フランクさんのマイページ

レビューした作品

PREMIUM レビューアー

女性フランクさん

レビュー数8

ポイント数93

今年度91位

通算--位

  • 神0
  • 萌×25
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0
  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • 映像
  • ゲーム
  • 特典
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

仕事も出来るし性格もいいのに、自己肯定感低すぎる受け

海野幸さんのお仕事BLということで読んでみました。

しごできで、40にはとても見えない綺麗なお方だけど、やたら自己評価が低い受けの渋谷。
眉毛さげながら、ははは……力なく笑っているようなイメージというんでしょうか。
なんかどこか弱々しいというか……。

いや、めっちゃ仕事できるんですよ。
こんな人材、引く手数多だと思う。
頑固なじいちゃん揃いの第二工場と、現場無視の本社営業部との板挟みになりながらも奮闘している様子とか、読み応えあります。

相変わらず勝手なスケジュールを捩じ込んでくる営業部に対して、正当に怒る、物申すシーンなんて、めちゃくちゃスカッ!として、良く言った!!と拍手したいくらいです。

なんだけど、その後の恋愛シーンで、またイジイジし始める……。

40で恋愛経験も低いノンケなので臆病になるのもわかるんですけど、久しぶりに「読んでてイライラした気持ちにさせられる受け」に遭遇したなぁ……と思ってしまいました。

中学時代の友達からの一言や、大学時代に付き合っていた彼女とのうまくいかなかったやり取りを、40になるまで消化しきれず抱え続けているんですね。
渋谷自身、「こんなこと、後生大事に覚えてるようなことでもないのにね」と言ってるし、こんなにもありふれた出来事をいつまでも引きずってしまうこと自体、恥ずかしいと思っているけれど、でも忘れられず情けなさに俯いてしまう姿がこれまた歯痒すぎるというか、約25年前のやり取りをこんなにも引き摺らせていることにマジか……!と思ってしまう自分もいたりして……。

素直でとても良い方だと思うのですが、デリカシーのない私が無自覚に傷つけてしまいそうなお方といったイメージを抱いてしまいました。







受け、そっちだったか!

めーちゃくちゃ久しぶりの再読。
攻め受け、完全に忘れていたもんだから、受けがそっちか!となんか新鮮でした。
私の中では、リオナさん=きりっとした強気黒髪男前が受けみたいなイメージが強いので。(「その恋、成立なるか」の薫みたいな)

四がアンラッキーナンバーで四に呪われし男・マチと、四がラッキーナンバーで四に愛されし男・与四哉とのラブコメ。
正直、ジンクス、ラッキーアイテムとかそういうの信じない類なので、四をあそこまで頑なに拒否るマチの姿には、???がいっぱいというかついていけないな……と思っていたのだけど、あとがき読んだらリオナさんご自身が6月が例年、災難月とのことで、なるほどなー、そういう方もいらっしゃるんだなーと。

二人が出会ったゲイバーの美人ママが個人的には好きです。
スッピンとの落差よ!
しかもあれでタチ!好き!


お仕事描写が読んでて楽しい

続刊が発行されたので、再読。

恋愛模様に萌え〜!とか、きゃー!!となる部分はぶっちゃけ少ないのですがいいんです。
お仕事描写が読んでて楽しいから。

黙っていると威圧感があるほどの美貌の持ち主である攻め(ベンチャー企業の社長)と、萎縮しまくりの社員たち。
そんな会社へ「場の空気を攪拌する力」を期待されて採用された鳴沢。

「他人のために爆心地に突っ込む」とまで言われる鳴沢の働きのおかげで、少しずつ社長と社員たちとの距離が近くなり、歯車が回り始める様子がいいですね。

鳴沢は、仕事ぶりだけではなく、プライベートですら「求めれば与えてしまう_自分が擦り切れるのも厭わず我慢する」男であるんですが、それには理由があり……

めちゃ人当たりがいい男でありながら根が深いものを抱えているという一筋縄ではいかないキャラ設定が、海野幸さんらしいなぁと思いました。

さて、積んでた二巻も読むぞ〜!

難攻不落ではなかった

積み本解消。
初読み作家さんで、いつ、何故購入したかも覚えていないけど、きっとちるちるの詳細検索で、こんな攻めが読みたいと探してヒットした作品だったのかも。
というのも、攻めは思い込み激しく直球で愛ゆえにちょい暴走しがちの攻めという私の好きなタイプだったので。

出だしの勢いや、「インポなんで!」というインパクトのある断り文句といい、第一話はいい感じ。
難攻不落とタイトルにあるので、もっと押して押して押しまくってのラブコメかと思いきやラブコメ感は第一話で終わり……。

というのも、攻めが案外まとも。
攻め秘書が「私だけじゃなく みんなあのお方を好きになるんです」と攻めを評していうんだけど、それに受けも同意するんですよね。
つまり、愛ゆえに突っ走るところはあるけど、やべーやつではないってこと。

