フランクさんのマイページ

レビューした作品

マスターレビューアー

女性フランクさん

レビュー数98

ポイント数846

今年度45位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 特典
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

さらっと

時々、こんにゃろーー!!ってくらい腹ただしい俺様攻めと遭遇してしまうのが義月作品だと思っていますが、許容範囲でした。
そんな許せない俺様攻めと遭遇してしまう可能性があるにも関わらず、ついつい手にとってしまうのは受けが好みなことが多いんですね。
凛としていて芯があってしっかり物申すことができる大人の受けというんでしょうか。
この作品の受けも、非常に有能かつ芯があるお方で好みでした。

αかつ御曹司であることを鼻にかけたクソ生意気な小僧が登場するんですが、うろたえることなくしっかりと釘をさす事ができてて痛快でした。

二人の恋愛描写にかけては、可もなく不可もなく……というんでしょうか。
義月作品の攻めにしてはまぁ配慮があったほうだと思いますが、それでもそんな重要な事は自分ひとりで決めずに受けにお伺いたてろよ!ってところがあり、まぁそれがないとすれ違い&勘違いも生じないので仕方ないかなぁ……とも思ったり。

「溺愛」「スパダリ」属性にチェックが現時点入っていますが、スパダリとは感じなかったし、溺愛ってほどでもないような……。
溺愛&スパダリ属性なら、まず受けを不安にさせないと思うんですよね。
こいつは言葉が足りないから、結果的に受けを放置&勘違いさせてしまって心痛めさせてる始末。もう〜!!なにやっとんじゃ!と思いました。

というわけで、個人的には溺愛&スパダリ認定はしておりません。










αオメガというオメガバースの発展形が用いられていましたね。

過去をもっと知りたい

発売から8年経ってようやく読みました。

8年前の私は、オメガバース=Ωがやたら虐げられていて不憫な目にあってる世界 みたいな先入観が強すぎて読めなかった。

8年前ちるちるのランキング上位にこの作品が入ってたの覚えてるし、(BLアワード7位にランクインしているくらいなので)すごく評判がいいのは知っていたけれど、完全にスルーしていました。

それが8年の間に色々なオメガバースを読むようになり、オメガバースへの抵抗もなくなり、ようやくここへ。

愛に満ちてるわ、2歳児の輝がかわいいわ、で癒された。
(でも当時のわたしは、リアル2歳児抱えて消耗してたから、けっ!!子供ってこんなかわいーだけの生き物じゃねーわ!!みたいなひねくれた感想を抱いたかもしれない。そう考えると読むタイミングってあるんだなと)

ただ弘と真生が乗り越えてきたであろう苦難の道があんまり描かれていなかったり、弘父とのやりとりもさらっと描かれているので、もしかしてこれは続編の3巻目くらいに相当するのか?このシリーズの一巻ってあるんだろうか?それとも何かのスピンオフなのか?とか思ってしまって、しばし有りもしない一巻を探してしまいました……。

ドラマチックかつ苦難に満ちた恋路を乗り越えてたどり着いた平安の地を一巻から描いた作品ってあんまり見ない気がします。

なので、この二人の過去をもっと知りたいわ。

先生のせんせい コミック

noji 

あったかい

αとしてどう生きればいいのか悩んでいた高校時代の大路は、スクールカウンセラーの保美に悩みを打ち明けることで救われていた。
卒業と同時に告白するも、玉砕……。

そして新米教師として赴任した先のスクールカウンセラーはかつて自分を振った相手で……という、再会ストーリー。

新米教師が新一年生を担任するなんてまずありえないだろう(友達の子供はそうだったので皆無ではないけど)というツッコミはさておいて、新一年生のわちゃわちゃ感、学校でのあれこれが微笑ましくて、嫌な人が誰一人として出てこない優しい世界で癒されました。
家庭訪問とか、夏休みのプール教室とか、学芸会とか、全校生徒揃っての運動会とかコロナ前後から我が子の学校では一切無いこともあり、妙に懐かしさも感じました。

αとβという組み合わせもあまりないので新鮮。

αの先生ということでΩの生徒の突然発情にヒートになりかける描写に空恐ろしくなりましたが、このオメガバースプロジェクトの世界観はα用の抑制剤がないみたいなんですね。
他のオメガバースだとαにも抑制剤があったりする世界観なので、ええっ?!と驚きました。
大路は何とか耐えしのいでたけど、あらためてオメガバースって残酷だな……と思いました。
やたらΩが虐げられているとかそういう描写は一切ないけれど、自分のなかで制御できないモノがある恐怖というんでしょうか。
あんなに好青年な大路の「こんなときだけαなんだな」という言葉がググッと突き刺さったし「めっちゃ怖かった」がほんとうに可哀想で……。自分が自分ではなくなる恐怖というのかな。
そしてオメガバースってΩの苦労は描かれることが多いけれど、αはαなりに苦労するんだなぁ(αとして望まれる役割や立ち位置と、本人の希望との折り合いなど)とかあれこれ思いました。

