悪いな。俺、こうなんだわ

悪い男には裏がある

waruiotoko niwa ura gaaru

悪い男には裏がある
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神14
  • 萌×26
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

51

レビュー数
6
得点
113
評価数
27
平均
4.2 / 5
神率
51.9%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
二見書房
シリーズ
シャレード文庫(小説・二見書房)
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784576170374

あらすじ

ゲイの光成の歴代彼氏は揃いも揃ってクズばかり。
そんな光成がつきあうことになったのは見た目ど真ん中の同僚・諏訪だったが……。

振り返ればクズばかり――。風情ある容姿に誰もが認める厳しい仕事ぶり、なのにそんなしょうもない男性遍歴を誇る光成がお試しでつきあうことになったのは、
ルックスど真ん中の同僚・諏訪。吊り上がった眉に垂れた目元、厚めの唇に通った鼻筋、甘い雰囲気…なによりこじらせた初恋を刺激する長めの襟足。
光成の告白をあっさり受け入れるあたり相当な遊び人と思われたが、この男、見た目と中身のギャップが激しすぎ!? 二ヶ月限定恋愛の行方は?

表題作悪い男には裏がある

諏訪帆舟・会社員で同期 技術部
北原光成・同会社 経理部

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数6

一見悪い男に見えるおかんな攻め×顔だけで恋人を選ぶ不幸な受け


医療機器関連会社の経理部に勤める光成(受け)は昔から付き合う男はクズばかりでした。そんな光成が酔った弾みで付き合うことになったのは、社内恋愛はまずいと避けていた同じ会社の技術部に勤める諏訪(攻め)でした。
ところが、遊び人のような見かけによらず、諏訪はおかん気質でクズじゃなかったのです。

光成は初恋の人に似た人を好きになる傾向にあり、そしてその男たちはすべてクズでした。親が仕事にかまけて愛情に飢えていたこともあり、自己評価が異様に低く、金ずるとしてか身体目当ての男としか付き合ってこなかったせいで、普通の恋愛をしたことがありません。見目が良いせいでたくさんの人から求められるのにもかかわらず、顔だけで相手を選ぶためいつも同じ結果になっています。
だから、諏訪とも同じような結果になると思っていました。が、諏訪は今までの恋人と違って普通のデートをしてくれます。日々の出来事にも光成のことを思い出してくれたり、勝手が違って戸惑います。
食事をしてもお金を要求しないし、お部屋デートとは外で食事を奢りセックスだけして追い出されもしません。光成は手料理をごちそうされゆったりいちゃいちゃすることに戸惑い、ほめられると何が欲しいんだと問うてみたり、お金を持ってなかったり連絡を何度もしたりすると重いといって振られてきた光成が連絡を自分からしてもいいのか悩んだりする姿には、読んでいて切なくなりました。

諏訪は見た目が遊び人に見えるのですが、本当は働いている両親に代わり兄弟の面倒を見てきたので、見かけによらず面倒見がいいです。
身体目当て付き合ってほしいと言われてきたというのは二人の共通項でしたが、光成と違って振られないようにと自分を抑えたりせずに、普段通りに振る舞いそれでも良かったら付き合おうというスタンスでした。
まっとうな恋愛をしようとする諏訪にとって、次々明かされる光成の今まで付き合ってきた元カレにやられてきた仕打ちは知る度にきっと驚いたことでしょう。

初恋の先輩はやっぱり本当にクズでした。クズ先輩とちゃんと決着をつけて、笑顔を取り戻し、諏訪に指摘されるまで気付いてもいなかった、自分は寂しかったということを認められて良かったです。諏訪が傍にいることで安心して昔の辛い記憶を咀嚼し、でも泣かないので耐える姿に泣けました。涙はストレス発散にも悲しみを分散させることもできるんだから泣こうよ!って声をかけたくなりました。

これからの諏訪には光成をたっぷり甘やかして愛されるに足る人間だともっと認識させてほしいと思います。たっぷり愛されて笑顔でいっぱいの光成になって二人で幸せになってほしいです。
そんな二人をもう少し読みたかったな。

2

淡々と、甘く。

よくよく考えてみたら「悪い」の裏なんだから「良い」に決まってるんですよね。
はぁ・・・表紙が好きだ。
作家買いしている作者さんですが、違う方が書かれていたとしても購入する予感しかしないほど「あらすじ」だけ読んでも好きです。

描写も挿絵の表情も非常に淡々としているので最初は さほど感じなかったけれど、これはかなりな不憫受けの話だと思う。
過去の恋愛での苦い経験にがんじがらめに捉われており、諏訪(攻め)に対して自然に振る舞えない光成(受け)。
意を決して性癖を晒してくれた相手を無下にはできないからと本当は苦手にもかかわらず、相手に望まれればドS役も担ってくれる お人好しで誠実で懐の深い諏訪。そんな彼は、ホスト崩れのような どこか危うい色気の漂う風貌なのですが…。

