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「我々の行く手を阻むものは、何人であれ斬る!」って感じの最強の夫婦騎士が、徹頭徹尾イチャついてるお話との事で、めちゃくちゃ楽しみにしていました。
や、本当に、大体そんな感じでした。
マジでこの夫婦、向かうところ敵無ーーーーし!!
もう、優しげなのに策士な攻めも、鉄面皮でやたら強いのに乙女な受け(褐色の方)も、本当、最高でしたよ!
ちなみに、私の黄金の萌えツボパターン。
受けが攻めに振り回されてるように見えて、実は攻めが無自覚で鈍すぎる受けに振り回されてたりします。
そして、これでもかとめちゃくちゃ惚れてる・・・!
や、この夫婦、受けの方が愛が深いんだと思いきや、実は攻めも負けず劣らず深いんですって。
でも、その事をなかなか分かって貰えない、気の毒すぎる攻めなんだって!
う~む。
そう思って読むと、海野作品中でも一、二を争う、かわいそうな攻めの気がしてきた。
ザックリした内容です。
冤罪により騎士の身分を剥奪され、田舎で謹慎生活を送っていたダリオ。
元上官のアルバートから帰還命令のみが下され、都に戻った彼を待っていたのは、無罪の証明と騎士団への復活、そしてなんと、アルバートからのプロポーズだったんですね。
勢いのまま頷いてしまうダリオでしたが、自分が好かれる自信が無い彼は、アルバートの本当の望みが自身の保護するドラゴンなのだろうと勝手に納得してー・・・と言うものです。
と、あらすじの時点でお分かりいただけると思いますが、主役となる受けはかなり鈍くてそのうえ無骨。
で、二年もかけて必死で冤罪を晴らして甘くプロポーズしたのに、誤解されまくりの気の毒な攻めって感じになるんですけど。
いやこれ、アルバートがですね、策士で常に笑顔で、余裕綽々。
また、口がすごく上手いんですよね。
で、「自分、不器用ですから・・・」って感じの、鉄面皮で不器用なダリオ。
実はダリオは孤児で、アルバートに拾われた事で騎士となったんですよね。
そんなワケで、アルバートに絶対服従、誰よりも敬愛しているのです。
ただ、その生まれもあって、自分の価値と言うのを異様に低く見てしまう。
で、彼が田舎で偶然ドラゴン(超希少です)を拾ったと同時期に、アルバートから帰還命令が届いた。
その為、自分が好かれるなんて理解出来ないダリオは、アルバートのプロポーズを「ドラゴンを手に入れたい為」だと、斜め上の解釈をする。
これ、普通なら卑屈すぎてイラッとくるタイプなんですけど、ダリオはとにかく健気で、また妙にとぼけてる所が可愛くて。
狙いはドラゴンだと解釈すると、「敬愛する上官にドラゴンを譲渡する事に躊躇はない!」みたいな。
えっ?
「私自身が求められてるワケじゃない・・・」とかじゃ無く、そっちに行くの?みたいな。
また、最初から最後までこの調子で、めっちゃズレてて。
初エッチ時なんかもですね、服をさっさと脱ぎ捨てと、すごく潔い。
で、ダリオに経験が無いと知ったアルバートから「服を脱ぐのにまるで躊躇しなかったから分からなかった」と言われれば、「隊長に続いたまでです」みたいな。
アルバートじゃなくとも、敵陣に突っ込むときかーーーい!と言いたくなっちゃう。
これ、本当にそんな感じで、夫婦騎士ってより、夫婦漫才を見てるような二人なんですよね。
まぁそんなワケで、これ以上ないほど愛されながら、何故か一向に自分の方の愛は信じて貰えない気の毒な攻め・アルバート。
これ、お話の根幹を成すのは、そんな不器用でズレた受けが、攻めの深い愛情により、自身が愛される大切な存在だと認識する事だと思うんですけど。
いや、ダリオはすごく健気なんですけど、実はアルバートの方も、負けず劣らず健気で。
こう、これでもかと言う大きな愛情で包み込んで、ダリオが理解するまで好きだと想いを伝え続ける。
そして、痛みに鈍感で自身をちっとも大切にしないダリオに、それなら俺の為にと、自分の身体を大切にしてくれるように語る。
えーと、こちら、ダリオ達の国とは微妙な関係になる他国の王子が、和平の使者として登場します。
で、この好色なバカ王子がダリオに目をつけ、彼は貞操の危機にさらされるんですよね。
また、ここから思いもよらない展開へとストーリーは進みと、かなりハラハラドキドキさせてくれるのです。
で、ここに来て、ダリオの思う事に、胸が熱くなるんですよ。
そう、自分を大切にするなんて、やっぱりダリオには難しい。
でも、アルバートが悲しむなら、全力で自分を守るのです。
あと、終盤でですね、アルバートがこれほどダリオに惹かれている、その理由が明かされます。
もう、怒涛の口説き文句も同然の告白に、転げ回っちゃいましたよ。
いや、最初からアルバートはめちゃくちゃ甘いセリフを言いまくりだしダリオはダリオで無自覚のノロケとしか思えないセリフを言いまくっちゃいるのです。
いるのですが、終盤のこれは、感動で胸がいっぱいになっちゃう。
ああ、アルバート。
てっきりアルバートによりダリオは救われたと思ってたけど、実は救われたのはアルバートだったかと。
そりゃ、こんな愛おしい存在、全力で大切にするよね。
何があっても共に生きて行くと、決意もするよね!!