人を近づけないワケアリ男子な受けだけど、わりとスルスルと陥落したなーという感想。
全4話で起承転結しないといけないので仕方ないですかね。
綺麗にまとまっていると思いますが、第一話のラブコメのノリで突っ切って欲しかったです。

熊沢の笑顔

表情筋死んでて寡黙な熊沢と、くるくると表情が変わって思ったことツルッと言っちゃう晃一という対極にいるようなデコボコな二人の行く末を見られて良かったです。

でも正直いうと、一巻のほうが好きだった。
寡黙で表情死んでる熊沢だけど、実は晃一に巻き込まれて感情大忙しなところが一巻はめちゃツボだったんだけど、二巻の熊沢に対しては、少しは表情変化させんのかい!とか思ってしまったというか……。

だってさー、晃一かわいいじゃないですか。
こんな可愛い晃一と一緒にいて、うっかり口がゆるんでしまう瞬間があったっていいんでは?とか思ってしまって。
私にとって晃一は、難しい理屈抜きにしてつい顔が緩んでしまうような、例えばかわいいペットとかかわいいよちよち赤ちゃんとかそういう類いなので、そういう尊い生き物と日々接しながら表情筋が変化しない熊沢ってなんなの?とか思ってしまって。
普段は鉄面皮でいいけど、恋人だけには見せる特別な表情みたいのがないんかい?と。

晃一って思ったことツルッと言っちゃうアホの子要素はありながら、「隠すようなことじゃない」と言えてしまう自分とそうではない熊沢という対比に気づくことができるんですよね。
こーいち、えらいえらい!とつい頭を撫で撫でしたくなる感情が湧き上がる自分。
(本当のアホは、「なんでー?隠すようなことじゃないでしょー?!」で終わっちゃうよね)

中哉に対してと、ベランダで晃一に対して微笑む熊沢の顔!
ついに笑顔きたー!と思ったけど、でもキュン!とするような笑顔ではなかった。(熊沢ごめんよ。)
結論:熊沢は笑わないほうがかっこいい。

DKDT攻め、さいこー!!

上下巻まとめての感想です。

上巻どころか下巻の最後の最後まで予想がつかず、読む手が止められませんでした。
ただ上巻はBLの萌え的な楽しみは正直皆無だったんです。
だって、攻めの蓮は長年の幼馴染(超美形)に片想いをしてるし、受けの海路にはそっけないどころか近寄るな!!くらいに威嚇してるし……。
恋愛的には無理ゲーすぎる、この二人がどうやってくっつくのか正直、想像できない……と思っていましたが
いやいやいやいや、めちゃいい感じになりましたね!!!!

ホワイト連とブラック連が合体したハイブリット連、いいじゃないですか!

萌えたのは、蓮がまさかのDTだったこと!
まじかー!!!
このこなれたハーフアップ姿で、まさかのDT!!!まじか。
うれしーーー!歓喜っ!!!

小中さんの作品、多分8割くらいは読んでると思うんですが、いつも手慣れた年上攻めが多くエッチも圧倒的に攻めが主導権握っていることが多いと思うんですね。
(二人ばかしDT攻めはいるけど)
だから同学年の、しかも、DK同士で、おまけDTな攻めというのがめっちゃくちゃ新鮮で。
フェラで即発しちゃう攻めとか、めーっちゃくちゃ新鮮で。
あーー小中さんがDKのDT書くとこんな感じなのかぁ!!と

最後にとっておきのご褒美がどかんと来た感じで嬉しかったです。

めちゃ一途な年下ワンコ執着攻めがいい

いい攻めでしたね。
一途な年下執着攻め・攻めが小さい頃に出会ってでかくなってからの成長再会萌え・ワンコ攻め萌え好きなので、大変楽しく読めました。

幼少時のルーフェン(攻め)は可哀想でしたね。
次期皇帝として幼少期から厳しい教育を受け期待されながらも、皇族アルファの徴である竜の鱗がいつまで経っても出ないために、周囲からのプレッシャーに耐えかねて心を病み、ついに一言も言葉を発せなくなってしまったルーフェン。
そんなルーフェンは、静養先に選ばれた辺鄙な田舎でお世話係として任命された神官・ヨルネス(受け)と出会います。

ヨルネスの対応が素晴らしいんです。
皇子だからと特別扱いせず、でも、細やかに心に寄り添う。
「嫌なことは嫌ときちんと伝えていい。でも私は厳しいから、お掃除やお勉強が嫌だと言ってもしてもらいます、好き嫌いも許しません。でも、言うだけは言っていいんです」
とか、公私を分けてもいい、とか、人の上に立つものとしてNOとは言ってはいけない、常に皇帝らしくあれ、と律してきたルーフェン少年からは目から鱗だったと思うんですね。

