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イケメンすぎる年下から熱烈アプローチされてます

ikemen sugiru toshishita kara netsuretsu approach saretemasu

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表題作イケメンすぎる年下から熱烈アプローチされてます

鎧谷澄良
田辺がゲームで知合った大学生,21歳
田辺喜一
忘年会の景品からゲーマーになった会社員,34歳

その他の収録作品

  • 窓辺の小石
  • あとがき

あらすじ

野良プレーヤーとしてオンラインで大学生のSumiと知り合った喜一。中学生と身分を偽っていたが、偶然出会った彼は驚くほどの美形で!?

作品情報

作品名
イケメンすぎる年下から熱烈アプローチされてます
著者
海野幸 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784576231556
4.2

(77)

(41)

萌々

(17)

(15)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
19
得点
321
評価数
77
平均
4.2 / 5
神率
53.2%

レビュー投稿数19

このお話のその後が楽しみ

高校生のときに父が亡くなって一人残された喜一は、30歳を過ぎる今に至るまで、友も作らず恋もせず、日々の仕事を淡々とこなすだけの人生を送っていた。
会社の忘年会で当てたゲームを不慣れでありつつも年末休暇にやりこみ、そのオンラインゲームで知り合ったsumiという人に装備や武器やチームで冒険の旅をする楽しさを教わる。仲良くなるにつれて、sumiが大学生だと知り、ますます自分の年齢を言えなくなってしまう、というお話。
喜一が自分の年齢を言うに事欠いて中学生と偽った時には、こちらが頭を抱えたくなったものですが、その後偶然sumiとリアルに遭遇したときに、sumiがまったく動じなかったことやそれまでの喋り方を変えなかった(二人称がおまえ。そして完全なためぐち)ことに違和感を覚えました。
sumiがモデル並みにスタイルが抜群でものすごいイケメンという設定も、出来すぎという意味で違和感をいや増しているかもしれない。
ただ、実家が老舗旅館なのに帰省しても家業を手伝わないことも、前述のように身バレした喜一に敬語を使わないのも不自然ではありましたが、この後の展開を思えば納得できるものでした。
一番の特性である、おじいちゃん子であること。おそらく彼は実家では末っ子で甘やかされている体で疎外感をずっと感じていたのでは。おじいちゃんだけが彼を本当の意味で可愛がってくれたのでは、と思うと、亡くした時の喪失感がとてつもなく大きなものだと分かります。
それを乗り越えて、また就職もして、澄良が今後どんな大人になっていくのか楽しみでもあるし、義一との関係性も良い意味で変わっていきそうで期待が持てます。
もしも続編が出るようなことがあれば、寧ろ続編の方こそ楽しめるかも知れないと思いました。

0

自己肯定感の低い受けの思考回路がなかなかしんどい。

軽いノリのタイトルですが、中身は決してコミカルなノリではなかったです。

というのも、受けの喜一は自己肯定感がかなり低いんですね。
思考回路が超後ろ向きで、諦念とともに生きているお人。

もーそこが読んでてめっっちゃくちゃもどかしくて。
勉強に励めという父の言葉通り、友達も作らず(そこ極端じゃない?と思った)せっせと勉学に邁進し、大学受験を目前に控えたある日、父が死んじゃうんですね。
そこにめちゃくちゃ罪悪感を抱いてしまい失意のまま15年過ごしている。
15年!!!
おまけに30代なのに、終活すら意識してる始末……。

あぁ……とーちゃん、泣くよって思ってしまって。
息子がそんな思いを抱いたまま生き続けてるなんて、私がとーちゃんだったら草葉の陰からおいおい泣くしかないわ……申し訳なさすぎて……。(どうしても親の立場で考えてしまうので)

