ifの世界で恋がはじまる

if no sekai de koi ga haimaru

ifの世界で恋がはじまる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神38
  • 萌×226
  • 萌13
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

15

レビュー数
11
得点
335
評価数
81
平均
4.2 / 5
神率
46.9%
著者
海野幸 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
高久尚子 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784199009679

あらすじ

「ありがとう」も上手く言えない俺のお手本は、
もう一人の俺!?
待望のキャラ文庫初登場! !

専門知識はあるけれど、
口下手で愛想笑いも作れない――
SEから営業に異動し、部内で浮いている彰人。
今日も些細な口論から、
密かに憧れる同僚・大狼を怒らせてしまった…。
落ち込むある日、偶然訪れた神社の階段で、
足を踏み外して転落!!
目覚めた彰人を待っていたのは、
気さくに声をかける同僚や、
熱っぽい視線を向けてくる大狼――
昨日までとは一転、彰人にとって居心地のいい世界で!?

表題作ifの世界で恋がはじまる

大狼誠司、彰人と犬猿の仲の営業部の社員
加納彰人、技術部から移動し営業部内で浮いている社員

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数11

理想の自分

思っていても実行できなかったことをもしやっていたら状況は違っていたかもしれない。神のいたずらかそれを実体験することができたおかげで変わることができたある営業マンの話。


システム開発会社の技術部から営業部に異動になり、初めての営業技術という肩書をもつことになった元技術部の加納彰人(受け)。
仕事の仕方が全く違う営業部において、入社5年目というキャリアが邪魔して素直に営業部のやり方の教えを請うことができなかったため部では浮いた存在になっています。
特にやりあうのは営業成績トップの同期・大狼(攻め)。
彰人の憧れであり尊敬もしている大狼の隣に立ちたいと思う気持ちが先走るため素直に礼を言うことができません。
ある日顧客を怒らせてしまい窮地に陥り体調が悪くなった、彰人はふらふらと近くにあった神社で一休みしているとうっかり足を踏み外し階段から落ちてしまいます。
次に気が付いたとき側にいたのは今しがた別れたはずの大狼。
でも、何かが違う。
同じ顔をした別人なのではと思うほど態度が違うのです。
次の日会社に行き、部の人間皆の自分に対する態度が好意的なことに驚きます。
皆の態度や会話、過去のメールなどから自分がいるのは、素直になった自分のいた世界だということに気が付きます。
周りから好意的な態度をとられとても居心地がよいこの世界にずっといたいと思ってしまう彰人。



仕事に仕方が違うため、他の人の負担になりたくないと思うあまり頑なになってしまった彰人が「もしこうしていたら」という世界に行くことによって、自分のやっていたことの間違いに気が付くことができるようになり、ここで予行演習することによって実際に実行できるようになったという話でした。
元の世界に帰りたくないと思った彰人がどうするのか、元の世界の方に送られたこちらの世界の彰人はどうなったのかと心配しましたが、結局こちらの世界の大狼にたくさんのことを教えてもらって、「自分がやりたいこと」は「自分が好きな人」はと考えることができたのは良かったです。
でも、こちらの世界の大狼にたくさんの話をしてもらったことにより、元の世界の大狼の不器用な優しさに気が付くことができるという、カップル的には同じ世界の彰人と大狼ながら、話の主役は元の世界の彰人とこちらの世界の大狼の話という不思議なキャスティングでした。

元の世界の大狼にとってのライバルは平行世界の自分という、嫉妬する相手が自分だなんてちょっと不幸ですね。それを知らないから彰人を変えた誰かに嫉妬する大狼がちょっと楽しい。


そして、何度も出てくる「仕様変更」。
昔、同じ業界にいた身としては、身につまされる話でした。
納期の延びない「仕様変更」ほど怖いものはない。
技術側だった私にとって、彰人の考えとか不満を懐かしく思いながら読みました。


ただ、1点気になったのが、自殺未遂も疑われる状況であり、一日二日ならともかく1週間も意識不明だった彰人が出社してきた時の営業部の反応にはちょっと違和感を感じました。いくら浮いていたとしてもあの無関心さはどうなんだろう。
そして、1週間いなくても部が何もダメージを受けていなかったというのもちょっと残念に思いました。
営業に彰人という営業技術がいることでよくなったと大狼は何度か言っていますが、周りの反応的にそう思える言動が全然ないのです。できれは、彰人がいなかったことで困ったことなど、彰人がいることのありがたみが分かるような他の人の言動などがあるとよかったです。
大狼だけの言なので本当にそうだったのだろうかと思ってしまいました。


