運命の番と結ばれなかったα×クズαばかり好きになってしまうβ、慰めから始まるトゥルーラブ

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49

ロマンチック・エレジー 2

romantic elegy

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表題作ロマンチック・エレジー 2

橘 遊真
大学病院バース科医師、28歳、α
春宮 誉
大学3年生、カフェアルバイト、21歳、β

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • 「ロマンチック・ラメント」ドラマCD収録レポート

あらすじ

「やっと気付けた、運命は絶対じゃないって――」
運命の番に失恋した傷を10年引きずっていた遊真は、勤務する病院のカフェバイト・誉と出逢い、セフレから恋人となる。βであることで傷ついてきた誉にいじらしさを感じる遊真と、αの遊真に惹かれつつも一線を引こうとする誉。誉を大切に思う気持ちが強まる遊真に対し、誉ははなから一番の存在になることを諦めていた。そんな時、誉に無断で番を作った元彼・怜王から、番相手とは恋愛感情のない契約関係だったと聞かされ――!?

作品情報

作品名
ロマンチック・エレジー 2
著者
左藤さなゆき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784796417174

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49

4.7

(115)

(92)

萌々

(18)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
16
得点
547
評価数
115
平均
4.7 / 5
神率
80%

レビュー投稿数16

最高のΩバース

 1、2巻通しての感想です。ほんっとによかった、遊真、そして誉!遊真は前巻からすごくいい人なのにって思っていたので、本当に幸せになってくれて、にやにやが止まりません。
 10年経てもまだ旭のことを思いきれず、結婚や出産の知らせに触れるたび、大きく心をかき乱されてしまう遊真。バース性を差し置いても、旭自身のことを好きになってしまったからだと思います。でもやっぱり運命の番だったのに、という悔しさや辛さもあったから、こんなにも引きずっているわけですよね。オメガバースであるからこその物語の魅力!
 そして、誉はβであるが故の辛さを何度も経験していたわけですよね。αとΩだけではなくて、βの生き辛さを描くことで、更に深みのある物語になっている所もすてき。
 だからこそ、遊真と誉が、身代わりではなくてお互いに見つめ合い、少しずつ変化していく姿が刺さるんです。
 最後に、怜王の「一番ヤバいのひっかけるんだもんな」、すてきです。遊真の激重執着独占欲をほんとにうまいこと表現してますよね。
 左藤さなゆき先生の囲い込み、ほんと好きです!更にこのシリーズは、Ωバース設定が本当に生きていて、大好き。これからも何度も堪能させていただきます。

1

続編希望

晴れて恋人同士となった2人ですが、お互いへの思いやりがあるがゆえ、バース性の違いもあり、お互いに向き合い切れていないような関係が続きます。
言葉の端々にそういった感情がほの見えて、とても切なくなります。
悲しみと切なさがありつつ、優しさが常に漂っているきれいな空気感です。

オメガバースものは、αとΩが結ばれるのが基本形だと思うけれど、αとβがこんなにもきれいな両想いの着地を、しかも自然にすることはなかなか珍しく、とても素敵だと思いました。
βの誉からすると、αの悠真はΩのフェロモンにゆらぐのではないかという心配が常に付きまといそうですが、全身全霊で愛されていることでそのような不安を抱くことがない様子がとても感動的です。
βの誉には関知できない、周りが萎縮してしまうほどの強烈なマーキングをするαの悠真、というのもなんともたまらずかっこいいです。
自分では、自分なんか、という不安からではなく、大事だから、という気持ちの表れが、周りがビビるほどのマーキング、だなんて、素敵すぎます。

誉の元彼、怜王の存在は、2人が愛を深めるために必要だったのだと思いますが、相手を助けるためとはいえ、契約番を作ってしまったこと、それなのに誉に戻ってこいと強要すること、昔のお殿様のような尊顔さにイライラしました。
誉もかわいそうだし、契約相手のつがいもかわいそう・・・
続編で、怜王が番を幸せにするところを見せてほしいなと思いました。

0

誰もが皆、前を向けるという希望がロマンチック

ロマンチック・ラメントから追い続けてきました。
ロマラメからロマエレへ。ロマラメも重く苦しいお話でしたが、ロマエレもまた重く苦しいお話。
オメガバース作品では、「運命の番」や「番契約」が重要な要素で、ロマラメ、ロマエレシリーズは、それらと正面から対峙して描かれた作品だと思います。
どちらも、正面から対峙し、「運命の番」や「番契約」という呪縛からの脱却を選び取っている。
運命や本能を消すことはできなくても、自らの意志で別の道を「選ぶ」ことはできるのだと、伝えてくれる作品だと思います。そこがロマンチック。