もう、めっちゃ感動ですよ。
転げ回りましたよ。
ちなみに、世界観としては、博愛の女神が信仰されていて、同性婚や身分差の恋も認められているという優しいものです。
そんな世界で、最強の夫婦騎士と呼ばれる二人が幸せに結ばれと、とても素敵な作品でした。
もう、めちゃくちゃ良かったですよ!
最高で最強の夫婦です!
タイトルから、戦場で戦う夫婦騎士の話だと思ったのですが、
何よりお互いを尊び、守り抜こうとする夫婦の物語でした。
二年前、騎士団を追放されたダリオは上官のアルバートに再び王都に呼び寄せられます。
騎士団はドラゴンの行方を探しており、そのドラゴンを拾ったのは他でもないダリオでーー…!
ドラゴンを所有する国は戦争に有利とされています。
そのためドラゴン探しに奔走する騎士団なのですが、
実はダリオがドラゴンの育て親をしているーーという展開です。
ダリオ自身もアルバートが自分を呼び寄せたのは、
ドラゴンを手に入れるためだと思っています。
そんな時、アルバートに突然プロポーズされ、ずっとアルバートが好きだったダリオは戸惑いながらも受け入れます。
このダリオ、相当の鈍チンな上に自分に自信がない^^;
結婚でさえも、アルバートがドラゴンを手に入れる為に決めたのだと思っています。
でも違う!
アルバートはダリオに心底ベタ惚れ(灬ºωº灬)
とにかく、アルバートのダリオへの愛は深くて大きい!
その想いの強さと、ストレートな愛情表現に萌えに萌えます♡
そもそもダリオが騎士団を追放されたのは、汚名を着せられた事によるもので、無実の証明の為に二年間も走り回ったのはアルバートです。
アルバートはダリオのための努力を惜しまない!
ある日、近隣国の王子が国に滞在することになり、
その護衛に就くことになったダリオは王子に見初められてしまいます。
王子にも嫉妬心剥き出しのアルバートーーホント萌える♡
王子の命なら夜伽をつとめることも厭わないというダリオは、
心さえアルバートの元にあれば自分は大丈夫だと言います。
ちょっと世間ズレしてるというか、まぁ骨の髄まで騎士なダリオなんですけど、アルバートは理解しつつも自分のために抵抗してくれと言いうのです。
こういうところね、本当にキュンキュンする(*//艸//)
アルバート以外に靡かないダリオを計画的に拉致して連れ去ろうとする王子ですが、アルバートがドラゴンと速攻で追いかけてくる!
キタキターー(゚∀゚)
たった一人で追いかけて来たアルバート!
どこまで素敵なのと。
どこまでダリオを愛してるのと。
最後の最後にアルバートがダリオを好きになった理由を延々と話すのですが、それが本当に素敵で。
ダリオ自身は無自覚だったり酔っていたりで覚えていないような事を、アルバートはしっかり見ていてくれてる。
ここはダリオの立ち振る舞いもですが、アルバートの一途な想いに震えました。
あまりの美しさと強さのため〝悪魔〟と称されたアルバートですが、ダリオは神様だと言います。
そして、アルバートにとってダリオは天使で女神なんだと思います。
すでに比翼の鳥の二人は、二人で一人です。
ラストの結婚式は本当に胸アツ(´ฅωฅ`)‧º·˚.
Hも最初と最後では全然違います!
