イラストあり
片思い相手の気持ちが知りたいと願ったら、なんと耳と尻尾が生えちゃった!と言うラブコメになります。
もうこれね、多少のスレ違いなんかの切なさはあるんですけど、基本が可愛い。
とにかく可愛い。
ひたすら可愛い。
いや、無口で無表情の攻めが、背後で尻尾を嬉しげにブンブン振ってると言う破壊力たるや!
私は受け大好き人間でして、普段は「受け可愛いなぁ」と読むタイプなのです。
なのに今回は、攻めの可愛さに完全にノックダウン。
ふう。
彼の真面目で堅物で不器用な部分まで、あまりに愛しくてひたすら萌え転がっちゃいましたよ。
終盤の予想外の展開には、「神様(ちまき?)、ありがとう!!」と全力で感謝しましたよ。
えーと、とりあえず、笑えて萌えてキュンキュンして、読み終えた後は幸せ気分になれる作品だと思います。
内容です。
同期の営業社員・重倉が好きすぎて、彼と接すると挙動不審になってしまう直紀。
しかし、同僚には、気弱な直紀が無口で強面の重倉に怯えているんだと誤解されてしまっているんですね。
そこで、偶然立ち寄った近所の神社で、重倉とせめて気安く話せるようになりたい。
彼の気持ちが分かるようになりたいと願うと、「ーーーよろしい、その願いを叶えてしんぜよう」と、突如狛犬のちまきが現れてー・・・と言うものです。
で、このちまきですが、神様の守護獣。
こちらの世界に遊びに来た所、帰り道を見失って帰れなくなってしまったんですね。
そこで、偶然お参りに来た直紀に目をつけ、願いを叶えてやる代わりに、自分が帰れるように協力しろ、と言うのがここまでの経緯。
更に、「想い人の気持ちが知りたいのだな?」と、ちまきが行った事ですが、なんと重倉に直紀しか見えない犬耳と尻尾を付ける事で・・・と言うもの。
まぁそんなワケで、ちまきは果たして、神様の元に帰る事が出来るのか?
また、片思い相手の気持ちが、実際に目に見える形で分かるようになった主人公。
彼の恋は成就するのか?
と言うのが見処じゃないでしょうか。
とりあえずこちら、しつこいですが、声を大にして言いたいのが「めちゃくちゃ可愛い!」になるんですけど。
片思い相手の重倉ですが、無口だし表情も変わりにくいしとで、何を考えてるか一見分からない人物なんですよ。
それが無表情に見えるだけで、実は繊細だし感情が豊かな事が分かってくる。
こう、食事に誘って直紀が断れば耳をヘションとさせ、逆に了承すれば尻尾をブンブン振ってみたいな。
いやね、仕事で電話してても、端からは何事もなくこなしてるように見えるんですよ。
でも、直紀からは、耳と尻尾をペタンとさせて落ち込んでいる事が分かる。
そこで、放っておけず声を掛ければ、今度はパタパタと尻尾を振りと言った感じで。
いやもう、なんつー可愛い攻めなの?と。
こう、彼が、主人公に対する好意を駄々漏れにしてるのに、とにかく萌えて萌えて仕方ないんですよ。
だってしつこいけど、無表情のデカい男が、後ろで尻尾をブンブン振ってるんですよ!
読みながらひたすら、ああああ・・・ってなっちゃう。
と、そんな感じで重倉の気持ちが分かるようになり、彼と気負わず話せるようになる直紀。
二人は距離を縮めて行くんですね。
ところが、ここで重倉の身に起こる異変。
彼は突然豹変して、動物めいた行動を取るようになり・・・と続きます。
実はここからが、若干のスレ違いと切ない展開なんですよね。
彼が耳と尻尾のせいでどんどん動物化してるんだと気付いた直紀は、ちまきに頼んでそれを取ってもらう。
しかし、取った代償に、重倉のこの間の記憶が無くなってしまいと言った具合で。
や、ここまでひたすら甘くて可愛かっただけに、切ないよなぁと。
う~ん。
ただこれね、すごく素敵だと思ったのが、主人公の誠実さなんですよね。
最初こそ、片思い相手の気持ちが分かる事に、喜びを隠せなかった直紀。
ただ、冷静になって胸のうちを勝手に見てる事に気付くと、不誠実だったと反省する。
や、攻めばかり可愛い可愛いと語っちゃいましたが、受けも善良だしちょいズレてるけどいい子なのです。
またこれ、この「自分ばかりが相手の心の内を覗いてる」のオチが最高でして。
そう、ここからが、この作品の最大の萌えなのです!
えーと、こう来たかー!ですかね。
ちまき、いい仕事しすぎでしょう!と。
ああああ、これもまたいい。
最高にいい!!と、ひたすら萌え転がっちゃう感じ。
最高だー!
マジで最高だーーー!!と。
まぁそんなワケで、とにかくひたすら萌え転がっちゃう、とても可愛くて楽しいお話でした。
ちなみに、エロも最高でしたよ。
無口で強面の攻めが実はムッツリって、もはや様式美だと思います。
お゛お゛お゛…か、かわいかった…。終始ニマニマしながら読んでました笑
正直、完全獣化までは求めていないのだけど、自分はケモ耳しっぽ程度のライトな性癖なのかもと自覚させてもらった、大変かわいいお話でした。それもリーマンものなので、ギャップがなおさらツボ!