だからこそ保美の言葉には、かつても、そして今も救われたんだなぁと。
そこの見事な回収が良かったですね。
保美が運命のつがいとかではなく、あくまでオメガバースの世界観ではモブになりがちなベータというところも良かったです。














攻めがいい

失恋小説家ってなんぞや?と思いましたが、なるほど。

自分の体験を糧に、小説を書き上げてきた結。
この結が書こうとしている小説の主人公(私・女性)と、結の実体験が並行してるところが面白い。
でも正直言うと、自己陶酔感強めのヒロイン節が陳腐というかキツくて読んでてむずむずするんです。
だからぶっちゃけ結の小説が売れてる&権威ある賞まで受賞しているとは到底思えないんですよね。

いいなと思ったのは、攻め。
ごくごくふつーなんだけど、そこがいいんですよね。
肩肘はることもなく、等身大というんでしょうか。
なにげない一言で、狭い視野に陥りがちな結の軌道修正をしてくれる存在で、世の中こういう人で溢れていたら、だいぶ世間が平和になると思う。






思わず考えてしまった

異世界に転生させられて、チート能力を手に入れてしまった受けの陽色が主人公。
チート能力ってどの程度?と思ってたら、もはや神レベルのチート能力。

でも、その能力を手に入れたおかげで幸せになりましたとさ!ではなく、その能力のせいで森の奥深くでひっそりと孤独に暮らしているんですよね。
なんか不憫で……。
っていうか自分なら発狂するだろうな……と思いました。
すんごい能力を手に入れたけれど元の世界にも戻れないし、この能力なんかあっても意味なくね??みたいな。

読んでいてウクライナ侵攻を彷彿とさせるところもありましたが、これは侵攻が始まる前の作品とのこと。
読みながら、もしこの能力を私が手に入れたらどうするか?日常レベルの「ご飯を作らなくても毎食、食べたい料理が一瞬で出来上がりますように」みたいなあくまで個人的な範囲か、それとも世界レベルの幸せを祈るのかとかあれこれ考えてしまいました。

そして最後に第三者の語り部による「幸せに暮らしたと伝わっている」とか、後年の人によって二人の生涯を語られてエンドというパターンが大好きなので、終わり方がすんごく嬉しかったですね。
(ヒーロの日記は蛇足感があったけど)


なんか、もやる……でも駄菓子絡みは面白かった。

普段は地味で冴えないリーマンなのに、満月の時だけ老若男女を骨抜きにするレベルの絶世の美貌男カグヤに変身してしまうという特異体質を持つ周が主人。

ぶっちゃけ、どちらの人格も好ましいとは思えなかったんですよね……。

普段の人格・周は、特異体質を知られないため友達付き合いも避けて……という仕方ない事情を抱えているとはいえ、やたら後ろ向きで僕なんか……みたいな感じでなんかイライラさせられる。
満月ver.のカグヤは、自分の魅力に1000%の自信があるイケイケ男って感じ&入れ食い状態の俺、イケてる!みたいな感じで性にも奔放で、自信満々なところがかわいくない。

で、攻めは満月時のカグヤに一目惚れしてしまい……。



ネタバレで申し訳ないのですが。





カグヤよりも周をLOVEっていうのが、ピンとこず。

え?そこまで好きな気配あった?!
それよりあんた、めっちゃカグヤにご執心だったじゃん!!と思ってしまい。

さらにわたしが微妙だなぁと思ってしまったのが、童貞処女の周とビッチのカグヤが共存しての初エッチ。

ビッチになったりウブになったりする様子に忙しそうだなぁ……と思ってしまいました。

それと攻めに申したい。

カグヤへの想いとは決別して、周を愛したんじゃないの?

なのに、別人だと思ってたカグヤのビッチっぷりも喜んで愛でてるところがなんか嫌だなぁ…と。
これが同一人物だと事前にわかってたら、どっちも愛してるよ!も納得できるんだけど、カグヤは別人だと思ってたのに一人で二人分美味しいみたいなの、なんか嫌。

でも、零細企業の駄菓子製菓会社を立て直そうとするところは読んでて面白かったです。
小さい頃のお隣さんが駄菓子屋さんだったので、小銭を握りしめてあれこれ悩んだなぁとか思い出しました。

それとギムレットに絡んでレイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」が出てきたところがあり、あの小説が好きなので嬉しかったです。


あんたら二人まとめて愛してる!