声を殺していたダリオが自分から求めるようになり、
素直に感じる姿はとても可愛かった^^
アルバートの愛を自覚し、自分の気持ちを再確認し、
大切に扱われる喜びを知っていく過程が素晴らしかったです。
全体的にアルバートの溺愛っぷりに萌え転がり、
ダリオとの会話のズレには微笑いました。
とても素敵な夫婦愛に読後は胸いっぱいですーー…
舞台は中世のヨーロッパ風。
貴族のぼっちゃんが連なる権力は強く、実力はない第一部隊から、権力は弱いけど実力№1な第六部隊まである騎士団の中で、第六部隊の隊長であるアルバートが今回の攻め様。
この騎士団は、第一>第六という分かりやすい絶対的な序列があり、それが歯痒くて悔しいことがいっぱいありましたー。くそー
受け様は姦計にはまって地方にとばされていたダリオ。
この僻地でドラゴンの子供に懐かれて、飼い主になっていたところ、アルバートに呼び戻されてプロポーズされちゃいます。
孤児だったせいか、自分に価値を見出せず、自分を見出してくれたアルバートが絶対的存在。
プロポーズに対し、勢いで「はい」と返事をするものの、ドラゴンを手に入れるためだと思い込んじゃう。
2人の初夜。
ダリオの物慣れなさ加減が不憫やらかわいいやらおかしいやら。
脱ぎっぷりのよさを言われれば、「隊長に続いたまでです」って、アルバートもつっこんでたけど、ホント、敵陣突撃じゃないから。
そんなこんなで始まった新婚生活。
めっちゃ甘いんですけど!!
アルバートがTPOをわきまえず、いつでもどこでも甘い言葉を紡いでいちゃいちゃしてました。
人の眼なんて気にしてません。
むしろ、牽制と称して堂々とバカップルぶりを披露してます。
とっても私の好きな攻め様でございました。
ドラゴンの体調が悪くなって、心配で寝不足のダリオが、アルバートはドラゴンのために自分と結婚したのでしょう、と言ってしまった時のアルバートもかっこよかった。
自分の愛情を疑われていたのに、怒ったりせず更に愛を伝えて信じて欲しいってキスをする。
アルバートじゃなく、自分自身を信じきれないダリオのことをよくわかってくれてる!!
ダリオを抱きしめてくれてありがとう、と叫びたくなりました。
自分を大事に出来ないダリオに「世界で一番たいせつなものを見る目で見るから」と宣言するアルバート。
そんな目で見つめられ続けたら、きっとダリオも少しずつ自分を大事にしていってくれるだろうな。
そして、ダリオは今まで通りアルバートのことを、憧れと尊敬とこれからは愛情もたっぷり込めて見つめ続けていくのでしょうね。
お互いを高めあえる関係でステキだなー。
ものすごーく私好みのお話で、幸せです。
イラストの古藤先生。
褐色の受け様であるダリオが色っぽかったです。
ドラゴンのコドラもかわいったー。
ダリオがコドラの口をあむっとつまんでる挿絵とか、くーって地団太踏むかわいさでした。
答えて姐さんでおすすめして頂いた褐色受け作品です。
戦場で次々と敵を斬り倒しまくる血湧き肉躍る系のお話なのかなと思っていたら、意外にも一途な純愛もので…!
互いへの信頼と愛情が最強な夫婦騎士物語でした!
舞台は中世ヨーロッパの雰囲気が漂う架空の世界。
城郭都市・王都アンテベルトの王宮騎士達のお話です。
国民は博愛の女神・エバスティアを信仰しているので、異性婚はもちろん同性同士の結婚も当たり前に認められている、全ての愛し合う者達に優しい国となっています。
今作の魅力はやはり、知るのは身体に受けた傷や痛みばかりで、人から愛される事を知らずにいた受けが攻めに心から大切にされている事に気付き、愛し愛される喜びを知る…というところでしょうか。
読者から見るとずっといちゃいちゃしているんですけどね…(笑)
元々は孤児であり、アルバートに拾われるまでは毎日生き延びる事だけを考えて暮らしていたダリオ。
その生い立ち故に、自身へあまり価値を感じておらず、任務とアルバート第一で自分の事は二の次にしがち。
他人から自分への感情にも自分自身の感情にも鈍く、自己評価というものがとても低いんですね。
アルバートに惹かれてはいるものの、彼から贈られたプロポーズの言葉や直接的な愛情表現の数々にも「自分ではなくきっと自分に懐いたドラゴンが欲しいのだろうな」と勘違いをしてしまうほどです。
自分がモテている事にすら鈍感で、アルバートじゃなくてもちょっと心配になっちゃう。
そんなちょっとずれた彼ですが、本来大剣を扱っていたのに、王都を去る時に長剣を持って行った理由が「貴方が長剣を使っていたので、会えなくなるなら、せめて同じ武器だけでも手元に欲しかった」と、殺し文句を初夜の後に言うのがずるい。
