【特典付き】【イラスト入り】
あなたを妻に迎えることだけを10年間夢見ていた
尊い!とても良くて感想がまとまらなくて、散らかったレビューですみません。
なんせ10年越しの初恋ですからね。善き執着でした!
10歳の皇太子が心を病んで田舎の神殿で静養するお話から始まります。世話役の見習い神官とのお話。
その時の交流を経ての
10年後皇帝になり妃として迎えると手紙で呼び出され・・
急な事に心が追い付かない受けのヨルネスの気持ちもわかりますし、あからさまな執着に早く絆されて~と祈りながら、オウムの繋ぐ2人の心の交流とか、小さい頃も大人になってからも2人の交流を丁寧に描かれていてとても良いです。
紆余曲折ありながらも、ちゃんと心を汲んでくれている、ルーフェンが本当にスパダリだな!と思った。地位もあるしね(笑)
年下執着攻めが皇帝だったら…。
もう後書きにあるように年下執着攻めの醍醐味が詰まってます!
心を病んで10歳でヨルネスと出会って。
その後10年間ヨルネスの言葉をいつまでも大切によすがに心の支えにし、いつかヨルネスを妃に迎えるためにと必死でがんばって皇帝になって。
ヨルネスが神官だからこその制約が上手く展開しましたね!嘘はつかないや自慰をしないなどなど。
ルーフェンが賢い良い男なんですよね。愛するヨルネスを突然奪った自覚があって、でもひたすらヨルネスの愛を乞う。「愛してると言ってくれ」にしびれました!
やっと両思いになり甘々になったら、なんと弟皇子が…。弟とヴェルナーを許す二人。ヨルネスの神官らしさが教えが生きてますね。
そしてとうとう発情期。エロいです〜。ヨルネスが自分からあんな事こんな事して。ルーフェンも孕むまで抜かないって!
はぁ、ヨルネスの心の優しさ美しさ正しさが根底にあるお話な気がします。ルーフェンもヨルネスの言葉を守って成長して立派な皇帝になって。
必要以上に辛い切ないことはないので、読後は多幸感に包まれます。良い塩梅です。
イラストも私にはお久しぶりな兼守さんで、美しかったです。
年下の皇子ルーフェンの(α)が田舎の神官見習いヨルネス(Ω)に幼き日に恋をして、離れ離れになってもずーっとずーっと想い続け、お妃様にしてしまうお話。
要約するとこんな感じです。
最後はちゃんとハッピーエンドです!
このお話の世界は竜に獣化できる皇帝が統べています。皇族はほとんどがα性をもち、しかも獣化できる。皇帝になるにはもちろん獣化できなければならないのですが、皇帝の息子(のちに正式に皇帝になります)であるルーフェンは獣化の兆候が遅く、7歳下の弟にも遅れをとるほどです。それがルーフェンのコンプレクスにもなっています。
でもルーフェンはめちゃくちゃ有能で皇帝にふさわしい人格。ヨルネスに好き好き言ってばかりで毎晩抱き潰していますが、ヨルネスには全然振り向いてもらえず、ションボリしています。
それもそのはずで、ヨルネスは憧れの神官の資格を得たもののルーフェンに求婚されていきなり王都へ。なりたかった神官職に就けず、無理やり連れてこられてルーフェンに不快感を示しています。
物語の始めはこんな感じなので、ハッピーエンドには程遠いです。ですがベッドシーンはガッツリあります。やはり最初のうちは気持ちが通じ合ってないので、ヨルネスは心なく抱かれています。ルーフェンは早くヨルネスに愛されたくて、その切ない想いを吐き出しながらヨルネスを抱き続けています。
あぁーー…こちらも読んでいて切ないです。
ルーフェンのヨルネスへの思いの行き場がなくて、愛情が一方通行なんですよー…。
しかし変化は確実にやってきます。
(キタキター)
ルーフェンの皇帝としての資質(勉強や鍛錬などなど)や、みんなに尊敬されている姿をみてヨルネスは誇らしくなります。一緒に過ごした頃に見たあどけない顔、子どもっぽいしぐさ、たまに見せるヨルネスに向けられる笑顔や優しさに、ヨルネスは少しずつ少しずつルーフェンを好きになっていきます^ ^
