電子限定かきおろし漫画付
旭はα嫌いのΩ。
αの輝臣を元彼の誠臣だと思いこんで縋り… 体の関係からスタートします。
間違えたのもしょうがない、輝臣は誠臣の双子の弟で、そして旭は誠臣に運命の番が現れて捨てられてしまったΩだったのでした。
迷惑をかけたお詫びに何でもすると言ったら、輝臣は「俺と付き合ってくんない?」と言ってきて、輝臣に群がる虫除けの為に恋人のふりが始まります。
世間は運命の番に憧れ、ロマンチックだと言うけど、運命の番のせいで好きな人と別れることになった旭は運命が怖い。
まだ誠臣を忘れられず引きづっていて心に傷がある旭と、「運命の番だからって諦めるのはその程度」と言う輝臣。
輝臣は運命なんかに人生左右されるのはごめんだって言葉を有言実行してくれる芯の強い人で、ずっと誠臣のことを引きづって前に進めずにいる旭の思い出の上書きをしてくれる。
運命になんて勝てる訳ない!と諦めていた旭の心も開いていってくれます。
旭は一途で可愛いんですけど、輝臣だって一途でかっこいい。
お互い好きと伝えあって、もう一度恋愛する勇気を出したその直後ーーー誠臣と満留カップルとばったり出会ってしまう。
ここでまた試練。
なんと輝臣にとっても満留は運命の相手だったのです。
一卵性の双子という設定はここまで考えてのことだったんだと感動してしまいました。
好きな人を運命に取られる(取られそうになる)という絶望を2度味わう旭の試練が切ないのだけど、輝臣はフェロモンに惑わされず強い意志で抗ってくれる。
運命に負けそうになる旭だけど、輝臣の行動や想いが抗う勇気をくれている。
輝臣の担当医の説明では、ほぼ同一の遺伝子情報の一卵性双生児は運命の番が同じ相手ということは自然なことだそうです。
でも、一卵性双生児は同じ人間ではないので、“運命に限りなく近い存在なだけ”な可能性がある…という話でした。
一度読んだ時は“運命に限りなく近い存在”であって違う可能性がある...というのは輝臣にとっての満留という意味に取っていたんですが、読み返した時にそれは誠臣にとっての満留でもあるのでは?と思いました。
もしかしたら本当の運命の番は輝臣と満留で、誠臣は限りなく運命の番に近かった満留を運命だと思った可能性もあるのかもしれないと。
本当はどちらの運命の番だったのか分からないけど、色々考えさせられました...。
新しい切り口でオメガバースと向き合った、運命に抗うカップルが見れる傑作です。
描き下ろしが輝臣視点だったのも嬉しかったです。
シーモア→白短冊
左藤先生作品8冊まとめ読みしていて、その6冊目。
酔った勢いで一夜を共にした翌朝、学生証を落とす…またベタなw と笑ってしまいました。
懐かしいあるあるですが2020年発行という。
先生作品はベタと言いますかどこかで見たことあるシチュエーションが多いなと私は感じてしまいまして。
そして学生証を見せて「俺の学生証っ」とわざわざセリフにしたり、全体的に全て説明してくれて非常にわかりやすい。
水族館で濡れて笑っちゃうシーンはくさk…こそばくって小っ恥ずかしくなりました。
旭が健気ヒロインなのも先生作品でよく見る受け像だなと。
運命が全てではない。Ωが差別的に描かれない。
双子でもそれぞれ別の人間、価値観、好み、人生だとのテーマはよかったです。
ザ・オメガバース!と言いたくなるような切な系作品。
「運命」とどう向き合うのか、が大きなテーマとなっています。
αとΩの間にある「運命の番」という概念。
本能に勝つことはできないのか、それとも…
…というのは、「オメガバース」という概念が出てきた頃からの大命題。
この作品は、その問題を真正面から扱っています。
故に、せつない。
主人公は、大学生の旭。Ω。
過去、付き合っていたαの恋人に「運命の番」が現れてしまい、そのまま別れることになってしまった。
しかし、別れた彼と同じ声の男性に出会い…
…と始まるのだけど、これが元彼の双子の弟とは!
あっと驚くドラマチック展開。ご都合とも言える。
しかし、そうは思っても、ならこの後どうなる⁉︎という好奇心が勝ってグイグイ読んでしまいます。
新カレの煌臣は「運命よりも俺の気持ちを信じる」なんてさ。カッコいいのよ!
過去に囚われてる旭を包み込んでいくわけだけど。
なんと元彼(兄)とバッタリ!
それ以上にドラマチックなのが、兄の「運命」が煌臣の運命でもある!という展開。
これはびっくりした。
トラウマが蘇る旭。
運命よりも俺の気持ちだ、と言う強い煌臣。
そしてその強い気持ちのまま、その日に番になる2人。
元彼の誠臣x満留CPがどこか低温なのが気になるし、誠臣を奪ってしまった形の満留がずっと苦しんでるのがなんだか可哀想です。
攻めの煌臣は言うこと無しの男前。
しかし、旭は…
私は悲劇のヒロイン…てか?なのに、泥酔してたとはいえ煌臣とすぐ寝るような軽率さがあった。
この冒頭設定はイマイチだなぁ。
運命の番を理由に恋人だったαに捨てられてしまった過去のあるΩが、好きだった恋人にそっくりなαに出会うお話です。
ストーリーとしてはとてもよく、満足なのですが、個人的な意見として、「実は元恋人が双子のフリをしてまた会いに来てしまった展開」が頭をよぎっていたので、本当に別人だったことに驚いていました。笑 少し期待していたので、元恋人が本当にΩを捨てていたことが悔しくて悔しくて、こちらまでα嫌いになりそうでした。笑
ちるちるさんのニュースにて、こちらの続きの方の記事を読み、好きそう♡と思ってセットで購入しました。
オメガバースにおける『運命の番』っての、ロマンチックで大好きなのですが、そりゃー『じゃなかった方』って存在もいる訳ですよね。
切なさと萌えと、とても好きでした(≧∇≦)
受け様は大学生の旭。
大好きだった恋人の誠臣に『運命の番』が現れ、それまで築いてきた2人の気持ちや絆を全て失う。
そんな旭の前に現れたの攻め様が、誠臣そっくりの煌臣。
誠臣の双子で、顔は似てるけど、性格はだいぶ違う。
初めは虫除けの為の”恋人のフリ”の関係。
捨てられたショックを引きずったままの旭に、前を向け、と勇気づけて、なんだかんだと優しい煌臣に、惹かれていく旭。
やっと好きだと気持ちを固めた途端、現れる煌臣の『運命の番』
切ない展開に、きゅんきゅん(*´ω`*)
でもって、その時の煌臣に、そりゃもう、めっちゃ萌えた"(ノ*>∀<)ノ
こんな攻め様の、近寄るな!旭は俺のだ!的な独占欲や執着、大好きです。
『運命の番』の2人の方も、順風満帆とはいってない雰囲気だし。
それまで培ってきたものってのはやはり大事で、何より自分の心を見失っちゃ、そのまま進めない。
目の前で、運命なんて、と蹴散らして、自分の心で求め合う2人の姿を、誠臣はどんな気持ちで見てたんだか。
誠臣の気持ちを思っても、また萌えるわ~。
『運命の番』じゃない2人の恋心に、とっても萌えさせていただきました(ღ*ˇ ˇ*)