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表題作愛の在り処に誓え!

シモン・ケルドア,31歳,ケルドア公国大公
並木葵,23歳,ナミアゲハの性モザイク

その他の収録作品

  • あとがき
  • おまけ(あとがき内SS)愛の在り処は今もまだ

あらすじ

たった一人で国と共に滅ぶ道を選んだ大公・シモン。
葵にも息子の空にも国や種を背負う苦しみを味わわせたくないがゆえのその選択が、シモンなりの愛だと知った葵は、彼を一人にしないために空と一緒にケルドア公国へ向かった。

ところが、シモンの種を受け継いだ空は祝福されるも、ナミアゲハの葵は冷遇され、城の使用人から粗雑に扱われてしまう。
それを知ったシモンは、彼らを次々と解雇しはじめる。

愛しているとは口にしない一方で、過剰なまでに葵を守ろうとするシモンの苛烈さに、葵の胸は疼き……。

淋しさと孤独を凌駕する、美しい幸福がここにある。
「愛の在り処をさがせ! 」に続編登場!

作品情報

作品名
愛の在り処に誓え!
著者
樋口美沙緒 
イラスト
街子マドカ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
シリーズ
愛の巣へ落ちろ!
発売日
ISBN
9784592877455
4.5

(165)

(116)

萌々

(32)

(10)

中立

(1)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
13
得点
739
評価数
165
平均
4.5 / 5
神率
70.3%

レビュー投稿数13

シリーズ最高傑作だと思います‼

ムシシリーズの大ファンなのですが、前作の「愛の在り処をさがせ!」では、正直そこまで萌えませんでした。ここで終わり!?という不完全燃焼感がすごかったのです。ちゃんと完結はしていたのですが、いつものムシシリーズの良さが感じられなかったのです。

しかし、この作品を読んで、やっと納得です。続編ですが、この2冊で一つの作品として完結していると言っていいと思います。もう、涙あり、感動あり、萌が大量にありで、一気に読ませてくれます。前作が辛い展開に耐える試練の巻だとすると、今作は萌えに萌えさせてくれるご褒美の巻だと言えると思います。前作は辛かったという方、安心して読んで下さい!

と言っても、今作でも葵は相変わらず酷い目に遭います。大公妃として認められず、精神的にも肉体的にも傷つけられています。また、頼りになるべきシモンが、相変わらず「愛する心」が未熟なまま。そのせいで二人は上手く噛み合わず、すれ違います。シモンの幼少期を思えば仕方ない部分もあるのかもしれませんが、あまりのダメダメっぷりにちょっと苛立ったりもします。

しかし、ここからが神です。葵が危機に陥り、葵を失うかもとなった途端に、シモンが一気に独占欲と執着を見せてくれます!
このシリーズの醍醐味は、最初は冷たく傲慢で受けを酷い目に合わせる攻めが、受けに本気で惚れてしまい、デレて情けない姿を見せてくれる所にあると思うのです。それがここでも遺憾なく発揮されます。もう、前作とは別人かと言うくらい、デレてます!怒濤のイチャイチャを見せてくれます。エッチも、これでもかと甘いです。これが読みたかったのです!! 先生、ありがとうございます!!! 前作でへこたれず、読んで良かったです。

あとがき後におまけがありますが、こちらもとても素敵でした。すごく甘くて幸せで、ちょっとホロリとさせてくれます。
とても心を動かされて、勢いで初レビューして見ました。失礼な部分があったらすみません。お付き合い下さり、ありがとうございましたm(_ _)m

34

がーん。重複購入してしまった

電子書籍版を購入。
挿し絵あり、あとがきなし。
「愛の在り処をさがせ! 」の続編ということで、
迷わず購入。
このCPはムシシリーズの中でも特に大好き。

電子限定書き下ろしの「愛の在り処は見つけたけれど」と「続・愛の在り処は見つけたけれど」も切なくて良かった。
今度の続編はその後の話かな?
と思いつつ、確かに不安は感じていました。
でも、あらすじのところに一言も触れられてないし、そもそも題名も違うし大丈夫よね??と恐る恐る購入したら。。。

がーん。

やっぱり、かぶってた。
丸っきりそのまんま。

でも、まぁ、重複していたのは全体の半分くらい。
(葵視点の2章のみ)
こちらには、「愛の在り処は今もまだ」も、書き下ろしSS「悩める大公シモン・ケルドア」(電子限定)もあるし、わかっていたとしても結局は購入したかもしれません。

こちらを購入した方は、「愛の在り処は見つけたけれど」と「続・愛の在り処は見つけたけれど」をくれぐれも間違えて購入しないように。。。

5

最後に愛は勝つ

『さがせ!~』のあとがきではマヤの話を書けそうというようなことが書かれていましたが、これはまた次回のお楽しみということで、シリーズ7作目は以外にも前作の続編でした。