だもんで、澄良から熱烈アプローチ攻撃されてもなかなかYESと言わないんですね。
こんな年下のしかも超絶イケメンが自分を好きだなんて、世界を知らないからだ……もっと成長して世界を知ったら自分よりももっと素敵な人は沢山いると知った時、離れていくだろう……もう俺は二度と喪失感を味わいたくないんだ……みたいなやつ。

臆病な受けも嫌いではないんですが、喜一の臆病さは個人的に好みではありませんでした。

澄良はいい攻めでしたね。
ただお祖父様の影響をモロ受けたせいで、ジジ臭い喋りをするのがどうしても違和感を感じてしまいました。
でもいい攻めです。

そして石のエピソードが素敵でした。

0

タイトルからは想像できない

感動しました!!
タイトルとあらすじから、現代もののラブコメかなぁ?なんて思ってたのですが、攻めと受けの成長がしっかりと描かれた骨太な作品でした。

2人の出会いから付き合うまでがじっくり描かれていて、特に受けの心情の変化の描写が丁寧で、読み進めれば読み進めるほど、自然と受けを応援してしまいます。
受けは色んなことを諦めた、というか希望を持つこと(その希望を失うこと)を恐れている人で、だからこそイケメンの年下君にアプローチされても、自分の気持ちに気づいてからも中々彼の気持ちに応えることができません。
反対に攻めは色んな物を持っている若者で、受けにガンガンアプローチしてきます。この攻めが本当にかわいくって、大型ワンコにしか見えない…!かと思いきや、どっしりと構えて受けを包み込む包容力もあり、これはずるいな…と受けが惹かれる気持ちもわかります。

挿絵も素晴らしくって、攻めの美しさはもちろん、描写に忠実で、だけど凄く魅力的な受けがもう可愛くって!
本編を読み進めながら、挿絵まだかなぁとワクワクしてしまいました。

いやぁ、海野幸先生、本当にハズレがないなぁ…!

1

極上の現代日常系!

昨今貴重な現代日常もの、しかも海野先生の年下攻なんてもう神評価じゃ足りない・・・!
ゲームする方なら間違いなく全員主人公にシンクロしてしまう今作、天涯孤独で無趣味な喜一が後輩からゲーム機を押し付けられ、でもまあ年末年始だしと試しにやりはじめたところあっという間に廃人になっていくのですね。もうその様相が、初心者あるあるがほほえましくて笑ってしまうのです。
海野先生の攻めというとそのおおらかな包容力が魅力だと思います。が、今作のスミは当初かなり幼く感じられ「あれ?包容力はゲーム内だけ???」と心配になるのですが喜一に恋し自分に向き合うことで着実に成長していきます。
スミの成長、そしてオンラインで知り合い初めてできた仲間たちとのやりとりを通じて喜一の人生が色づきはじめるのをほのぼのと暖かい気持ちで見守れるお話でした!

0

超絶美形の必要性は?

すみません、高評価レビューばかりなのに…。

発売日に買ってずっと積んでたのをやっと読んでみたのですが。主人公がモブ顔だよ!?
だって、この俺ですよ?なのが新鮮でした。

お話は天涯孤独で楽しみも感動も何も無い主人公喜一がオンラインゲームを通して、会話や交流やゲームを夢中で楽しむところがとても良かったです。

33歳が中学2年だと偽り20歳そこらの大学生たちとワイワイやってたのが、ある日とうとう…。

う〜ん、スミがあんなに超絶イケメン高身長な上にゲイである、なにその美味しすぎる設定?と萌え所なのにちょっと冷めてしまい。

スミに告白され口説かれ必死で目を覚ませ!とこだわる喜一にも、人付き合いすらしてこなかったからわからんでもないけど、踏みだしてみてもいいのでは?と美味しすぎる展開にまたちょっと冷め…。

またこれ、追いかけられると逃げたくなる冷たくされると不安になる♪なやつだなと、続きを読むのがしんどくなってしまって。

体調が悪いからかな。あと喜一の天涯孤独さと死に際のことも共感してしんどかったです。

1

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