とにかく物語の序盤からお互いの意外性の応酬で、ぐんぐんページを捲る手が進みます。
二人とも長々と喋るタイプではなく、どちらかと言うと ぶっきらぼうな台詞のやり取りですが、どんな表情で会話を交わしているのかが挿絵がない場面でも不思議と手にとるように分かり(きっと胸の中が色々と忙しいんだろうなぁ…)と胸中を察し、終始ニヤニヤしながら読んでいました。でも時にホロリと。

光成がうまく笑えなくなった原因として高校時代の先輩とのエピソードが絡んできます。
この先輩の矢槌が表も裏も悪い男というか、正真正銘のクズ男だったので光成の初恋に一切のセンチメンタリズムを挟まずに済んだ事に関しては、海野先生ありがとうございます、と言いたいです。

諏訪に出会うまでの光成は、どんなに努力して頑張っても それを肯定する言葉を一度も言ってもらえず、ゴールのありかも知らぬまま長らく走り続けていたような日々でした。
それを真正面から抱き止め「到着」と笑って言ってくれたのが諏訪なんです。
諏訪の大きな手と身体なら、本当は孤独で満たされなかった昔の光成ごと、きっと抱きしめてくれる。

いい歳をした大人二人が天気のいい休日に『くちなしの花言葉』について、あれこれ幸福そうに話しているラストは とてもとても愛しく思えたので、迷わず神評価です。

6

悪い男ではない

海野さんの新刊。三人称受け視点です。
前回の『いかがわしくも愛おしい』はすごく可愛かったですが、こちらは視点主の受けがクール系で計算高いタイプなので、ちょっと毛色は違うかな。

**********************
受けは、学生時代から背も高く女性らしい外見ではないにも関わらず、男性受けの良い容姿端麗な光成。
ゲイでハッキリとした外見的好みがある為に、それに惹かれクズばかり引いてしまうダメンズ。

攻めの諏訪は光成の同僚(別部署)で、がっしりとした体躯の光成ドストライクの容貌主。
だがしかしその外見とは真逆な、家事を完璧にこなす世話焼きの塊。
**********************

光成と異性の外見的好みがひじょうに似ているわたしには、美味しい攻めさんでした。
体格のいいタレ目最高!
ただ諏訪がたびたび光成へ『可愛い』と言うのですが、攻め至上主義的な読み方をするわたしには最後まで理解できませんで(苦笑
だって、経理部の取り立て屋という二つ名を持つクールリーマンですし。
そしてなんだろ、コミュ障とまでは言わないけど砕けた物言いが出来ない常に一定の話し方、態度なのでどうにもわたしには苦手タイプな受けさんでした。
ちょっと自己評価が低すぎるのも度を越すと…
諏訪は付き合う相手にはことごとく、彼の外見とは真逆のお母さん的な性分や行動が元で振られてきたわけですが、それを光成が受け入れたから惹かれたのかな?としか思えなかったんですよね。
光成でなかったとしても、一所懸命アプローチして彼の性分を喜べる女性ならそれで良いような。

タイトルの悪い男というのはいわゆる人タラシ的なタチの悪いという意味で、決して悪い意味ではないので、そこはご安心を。
わたしは攻めだけで言えば神に近い評価でした。
多分あれはS◯◯腸責めなのかなぁ、あまり小説でははっきりとした描写ないですよね。
すんごい新鮮でした。エロ的には一回なんですけど、濃かったです。

2

幸福せになってね…!!!

あらすじも読まずに作家さん買いしたので、読む前に改めてあらすじを拝見した時
思わず『チャラ男×ビッチ受』のお話…?と、苦手分野もありマイナスな気分からスタートしたのですが…。
このお話、本当に好きでした!!
ここ最近読んだ本の中でもダントツかもしれません。

受けさんの光成視点で進められるのですが、光成を通して攻めさんの諏訪の男前さや誠実さが伝わってくるので、両視点分楽しめたような気がします。
それくらい、諏訪の愛情がダダ漏れで、光成の惚れ具合も尋常じゃなくて…。
実は、『溺愛隠れS気質×一途健気純情』のまるで中学生同士のような展開に、こちらも当てられた感がありました笑。
光成は本当に健気でいい子なんです。ただ不幸体質?のせいか、自分をおざなりにすることが当たり前で生きてきたので、クズ男にばっかり嵌ってしまう可哀想な子で。
対する諏訪さんも、見た目と中身のギャップから、告白されて付き合っても結局振られるパターンという、おかん気質を受け入れてもらえない可哀想な攻めさんで。
まあ、割れ鍋に綴じ蓋ということわざがこれほどぴったりな2人はいない気がします。