結構前に、シーモアの単話で決しておしゃれとは言えないけどなんか妙にインパクトある表紙が目について、パラっと試し読みしたんですね。
そしたら、めっっちゃ男前な受けで。
ぎゃあ!最高!コミック化されたら買おうと思いつつ、やがて何の作品だったか忘れてしまい……忘却の彼方へ……

先日、ちるちるのランキングに入ってて、あぁこれだったぁ!!!と。
みなさま投票してくれたおかげで再びこの作品と巡り合うことができました、ありがとうございます、ありがとうございます!
人気作家さんじゃなくてデビュー作家さんなのにランキング入りするのって結構すごいと思うんですよね。
ツボに刺さった読者が私のほかにも大勢いらっしゃるんだ!と思うと、それだけで嬉しい。

わたしはドヘタレわんわんと男前受けがBLカプの中で一番好きな組み合わせなので、天国のような世界線でした。
いや、天国のようなではなく天国そのものだった。

受けのユキちゃんはいいガタイで男前でかわいい。
攻めのハルはすぐベソッとしてでもかわいい。(ちなみに私はベソっとする攻めも大好物)でもただのヘタレなだけではなく優しくて強い。

仲良し幼馴染の相思相愛っぷりの多幸感がテンコ盛り、かつ好きすぎるが故の不安感なども暗くならない程度に描かれていてお見事でしたね。
なので最初から最後まで、ううっっ……あんたらまとめてかわいいよぉ……あんたら二人まとめて愛してる!と感涙にむせびながら読みました。

文句なしの神!

しんどい。。。。

1929年ったら世界恐慌。

初めて読んだときは、帯に「享楽的な街・ニューヨークで、男たちは刹那の快楽に溺れる」とあるので、アメリカ社交界のお洒落な男たちによる刹那な恋から、不安定な社会状況に揉まれつつも真実の愛に目覚めるみたいな話かなーと予想していましたが…

私の予想なんて甘ちゃんだったわ……。
予想をはるか彼方に着地した終わり方に、まじか??と。
不安定な社会状況に揉まれるなんてもんじゃなかった……。

基本的に光の腐女子なので、みんな幸せではっぴっぴ〜♪とか、いつまでもいつまでも幸せに暮らしましたとさ!ちゃんちゃん!みたいなのが好きなんです。

だから、こういう作品には耐性もあまりないし、うーわーーー………!!とどんよりしたのも事実。

でもただの鬱展開とか胸糞展開ではなく、一貫として大島さんの美学が感じられるところがいいですね。
最後の窓で終わる見せ方があっぱれというか、あそこがあるから萌萌評価です。あの終わり方だけ採り上げるなら神でもいい。
日陰者かつ死なば諸共なだけではなく、あの窓があることによって彼らのこれからの人生にささやかな光が入る瞬間もあるんだろうなと僅かな希望を抱くこともできる。
あれがなかったら、萌〜中立だったかもしれない。

大島さんの作品、全部読んでるけれど(作家買いしてるつもりはないけれど、結果的に全部読んでる)作風が幅広いですねぇ〜。
メリバっぽい今作の次は、アイドルものだったし。

次作も楽しみです。

あっさり

再読。
気の優しい大型ワンコと、ツンな刑事受け。

そんな激しい求愛行動はしてないのに、ノンケの受けがすんなりと好意を受け入れているところが(あっさりとではなく真剣に悩んだ末というのは書かれているけれど)マジで?と思ってしまう。

大型ワンコ死ぬほど大好き人間なのに、特に萌えることもなくキュンとするところもなく……。
非常に好ましいワンコではあるのに、なんで好きぃ!とならないのか、自分。
攻め視点も大好きなのに、ふーん……って感じで読み終わってしまった。

前回読んだときも、ここが萌えた!みたいなところがないので、なんだかレビュー書きづらいなぁ……と放置していたけど、再読してもやはりレビューが書きづらい。
可もなく不可もなく……という感じで。

しんどい……

すっかり内容を忘れたので再読したけど、しんどかった……。

受けの怜一の属性が「意地っ張り」と「クーデレ」となってて、確かにその通りなんだけど、それは病弱で入院しがちな弟にかかりっきりの母親に心配させるまい、自分は長男なんだから……と色々我慢して育ってきたからなんですね。
物分かりの良いお兄ちゃんを演じるうちに、素直な気持ちの出し方すらわからなくなっているような感じで可哀想なんです。
でも可愛げはないのも事実で読んでてしんどい。

そして年の離れた従兄弟が攻めでいい男&溺愛属性。
何かと甘やかし面倒をみてくれる恭介だけど、怜一はなんでこんな自分を好きになったのか?と疑問に思って素直に甘えられないし、信じることもできない。
おまけに恭介は、本当は自分ではなく弟のほうを好きなのでは?と思い込んでしまいすれ違うところが読んでてしんどい。

そして可南さらささんの描く家族って、わりと酷い〜かなり酷いのしか登場しないような印象で、それらに比べるとこの母親はまだマシだし悪い人ではないのかもしれないけど、でもモヤモヤ感が終始つきまとってしんどい。

そして攻めに物申したいのは、受験生なのに手を出すな!&煩わせるなってことです。