で、滞在は数ヶ月で終わるんですんが、それから10年後に「妃になれ(決定)」とヨルネスの元へ都からお迎えが来て、その日のうちに押し倒されてしまうヨルネス。
いやいやいや……強引すぎるよ、ルーフェン。
ヨルネスの人権無視してるよ……合意って言葉知ってる?
ここの強引さがちょい、萌が削がれるというか……。

でもね、ルーフェン、強引に見えてかわいいんですよ。
ヨルネスを妻に迎えるという一心で、皇帝になるべく頑張ってきたんだというのがわかるので。
しかも、村で滞在していたときのお芋のエピソードとか、雪解け時期に咲く白い花のエピソードとか、そういうのも全部回収されるので、あぁあんな些細なことでもルーフェン少年の中では一つ一つ心に全て刻まれて、心の支えになっていたんだなとかたまらない気持ちにさせられます。
非の打ち所がない堂々たる皇帝として公務を務める一方で、プライベートのときは、ヨルネスに喜んでもらいたい、喜んで欲しい一心で頑張ってしまう健気な男。
ここも幼少時の「公私を分けてもいい」という教えを心の支えにしてるんだなとわかる。

オウムのエピソードもめちゃかわいい。
たまらなく可愛いんですよね。

無事、子供が生まれて子育てしている様子も読みたいなぁと思わせる二人でした。

一つ屋根の下で、尊い。

再読。

読んでて心抉られることもなく、疲れたときにも優しい一冊。
安心して読めます。

シェアハウスでその他大勢とわちゃわちゃ過ごしていたけれど、一人去り、二人去り……で気づいたら、一つ屋根の下で二人暮らし。
小糸は、八木のことが気になるけれど、昔手痛い失敗をしているから「好き」の気持ちを抑えて、ただの同居人として距離を保とうとしている。
でも、二人の暮らしは絶妙な阿吽の呼吸で、きみたち付き合っちゃえよー!と何度思ったことか……。

いい!!

私は後半が特に好きですね。
攻め視点が好きということもありますが、そーだったんかい!!の連続でした。

それにしても攻め兄ときたら……
自業自得ではありますが、哀れな男ですね。
自分の体裁のために手放したものを、一生見続けなくてはいけないとはこれ以上の罰はないはず。
忘れようにも忘れらない、これ以上のザマァはないですね。
合掌。

何度読んでも楽しめる

5巻発売されたので、何度目かの読み返し中。
どの巻に何が書かれていたか忘れがちなので、覚えておくために箇条書き。

・鼻持ちならない第一皇女へのびっくり展開は2巻だったのか!
これがきっかけで、皇帝の加護がなんなのかがわかる回。

・アンティプル王国との国交回復。
デブ製造機発言には毎度、笑ってしまう。
そして第三王子のアーロンがチャーミングで好感度大。

・魔物退治を命じられて、その様子は三巻にてという感じ。

それにしてもシュルツの鋼のような自制心。
これシュルツ視点のお話だったら、さぞやリドリー一色なんだろうなぁ。
狂おしいほど執着してるのに、許されたのはキスと指一本!
二巻なのに、まだ指一本!
ガッチガチのダラダラ状態で、リドリーの穴という穴に突っ込みたい状態でしょうに指一本で耐えてる自制心よ、すごすぎんか?
健気すぎてかわいそうで最高です。

自己肯定感の低い受けの思考回路がなかなかしんどい。

軽いノリのタイトルですが、中身は決してコミカルなノリではなかったです。

というのも、受けの喜一は自己肯定感がかなり低いんですね。
思考回路が超後ろ向きで、諦念とともに生きているお人。

もーそこが読んでてめっっちゃくちゃもどかしくて。
勉強に励めという父の言葉通り、友達も作らず(そこ極端じゃない?と思った)せっせと勉学に邁進し、大学受験を目前に控えたある日、父が死んじゃうんですね。
そこにめちゃくちゃ罪悪感を抱いてしまい失意のまま15年過ごしている。
15年!!!
おまけに30代なのに、終活すら意識してる始末……。

あぁ……とーちゃん、泣くよって思ってしまって。
息子がそんな思いを抱いたまま生き続けてるなんて、私がとーちゃんだったら草葉の陰からおいおい泣くしかないわ……申し訳なさすぎて……。(どうしても親の立場で考えてしまうので)

だもんで、澄良から熱烈アプローチ攻撃されてもなかなかYESと言わないんですね。
こんな年下のしかも超絶イケメンが自分を好きだなんて、世界を知らないからだ……もっと成長して世界を知ったら自分よりももっと素敵な人は沢山いると知った時、離れていくだろう……もう俺は二度と喪失感を味わいたくないんだ……みたいなやつ。

臆病な受けも嫌いではないんですが、喜一の臆病さは個人的に好みではありませんでした。

澄良はいい攻めでしたね。
ただお祖父様の影響をモロ受けたせいで、ジジ臭い喋りをするのがどうしても違和感を感じてしまいました。
でもいい攻めです。

そして石のエピソードが素敵でした。