原作既読。
両親の再婚によって家族となった義兄弟が、成長し、両親が別居、離婚が近付く中で、恋人同士になるまでのお話。
メインおふたりの配役、バランスがとてもよかったです。
寺島惇太さんが、義兄を慕い、行動で、言葉で、想いを伝えていこうとする義弟の琉樹をかっこよく、愛らしく演じていました。
田丸篤志さんが、義弟を本当の家族として大事に想い、家族を壊さないように、義弟を大事にしつつ、義弟に想いを告げられ、迫られて、困り、悩み、行動するお兄ちゃんらしいところと、ちょっと残念なところとを両立させつつ、かっこよく、愛らしく演じていました。
2人のやりとり、会話内容はもちろんですが、声のバランスもよくて素敵でした。
大人になってから、年齢相応の、仲良しじゃないけど阿吽の呼吸、が通じるような義兄弟の関りから物語が始まり、義弟から義兄への告白がありますが、対する義兄は大事な家族として、弟してしか見ていない、ということで、それぞれお互いに大きくて強い愛情を持っているけれど、中身が違う2人のやり取りが進んでいきます。
世代相応の性欲、性への関心を共有した思春期のエピソード、両親の再婚で急に兄弟になり戸惑ったり仲良くなろうとしたりする少年期のエピソード、と、2人の背景も交えつつ、物語が進んでいくのが素敵でした。
ボイスドラマを聴取したので久しぶりに再読してのレビュー。
両親の再婚によって家族となった義兄弟ものです。
お互いに強い愛情を持っていますが、それが片方は兄弟愛、もう片方は恋愛、しかもひとつ屋根の下、というのがなんとも切ないです。
思春期という世代相応の性欲、性への関心を共有しつつ成長してきた義兄弟が、成長して、義弟のほうが義兄より身長も体格も大きくなっているの、が、思いを募らせて追いかけている構図ととてもマッチしていて萌えます。
それぞれがともに過ごしてきた時間、景色、想い、が、現在と過去を織り交ぜて流れてくる様子に、心が温かくなったりもします。
2人が一緒にいる構図に、いろんなパターン、年代、背景があるのも素敵なところです。
義弟がぐいぐい迫ってくる様子もいいし、言葉を重ねて義兄であり、恋人になりたい愛しい相手に気持ちを伝えて、機会を得ようとする様子にもとても萌えます。
エッチ表現より、心情表現が多い作品が断然好みなので、こうした経過がとても素敵に思いました。
最後は大盛り上がりの素敵に甘いハッピーエンドでした。
巻末の最後の話は、BLにはエッチシーンが絶対必要、という方々も大満足であろう、ひたすら2人がいちゃいちゃしているストーリー、さらに、2人がたくさん言葉を重ねていて、とても素敵でした。
原作未読。
キャラクター設定とあらすじで興味を持って聴取。
声優と警察官の組み合わせだけど、SMからみ、単独捜査、と、おもしろい組み合わせと展開だと思いました。
途中で、これはエロを前面に押し出して、エロをたっぷり表現するための設定と展開と気づきました。
個人的には心情表現をたっぷりにしていて、エロはなくてもいい派なので趣味ではありませんでした。
お好きな人にはたまらない、けど、そうじゃない人にははまらない、というタイプのお話だと思います。
熱意があり、先輩に止められたのに勝手に単独捜査をする警察官の白石が、なんともちょろくてちょろくて、あっちこっち翻弄されっぱなしでおもしろいです。
Sの九条カケルのプレー時の、舌なめずりしてそうな言い回しの数々にはぞくっとしました。
白石への愛情を感じさせる強い台詞もよかったです。
原作未読。
石田彰さんの受け目当てでの聴取でした。
人身売買オークションで、借金の肩代わりで出品され、なんと1億円で落札されてしまう、不幸な美少年の綾瀬雪弥を石田彰さんが演じています。
こういう、運命に翻弄される薄幸の、しかし、気が強い青年の役、石田彰さんが演じると深みが増す、というか、よりかわいそうで、より生意気で、よりいじめられるのがわかる気がします。
肩書もやってることもなにもかもすごい狩納北を小杉十郎太さんが演じています。あらゆる自信と実績に裏付けされたような迫力ある低音ボイスがすごく素敵です。