営業部の他の面々にはちょっと違和感を感じましたが、お話的には面白かったです。
二人がどう恋愛になっていくのか、自分に好意的なこの世界にきちんとさよならできるのか、戻るならどのくらい時間が経っていて仕事や人間関係がどうなっているのかわくわくしました。


2

なりたい自分になる努力をする覚悟ってかっこいい。

 システムエンジニアとして技術職で働いてした受け様である彰人は、人事異動で今は営業職として自分のやり方で頑張っているけど、なかなかうまくいかず、ため息をつく毎日。
 そんな中、立ち寄った神社で石段から転がり落ちてしまい、気付いたら今までいた世界とはあきらかに違う世界にいて。
戸惑いつつも、自分を受け入れてくれている、居心地のいい世界に、前の世界に帰りたい気持ちが持てなくなる彰人。
何より、前の世界ではギスギスした関係とか築けていなかった攻め様である同僚の大狼が、こちらではどうも自分に恋情を抱いているように感じるし、もうこのままこちらの世界で゛加納彰人゛として生きていきたくなる。
 うんうん、その気持ちよくわかるなぁ。

 でも、この世界はこの世界の自分が変わろうと努力した結果の世界であり、今度はこの世界で学んだことを生かしたい、いや、やるんだ、と覚悟を持って前の世界に帰る彰人に拍手でした。
今までの自分の生き方に責任を持とうと、なりたい自分に変わる努力をしよう、と一歩を踏み出した彰人はかっこよかった。
不器用だけど、努力することは厭わないので、頑張ってる彰人の姿はとても気持ちよかったです。


 そして、誰かの影響をちらつかせながらいい感じに変わっていく彰人の姿に、嫉妬を見せてくる大狼がいいわー。
誰の影響だ、ともんもんとしてるであろう大狼の心中を妄想するとにやにやが止まりませんでした。


 自分が生きてきた今までがあるからこその今の自分があるんだよね、としみじみしちゃいました。
とても好きだなぁ、と思える1冊です。


 

1

小説としての面白さ

受けが平行世界の自分と入れ替わる、という王道だけではない面白さがありました。

平行世界の自分と入れ替わったことで、自分を客観して見つめ直し、成長していく受けに感動しました。

その成長がきっかけで攻めとの恋が進んでいく物語の構成にも脱帽です。

恋愛ストーリーとしても、ひとつの小説としてもおすすめです!!

3

ifの世界で仕事を考える

がっつり仕事してて、ついでに恋をした感じ。
彰人の仕事の仕方や営業という仕事についての考えに引き込まれ、読んでて一緒に悩んだ。
私は営業職ではないけど、仕事をリアルに書いてある作品は、現実的に考えてしまいちょっと辛い・・・。
あまあまの大狼を捨て、元の世界に戻り、会社での立場を立て直そうとする前向きな彰人の選択にはとても好感がもてた。
こっちの世界でもあっちの世界でも、恋をしてる雰囲気は彰人より大狼の方が強く感じるけど、見た目はヤクザらしいのでギャップが素敵。
濡れ場での電気についての攻防は可愛かった。

4

キャラクターがいまいち

先日購入し、読了しました。この作者の作品を読むのは初めてです。文章は読みやすく、タイトル・設定共に良かったと思います。
ただキャラクターが魅力に欠けます。また攻めであるキャラの告白シーンはわりと唐突で、そんな少し素直になったからってすぐに好きになる?とどうしても感じずにはいられませんでした。好きになった理由の説得力に欠けます。

個人的にはキャラクターの性格があまり合わなかったのかなと思います。

3

受けのキャラにいまいち好感持てなかった‥‥

2回読んでみたんだけど、なにかモヤぁ……ってするものがあり。
なぜなんだろう?と他の方のレビューを拝見したら、あーちゃん2016様が「その飛んだ先の自分のやり方をあまり良くないと感じているように思ってしまったところ。」と書かれていて、これだ!と。

