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表題作良き隣人のための怪異指南

御影国彦,友春の部屋の隣に住むホラー小説家
浅野友春,恋人詐欺で貯金を失い失業もする青年

その他の収録作品

  • 恋人のための地下迷宮探索
  • あとがき

あらすじ

恋人に貯金を騙しとられた挙句ゲイバレして仕事をやめ、安アパートに引っ越した友春。安いのには訳があり、そこは霊障の起こる問題物件だった。隣に住む超絶美形のホラー小説家・御影は平然と霊に対処していて頼りになるが、そもそも怪異は御影に取り憑いている霊「夢子」が起こしていた。夢子に乗っ取られそうで何年も熟睡していないという御影がなぜか友春の傍では眠れるらしく、毎夜御影の寝顔を見守るうち…?

作品情報

作品名
良き隣人のための怪異指南
著者
海野幸 
イラスト
街子マドカ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403524974
4.1

(100)

(42)

萌々

(36)

(19)

中立

(0)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
17
得点
411
評価数
100
平均
4.1 / 5
神率
42%

レビュー投稿数17

No Title


引越した先がこわーい現象が起こるお家だった……!大変な目にあって助けを求めた隣人御影との物語。夜にさみしいお部屋で1人で読んでたら怖い現象ばっかりです友春は怖い目にあいつつもなんだかんだ腹が決まったら強い子でした面白かった!

0

怪異を通して深まる愛と絆の救済物語

ひゃぁぁぁ〜〜〜!!(*´∀`*) 一気に読み切っちゃいました。
近々続編が出るとあって、こちらの正編を手に取ってみたのですが、めちゃくちゃ面白かったです!!
私がまだBLにハマる前の発売なので、これまで知らなかったのが悔しいですが、続編発売キッカケに読むことが出来て嬉しい……。゚(゚´∀`゚)゚。 意識は早くも続編に向いています。

霊障シーンが割とガッツリめで、ホントにホントに怪異です。
実際こんなんあったら怖いよーってなりますが、悪意がない霊障なのでそこまでホラーめいてないところにホッε-(´∀`; ) 現象自体は普段の生活に支障が出てるあたり、怖いというより迷惑といった方がしっくりくるかな。睡眠がとれない霊感体質の御影が不憫でした。

怪異現象にビクビクするシーンは確かに多いですが、行方不明の父と友春のハートフルな絆のエピソードにはうるっときちゃう感動のシーンも。怖いと感動の感情の振り幅を見事に演出する海野幸先生の筆のセンスにひたすら脱帽の思いです。怪異現象の裏にあるものの暴きにすっかり魅了された物語でした。


幽霊アパートで知り合った2人が怪異現象を通して安心と信頼を互いに感じ合い、そして互いに惹かれ合っていくストーリーが抜群に面白かったです。
身に降りかかる霊障と対峙する同志のような2人の間の恋愛感情は、危機的状況から生まれる場当たり的なものではなく、お互いの人となりを知り得たことから生まれ出たもの。こういうピンチまみれの状況があったから、親しい関係になった…ということは否定できませんが、それはあくまでもキッカケであり理由ではありません。
不安で怖い状況だからこそ、寄り添って助けてくれる温かい人間性の部分でちゃんと好きになっていくのは読めば多いに分かると思います^ ^

怪異が見どころのストーリーではありましたが、実は"救い"が大きなテーマと言えるでしょう。
今まで諦めていたこと、目を背けていたことから一歩前に踏み出し、前向きになる希望を抱いていくことが彼らにとっての大きな救済となりました。御影にとっては友春という存在が、友春にとっては御影という存在がいたからこそです。

怪異を通して絆や愛情が深まっていくストーリーに興奮しきりで楽しみました。
続編が既に待ちきれません!♪( ´▽`)

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ホラー好きには良き

ホラー好き腐女子としては、もう待ってました!という作品でした。
ホラーもいい具合に怖くてハラハラドキドキしましたし、そこにうまく恋愛要素がからんでいて、甘くて切なくて最高でした。ふたりのラブラブなところがもっと読みたいし、もっと色んな怪異をも見てみたいです。シリーズ化すればいいのにな。

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ホラー要素が強い

作家様買いです。

最初は恋人に騙されて貯金を取られて、
職場にはゲイバレしてとても可哀想な友春と、小説家のお話だと思っていたのですが
それだけではなく、まさかホラー要素があるなんて思ってませんでした。
…と言うのも、あらすじを最初の部分しか読んでなかったんですよね(*_*)


ホラーの内容についてはクスッと笑える部分もあるのですが
友春のお父さんのお話は思わず泣いてしまいました。
友春にとってはとても長い18年だっただろうなって。
そしてお父さんもずっと彷徨ってたんだろうなぁって。
だから二人にとっても悲しいけれど良かったねって思いました。

夢子のお話で一旦落ち着いてガンガンの恋愛モードに入ると思いきや
やはり軸はホラーなんですね。
問題が次々とやってきてヒヤヒヤしながら読みました。

最終的にはちゃんとハッピーエンドなのですが
個人的にはもう少し恋愛要素が欲しかったなぁと思ってしまいました。

0

まじでホラー



知らず引っ越した先が曰く付きの物件で恐怖に震える受けと先に住んでいた怪異に好かれる攻めの話。

すでにたくさんのレビューがあるので、感想をちょっと。

中編2本で成り立っていて、前編が攻めに取り憑いていた怪異の解決と二人が恋人になるまで。
後編が恋人になってからもいつも怪異に邪魔される二人がいろいろあってやっと本懐を遂げるまで。

全編通して(特に後編が)怖かったです。
BL小説というよりもホラー小説でした。
もともとホラーも幻想小説も読むので怖くて読めないということはなかったのですが、二人ともがそういった怪異の専門家というわけではないため、どうやって解決するのか最後の方までどきどきしました。

この作品を読んで、昔読んだ某陰陽師の小説で「名とはこの世で一番短い呪である」とういうことが書かれてあったことを思い出しました。
「名は体を表す」だなぁと。



ゲイばれして会社をやめ妖怪アパートに引っ越してきた友春(受け)とホラー小
説家の御影(攻め)。
ゲイであることを引け目に思う友春と怪異に好かれるため家族にまで見放された御影。
怪異の話はとても怖かったし、友春がずっと諦められなかった行方不明の父親との別れは
本当泣けました。
二人が出会いこれからも一緒にいることを選んで本当に良かったです。


ただ、怪異から身を守るためとはいえあんなに煙草を吸っていたら、絶対に怪異より先に健康やられるような気がして心配です。
他に怪異を遠ざける方法を探せるといいのですが・・・

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