普段は超がつくほど真面目で鈍いというのに、これは…これは健気可愛すぎてずるい…
かと思いきや、エリックからの初夜はどうだったかとの質問に真顔で真面目に答えるシーンに笑ってしまう。
無骨で無口で無欲なダリオが突然始まった新婚生活の中でどう変化していくのかを、愛情が上手く伝わっていないアルバートを見て少し不憫に思ったり、時に危険に巻き込まれる姿にハラハラしながら見守るのが楽しかったです。
そしてお相手のアルバートはダリオが敬愛してやまない部隊長。
序盤から即プロポーズ、甘く優しい言葉の数々、君の事ならなんでも分かっている感と、ダリオをとにかく愛して愛して、周りを牽制したり…
読み初めは「展開が早くない?なんで??」と謎でいっぱいになってしまうのですが、それにはちゃんと理由がありまして。
アルバートが何故そこまでダリオの全てを受け入れて溺愛しているのか。
そちらは本編の後半で明かされているので、ぜひご自身の目で見届けてみて下さい。
これは好きになっちゃうよなあ…と思える、とても素敵な告白で、今までのアルバートの発言と行動の数々を思い返しては胸が熱くなりました…
こりゃーめちゃくちゃに萌えた…
あとですね、後ろから抱き込みながら、数々の戦いの中でダリオの身体についた傷痕をひとつひとつ愛しげに確認するシーンが穏やかな空気なのになんだか色っぽくて好きでした。
そして、痛みは知っていても、愛される事や快楽を知らない真っさらなダリオにベッドで甘く教えるアルバート。
最愛の人から大切にされる事の喜びを知り、ラストに向かうに連れて初めとは比べ物にならないくらいどんどん素直になっていくダリオがとっっても可愛らしいです。
2人の結婚式の様子もすごく良くて。
指輪を親指から順番にはめていく描写が美しい。
どちらも一途で健気で、読みながらアァ〜〜となりました。
互いに互いを尊敬し合ってやまない本当に素敵な新婚さんでした。
これからもエリックに軽口を叩かれたりしながら、最強で最幸の夫婦として暮らして欲しいです。
エリックがサブキャラクターで1番好きでした。
彼が出て来ると会話が一気に楽しくなりますね。
大きくなったドラゴンのコドラも見たいですし、その後の2人も読みたいなあ。
受けにも攻めにも悶えました。
褐色好きの方にもおすすめの1冊です。
文庫の帯は、『俺は貴方に、屠られたい』
屠る ホフル:1 からだを切りさく。また、きり殺す。 2 敵を破る。打ち負かす。
騎士物語、戦闘シーン無し。賊と対戦程度。
「ダリオとアルバートは、一番強い精鋭部隊所属の騎士」
第六師団は尖兵、常に全線先兵・シンガリ。唯一戦力の師団。
アルバート: 金髪碧眼の美男子 第6王宮騎士団部隊長、美しい悪魔のように強い 攻防バランス良い戦闘。
ダリオ : 孤児 強く優しく純朴。黒髪褐色の肌 精悍な外観 色気のある動作 アルバートに憧れる
コドラ : 数百年ぶりに発見された火を噴く翼竜の子 ダリオだけに懐く 生態が不明。
ダリオの弱点:酒下戸。先陣一番乗りの捨て身攻撃 強いのに常に傷だらけ。アルバートが心配する死にたがり
序盤:ダリオの流刑が解かれる
冤罪で流刑中のダリオにアルバートの手紙が届く。「都に来い」。
「隊長の対の翼になりたい」と泥酔して語るダリオの言葉をアルバートは聴いて居た。アルバートが求婚する、でもダリオは作戦上の命令だと誤解する。
ダリオは、孤児の自分が愛される訳がないと、直球で受け止められない。「自分に懐くドラゴンを手に入れる為の偽装結婚だ」と卑下して考える。
中盤:すれ違いが続く
騎士道に生きるアルバートは、真摯に何度もダリオに「正統派騎士攻め」を繰り返して愛を伝えます。
孤児で身分差を強く意識するダリオは、アルバートに「自分の何処が好きなのか」を問う。
アルバートが、ダリオが孤児の毒見だった頃、騎士に推挙した理由を告げます。
それでもダリオは、自分は憧れるアルバートにふさわしくないと、引いてしまう。
・・アルバートの気持ちはずっと報われないまま、悲恋な様子が笑っちゃうけど気の毒。
コドラの体調が悪くなる。
後半:ダリオが気付く
アルバートに懸想された経緯を知って、「愛する人の為に自分を大事にする生き方」を理解する
…死にたがり捨て身の盾になる生き方を改めて、やっと「最強の夫婦騎士」となり、大円団。
残念なのはダリオの挿絵。もう少し魅力的に描いてほしかった。
ダリオに、長生きしてアルバートと幸せになってほしい。
続編読みたい。