樋口美沙緒先生インタビュー

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樋口美沙緒先生インタビュー ムシシリーズ最新作!再会で動き出す想い…無気力身勝手攻め×一途美人受け♥小説『愛の夜明けを待て!』

2021/07/09 00:00

幼馴染でセフレな2人の拗れた愛…。大人気シリーズ3年ぶりの文庫発売!

 


BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2774回
樋口美沙緒/街子マドカ/白泉社/花丸文庫
小説『愛の夜明けを待て!』6月30日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!

 

STORY
幼少期から大学時代までを共に過ごした、ハイクラスでキベリタテハの黄辺とオオムラサキの志波。志波とは、思春期以降、オオムラサキの寝取り寝取られのゲームにまきこまれセフレの関係だった黄辺だったが、志波の結婚を機に、距離を置いてきた。自分の志波への想いがかなうことはないと思い知ったからだ。そして、社会人になって5年目。志波とはずいぶんと会っていなかったある日、黄辺のもとへ離婚した志波が突然あらわれ、家に転がり込んでくる。拒みたいのに、くすぶったままの志波への想いが邪魔をして……。

 

――作品紹介をお願いします
本作『愛の夜明けを待て!』は、ムシシリーズの5作目、『愛の本能に従え!』のスピンオフ作品です。前作に出てきた脇役、黄辺を主人公に、叶わなかった初恋の相手で、肉体関係だけあった志波と六年ぶりに再会するところからお話が始まります。黄辺と志波の恋愛については『愛の本能に従え!』を書いていたときから考えていて、この二人ならどんな結末を迎えるんだろう……とたどっていったお話が本作です。
書いていたときは、心の旅のようなお話だな、と思っていました。


――主人公たちはどんな攻×受ですか?
無気力身勝手攻め×一途美人受け? かな? でも攻めにあたる志波久史は、本質的には身勝手で残酷なんですが、とても親切で純粋な一面があります。生き方が器用な人で、自分のこともかなり客観視してる人なので、ひどい部分はある人なんですが、個人的には羨ましいです。受けの黄辺髙也は真逆で、器用そうに見えるけれど実際には非常に不器用というか、一つの生き方しかできない人です。一途で健気なんですが、賢くて要領がいいので人にはそう思われていません。自分の辛さをアピールできないのが不器用なところだと思います。

 


――当て馬や重要な脇役は?
小物……というと言葉が悪いんですが、物語的に小悪党というか、そういう人を書くのが好きなので、冒頭に出てくる古山や志波の兄、史彰は書いていて楽しかったです。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
愛する、という行為に対する賛歌として書かないという点です。志波久史と黄辺髙也という二人の人間にとっての「愛」があまりに違うものに見えているし、違っていてもいいと思っているので、無理やり結びつけたくなかったんです。恋愛小説だけど、安易に愛し合わないように書きました。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
私は毎日ノルマをたてて書いていくタイプなんですが、いつもより平均ノルマを下げました。急いで書くよりじっくり書きたいと思ったので。デビュー当時やっていた、音読して修正する、という作業を取り入れたことでものすごく効率的になったので、初心に返るって大事だなあと思いました。家と仕事場の往復で、日常エピソードがなくてすみません(笑)。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
とりあえず、書けて良かった! という気持ちです。あとはみなさんが楽しんでくだされば嬉しいなと……。ムシシリーズの文庫の新刊としては、実は三年ぶりなんですよね。シリーズをまだ続けて書きたいので、よかったらぜひ買って読んでくださると嬉しいです。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
いつもレビューなどしてくださって、ありがとうございます! またこのインタビューを読んでくださり、ありがとうございます! 『愛の夜明けを待て!』はちょっと不思議な愛の話かもしれません。黄辺くんという一人の、ある意味平凡な人間と一緒になって心の旅をたどっていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします!

担当編集より
花丸文庫ムシシリーズ新作『愛の夜明けを待て!』が発売されました! 
文庫としては実に3年ぶり! これまでも、様々な愛の形を提示してくれたムシシリーズですが、今作でも、新たな愛の一面を、樋口先生が見事な物語運びで見せてくださっています。
今作のメインキャラクターは、シリーズ5作目『愛の本能に従え!』で主人公たちを悩ませる、悪い上級生だったハイクラスの黄辺と志波です。
幼馴染で初体験の相手でセフレでもあった濃密すぎる二人の、本能に振り回された末にこじれにこじれたその関係の根底には、いつも「愛」が横たわっています。
愛したら愛しかえして欲しいと願う黄辺の一途で切ない気持ちや、そうすることができない志波の諦念が、樋口先生の繊細で緻密な描写によってじわじわと胸に迫り、ラストのラストまで目が離せない展開です。街子マドカ先生の美しいイラストも必見!
ぜひ、物語にどっぷりつかりながら、彼らの愛の夜明けまでの道のりを見届けていただけたらと思います!

試し読み(1)(2)

7月30日までのTwitterキャンペーン実施中。ぜひご参加ください!

 

小説『愛の夜明けを待て!

 

特典情報

 

■ホーリンラブブックス限定
・イラストブロマイド

■コミコミスタジオ限定

【2冊購入特典】
『愛の夜明けを待て!』(花丸文庫)+『愛の巣へ落ちろ!2』(花丸コミックス・プレミアム)
・B5クリアファイル
・『愛の巣へ落ちろ!2』コミコミスタジオ特典4Pリーフレット付

【2冊購入特典(有償)】
『愛の夜明けを待て!』(花丸文庫)+『愛の巣へ落ちろ!2』(花丸コミックス・プレミアム) 価格: 2,728 円(税込)
・アクリルコースター2枚
・B5クリアファイル
・『愛の巣へ落ちろ!2』コミコミスタジオ特典4Pリーフレット付

詳しくは白泉社HP

 

その他情報

 
☆イベント情報☆

・3年ぶりのムシシリーズ新作発売を記念し、ムシシリーズ 初!オンライン朗読ライブが決定!

開催日:2021/8/28(土) 18:00~
出演※敬称略:土岐隼一 斉藤壮馬 樋口美沙緒
配信サービス:フィフスアベニューチャンネル(ニコニコチャンネル)
特設サイトはこちら

☆白泉社発の樋口美沙緒先生の情報発信はこちらから☆
特設サイト
樋口美沙緒情報アカウント@花丸

 

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(C)樋口美沙緒・街子マドカ/白泉社

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