元の世界の彰人は、営業に関しては新人同然なんだけど5年間技術部で仕事をしてきた自負があり、素直に教えを請うことも頭を下げることもできず、部内から孤立している。
男の意地とかプライドとか言えば聞こえがいいけど、別の言い方すれば頑なさとか意固地なところが目立つキャラです。(真面目なだけに融通きかなそうで私は苦手……。)

だけどあっちの世界の彰人は、異動してすぐのトラブルで素直に頭を下げた事により、部内に溶け込んでいる。

どちらが好ましいかというと、私は断然あっちの世界の彰人一択なんですね。

でも、あっちの世界は、「居心地はいいけど、営業補佐でしかない自分」しかいない。
何故なら素直に頭を下げて実力不足を認めたことにより、「営業補佐」として扱われるようになったので。

こっちの世界は風当たりも強いし大狼も冷たいように見えるけど、実は自分の成績を犠牲にしてまで彰人を営業部員として扱っていてくれていると知った彰人。
その理由は大狼に頭を下げようとせず、肩を並べようと噛みついたあれがあったからこそ……というやつなんだけど。

「営業補佐」なんかではなく営業として認めてほしい彰人からすると、こっちで結果オーライだった、みたいに捉えることができてしまう気がして、そこがモヤモヤする。

己の実力不足を認め、素直に頭を下げた彰人に対して、営業補佐の地位しか与えないのではなく、「今度からは私たちも遠慮しませんからね!容赦無くダメ出しさせていただきますよ!」みたいに周りも彰人を営業として育てていこう!みたいな、そんな世界はどっかにないのか?!と思ってしまいました。

元の世界の彰人の意固地っぷりが好みではないので、ノンケの大狼が、あの受け相手に男に目覚めてしまうというのがどうにもしっくり来ず、後半のエロシーンに至っては流し読み……。
(大狼による彰人の良いところが、滔々と語られていてなるほどとは思ったけど)

だけどあちらの世界での仕事のやり方を知って、元の世界での自分を変えていく姿や、居心地のよいあちら世界に居続けようとしない真面目なところなどには好感がもてました。

結局いい意味でも悪い意味でも真面目なんですよね、彰人は。
頑固な彼が変わるには、あっち世界にぶっ飛ぶくらいのインパクトがない限り変われなかった気がする。
普通の人はそんな経験はできないので、一生変われず、変わる機会もなく、孤立する彰人のまま終わってしまいそう……。
そう考えると、ドキリ……とします。

大狼があっち世界の自分の存在を勘違いして嫉妬してる姿には萌えます。(似たような萌えとしては、記憶喪失の間の自分に嫉妬するあれと近いですよね)

5

こういう話がBLというジャンルで書かれることに拍手しました。

「自分ってどういう人なんだろう」って考えると、実はちょっと混乱します。
Aというグループと接している時は『A´の私』になっている様な気がするし、同じ様にBなら『B´の私』cなら『c´の私』になっているんじゃないかと。
なんか役回りを演じているようにも思うんですね。
それぞれのグループの人たちは、それぞれ『ちょっと違った私』を見ていることになるんですけれども、でも私の中では、私が分裂している訳でもなく『私は私』という一貫性があるんですよ。
まぁ、流されやすい性格なのかもしれませんが、良く言えば『環境に順応している』と言うか。
こういうことってありませんかね?私だけ?
このお話を読んで、そんなことをぐるぐる考えました。

読んでいて、彰人の性格の造形が身につまされました。
人に迷惑をかけたくないと思うばかりに、何でも自分で抱え込んで結果的に全体に迷惑をかけちゃう。
で、その誤りを指摘する大狼に対しても「言っていることは正しい」と思いつつ、反発しちゃう所とか。
そのくせ、そういう指摘を冷静に行う大狼から目が離せなくなっちゃうとか。
極めつけは『緊張すると手足が冷たくなり(貧血を起こした感じ)酷い時には昏睡してしまう』体質を、職場の人に言えないとかね。
「迷惑をかけたくない」とか「必要以上に心配されたくない」と思うのは悪いことじゃない。
でも、行き過ぎると放置されてしまうんですよ。
「あいつは1人でも大丈夫」って。

もうひとつ。
なんもかも上手く行かなかった時に『ここではないどこか』それも『上手にやれている世界』に行きたくなっちゃう願望が生まれる、あの感じ。
これも身につまされたんですよねー。
いや、願うよ。私なんか3日に1度は願っちゃうよ。
職場のみんなと信頼関係がちゃんとあって、だから後輩には頼られ、同期は理解してくれ、先輩方には可愛がられる。おまけに恋まで叶っちゃいそうな世界。そりゃ行きたいですよね。