前作はページ数が多い長篇でしたが、本当の意味での恋はまだこれからというところだったので、恋も愛も知らないまま育った大公さまが葵のおかげで愛を知っていくのかな、そして愛したい愛されたいと思う寂しがりな葵の切ない片思いがこれで両思ってことなのかなと想像し希望が見えたところで終わってしまったのが残念に思っていました。
なので、その続きの話を書いてくださって樋口先生感謝です。

息子と共にケルドアにやって来た葵。
シモンと一緒に親子仲良く幸せに暮らしましたとは簡単にならないんですね。

ケルドア公国は異国人&異種を受け入れることはなく葵の苦労の始まりです。
蔑みや侮蔑だけではなく命まで危険に晒されたとき、愛すればこそとはいえ葵を守るために隣国に出そうとした時はほんともうこのバカと叱りたくなりました。

こんな敵だらけの中でいつか受け入れられる日が想像できませんでした。
けど、全ては愛です。
愛が何もかも解決です。

葵の母親への複雑な思いが少し解消されてよかったです。
大事にされていないと思っていたけれど、少なからず親としての情や想いはあったのだと理解できました。
葵も親になって自分が得られなかった愛情に対するトラウマみたいなものが解消できたと思う。
忙しい合間を縫って会いに来て葵の衣装を作ってくれたのがどんなにうれしい事かと感動しました。

シモンは立派な大公様ですが情緒面では息子の空以下かもしれません。
葵の子育ての中にシモンも含まれそうです。
まともに育つ方が不思議と思われる環境の中で葵との出会いは僥倖でした。
お互いが相手なしに今の穏やかな幸せは望めませんでしたから。
運命の相手なんだなと思います。

4

7歳児

上巻の感想で結構好きじゃないところを書いてしまったけど、作品としては面白くてしっかり楽しんでます!
特に続刊にあたるこちらはシモン視点がたっぷりで、攻め視点好きには大満足。

モヤっとしたところはこちらにも勿論あるにはある。葵がまた子供の前で手を挙げてるな…とか(前巻の、テオの前でアリエナ、空の前でシモンに引き続き)。
あとお互いを"お前"と呼び続けるところとか。英語ならyouだから関係ないのかもしれない。

それはそれとして、国を背負う立派な男のシモンと、こと恋愛に関しては7歳児のシモンが共存しているところがたまらない。7歳を乗り越えたら性に目覚めた中高生になってしまったわけだけど笑
愛しさが天元突破して、葵をなかば襲ってしまうシモンの想いが過激でよかった。唐突なようで、むしろここでこう以外しようがないというか。
こんなに愛の深い人になれるとは、フリッツも城で働いていた皆も衝撃だろうな。そう思うと使用人達はもっとそれを受け入れてもいいように思えるけど、フリッツ自身がその自分を受け入れるのに相当な時間を要したのだから周りもしかり。

変わっていくことを受け入れて、変わっていく自分と環境に合わせて努力する2人が好きになる、ムシシリーズの中でも特に気に入りの作品でした。

萌2〜神

0

前半は苦しい苦しい…後半やっぱBLって最高~!!


離ればなれだった二人がシモンの元へ行き、めでだしめでたし…かと思いきや!!
まだまだ両手を広げて喜べない状況が続きます…。

前半は本当にお互いの主張がすれ違い、もどかしい~~ッ!
こんなに辛いことあるのか!?というくらい、葵が可哀想で健気。

シモンは愛情が分かり易くなったものの、息子は歓迎されるのに葵へは相変わらず意地悪や無視されるのが気に喰わない様子。
対する葵は、それでもいいと我慢し続けます。

2巻目で薄々気づいたのですが、もしかしてどちらも頑固…?
でも、その代わり周りの人が大人です。
おそらく、この人たちがいるからどうにかやっていけている。

側に居られればそれでいいと思ったけれど、やっぱり愛されたい葵がずっとグルグルしています。
まぁ~~精神年齢7歳のシモンはなかなか手強い…。

「葵には性欲を感じない、できない」と断言した瞬間は、こちらも泣いてしまいそうでした。

しか~~し!!
後半、葵がまた命の危機にさらされてからのシモンの感情が爆発。
執着好きの私、大歓喜!!

これだけで私、ここまで耐えてきて良かったと思いました。
本当に樋口美沙緒先生は落として上げるのが天才です。
一種の麻薬効果もあるのかと思うほど、報われます。

とはいえ、ムシシリーズの中で一番もどかしいカプでした。
やっぱり記憶を消してもう一度苦しんで読みたい。

0

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