【特典付き】【イラスト入り】
あなたを妻に迎えることだけを10年間夢見ていた
いい攻めでしたね。
一途な年下執着攻め・攻めが小さい頃に出会ってでかくなってからの成長再会萌え・ワンコ攻め萌え好きなので、大変楽しく読めました。
幼少時のルーフェン(攻め)は可哀想でしたね。
次期皇帝として幼少期から厳しい教育を受け期待されながらも、皇族アルファの徴である竜の鱗がいつまで経っても出ないために、周囲からのプレッシャーに耐えかねて心を病み、ついに一言も言葉を発せなくなってしまったルーフェン。
そんなルーフェンは、静養先に選ばれた辺鄙な田舎でお世話係として任命された神官・ヨルネス(受け)と出会います。
ヨルネスの対応が素晴らしいんです。
皇子だからと特別扱いせず、でも、細やかに心に寄り添う。
「嫌なことは嫌ときちんと伝えていい。でも私は厳しいから、お掃除やお勉強が嫌だと言ってもしてもらいます、好き嫌いも許しません。でも、言うだけは言っていいんです」
とか、公私を分けてもいい、とか、人の上に立つものとしてNOとは言ってはいけない、常に皇帝らしくあれ、と律してきたルーフェン少年からは目から鱗だったと思うんですね。
で、滞在は数ヶ月で終わるんですんが、それから10年後に「妃になれ(決定)」とヨルネスの元へ都からお迎えが来て、その日のうちに押し倒されてしまうヨルネス。
いやいやいや……強引すぎるよ、ルーフェン。
ヨルネスの人権無視してるよ……合意って言葉知ってる?
ここの強引さがちょい、萌が削がれるというか……。
でもね、ルーフェン、強引に見えてかわいいんですよ。
ヨルネスを妻に迎えるという一心で、皇帝になるべく頑張ってきたんだというのがわかるので。
しかも、村で滞在していたときのお芋のエピソードとか、雪解け時期に咲く白い花のエピソードとか、そういうのも全部回収されるので、あぁあんな些細なことでもルーフェン少年の中では一つ一つ心に全て刻まれて、心の支えになっていたんだなとかたまらない気持ちにさせられます。
非の打ち所がない堂々たる皇帝として公務を務める一方で、プライベートのときは、ヨルネスに喜んでもらいたい、喜んで欲しい一心で頑張ってしまう健気な男。
ここも幼少時の「公私を分けてもいい」という教えを心の支えにしてるんだなとわかる。
オウムのエピソードもめちゃかわいい。
たまらなく可愛いんですよね。
無事、子供が生まれて子育てしている様子も読みたいなぁと思わせる二人でした。
先生のXを見て電子セール中だと知り、年下執着+溺愛攻めが大好きなため、飛びつきました。
もう、もう、最っ高に萌える再会ものでしたっ…!!
心に傷を受けて口がきけなくなった第一王子・ルーフェン(攻)。療養のために訪れた神殿で、世話係を務めた神官見習い・ヨルネス(受)に少しずつ心を開いていき、恋心を抱き…
この子供時代のルーフェンの可愛さ一途さ健気さたるや…!言葉を失う可愛らしさなんです。
「何か欲しいものはあるのか」と仲間の子供達に聞かれ、「僕は…好きな人と結婚したい」と頬を染めて答えるルーフェン。もう可愛すぎてキュンとし過ぎて、しばらくページを凝視してました。
で、また最高なのがこの可愛らしい10歳の少年ルーフェンと、20歳の大人の”オス”の魅力あふれるルーフェンの対比!
自分の意思に反して王宮まで連れてこられ、無理やり「妻」とされることに納得しないヨルネスを無理やり抱いてしまうんですが(←本来は自分的にあまり好きではないシチュ)、ヨルネスへの溢れんばかりの恋情が伝わってくるからこそ、責める気にはなれず逆に切なさに萌えてしまった。。
長年の(10年!)片想いからようやく想いが通じ合った時の喜びようにも、きゅんが止まりませんでした。
受けのヨルネスも、しなやかな心の強さを持っていて本当に格好いい!