でも彰人は思っちゃうんです。
それってズルなんじゃないか?って。
幸せなのにねぇ。
でも私もそう思う様な気もするんだよねぇ。

あ、またしても、BLなのに全くLOVEについて書かないで終わりそうになっちゃう所でした。
『もう一つの世界』の大狼(優しくて、おまけにどうも彰人に恋心を持っているっぽい)の魅力を重々解りつつも「これは自分が好きになった大狼ではない」と彰人は思います。
このシーンで、私は冒頭に書いたようなことを考え始めちゃったんですね。「いや、同じじゃないかな?」って思ったんですよ。アウトプットが違うだけで。

ただ、自分で獲得したものじゃなければ「違う」って思っちゃうかもしれない、とも思ったんです。
まず、自分があって、そして世界がある。
そんなことを考えました。
いや、深いよ。このお話。
いろんな意味で楽しめました。

あ、誤解されるといけないので書いておきますが、全然小難しいお話ではないですよ。
後半にかけて一気に甘ーくなるし。強面の攻めさんが受けさんにデロデロになっちゃうお話がお好きな姐さまには垂涎の一冊ではないかと思います。
でも、結構小難しい考察に引っ張られることも出来るお話なんです。
個人的には『萌え』より『考える楽しさ』寄りでしたが、とても面白かった。
海野さんすげぇ。読んでよかった。

7

変わったのは世界!?それとも・・・

今回は営業部の成績優秀な社員と
技術部から移動してきた技術畑の社員のお話です。

異世界トリップした受様が本来の世界での自分を振り返り
攻様と新しい関係を築くまで。

受様はシステム開発会社の5年目社員です。受様は入社以来技術部に所属
していましたが、去年の夏、「営業技術」として営業部異動を言い渡され
ます。
受様の業務は営業のフォローとして打合せへの同行、提案書や概算見積り
の作成、導入支援や客先の技術的な質問に返答など。技術の経験を活かし
受様なりに最善を尽くしているのですが、受様のやり方は営業部にはなじ
めないものでした。

特に入社時から生粋の営業部で成績も優秀な男性社員とは犬猿の仲といって
もいいほどに関係が悪化していました。この社員こそが今回の攻様です♪

攻様は営業部にやって来た受様に最初に声を掛けてくれた人でした。見上げ
るほどの長身で強面の攻様が挨拶とともに浮かべた微かな笑みは内心狼狽え
ていた受様を宥めてくれたのですが、1年たった今ではそんな笑顔はもう
受様には長く向けられなません。

1月の最終日、新年1発目のクレームが入り、受様は1日の大半をクレーム
処理で潰され、滞った事務仕事をこなしていると時刻は夜の10時を回り
ます。

この案件は攻様と受様の担当で、技術的な内容については受様がで対応して
いたのです。あいにく攻様は大阪出張中で、戻りを待っていられなかった
受様は1人で客先に向かったのですが、受様の不用意な一言がさらに相手を
怒らせてしまうのです。

昼間の事を思い返してさらに疲れを覚えた受様でしたが、直帰のはずの攻様
が戻ってきます。クレーム処理の失敗を謝ろうとしますが、攻様に「営業と
しては新人なのだからどうにかできると思うな」と言われてしまい、謝罪
のタイミングさえ掴めません。

受様は営業部に移った当初、仕事を丸抱えして納期遅延のトラブルを起こし
攻様に客先に頭を下げさせる事態を招いた事がありました。受様は攻様の
手間を省く為の行動でしたが、今回も上手く対処できなかったのです。

会社を出た受様は緊張しすぎると手足が冷たくなる持病に襲われ、目につ
いた神社で休息しようと鳥居をくぐります。神社の古びた看板によると神社
のご神体はなりたい姿が映るという鏡で、受様はぼんやりと営業部で孤立し
ていない、攻様との仲もこじれていない自分を想像します。

自分にカツを入れつつ拝殿を後にした受様でしたが、石段の縁で足を滑らせ
て急な階段を転がり落ちてしまうのです!!

