【電子限定書き下ろしSSつき】【イラスト入り】
ムシシリーズ完結おめでとうございます。(寂しい( ; ; ))
ムシシリーズ大好きですが、どうしてもこちらの
『愛の夜明けを待て!』だけは読めずにいました。
というのも、地雷とは言わないまでも
萎えてしまう要素、多々なため…
攻めが既婚(相手は女性…)子持ち(実子)、そして人を愛せない。
攻>>>>>>>>>>受の愛、攻めの愛の比重が重いものを好む自分の好みとは、ちょっと真逆のタイプのお話でした。
シリーズの中でも、ピカイチぐらいに辛かった…
それでもこのボリューム(Kindleで351ページ!)、一気読みさせてくれるところは”さすが”としか言いようがありません。
広義の「愛」とはなんなのか、初めから最後までずっと考えさせられました。
こちらは『愛の本能に従え!』でまだ高校生として出てきていた黄辺(受)が主役。
社会人になって5年目、ずいぶんと会っていなかったある日、黄辺のもとへ突然ひょっこりと、離婚した志波が現れ…と、再会から始まる物語です。
二人のこれまで、高校時代を思い出すために、『愛の本能〜』から読み返しました。
(読み返さなくても大丈夫ですが、読んでおいた方がより黄辺の心情が刺さる気がします)
軽々と、飄々とオオムラサキの「寝取り寝取られ」ゲームに参加しているように見えていた黄辺(自分の読み込みの浅さよ…!)に、こんなにも深くて深い「愛」と情があったなんて…!
とかく自分勝手(に見える)志波には私はやはり萌えきれなかったのですが、報われなくとも、「愛を止めたくない」「愛し続けたい」と愛を貫く黄辺の姿勢に完敗。
「愛」といえば恋人同士、家族愛…といったものを想像してしまうけれど、黄辺の気付く”同僚からの親切”や”友人からの心配”、名前を知らぬ通りすがりの誰かから与えられる、僅かな気遣いー
そういうものも、広義の分類ならば「愛」であり、
「愛」という名の箱の中に、同じように入っている。
そんな視点で”愛”を捉えている黄辺のことが、
愛おしくてたまらなくなります。
…そしてだからこそ、「愛」を返せない、
と言う志波にムキーーー!!!となるのですが;
「好きって言いなよ」と言いながら
黄辺の心を抉る言葉をぶつけてくるすれ違いシーン、
痛くて痛くて”もうやめて!”と思いながら読みました。
夜明けが見えつつ、結局は黄辺自身が自分の気持ちに折り合いをつけて終わるのか…と思いきや。
レビューでも何人かの方がおっしゃっているように、これ、電子版限定SSも本編に加えてほしかったなあ…!
志波の口から出る「結婚しよう」は、もう、「愛してる」と同義ですよね。
志波、君は無自覚に黄辺をめちゃくちゃ愛してるよ、と言いたい。
志波に「愛してる」と言わせたかったなあ…!
一番辛いのは、愛が返ってこないことではなく、
愛することをやめなければならないこと。
そんな黄辺の気付にハッとし、一途すぎる想いに涙。
涙不可避の、夜明けの物語でした。
(10代の時に黄辺を襲った志波兄には、ざまぁ展開がほしかったー…!!)
このふたりの行く末は切ないままなのではと、終始心がしんみりしてしまいます。ままならない想いを抱いて生きていくのが切ないなーと。こんなにも上手くいかないものなのかなーと。ほんのりすれ違うふたりが幸せになれたらいいなと願わずにはいられなかったです。ですが、そんな薄暗闇の夜が明けてからのふたりが素敵でした。穏やかに優しく激しい愛が巡りはじめます。最後までどうなるのか、どんな答えが出るのかと不安が付きまといましたが、これがふたりの答えなんだねと思いました。その後のふたりもまた観たいなー。
いやぁ、最高の夜明けが待ってました!
が、夜が長すぎて途中かなり辛かった…!
久史が独特すぎて全っ然理解できませんでしたw
もはやマイペースなんていう生やさしいものではなかった!
もちろん久史にもいろんな葛藤があってのことなんだけど、「ひどい!もうヤメテ!!」って何度思ったことか。
黄辺がやっと、やっと、久史を受け入れて、
久史を愛していたいという自分も受け入れて、
あれ?甘やか展開はナシか…?と思わせてからの
ラスト2エピソード。
悶絶しました♡
長すぎる夜からの朝のまぶしさよ。
すごい話だったなぁ。志波がこれだけ変わってるタイプの人間とは前に出てきた時は思わなかったが…。愛する事がわからない男とそんな彼を愛さずにはいられない男の長い長い物語。最後のあれ、もう愛の告白だよね。愛してるの気持ちが言えないだけでもう愛してるんだよ。黄辺はよく頑張った。期待する気持ちもうっすら持ちながら、期待しないようにして。ひたすら彼の事を愛して。ついに愛を教えたんだろと思った。この2人はもっと先が読みたいなぁ
ムシシリーズの「愛の本能に従え!」に登場した攻めの従兄弟と幼馴染のセフレ?カップル。前作ではめちゃくちゃ性格悪そうで軽そうな印象の2人でしたが、今作では激重な心理描写にビックリ。
読み始めたら涙が止まりません。
人を愛せない攻めに振り回される受け。
心理描写がていねいで深くて素晴らしいです。
中盤はバドエンだったら嫌だなあと不安になりましたが、予想の上をいく素晴らしいラストでした。
タイトルの「夜明けを待て!」も話にピッタリで凄く良かったです。