なんだかんだあって、やっと想いが通じ合った後半からの2人のイチャイチャぶりはただただ圧巻でした。
草食に見えていた諏訪の、Sっ気ある愛情表現がなんかもう読んでるこっちが恥ずかしくなるくらいで。
一気に肉食獣と化した諏訪さん、嫌いじゃないです!
そんな諏訪さんにぐずぐずに愛されて(やっと)幸せそうな笑顔を見せた光成も、大好きです。
これからは人並み以上の幸福せをいっぱい堪能してね…光成!!

コミコミさんの特典も、幸せなオーラがただただ溢れている素敵な2人のその後なので、この本のお話やこのお2人が好きになった方は是非読まれることをオススメします。

久しぶりに、繰り返し読むだろう…綺麗に保管しておきたい、そんな本に出会えた気がします( *´︶`*)

7

じんわり じっくりと「愛おしいチグハグ」

けっこう男前な性格で見映えも良いのにクズ男を選んでばかりロクな恋をしてこなかった受が、好みどストライクの攻と恋愛のステップをもどかしげに初々しくたどっていくのが 可愛らしいやら面白いやら!自分の内に抱えた寂しさが解らない受をそっと溶かして行く攻の暖かさが心地よい。そしてラストのベッドシーンがねっとりエロい。「裏がある」とは 優しくて身体に手を出さない男が本気で惚れたら 本性がエッチに出るんだ……執着たっぷりに身体で落とそうとするんだ……いやー、ご馳走様でした。圧巻の濡れ場でした!

1

悪い男…!?

見た目と中身にギャップのありすぎる男×男運の悪いゲイです。
「悪い男」に「裏」と、ちょっと不穏な印象ですが、実際には甘くてキュンキュン来るお話です。
男運が悪く酷い目に合ってきた受けが、愛情深い攻めにメロメロに愛され、大事にされて…という個人的に大好きなパターン。二人のキャラクターも大変魅力的でした。

美形で仕事も出来るのに、付き合うのは容姿で選んだクズばかりという、男の趣味が悪い光成(受け)。酔った勢いで同僚の諏訪(攻め)を口説き、2ヶ月間お試しで付き合う事になりますが…というあらすじです。
受け視点です。

受けの光成は初恋拗らせ系。初恋相手と似ているとついつい付き合ってしまいますが、揃いも揃ってクズばかり。クールビューティーかと思いきや、実は一途で付き合った相手に尽くしてしまうタイプです。

攻めの諏訪は色気のある遊び人。…かと思いきや、実は中身はオカン。世話焼きで暑苦しい程愛情が深いタイプです。遊び人風の見た目と中身のギャップが大きく、付き合う相手にいつも失望され振られるというパターン。

個人的に大変萌えたのが、攻めが受けをデレデレに甘やし大事にする事。付き合い始めた二人が、とにかく甘いのです!
受けがいつものように財布代わりか身体だけが目的だと思っていると、バスツアーという超健全なデートに連れ出され、ポテトサラダ等、庶民的な家庭料理でおもてなし。マメにメールや電話をして…といった感じで、ごくごく普通の恋愛が始まるのですね。ジゴロ風といった見た目の攻めが、エプロンをつけて家庭料理をふるまい、野菜の詰め放題では熱く燃えているのが笑えます。
そして二人のいちゃつきっぷり!
後ろ抱っこでテレビを一緒に見ようとする攻めに、慌てふためきドギマギする受けが可愛いすぎて悶えます…!

二人の心が通じ合い、初めて受けがマトモな恋愛に目覚めた時に、偶然初恋相手と再会し…という展開。この初恋相手がクズです。このクズの面影を負って男を選んできた為に、付き合う相手は皆クズだったのですね…。この初恋相手が出ばってきた事で、攻めとすれ違いです。

受けの拗らせた初恋が相当根深いのですが、攻めに大切にされいっぱいの愛情を与えられた事で、自分自身で乗り越えられ…といった所。

絡みは1回。受けは経験自体は豊富なのに、大切に抱かれた事は無いのですね。そんな受けをとにかく甘やかし、大事に抱こうとする甘い絡みに萌えます。受けが絶倫の攻めに散々泣かされるという展開にも萌えました(//∇//)

結局の所、とにかく愛情が重く、好きな相手をイチャイチャベタベタと甘やかしたい攻めと、今まで大切にされてこなかった愛情に飢えている受け。二人はぴったりなんじゃないでしょうか…。
幸せいっぱいなラストに微笑ましい気持ちになりました。

10

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