物語としては、導入も展開もとにかくドラマチック、しかも、昭和、平成の香りのする、やや大げさなドラマチックさ、迫力があります。
何人か登場する悪い人のクズっぷりが、本当にすっごいゲスなのもおもしろいです。
原作は長く続くシリーズのようですが、原作未読で、この1作だけの聴取でも十分に楽しめました。
原作未読
絵柄、芸能モノ、斉藤壮馬さん、など気になることがたくさんあり聴取しました。
ツンデレのアイドル(休業中)の辻本鳴を小林千晃さんが演じています。
雰囲気がすごく出ており、かつ、言葉少なめ、ぶっきらぼうなのに、売れっ子アイドルだったという存在感が出ているのがすごいと思いました。
気が弱くてまじめでお人よしの高橋陽斗を斉藤壮馬さんが演じています。
弱弱し気だけど、心の奥はしっかりしてて、という真逆のような性質が、かわいくきれいに演じられていました。
出会い、知り合いになり、交流を深めていく様子にはどきどきしましたが、設定がてんこ盛りすぎるなというのと、エロいことへの流れが唐突すぎるなというのと、テレパシーの設定が生きてないなというのとで、途中から聴いていてかなりしんどかったです。
好みによると思いますが、途中から、選択肢を間違えつつ進めている恋愛ゲームをやっているような気持ちになりました。
メインおふたりの声のバランス、やりとりは耳に心地よかったです。
大好きなシリーズの最新刊。
物語の素敵さもさることながら、麗しい絵、特に目や指の美しさを堪能できた一冊でした。
同じマンションの別の部屋に住む、超多忙の俳優である2人が、麻水の長めのお休みの間に、由岐の部屋で半同棲生活を送る、という、読者の夢のようなお話でした。
それぞれの仕事への向き合い方も、それぞれへの想いも、情緒たっぷりに描かれているのが素敵です。
二次元のモノクロの世界なのですが、空気感、ため、のようなものが伝わってくるのが素晴らしいです。
1巻ではサイボーグのようで、その後も、どこか人間離れした様子だった麻水の人間味がぐっと増した展開にもなりました。
演劇にまっすぐだけど、映像でも、舞台でも、まだまだ新人で、どこか所在なげな様子も多かった由岐が、俳優としての貫禄を増し、さらに麻水の恋人としての貫禄も増しているのも素敵でした。
慣れ、が増しているけれど、停滞している感じはしない、綺麗なみずみずしさを感じました。
本筋とは関係ありませんが、2人がそれぞれ出演した作品について、台詞やシーンが印象的に使われているのも本作の魅力だと思います。
2人の出演した作品だけで、1作、読みたいといつも感じます。
これからも2人の仕事を、生活を、じっくり追い続けたい作品です。
同じ会社で隣人で、子育て体験という口実で始まった関係が、ゆっくり育って両想いになるまでを描いた作品の、続編です。
ゲイとノンケ、という組み合わせ、シングルファーザーで子育て中で、仕事も忙しく、恋愛だけに時間を割けない2人の関係がゆっくり進んでいく様が、なんとも初々しくてきゅんきゅんします。
穏やかな日常に突如、降って湧いて出た円堂のセフレ、ルカ。
なんともハイスペックな男性で、桝永の心情が揺れ動く様子が切ないです。
ノンケで、子どもがいて、一般のサラリーマンな自分と、ゲイで、イケメンで、ハイスペックなルカとの違いは、努力では越えられない大きな壁のようでした。
エロより心情表現にページを使ってほしい読者なのですが、2巻も、心情表現たっぷりで素敵でした。
恋愛だけでなく、家族愛もたっぷり描かれています。
前作では、父と子+顔見知り、という感じだった3人が、徐々に3人でいるのが自然、家族のようになっていく様子には胸温かくなります。
息子のりっくんの愛らしい言動にも胸が温かくなります。
りっくんが中学生になるくらいまで、または大人になるまで、ゆっくりと3人家族が歩んでいくこの先の未来も、描き続けてほしい、読ませてほしいと思いました。
設定、導入はちょっとできすぎ、やりすぎ、と最初は感じました。隣人のゲイが同僚で、なんてなかなかに奇天烈な設定ですが、ドラマティックと日常がいい塩梅で配置されているとても素敵な一冊でした。
