ファイナルの主人公が、1巻カプの息子というだけでもう泣けます…!
ところどころで翼の容態が思わしくないのかなと
感じ、まさか"最期"の描写があるのではと
かなりヒヤヒヤしました。
あとがきにもありましたが樋口先生が考え直してくださってよかった!ありがとうございます泣!
千翠には丁寧に話す翔の垣間見える口の悪さと
裕のぷんすかキャラに笑い、
千翠の"お誘い"には悶死しました。
後見人がマヤマヤ、買ってきてくれたケーキがオウタ・シラキといううれしすぎるゲスト出演もあり、
時代の流れを感じつつまた1巻から読み返したくなりました。

3

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