包み込むような優しさと、嫌なこと・ダメなことにはNoと言える強さに憧れます。
黒髪長髪美人さんなビジュの良さ・兼守美行先生のイラストの美麗さにもうっとり。
竜の”徴”が現れたり、竜の姿に変化できるようになる、そんな重要な変化のタイミングには常にヨルネスとの繋がりがあるー
ロマンチックな二人の繋がり、運命にも酔いしれ、甘い幸福感でいっぱいになれる最高のオメガバースファンタジーでした✨
悲惨な展開の小説を読んだ後なので、
ホッとする純愛ストーリーのハピエンに心が洗われました。
兼森先生の挿絵が、漫画調ではなく、きちんとした挿絵で綺麗。
●幼少時に二人は出会い、ルーフェンが初恋の人を呼び寄せ、再会
経緯から、二人は運命の番としか思えない
ルーフェン:10才アルファ 翠竜帝の長子 金髪碧眼の竜人
精神的重圧で鱗の発生が遅れ、感情を失う 神殿に静養のため逗留
ヨルネスを野犬の襲撃から守る際に言葉を取り戻し、
ヨルネスの性徴に誘引されて鱗が発現。
ヨルネス:15才 オメガ 黒髪翠瞳 神官に拾われた捨て子 神官見習い
ルーフェン王子の身の回りの世話役 気の毒な王子に庇護欲が湧く
ルーフェンの香りで初発情
ホラーツ;退職して故郷に戻った元神官長
ヨルネスを拾い、実子として育てた優しい人
話の構成が秀逸、これに限ります。
再会ものって、よく回想として物語の途中に描かれていることが多いのですが、こちらの作品はまず初めに二人の出会いと過ごした日々が丁寧に描かれています。
おかげで数年後の展開がスラスラと頭に入っていきました。
あと、攻めの一途さがずっっとすごいんです。
皇帝になる過程の辛さもちゃんと描かれていて、それでも受けを手に入れるために頑張ったと言われた日には…もう胸がキュンキュンしました(笑)
それに伴い、皇族な攻めが平民の受けのことを好きになるキッカケもちゃんとしていて軽く感動を覚えました。
こんなに違和感や疑問を抱かない作品、なかなか出会えません。
性に無垢な慎ましやかな年上受けも可愛いし、年下の時に男らしく、時に甘え上手なギャップも最ッ高…。
そして本当の意味での悪役がいなく、それでも物語の盛り上がる展開があり、最後はハッピーエンド。
受けが捨て子の設定にも関わらず養父や村の人が優しく、胸クソな人がいない。
ストレスフリーで読めたファンタジー作品でした。
執着攻めが読みたくてこちらを読みました。
ヨルネスサイドに立ってお話を読むと
ルーフェンが勝手でヨルネスが可哀想に思えるのですが
私はルーフェンの恋が実って欲しいと思いながら読み進めました。
ある意味孤独だったヨルネス。
ルーフェンによって救われて、彼を妻にすることだけを夢見て一生懸命頑張ってきたんですよね。
そしてやっと妻として迎えることが出来るとなったけど
ヨルネスには拒絶されてすごく悲しくなりました。
でも、そこまでしてもどうしてもヨルネスが欲しかったんですよ。
そう思うと彼を責める気持ちにはなれなかったし
ヨルネスの心が動いてくれるのをひたすら願いました。
途中色々あってハラハラしっぱなしでしたが
ちゃんと最後はハッピーエンドでよかったです。
ハラハラ展開も多かったので両思いになった二人をもっと読みたかったなぁ。
二人の子供の行方も気になるし、いつか続編が見たいなぁと思った作品でした♪