そんな受様を見つけてくれたのはなんと攻様でした。いつもは不遜なくらい
に構えている攻様が、今にも救急車を呼びそうな雰囲気です。こんなに献身
的な男だったのかと訝しみながらも礼を言えば、攻様はふっと優しい笑みを
浮かべ、受様は攻様の方こそ大丈夫かと思ってしまいます。

翌朝、出社した受様はいつもは声を掛けても小声で返す程度の後輩が、元気
よく挨拶をしてきた上に心配げな顔を見せ、攻様も笑顔で近寄ってきます。

その上、クレーム対応で怒らせたはずの客先に送ったメールは受様の記憶と
は全く違っていて受様は困惑してしまいます。受様は自分の記憶と現実の
乖離を訝しみ、階段から落ちて記憶が飛んだのかとも疑いますが、記憶に抜
けがあるようには思えません。

果たして受様にはいったい何が起こっているのか!?

受様が真夜中に足を運んだ神社の階段から落ちた事で、本来の世界とは違う
世界に飛ばされてしまうという不思議な体験をするお話です♪

新刊の帯に『平行世界に飛ばされたら俺が愛されキャラになっていた!?』と
バッチリ書かれていたのでラブコメ色が強いお話なのかなと思って手にとっ
たのですが、職場での関りが2人の関係性に大きくかかわっているので、
核になる部分はシリアス目です。

冒頭から2人が仲たがいしている様子と理由が語られます。売り手と作り手、
それぞれの言い分はなかなか相容れるモノではなく、受様も他者に頼る事を
良しとしなかったために、営業部に馴染めません。攻様も今までの経験から
受様に助言をするのですが、頑な受様には攻様の真意が伝わらないのです。

そんな時に受様は階段から落ちて異世界トリップしてしまうのですよ(笑)
階段から落ちた受様を待ち受けているのが、今までいた世界とは"違う"事
はファンタジーでは王道な鉄板な設定ですから、ワクワク&ドキドキ♪

受様は当初自分がトリップした世界は「周りの人が優しい」世界だと思い
ますが、実際はこの世界の受様の努力が「周りの人を優しくした」世界で、
自分が変わった事がいかに周りを変えたのかを知るのです。

受様が本来の世界に帰り、自分のやり方を変え、営業部の面々との関りを
変えて行く事で攻様も受様の真意を知り、さらに2人の関係が変化していく
様を楽しく読ませて頂きました。

誰にとっても「あそこでこうしていれば」「あの時別の選択をしていれば」
と思う過去はあると思います。その時々の選択が、今の自分の世界を作り、
選ばなかった道を振り返っても過去は変えられません。

しかし受様はパラレルな平行世界で自分ができなかった選択をした世界を
体験する中で、自分の過去を反省し、自分の世界へ帰る事を選びます。
物語的にはセオリーでも好かれてもいない(と思われる)攻様を選んだ受様
ってすごいなと思いました。

受様に対して遠回しな優しさしか示せない俺様な攻様もかなり萌えツボで
したので、凸凹ぶりはけっこういい勝負なのかな (^-^)

今回はトリップする事で関係を変えるお話で安西リカさん『運命の向こう
側』をおススメとします。こちらはオメガバースになります。

6

丸のみにしたくなるらしい

先生買い。今回はあまりくすっと笑うところが無いなあと感じたのと、超個人的にちょこっと残念だったところがあったので萌にしました。読み応えはばっちり!ぐぐーーーーーっと引き込まれます。本編270P超+あとがき。ノンケリーマン+シリアスめなものが好きな方にはめっちゃおススメしたいです。

システム開発会社に勤める入社5年目の彰人(あきひと)。技術畑だったのにどういう訳か営業技術というものに転属になって、めっちゃ戸惑う日々。営業の面々からもなかなか受け入れてもらえず、ストレスから体温が下がって動けなくなるという症状が頻発しています。ある日その症状になって休憩するべく立ち寄った神社の階段から滑って落ち、目覚めるとなんだかいつもと様子が違って・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
富岡(入社1年目の営業)、営業部のその他の面々、顧客少々ぐらいです。

**面白かったところ

要はパラレルワールドに行ってしまうお話でして。
自分の世界では人間関係がなかなかうまくいってなかったけれど、飛んで行ってしまった先の自分は上手くコミュニケートして周囲との関係は良好だったらしく、その世界と自分のいた世界とのギャップに・・というヤツです。