遊真と誉。
それぞれに抱えているバース性に関する心の傷。
おそらく、出会った頃はどちらもがそれを癒すことはできないだろうと思っていたのではないでしょうか。
自分では、どうすることもできないことで抱えた傷だから。
その事実を解決する術は、遊真も誉も持たない。遊真が運命の番に選ばれることはないし、βの誉が番契約を結ぶことは不可能。
その事実は変わらない。
けれど、その事実は変わらないまま、心の傷を癒すことはできるし、もっと大切な幸せを得ることはできる。
それを示してくれたのが、遊真と誉でした。
もう、この流れは是非読んでお確かめください!引き込まれること間違いなしです!

私の拙い語彙力で確実に伝えられることとしては、遊真の束縛執着溺愛最高です!ということだけです。
誉をどこまでも幸せの沼(敢えての「沼」)に浸らせてあげてほしい…。
作品に出てきた、どのカプも、それぞれにより良い、より納得できる方向へ歩み出せていることが救いです。
誰もが皆、前を向けることは大事。
ロマラメからロマエレまで、素敵な作品を読めて幸せです。
重く苦しいお話ではありますが、確かな温もりも希望も幸せも詰まっているお話。
これからも、私にとって大切な作品であり続けると思います。ありがとうございます!

6

幸せな共依存

ー「運命」は絶対じゃないー
このお話しの中でこのセリフがどれだけの威力を発揮したか…!!
しかも「運命の番」だったけど番わなかった旭と遊真が言うからこそ大きな意味がある

もう納得するしかないってくらいにそれぞれの幸せのカタチを見つけたのが分かる続刊でした

αとβという組み合わせならではの葛藤や回り道もとってもドラマがあって楽しかったです

スピンオフ元の煌臣×旭、そして本作の遊真×誉、この4人にとってはこれ以上ない終わりを迎えたシリーズだったと思います♡

一方誠臣や誠臣の番やレオとレオの番には少し酷な役回りだったように見えました
これもまた「運命は絶対じゃない」っていうのが当てはまるのが皮肉と言うか・・・
結局は暴走しちゃダメって事ですね
話さないと・・・ね

全員が全員大団円でない、というのもそれはそれで良かった気がします
好みはあるかも知れませんが、私は好みでした(*´▽`*)

そして何より今作の主役のお2人さんがとにかく激アツで激甘だったので、もうそれで満足!!
完全に共依存だけど、これ以上ないくらいの幸せな共依存だなって思うのでこういうメッタメタな執着と甘さが両立するお話しも好きなので個人的には大変滾る終盤の盛り上がりでした♡

最後に・・・
電子限定描き下ろし、結構大きな変化が描かれてましたがこれを限定描き下ろしにしてしまって良かったのだろうか?
読めて私は満足なのは勿論だけど、限定なのはちょっと気になりました

5

運命じゃなくても出会いは運命のように

運命がすれ違うドラマチックなオメガバースのシリーズ作、決着の巻。でしょうか。
「番」というシステムにはまることのできないαとβの2人の行方は…

正直なところ、想像通りというか。
まず旭が幸せを築いているという事実をもって、運命は絶対ではない、という命題は解決してしまっている。
だから後は、遊真がどのように凝り固まった心から脱却できるのか。
誉がどのように自分は蚊帳の外であるという思いから自由になるのか。
その過程を読む続編なのかな。

しかしながら、特に遊真に関してその視点から読むと少々物足りない気がする。
単に、一緒に過ごして誉が健気で可愛いから段々恋になりました、いつのまにか誉の事ばかり考えていました、みたいに読めるのが残念。
一方誉の方は、怜王やその番相手とのやりとりもあって、誉自身が怜王との関係性を終わらせた、という部分が明確だったと思う。遊真を好きになったからあなたとは別れます、ではなかったところが強かったね。
怜王が言う通り、遊真が実は結構ヤバい奴だというのは多分本当なんだと思う。
一点だけ。
怜王の契約番の碓氷さん。この時点で彼が幸せになれる気がしないのだけが心残り。彼にもロマンチックな何かが怜王との間に起こればいいな。

0

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