藤峰電機の購買部に勤務する真柴。同期で営業部の重倉と接する機会があると、いつも萎縮してしまう。常に冷静で真柴よりも体がデカいせいもあるが、まともに重倉と目が合わせられないのは、実は彼のことが好きだから…。
性指向を隠し、気持ちを伝える気持ちはさらさらなかった真柴だけれど、重倉とは同僚として普通に接するくらいにはなりたい。ある日、自宅近所にある寂れた神社を通りかかったついでにお参りすると、狛犬らしき像が仔犬に化けて、この下界から神の住う庭に帰れなくなってしまったという。真柴の願いを叶える代わりに、一緒に元の世界に帰る入り口を見つけて欲しいと頼まれてしまい…
狛犬のちまきは神様にお仕えする身なので、人の子に対しては尊大です笑。真柴が仕事に行っている間はテレビを見ながら人間界の勉強をしてお留守番。お昼の番組で見たスイーツ探しが趣味になっちゃうのがまたかわいい。
ちまきによって叶えられた真柴の願いは、翌日、重倉の頭とお尻に変化をもたらします。真柴が出勤すると、謎の耳としっぽがピクピクぱたぱた。それを見れば、感情を出さない彼の本心が一目瞭然。この描写がかわいくて、一番楽しかったです!
ほのぼのしてるファンタジーなお話だけど、ツッコミどころがカバーされてて隙がない(わたしには…笑)。文体が落ち着いているので、笑いとの落差が効いていてすごく気持ちいい。先生の文章好きです。
ご無沙汰していたリーマンものとしても大満足でした。一冊でリーマンとケモ耳を味わえるなんてお得です!二人の恋の行方も優しい着地点に到達したので、最後までゆったりと楽しめました。このお話、だいすきです。
カバーイラストがyoco先生にしては珍しいテイストですよね!ちまきがかわいい♡
作家買いです。
今回も大当たりで、大好きなお話でした。
受け様は、同僚の重倉の事が大好きなな直紀。
恋心がバレないよう、重倉をまっすぐ見ることができず、重倉を前にすると挙動不審になる日々。
攻め様の重倉は、大柄で強面、無口で表情筋の動きが乏しいので、イマイチ感情が読みづらい。
ある日近所の神社で"もう少し重倉の気持ちがかわるようになりない"とお祈りをしたところ、神の庭から迷い混んできた狛犬のちまきに聞き届けられてしまう。
代わりに神の庭へ帰れる道を見つけるまでのお世話を申し付けられる直紀。
この狛犬ちまきの、人間の常識では計り知れない眷属ぶりがとても笑えました。
しかしながら、重倉の嫉妬心を煽るやり方とか、俗っぽいとこもあって、いい仕事してました(^^)d
さて、重倉の気持ちを知りたいと願った結果、重倉の頭には犬の耳が、お尻にはしっぽまでいていて。
強面の攻め様に、そんなものが付いていて、耳がペショっとなって落ち込んでいたり、しっぽがブンブンで喜んでいたり。
表情には出ていない気持ちがダダモレで、かわいいしかなかった(≧▽≦)
攻め様のギャップ萌えもかわいかったのですが、それを目の当たりにする直紀の反応もかわいかった(´∇`)
ぐは、だの、ひゃが、だのの断末魔的なものが口から出まくっていて、重倉にやられまくってる直紀が本当にかわいくてかわいくて。
おかげで、ちょっとずつ重倉との距離が縮まったけど、自分が勝手に相手の気持ちを読んでしまっているようで、罪悪感を抱くようになる直紀。
しかも犬化が進んでいる重倉の姿を見て、ちまきに頼んで耳としっぽを取ってもらうことに。
犬化が進んでる重倉の親愛の情を表す行動がヤバイです。
好きな人にこんな風にされて、動揺しないハズないよなぁ。
そして耳としっぽを取る際のちまきの気楽さよ!Σ( ̄□ ̄;)
そんないろいろと眷属ぶりを見せてくれたちまきが、神の庭に帰る際に、やってくれた最後のプラマイゼロになる術。
これなー、めっちゃかわいい(≧▽≦)
しっぽを追いかけててグルグル回ったり、クンクン鳴いたりとか、重倉、直紀が可愛すぎで限界突破じゃね!?
私も見てみたいわ〜(#^.^#)
感情を伝えてくれる耳やしっぽがなくても、これから先、伝えあって理解しあって、幸せカップルになっていってね(*´∀`)
イラストはyoco先生。
受け攻め共に犬耳としっぽ付きのイラストがあって、とってもかわいかったです。
特に半べその直紀と、動揺しまくりで赤くなってる重倉のイラストが微笑ましくて可愛くて大好き(^-^)
犬好きにはたまりませんね。
ちまきがなんとも愛らしくふてぶてしい。
神様の眷属ですから仕方ないけど、スイーツをねだる時の強引さはまるで柴犬です。
本名何だったのかしら?
重倉の犬種は尻尾の感じと黒ってとこでハスキーというよりシェパードじゃないかとか、直紀は巻尾で茶色と白の尻尾は赤柴さんかな。
など楽しく想像しながら読みました。
田崎課長?え?黒崎じゃないの?
この田崎課長の生態が気になって、最後まで再登場を心待ちにしながら読み終えました。
作者様の遊び心の効いた登場人物でした。
そしてその登場場面を何度も読み返してしまってます。
海野先生の現代物を読むたびに、会社での仕事の描写が細かいな〜と感心してしまいます。毎回緻密に取材されてるのでしょうか?
ここがリアルだからこそ、今作のようなファンタジー設定が活きると思うんですよね。
あらすじを読む限りちまきはマスコットキャラかな?と思っていたのですが、途中で人間化することに。この人間verのちまきの見た目が超ドストライクで(yoco先生の挿絵が素晴らしいのなんの)このまま三角関係になるのか?とワクワクしてたんですが、あくまでも彼は受けの恋を後押しするだけでした笑
最後の行為シーンで尻尾を触る箇所があり、そこがなんともエッチで、尻尾が生える醍醐味だよなとほくほくしてしまいました。