おおーと考えさせられちゃうし、配属先に悩む新人くんに読ませたいわと思うお話で、リーマンものがお好きな方はすごくいいと思うだろうなあとめっちゃ思います。自分の築いた世界じゃないと目覚めるところも超良かったのですが、超個人的に残念だったのがその飛んだ先の自分のやり方をあまり良くないと感じているように思ってしまったところ。なんとなく彰人は「これはよくない」と思っているように感じたんです。
私は、飛んで行った先の世界のやり方も「あり」だと思ったので、そこだけ勝手ながら残念に思ったのでした。

無事帰ってきて、想いが重なるところは、「おーさすがリーマン!いい感じだわ」です。大狼がめっちゃいいんですよ、「おれにしておけ」なんて言われたら絶対腰砕けるー「丸のみしたくなる」なんてのも、一回でいいから言われたいよう!!!

しっかりした感じのリーマン話がお好きな方でしたら是非是非とお伝えしたい1冊でした!

5

平行世界が見せてくれた、自分に足りなかったもの。誇れるもの。

これはも~!面白かったですッッ!

お仕事BLとしても楽しめると思います。
専門知識満載ではなく仕事に対する姿勢が色濃く描かれていて、
それがBLしてる部分に上手いこと絡んでるのですよ…!

営業部と技術部の隔り、
仕事の進め方の違い、
相反する性格の攻めと受け。

ちょっとした考え方の違いが小さなズレとなり、
それがドンドン大きく膨らんでしまって歯車が噛み合わないのですね。

しかし不思議な経験をして、違う視点から物事を見るキッカケとなり。
ズレた歯車を修正していく中でBがLするのが堪らなく萌える作品です(∩´///`∩)


内容はあらすじにあるようにパラレルワールドを経験する主人公のお話です。
『平行世界に飛ばされたら俺が愛されキャラになっていた!?』
と、帯に書かれていて、手に取った時はかなりライトな印象を受けました。

いや~~~でもですね。
これが想像より考えさせられるお話なのです。

仕事の何が正しくて、何が間違っているか。
どこまで手助けするのか、黙って見守るべきか。
どこまで周囲を頼るべきなのか。
必死になっている最中は冷静に考える余裕がなくて。

自分でなにもかも背負ってこなそうとする受けをみていると息苦しくなるのですね。
攻めに嫌われてると思い込んでたのも余裕のなさだよなぁと感じました。
(あらすじから想像してたほど冷たい扱いされてなかった気がする…)

で、とある不思議な場所でパラレルワールドへと飛んでしまいーーー。

現状とは真逆の世界は居心地良くて、
仕事もしやすくて楽しい。
攻めへの恋心を自覚しどうやら両思いっぽい。

最高の環境のはずなのに徐々に
違和感を覚え始めるのがとても良きなのです…!
仕事への矜恃や攻めの本質を見定める点がグッときます(∩´///`∩)

で、先のレビュアー様も書かれていますが、ココでまだ半分。
クライマックス感があるのに本の残りはたっぷりある。
(失礼ながら)グダグダじゃないといいなーと読み進めたら、この先があらあらまぁまぁですよ。

なんていうか勤勉で出来る男は違いますね。
パラレルワールドで経験したことを仕事に活かしていくのです。

で、攻めとの関係も前へ前へと進み出す。
何もかも合わなかった歯車が少しずつ噛み合うのがめちゃくちゃ萌えるのですよ!!

すれ違い萌えは誤解が解けたときが最高潮ですよね…////
このときどう思っていたか。感じていたか。
互いに勘違いで思い込んでた部分を修正してくのですが、
ゆっくり丁寧に描かれてるので読んでる間ずっと指先がビリビリ痛い////
はぁぁぁ…良き…良き…(∩´///`∩)

あと攻めの遠回しな優しさはドストライク…!
不器用でわかりにくい攻めが大好きなのでそれも萌えに刺さりました。

平行世界と現行世界の攻めは正反対のタイプに見えて
甘い物エピソードで性格が繋がるところは特に印象に残りました。
優しさで嘘をつけるか、優しさで嘘がつけないかぐらいの違いなんですよね(;///;)
どっちに転んでも不器用な優しさでキュンキュンする。

不思議な体験が自分を見直すきっかけとなり、読んでいて前向きになれるお話でした♪

10

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