シングルファーザーの悩み苦しみは、世の中のシングルマザーたちの悩み苦しみが反映されていたり、会社にこういう立場と権限のある理解者がいたらいいのに、と願ってしまう素敵な設定もありました。
限界を越えそうだったワンオペ育児に、育児体験、という組み合わせですが、お世話されている律くんが全くもって懐かず、怖がっているのが新鮮です。
こういうのって、子は鎹、じゃないけど、まずは子どもが懐いて、一緒にいるのが自然になって、帰っちゃやだ、とか、お風呂一緒に、となっていくのがありがちな展開だと思うのですが・・・
個人的にBLにエロは不要で、心情表現をたっぷり描いてほしいと思っているので、今作のように、両想いになってからも、ふんわり優しい終わり方をしたのがとてもよかったです。
電子書籍で購入しているので、こういう特装版はなかなか手に入らないため、別途販売、とてもありがたいです。
本編のタイトルも導入も、昭和の、平成のAVみたいだなと思いましたが、この短編はAVの設定は、昭和の団地妻もの、御用聞きと奥さん、という感じがして、絶妙かつ最高でした。
新作のAVのネタかと思いきや、2人のお楽しみのためとは・・・
さすが俳優の2人、リアルに、かつ内心ノリノリなんだろうなと、読者もかなり楽しめました。
ローションの企画案件のショートストーリーも、2人ともノリノリ、イチャイチャしてて、萌えました。
交際1年記念日配信は、エロさとかわいさと大量垂れ流し配信、という感じで、回線が熱で焦げ付きません?と心配になるほどでした。
クラブのゲイナイトでTOYのほうが断然、知名度が高くて落ち込んじゃう倫がかわいいです。
設定、裏話などなど、隅々まで楽しい一冊でした。
本編でも感じましたが、エピソード、展開がいちいちお見事な先生だと改めて思いました。
こういういかにもエロを見せるための設定をそのままタイトルにしたような作品には苦手意識があります。
エロはなくてもいい、心情表現たっぷり描いていて、両想いになったら優しいキス、または翌朝のベッドでの会話、そんな穏やかな感じがいい、と思っていました。
しかし、この作品は、本当に綺麗でイケメンな主人公と、あまりにもそのままの説明という感じのタイトルがどうにも気になって入手しました。
肌色率が高くエロ多め、AVに出るきっかけが昭和、平成っぽい気がしましたが、ストーリー展開、メイン2人の表情、台詞、全てがほどよく、きれいにマッチしていて、おもしろかったです。
自分で、超絶人気俳優と言ってしまう、人気に胡坐をかいた絵にかいたような天狗になっている相羽倫が、事務所社長が逃げちゃったせいで負った多額の借金返済のためにAVに出るように頼まれ、これまたとーっても偉そうに嫌な感じに断る様が、いっそすがすがしく、小気味いいのです。
口車に乗せられてAV出演を決めてしまう、という、展開が、巻頭で長めに相羽倫の言動を見せてくれたことでしっくりきます。
借金のカタ、じゃなくて、おまえに価値があるのか、おまえのAVは売れない、と煽られて、自らAV出演を宣言する様子も、まあえらそうで感じ悪いったらなくて、それがかえって気持ちいいのです。
やるからには、と勉強しよう、研究しようとするその姿勢はかっこよく、感じは悪かったけど、そりゃあれだけ偉そうになるだけの努力はしてるんだな、と応援したくなります。
そこからは、するすると薄紙をはがすように、倫の素顔が見えてきて、とってもかわいくなります。
AV出演で、色眼鏡で見られたり低く見られたり、という展開ではなく、国内外で大注目され、仕事依頼が増え、事務所の倒産も免れるという、かっこよく、気持ちの良い展開でした。
後半、軽く一波乱ありつつ、小気味いいハッピーエンドで爽快な読了感でした。
出会いからAV出演までのTOYの関り方が、かなりがっつりしっかり物語を導いているのですが、それがとても自然でした。
説明のようなタイトルときれいな絵柄に興味を持って手にした作品ですが、キャラクター設定、ストーリー展開も、お見事でした。
描き下ろし
やわらかな夢の中
エロから始まり、ほんわかかわいい2人の朝の様子を拝むことができました。