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表題作明日、起きたら君は

健斗(同棲して3ヶ月の彼氏・大学の後輩)
広典(同じ会社のリーマン・大学の先輩)

同時収録作品for you and for me

全利(大学の助手) ※受け攻め無し
一誠(カフェ店員) ※受け攻め無し

同時収録作品やがて土より咲く

喜田 巧(庭を発掘したい考古学者)※受け攻め無し
明野 寛治(リーマン・大学の同級生)※受け攻め無し

その他の収録作品

  • bonus track
  • あとがき

あらすじ

同棲して三カ月。いつもと変わらない爽やかな朝に彼氏が言った――
「今度、睡眠姦していい?」
同じ会社に勤める広典と健斗は、大学の先輩と後輩。学生の頃から付き合い始め、自由気ままな健斗には振り回されてばかりだが、あまりの爆弾発言に広典は返答ができないまま出社する。しかし四六時中「睡眠姦」について考えてしまい……? おまえ、俺をどうしたいんだよ! ?
同棲中リーマンのラブ・クロニクル。

作品情報

作品名
明日、起きたら君は
著者
早寝電灯 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796412759
4.1

(116)

(44)

萌々

(52)

(19)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
18
得点
486
評価数
116
平均
4.1 / 5
神率
37.9%

レビュー投稿数18

なんともいえない余韻が残る

不思議な雰囲気と胸にじーんと残る余韻のある、早寝先生らしい一作。
大好きで何回も読み返しています。

どのお話にも同じ大学が出てくるのですが、どれも大学関係ではありつつも大学外のお話です。表題作のカプはその次のお話にも登場。

「睡眠姦、していい?」とはなんとも刺激的で、エロに振り切った話か!?と思うのですが、そういうのではなく!

攻めが突然そんなことを言い出した理由も、二人の馴れ初めも、知ってしまえば「なるほど」と思えて切なくなる。

表題作も大好きなんですが、特に好きなのは3つ目の「やがて土より咲く」。
受けの家の庭、土の下に埋められた悲しい記憶が、攻めによって”優しく懐かしい記憶”として掘り起こされていく…そんなお話です。

どのお話にもどこか切ない感じが漂うのですが、最後にはほっと優しい幸福感に包まれる感じ。静かな夜に、じっくり読み返したくなる作品です。

0

知性とユーモアと萌えと

同じ大学でつながる3cpのお話。

□表題作
冒頭、彼氏から「睡眠姦していい?」と言われてから、広典が動転しながらも普通に出勤してからの
「てゆーか 睡眠姦ておまえ…」
がツボでした。
このタメツッコミ?好きですw

現在と回想を交互に見せる構成お上手ですよね。


□for you.and for me
ストローの花に恋をして
語られるごとに花が咲いていく
(晩秋になっても)花は咲きほこっている
(もう初冬)花は満開である
の表現がとても好きです。粋ですね〜。

あと、知識の表現もいい。
全利さんが一誠さんの好きな人を勘違いするのがかわいかったです。


□やがて土より咲く
この2人がいちばん好みでした。
明野の照れる顔がめちゃくちゃかわいい。

回想を織り交ぜながら、喜田との過去、庭の秘密がわかっていく構成が先生らしくお見事でした。

「相手のどこが欠けてて どこが完全で どこに手を貸せばいいのか」
「わかったら それは愛だね」
いいセリフ。
ここでも先生のインテリジェンスを感じます。ステキ。


完全に好みですが(5☆満点)
すごい ☆☆☆
面白い ☆☆☆
内容が好き ☆☆☆☆
絵が好き ☆☆☆
キャラが好き ☆☆☆☆
萌える ☆☆☆

0

3組のカップルのお話

みんな穏やかで優しいお話でした。
相手が何を考えてるかわからなかったり、新しいことを怖がったり、どっかへ行っちゃいそうな不安をいつも抱えてたり。

同棲したって不安は尽きないんですね。
そこで睡眠姦!
後輩なりに色々考えての。

過去編も良かったです。

喫茶店のお話。
雰囲気がいいですよね。お互い気になってて知り合って良い時間を過ごして。
勇気出して良かったですね。

発掘のお話。
思い出の写真や同窓生のくだりなど、そういうものなのかな?と不思議な感じでした。

0

温かいお話

表題作と他2作収録の作品。
登場人物が少しずつ繋がりがあって
恋人には見せない顔を他のお話のなかで見せていたりして面白かったです。

表題作はインパクトのあるフレーズに
ぐっと目がいきがちですが
睡眠姦という行為自体のお話ではないので引っ張られることはなく、
むしろそういうモノを匂わせながら
それぞれの胸の内や相手を想う優しい気持ちが上手く表現されていることのほうに驚きました。

答えはシンプルなものでもそこにたどり着くまで
少し遠回りしてしまったり素直になれなかったり不安になったり。
誰しもが経験があるような心の葛藤が描かれていて素晴らしいなと思いました。

1

帯に惑わされる事なきよう

早寝電灯さんと「睡眠姦」のワードが結び付かず、気になって読んでみました。
一つの大学を軸にしたオムニバスになっており、3つのお話で構成されています。
3つとも決してキラキラとしたお話ではないのですが、妙に心に響くものがありました。

表題作は大学の先輩後輩である2人が付き合い始め、同棲しはじめて3ヶ月たったある日、攻めの健斗が
「睡眠姦していい?」と言い出した!

睡眠姦ってワードの印象が強いため、そこに注目してしまいそうになりますが、2人の心情に重きを置いたお話です。
いつも健斗の言動に振り回され気味な広典が「睡眠姦」を予告されて、ソワソワと期待してるんですが、仕掛けて来ない。
広典が望んでない事を勝手にしない健斗は素敵な彼氏だなぁ、と。付き合い始めた時の告白もめちゃ胸にキました。
不安に思ってたのは自分だけじゃなかった。
そして好きな人には自分の事をずっと思ってて欲しいという2人の不器用な愛に悶えました。

次のお話はカフェ店員一哉と、大学の助手全利のお話。
全利がカフェを訪れ、言葉を交わすうちに芽生える恋心。それはお互いに、だったのですが誤解を生んだりします。
気分がいいと思わずストローの袋で作ってしまう花は、きっと一哉の前でだけなんでしょうね。

3つ目は考古学の臨時講師喜田と一軒家に住んでいるリーマン明野のお話で、明野宅の庭を発掘調査したい喜田が明野を訪ねて…なお話でした。
バラバラになった土器の欠けた部分を想像して補う、人間でも同じだというような事を言われて、気づいた明野の気持ち。それから自分の気持ちにも気づくという心の揺れが伝わってきました。

明野が目を逸らしてきた過去から、向き合いたいというきっかけが喜田というのが素敵で幸せな気持ちになれました。

描き下ろしは表題作の2人なのですが、描写はあまり露骨ではないのですがエロスでした…(*´Д`*)

2

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