その時はきまして…(思ったより早かった)
ついにルーフェンからキスと告白を受けてルーフェンめっちゃ嬉しがります。そのあとはもう濃厚なエッチですよ。ルーフェンの好き好き攻撃がついに身を結びました。拍手♪
しかし、側近と弟の謀略でヨルネスに危害を加える危機が。簡単にハッピーエンドにしないですね…。
ざっくり言うと、ブラコン弟と理想の皇帝論を持つ保守的側近が共謀して、皇帝であるルーフェンに平民Ωは似合わねーんだよ!ヨルネスは正妃じゃなくて側室にしろ(貴族の娘と結構してくれ)、と言うことでした。
ヨルネスを助けたときに、ルーフェンは初めて獣化します!しかも巨大な竜に。巨大な竜だったからなかなか獣化しなかったとか。おお〜。バチパチ。
なんか一気に問題が片付きました(笑)
そのあとはまたまた濃厚エッチ♪
問題解決したし、しかもちょうどタイミング良く発情期が来たので盛り上がりますね。
ルーフェンは最初にヨルネスを抱いたときからずーっと2人の子どもが欲しいと言いながら抱いてますが、そんなに早くから子ども欲しいかなって思いますけどね。ヨルネスのこと大好きだから子どもに嫉妬しまくりそうだし、しばらく2人の生活楽しみなよって思いました^_^
書き下ろしに2人の子どもいる生活を書いて欲しかったです。あんなに子どもが子どもがって言いながらエッチしてるんですから、最後に少しは見れるかなって期待しましたが…残念でした!!電子版とかに載っていたら泣く…。
どこかで読めたら嬉しいです。
色んな要素(獣化・オメガバース・後継問題など)が詰まりに詰まっていましたが、すごくまとまっていたと思いました。
私はファンタジーものに苦手意識あったのですが、結構面白く読めたので満足です。
話の構成が秀逸、これに限ります。
再会ものって、よく回想として物語の途中に描かれていることが多いのですが、こちらの作品はまず初めに二人の出会いと過ごした日々が丁寧に描かれています。
おかげで数年後の展開がスラスラと頭に入っていきました。
あと、攻めの一途さがずっっとすごいんです。
皇帝になる過程の辛さもちゃんと描かれていて、それでも受けを手に入れるために頑張ったと言われた日には…もう胸がキュンキュンしました(笑)
それに伴い、皇族な攻めが平民の受けのことを好きになるキッカケもちゃんとしていて軽く感動を覚えました。
こんなに違和感や疑問を抱かない作品、なかなか出会えません。
性に無垢な慎ましやかな年上受けも可愛いし、年下の時に男らしく、時に甘え上手なギャップも最ッ高…。
そして本当の意味での悪役がいなく、それでも物語の盛り上がる展開があり、最後はハッピーエンド。
受けが捨て子の設定にも関わらず養父や村の人が優しく、胸クソな人がいない。
ストレスフリーで読めたファンタジー作品でした。
悲惨な展開の小説を読んだ後なので、
ホッとする純愛ストーリーのハピエンに心が洗われました。
兼森先生の挿絵が、漫画調ではなく、きちんとした挿絵で綺麗。
●幼少時に二人は出会い、ルーフェンが初恋の人を呼び寄せ、再会
経緯から、二人は運命の番としか思えない
ルーフェン:10才アルファ 翠竜帝の長子 金髪碧眼の竜人
精神的重圧で鱗の発生が遅れ、感情を失う 神殿に静養のため逗留
ヨルネスを野犬の襲撃から守る際に言葉を取り戻し、
ヨルネスの性徴に誘引されて鱗が発現。
ヨルネス:15才 オメガ 黒髪翠瞳 神官に拾われた捨て子 神官見習い
ルーフェン王子の身の回りの世話役 気の毒な王子に庇護欲が湧く
ルーフェンの香りで初発情
ホラーツ;退職して故郷に戻った元神官長
ヨルネスを拾い、実子として育てた優しい人